こんにちは、Caffeineです。
今回は「殺人鬼の街」のオススメなところ(メリット)とイマイチなところ(デメリット)を客観的に解説していきます!
どんな人向け?
深くクイズを解きたい人
猟奇的な「謎」を味わいたい人
進 – Advanced
それではこの「殺人鬼の街」について、少し踏み込んだ情報を考えていきましょう。
「ここがオススメ!」
まずはどんなところがオススメだといえるのでしょうか?
とてもシンプル
この「殺人鬼の街」はとてもシンプルなゲームです。とにかく論理パズルを楽しむゲームであり、それに不要なものは大きく削がれているようにすら感じます。そのためゲームの雰囲気にマッチしていない余計な要素が好きでない方にとっては、魅力的に映る部分があるでしょう。
近年、市販のゲームには3Dの豪奢な映像のゲームが蔓延しています。ゲーマーのなかにはそうした潮流をよしとしない人もいます。そして実際、TerrariaやUndertale、Stardew Valleyなどのように2Dのゲームでも人気が出ているものもあります。そうした「キレイな3D映像」よりもゲーム性を求める方にとっても、気に入るところがあるかもしれません。
「謎」を味わえる
「殺人鬼の街」の楽しみは論理パズルを解くだけでなく、人の動機の「不可解さ」を味わうことにもあります。通常の論理パズルであれば、「複数人から証言を聞いてそのなかから嘘をついている1人を割り出す」といった「論理性」にのみ主眼が置かれたクイズになりがちです。しかし水平思考クイズに類する本作では、あくまで「動機」に焦点があてられています。
「ウミガメのスープ」と呼ばれる水平思考クイズにおいて、実際に考案されるクイズでは生死に関係するものではなく、動機に焦点があてられていないものも多くあります。そのため「ウミガメのスープ」という遊び自体に狭義的にでも「猟奇的」や「人死にが関係する」という要素があるものとは断言できません(私はたとえば「意味がわかると怖い話」や「後味の悪い話」、「Shit Brix(わかると驚く画像)」など不可解で不気味なものも好きなので、日常的なものはむしろそこまで好みではありません)。
そうした本家「ウミガメのスープ」が多種多様なのに比べると、本作「殺人鬼の街」は完全に猟奇的で人の生死に関係してくるものばかりが登場してきます。そのためたとえば映画でいうと「13日の金曜日」シリーズや「スクリーム」シリーズのように、猟奇的な部分をしっかりと楽しむことができます。
ただ注意しておきたいのは、スプラッタ系の映画にありがちなスピード感や迫力は本作にはあまり強く感じられません。それというのも映画では「これから起こる殺人」などが動画・映像として再生されますが、本作のようなクイズ形式となると「すでに起こった殺人」が出題される上、本作では映像ではなく文章や何枚かのグラフィックで再現VTRのように再生されるだけだからです。
そのためどちらかというと推理小説などを読んでいるような、静かに異常性を感じていくタイプの味わいに近いかもしれません。
クイズに没頭できる
「殺人鬼の街」ではいくつかクイズが提示されますが、本作のゲームシステムはどれもクイズを解いてエンディングを見るためだけに存在するといって過言ではありません。ゲームによってはサブ要素があったり、実績やトロフィーなどのやりこみ要素などが加えられていたりして、ときにはゲームのシンプルさを邪魔してしまっていることがあるかもしれません。
この「殺人鬼の街」に関しては、論理パズルをひとつずつ解いて最終的にエンディングを見るという流れを崩す要素がまったくないため、ゲームシステムに慣れてしまえばクイズにだけ集中することができます。
またクリアまでさほど長く時間を要しないため、時間ができたときにサッとプレイするゲームとしてもいいのではないでしょうか。
1時間程度のゲームですし、
私は実際のところ
映像がほとんど変わらない
という点について
あまり不満には感じませんでした。
んー、わたしも同じかな。
クイズに濃厚さがあったから
そっちに集中する感じ?
俺はちょっちクイズ苦手だから
印象が少し違うなー。
けっこう難しかったかも。
人によって感じ方が変わる
といったタイプのゲームなのかも
しれませんね。
「ここはイマイチ……」
次はどんなところがイマイチで、もったいないと感じられるところなのでしょうか?
