色というのは人それぞれ好みがあり、またデザインの世界ではそれぞれの色が異なるニュアンスをもちます。赤が暖色で青が寒色というのは有名です。そして黒は高級性を現すともいわれます。
今回は「ARMOR GAMES」から「bontegames」という方(スタジオ)が作成した「Black」を紹介します。
この「Black」ステージを1つずつクリアしていく形式のパズルゲームで、全25レベルです。
タイトルだけでは少しわかりにくいですが、ゲームのシステムは「画面を真っ黒にできたらレベルクリア」というものです。
キーボードを使う必要はなく、マウスだけでプレイすることができます。
またこの「Black」はアプリでも配信されています。
こういうゲームシステムだと、古い人間はやはり「the Rolling Stones」の「Paint It Black」を思い出しますね。
同じ作者の同ジャンルのゲームに、「Yellow」「Red」というものがあります。
最初のうちはクリックをしていればクリアできるレベルが続きます。次第に順序を踏まえないとクリアできないレベルが増えてきます。
チュートリアルがないため、最序盤のレベルがチュートリアルの代わりを果たしています。
飛空艇とか
シルバードっぽい
シルエットだね。
まあ、
見方によっては
そう見えるかもしれませんね。
手裏剣を
カボチャの頭ではさんでる
みたいな感じか?
それはないですね。
古くからFLASHゲームを多くプレイしたことがある人は、「星探」みたいだと感じるかもしれません。実際、タイトルにかかる1つのテーマがゲームシステムとなり、各ステージがそのシステムにのっとって構成されている点がよく似ています。
しかしレベルを進めていくにつれて、違和感をおぼえる人もいるかもしれません。私も実際そうでした。このゲームの難点は、レベルによっては黒くなる(黒くする)方法が「ん? これでいいの?」もしくは「なんでこれで黒くなるの?」と不思議に感じられる点でしょう。なおこの難点は、「星探」も同様にもちあわせているものといえます。
このゲームではヒントが表示されるようになっており、解くのが難しいレベルでも、ヒントを参照すればなんとかなることがあります。私は全レベルをとりあえずクリアすることができましたが、レベルによっては人を選ぶかもしれない、また英語がわからない人にとってヒントが意味をなさない可能性がある点は、気がかりとなっています。
わたしなんか
ヒントがあるってことすら
気づかなかったからね。
それはどうかと思います。
この作者の方のゲームを他にもプレイしてみましたが、謎解きの「整合性」についてはあまり頓着されない方のようです。つまり、その謎解きの方法が「そのゲームのテーマに沿っているかどうか」については、あまり気にされない方のようです。
基本的にはそこがどれほど徹底されているかはプレイヤー個々人の好みに委ねられるのですが、このゲームの場合はそれが「どういうふうに謎解きをするのかわかりにくい」という点に繋がりかねないものとなっています。特に英語がわからない日本人にとってはその印象が残るかもしれません。
しかし全レベルをクリアしてみると、各レベルでいろいろな趣向が施されていて楽しめるゲームだったと感じています。
BGMがベースをメインとした落ち着いたようなものだったので、チルアウト系のジャズやラウンジミュージックをかけながら楽しむのもいいかもしれません。
ジャズならやっぱり
「Sing, Sing, Sing」だよね!
たしかに名曲ですね。
このゲームには一切合いませんが。