【鬼ごっこ】モンスターから逃げてテディベアを探せ! 「Cellar」【Steam】

ゲームレビュー

こんにちは、Caffeineです。
今回ご紹介するのはSteamで遊ぶことのできる「Cellar」です!

ジャンル鬼ごっこ/2D/シングル/
開発元Vertical Skull Games
価格\98
言語英語・ドイツ語・スペイン語・ポーランド語(日本語未サポート)
クリア所要時間30分~1時間
完全クリア時間2時間以上
プラットフォームPC(Windows, SteamOS, Linux)
操作方法キーボード、コントローラ(フルサポート)
難易度中(42/100)★★★★☆☆☆☆☆☆
必要英語力低(20/100)★★☆☆☆☆☆☆☆☆
インストール必要
ファイル容量約17MB
実績あり(全15)

食べ物に譬えると?
ピーマンの肉詰め(苦味が主役)

どんな人向け?
ちょっとした苦味なら「風味」と楽しめる人
余裕をもってゲームを遊べる人

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Basic – ベーシック

ではまず「Cellar」の基礎的な情報について見ていきましょう。

基本情報

「Cellar」はSteam上で購入できる2Dの鬼ごっこ型逃亡ゲームです。

Cellar on Steam
Short arcade game with handcrafted pixel art graphics. You play as Lily who traverses the dark corners of the basement under her house in search of her lost ted...

Steam上のストアページでは以下のような説明が記されています。

Do you remember when as a little child you were sent to fetch something from the cellar and you were always afraid that something’s lurking there in the darkness? Cellar will allow you to go back to these days and face the greatest fears from your childhood – join Lily on her quest to find her missing teddy, Blackbear the Pirate!

Cellar is a short, casual game created in pixel art. Gameplay is presented in top-down view (like Bomberman or early Zelda installments). At the core, the game requires you to find your way through a maze of crates and other stuff stocked in a basement and get the key that unlocks the door to next level. The ultimate goal is to find your lost teddy bear while avoiding dangerous traps and monsters that lurk in the cellar.

地下室からなにかを持ってきてといわれたとき、いつもなにかが闇のなかに潜んでいるのではないかと怯えていた子供のころを、あなたは覚えていますか? Cellarはその頃に戻り幼いころの最大級の恐怖を呼び起こします。Lilyと一緒に、彼女のテディベアである海賊ブラックベアを探すクエストに向かいましょう!

Cellarはピクセルアートで作られた短いカジュアルゲームです。ゲームはトップダウンビュー(ボンバーマンや初期のゼルダのようなものです)で進みます。ゲームでは主に、木箱やいろいろなものが置かれた地下の迷路を抜ける道を見つけ出し、次のレベルをアンロックするカギを見つけることになります。最終目標は、危険な罠や地下室をうろつくモンスターを避けて、なくしたテディベアを見つけることです。

基本価格は98円です。
STEAMSALE.MEによると、最安値は半額の49円のようです。実際に私はセール中に49円で購入しました。

Cellar - STEAMSALE ゲーム情報・価格
Steamのセール・ゲーム情報を扱うまとめ。プレイヤー数の多いおすすめゲーム、価格履歴、日本語対応、プレイ動画などを掲載しています。

またSteamのゲームですのでインストールは必要となります。しかし容量は約17MBとストレージを圧迫するものではなく、アンインストールや再インストールも即時行えるので気軽に扱えるサイズだといえるでしょう。

操作はキーボードのみで行うことができ、またコントローラはフルサポートということです。

言語は各種対応していますが、日本語はサポートされていません。しかし全体的にストーリーが英語で語られるくらいで、具体的なゲームシステムはチュートリアルがあるわけでもなく、レベルを進めていくことで理解できるため、あまり言語が影響してくる度合いは強くないでしょう。

システム要件

プラットフォームはPCのみで、WindowsとSteamOS、Linuxのみが対応しています。

Windows

最低:

OSOS
プロセッサーAMD or Intel Dual-Core @ 1.86GHz or higher
メモリー2 GB RAM
グラフィックGPU with 512 MB Video RAM
DirectXVersion 9.0c
ストレージ20 MB 利用可能
サウンドカードDirectX Compatible Sound Card
追記事項Best suited for 16:9 aspect ratio

「Cellar」では、最低スペックのみが掲載されています。必要スペックの記載はありません。
基本的にいずれのパーツも過度にスペックを要求されてはいませんので、あまり古くなくゲームをプレイする目的でしっかりと性能上げされたPCであれば、頓着するようなものではないでしょう。

SteamOS + Linux

最低:

OSUbuntu 14.04
プロセッサーAMD or Intel Dual-Core @ 1.86GHz or higher
メモリー2 GB RAM
グラフィックGPU with 512 MB Video RAM
ストレージ20 MB 利用可能
追記事項Best suited for 16:9 aspect ratio