見た目が変化しない
最初に挙げられるイマイチな点は、やはりグラフィックがほとんど変化しないところです。
タイトル画面でイスに座った少女が映っており、ゲームが開始されてもそのまま映像は変わらず、クイズが出題されて解いていくことになります。これは最終盤まで変化しません。
RPGツクールMVで制作されたゲームではありますが、この映像の変化のなさは「とても簡素なタイプのFLASHゲーム」に類するものがあります。特に「放置系(IDLE系)」のゲームはPC・スマホ・FLASHなどプラットフォームにかかわらず絵面が地味になりがちです。本作はそれに似た部分があります。
実況動画などのコンテンツに使用するには、カットを多用して短く済ませるなど工夫があるといいかもしれません。
ユーザビリティが高くない
これは以前の基本情報のエントリでも述べましたが、チュートリアルがないため最序盤ではなにをしていいのかさっぱりわからない状況に放り込まれてしまうという点があり、これはかなり大きなマイナス要素だといえます。このチュートリアルというものは「ユーザビリティ」を示す典型的な例のひとつといえます。
ユーザビリティとは簡単には「使いやすさ」や「利便性」を示します。ユーザビリティはとても広い範囲のものに対して考えることができ、ゲームなどのアプリケーションの「扱いやすさ」や「わかりやすさ」、コンビニやスーパーなどの店舗での「商品の取りやすさ」や「店員の話しやすさ」もユーザビリティに含まれますし、またそうした店舗やWebサイトの「アクセスしやすさ」を表す「アクセシビリティ(accessibility)」も同様の考え方として捉えられます。
つまりゲームにおいてユーザビリティが高い作品は遊ぶのが簡単(難易度が低いのとは別)であり、逆にユーザビリティが低い作品は遊ぶのにコツがいる(難易度が高いのとは別)ということです。特に本作ではチュートリアルが用意されていないということですので、いうなれば「なにを販売しているのか細かくわからず、どこに店員がいてレジがどこにあるのかすらわからないお店」に入るようなものです。
他にもユーザビリティが低くなってしまっている要素として挙げられるのは、メニューの意味がわからないところです。初期のメニューとして「資料」「メモ」「セーブ」「やめる」がありますが、すぐにわかるのは「セーブ」「やめる」くらいでしょう。「資料」「メモ」については、その意味するところは最終盤までわかりません。わかったとしても「改めて考えてみれば、メニューにもちゃんと意味があったんだ」とわかる程度で、深く納得するほどではありません。
もともとフリーゲームという存在自体が、やや「ゲーム文化・インターネット文化に慣れた人が遊ぶコンテンツ」というニュアンスがあります。ゲームやインターネットにそれほど詳しくないお年寄りの方にその楽しさを説明することの難しさを考えてみると、その意味するところはおのずとわかるのではないでしょうか。
それに加えて、ユーザビリティが高くなっておらず「入りにくい店」のようになってしまっているのは、非常に残念だと感じます。私は最後までプレイしたので、この作品が楽しいことは知っています。ですからチュートリアルがなく意味がわからないままやめてしまうプレイヤーがいることはもったいないと感じますし、制作する側の視点から考えても、少しだけコストを投じて簡素なものでも構わないのでチュートリアルを作っておいたほうがいいのではないか、と感じてしまうのです。
人を選ぶ
そして今さらという感覚もあるのですが、人の死に関係するテーマが扱われており、なおかつ猟奇的な殺人の表現がところどころに見られるため、そうしたテーマがさほど嫌いでない人にしかオススメできないことも挙げられます。
これはそのプレイする人の生来的な性格だけでなく、そのときの生活リズムや体調などにも影響してくるでしょう。深く落ち込んでいるときに気晴らしのため遊ぶゲームとして、本作が向いているとはあまりいえません。
集中できなかったからか
個人的には目が散って
後ろの女の子の絵が
気になったかなー。
変わらないって点も含めて。
それはシロートの女好き
(付き合えてるとは限らない)の
影響が強いんじゃない?
ありうる。
潔い肯定ですね。
もしわたしが背景に映ってたら
もっと目が離せなかったかもね。
……。
……。
ん?
なんで黙る?
……。
……。
この際シロートはいいとして
なんでCaffeineも黙るの?
今日は私が標的ですか?!
余計なことは
なにも言わなかったのに!
そういうときは
諦めが肝心だぞ、
Caffeine。
んー、
一緒になって黙ってるCaffeineが
ちょっと気になったのはあるけど、
余裕みせてるシロートは
もっと癪に障るので断罪。
断罪?!
なんの罪?!
わたしの美しさが罪。
その罰をなんで
俺が受けんの!!!
雰囲気。
雰 囲 気 ぃ ?
次のエントリ
次回のエントリでは今回と違い、主観的な「実際にプレイしてみてどう感じたか」という印象を述べていきます。
オラ。
NO!