概要
「Recurrent」は、海外製の探索系ホラーADVです。PS2画質の映像のなか、嫌いな仕事へ行って帰ってくる生活のなかで異様な体験をしていく作品です。
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丁度いいぐらいのグラフィックの粗さ。不気味さはしっかりしている。
微ホラー
この作品は現段階(2020/07/22)でデモ版であり、いちおうエンディングまで遊べますが、改良が加えられる可能性があります。
現段階では「微ホラー」と呼べるくらい脅かし要素は少なめでした。ホラー演出はたしかにありますし、ゾッと感じられるところもあるのですが、全体的に雰囲気系でホラー度は低めだと判断できます。
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主人公の寝室。朝は明るいのでありがたい。
雰囲気系
全体的に闇が多く、正常なときはライトがつけられるものの、それでも暗さが目立つ作風になっています。なにかが起こりそうな不安な雰囲気は、かなり醸成されていると感じられます。
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冷凍食品。レンジで温めて食べよう。
しかし実際にはドキッとするところはほとんどなく、ホラーとしての「頂点」「山場」はかなり緩やかになっています。そのため激しくインパクトのあるホラー演出が好きな人には合わないかもしれませんが、ドギツい演出が苦手な人にはむしろ遊びやすいといえるでしょう。
PS2画質
ちなみにこのゲームは、itch.ioのダウンロードページにて「ps2」というタグがつけられています。一覧画面の説明でも「A PS2-Styled psychological horror(PS2スタイルの精神的ホラー)」と書かれています。
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仕事場。主人公はどうやらこの仕事が嫌いらしい。
近年では海外のインディゲームでPS1画質のゲームがいくつも発表されてきていました。そうしたゲームに比べると、たしかにちゃんと画質はPS2っぽくなっています。
具体的にはローポリゴンとはいえないくらいに描写が細かくなっていますが、現在のゲームのように「パッと見ただけではドットが目立たない」というほど洗練されているわけでもない、まさに「PS2くらいの粗さ」の画質になっています。
実際にプレイしてみて、PS2スタイルということを意識しながら操作していたこともあってか、「PS2画質のゲームをマウスとキーボードで動かす奇妙さ・おもしろさ」を感じました。
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仕事場のビルの階段。なにかが起きそうな怪しさがある。
それと同時に、このゲームの画質のためか、マウス感度が少しよすぎるせいか、若干 酔いやすい感もあります。私は3Dに弱いわけではありませんが、酔いやすいゲームでは頭が痛くなることがあり、このゲームでは軽めに酔って頭痛を感じました。
酔うかどうかは人によりますが、PS2画質をPCのシステムで遊ぶというのも意外とおもしろいと感じさせられました。
探索系
ホラーゲームとしては探索系だと分類できます。ウォーキングシミュレーター系というほど歩くことだけに焦点が当てられているわけでもなく、しかしかといって物語重視だというほどストーリーは練られていません。目標に沿ってアイテムを集めていくタイプだといえるでしょう。
目標に従って行動する系
ゲームは主人公が自室で目覚めるところから始まり、すぐに目標が示されるのでそれに従って行動していきます。
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ナニカおかしなコトが起きている……。
まずは出勤するための準備をしていくので、着替えてシャワーを浴びたり、カギやサイフを探したりしていきます。このように目標に沿って行動しつつ、ときにはアイテムを探すというのがこのゲームの基本スタイルです。
なおタイトル画面に登場しているウサギは、主人公が飼っている「Frank(フランク)」だと思われますが、現在のところゲームにはさほど大きく関係してこないようです。マスコット的な存在なのかもしれません。
ホラーとしては終盤が盛り上がりどころ
ゲーム作りのセオリーにのっとってか、このゲームのホラー演出は終盤が一番強くなっています。終盤でもビックリさせる過激な演出はありませんが、ホラー特有のブキミな印象を楽しめるようになっています。
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この暗がりの先には、いったいなにが待ち受けているのか……?
しかしエンディングはデモ版ようの仮のものなのか、やや尻すぼみな印象のものとなっています。
オススメ度
「Recurrent」のオススメ度は、Aランクです。Aランクは★が2つ(★★)で、通常の「#1ツイゲームレビュー」と同程度のオススメ度を示します。
このゲームがAランクなのは、PS2スタイルをPCで遊ぶという点にポテンシャルは感じられるものの、ホラーゲーム単品として見ると、インパクトがかなり薄味だからです。激辛そうな真っ赤なスープなのに、ほとんど辛くないラーメンを食べたときの食後感に似ているかもしれません。
もちろんPS2画質のホラーゲームをプレイする体験としてはおもしろいですし、インパクトが弱めの微ホラーというのはホラーが苦手でも遊びやすいということです。興味がある方は、プレイしてみてもイイのではないでしょうか。
ゲームの情報
タイトル | Recurrent |
開発 | Periltek |
オススメ度 | A<GOOD>:★★(#1ツイゲームレビュー) |
リリース日 | 2020/07/06 |
価格 | 無料 |
次元 | 3D(3次元) |
ジャンル | 微ホラーADV |
特徴 | 闇/会社員/微レトロ/雰囲気/シングル |
視点 | FPS視点 |
グラフィック | PS2系3D |
操作方法 | マウス&キーボード |
言語 | 英語 |
インストール | 不要 |
ファイル容量 | 205MB<アーカイブ> / 666MB<解凍後>(Version 1.7) |
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朝起きたら嫌いな仕事へ向かい、
帰ってきたら食事をして寝る毎日……。そんなある日、突然
怪奇現象に見舞われ……!珍しいPS2画質の
海外製インディホラゲ!#無料ゲーム pic.twitter.com/PArMc0x37g— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 22, 2020
補足
PS2スタイルのホラゲ!
PS1スタイルはけっこうあるけど
2スタイルはけっこう珍しい!ホラー度はけっこう低めで
プレイしやすいかもしれません。雰囲気系なので
サクッと遊べます。 pic.twitter.com/9xuMI0MZ7o— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 22, 2020
全体的に闇が多めで、
じわじわ不安感が湧いてくるタイプです。過剰な脅かし要素はないので
けっこう安心してプレイできるかも。ちょっと酔いやすいかもしれないので
そこはご注意を。 pic.twitter.com/PAzo7aDV4q— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 22, 2020