ゲーム概要

「Cellar」は2Dの鬼ごっこ型逃亡ゲームです。
2Dではありますがグラフィックはドットでキレイに描かれており、主人公の女の子がかわいく動きます。また青鬼のようにホラー要素が強いわけではなく、追ってくるモンスターなどもディズニーのキャラクターのようにどこかかわいげがあります。
BGMは全体的にやや鬱々としていますが、モンスターに捕まったときはギャグ調で間の抜けたSEが流れます。


プロローグ。Lilyの大事なテディベアがなくなってしまった。

クリアにかかる時間は、ストアページで作者の方も記している通り、1時間以内でクリアできるような短いものです。難易度についても、なにも考えずにクリアできるほど容易なものではありませんが、試行錯誤すれば多くの方がクリアまでは至れるのではないでしょうか。ただし後述のように人によってはフラストレーションが溜まる要素があるため、「どれくらいクリアが難しいか」という尺度ではなく「クリアに至るまでにどれくらいの抵抗としての難易度があるか」という観点から、42点(100点中)と設定しました。こうしたジャンルが得意な人にとっては、もっと低いと感じられるかもしれません。


Cellar(地下)の様子。薄暗い。

ゲームシステムは非常に簡単です。まずゴール前の扉が閉じられているので、マップに配置されている鍵を取得する必要があります。その鍵を取得した瞬間にモンスターが登場するので、それに捕まらないように扉まで移動します。扉を開けて次に進むとクリアです。
レベルをクリアするごとに邪魔をしてくるギミックが増えるので、難易度があがっていきます。


追ってくるモンスター。角を曲がるのがLilyより早いので、逃げるルートの選定は大事。

操作自体は単純で、攻撃や防御・回避などなく移動するだけです。しかし操作感はやや特殊で、実際にプレイしてみないとわかりにくいことなのですが、マップは見えない区切りのある「マス」ごとに区分されているため、Lilyを一歩移動させるとその次のマスまで勝手に移動します。感覚としては「すごろく」に少し似ているかもしれません。
そのためただ前に進み続ける分には問題ないのですが、引き返したり曲がったりしようとすると、切り替えが間に合わず押下し続けていたキーの方向に進んでしまうかもしれません。


崩れる床。穴が開いてモンスターを遮ることができるが、一度しか通れない。

Advanced – アドバンス

この「Cellar」について、もう少し踏み込んだ情報を考えていきましょう。


噴き出す蒸気。噴いたり止まったりするが、噴いているときに触れるとやり直しになる。

ここがオススメ!

このゲームの魅力は、ボリュームがちょうどよく短めにまとめられているので、1時間ほど時間をつぶすのにはうってつけでしょう!(実際作者の方もこの手軽さを推しています)
またボリュームのわりに実績も多くあるため、実績を解除するのが好きな方にもオススメできるでしょう。(実はこれも作者の方がオススメしているところです)
またゲーム内難易度が選択できるため、より歯ごたえのあるゲームプレイを楽しむこともできます。

短くサクッと楽しむことも、歯ごたえのある高難易度に苦しむのも思いのままでしょう。


ミニモンスター。同じルートを行き来するだけで、索敵はしてこない。

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初 心

ボリュームとか
プレイ時間かんがえると
ちょっとこじんまりしてるけど
完成度の高さがいいよね。

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図部野 素人

まあでも
ココロは完成度
低いしな。

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初 心

どういうこと?

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図部野 素人

そりゃいろいろと
未成熟だってことだ。

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初 心

(カチン)
あらー、まるでシロートは
成熟してるような言い分じゃない。

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図部野 素人

そりゃ俺は
完熟してるから――

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初 心

ロリコン。

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図部野 素人

うッ!

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初 心

ツンデレ好き。

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図部野 素人

ぐッ!

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初 心

メガネ好き。

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図部野 素人

ぐッ!

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初 心

ケモナー。

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図部野 素人

はうあッ!

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Caffeine

これはしばらく
近寄らないほうが
よさそうですね……。

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初 心

ハーレム好き。

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図部野 素人

ぬごッ!

ここはイマイチ……

(文章量の多さが、必ず不満の大きさを表すとは限りません)

この「Cellar」で個人的にイマイチだった点はプレイ中の「ストレス」です。
本音をいうと、私はこのゲームをプレイしている最中それなりのストレスを感じていました。

このゲームでは基本的な戦法は2つあります。「鍵をとって適当に走り回って扉を目指す」か「事前にマップを調査して具体的な解決ルートを見つけておく」という2つです。どちらを採択するにせよトライ&エラーを繰り返すことは変わりません。しかし前者の闇雲戦法では試行回数が増えて埒が明きませんし、後者の偵察戦法は障害物が多く手間がかかります。

私は後者の戦法をとるタイプです。
そのときどうしても障害物を避けて通ることになるのですが、「壊れる床」「噴霧される蒸気」「往復し続けるミニモンスター」をそれぞれ避けながらマップを探るのは、思いの外ストレスが溜まります。特に厄介なのは「壊れる床」です。蒸気やミニモンスターと違って、床は一旦起動させてしまうとリトライするまで通れなくなる「不可逆」的なギミックです。そのため探索時に壊れる床を見つけたとしても「通らずに迂回する」のが順当な探索方法といえます。しかしレベルによってはこの壊れる床のギミックが至るところにしかけられているので、迂回また迂回またまた迂回という厄介さにうんざりしてくるのです。

また画面は中心のみが明るくなっていて端は暗くなっているため視認できる箇所は広くありませんし、そのレベルのマップが全体表示されるようなシステムもありません。
そのため偵察戦法もさらに2つに分岐して、「ストレスを押し込めつつ入念にルートを探る」か「ストレスを軽減するために偵察は適度で終わらせる」かのどちらを選ぶかとなります。もちろん入念に探る場合はストレスが溜まりますし、偵察を適度に終わらせる場合は試行回数がやや増えます。
このようにシステム上ストレスをやりこめる余地の少ないジレンマに迫られることになります。

実際には鍵と扉の位置をチェックして、その間のどのルートを通るべきか探る程度でいいのかもしれません。プレイ時間は1時間未満で終わらせることができる程度ですし、難易度はキレて絶叫するほどではありません。しかしこのゲームをクリアした後、「全部クリアしたー、爽快ッ!」となる人はあまり多くはないのではないでしょうか。

全体的なシステムと難易度やボリュームを考えると、休日のちょっとした空き時間をつぶすなどするのには適度な完成度だということができます。しかしプレイ後に気持ちを盛り上げたり爽快感を得たりする「アッパー系」ではなく、また気持ちを落ち着かせたり考えさせられたりする「ダウナー系」でもありません。ちょっと自分に課した苦行を終わらせたような、「なるほどこんなちょっとした鬱屈した気持ちに対処するのも修行のひとつといえるのだな」といった感じのモヤモヤが私にはありました。

もちろんすべての人がそうなるに違いないといいたいわけではなく、私がそうなったのであればある程度の人は同様の経験をするに至るかもしれないという可能性の問題に過ぎません。実際に完成度が高いゲームではありますので、ちょっとした時間をつぶすだけでなく実績をすべて解除すべくやりこむのも楽しめるゲームだともいえるのでしょう。

なおこの「Cellar」に限らず、ゲームをプレイするときは自分のストレスを管理することは意外と大事になってきます。アンガーマネジメントというものですね。基本的にゲームは楽しむためにプレイするものなので、「楽しみ>ストレス」とならないと実利的にプレイする意義が弱くなります。「ストレス>楽しみ」となって一時的にはその障壁を乗り越える喜びに変えるなどすることができるかもしれませんが、継続的なストレスはゲームをプレイする上でメリットとなるよりデメリットとなることのほうが多いでしょう。

たとえば「Getting Over It」は不安定な操作でプレイヤーをわざと怒らせるように設計されていますが、私は自分のストレスやアンガー(怒り)を管理する目的の上で「プレイしない」と決めています。それは私にとって、ホラーゲームのような演出は許容が可能なタイプのストレス・刺激であり、操作性の悪さなどからくるタイプのストレス・刺激は許容しにくいものだからです。人によってはどうしてもホラー演出は受け入れられないという人がいるでしょうし、操作性の悪さなんて慣れてしまえばどうってことないという人もいるでしょう。実際に操作性が悪いゲームでも、慣れるくらいプレイしてスピードランで速度を競う人などがいます。あくまで好みの問題ですので、自分に合ったものを選ぶようにすると、楽しくゲームを遊び続けることができるでしょう。

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初 心

でも98円で遊べる
ゲームとしては
すごく優秀なんじゃないかな。

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Caffeine

しかもセールで
半額になることもありますからね。

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Caffeine

実績も合わせると
やりこむことができるので
楽しめるゲームかも
しれませんね。

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図部野 素人

ぜーっ、
ぜーっ、
ぜーっ。

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Caffeine

相当ダメージが
深そうですね……。

Professional – プロフェッショナル

ではさらに踏み込んだ情報について深く考えてみましょう。

ピーマンの肉詰め

ゲームというのは数多く世に発表されていながら、実際プレイしてみるまでどんなものかわからないものです。そのためあらかじめ「どんなゲームなのか?」を一言で表される指標のようなものがあれば、多くのプレイヤーの方々にとってわかりやすい情報となるでしょう。またそうした指標は、実際にプレイしてみた人がそのゲームはどんなものだったのかを深く理解するのにも役立つでしょう。
そうした指標になりうるのが、「このゲームを料理・食べ物・飲食品に譬えたら?」という情報です。

この「Cellar」を料理に譬えると、「ピーマンの肉詰め(苦味が主役)」といったところでしょうか。

  • ピーマンの肉詰め(苦味が主役)
    • ピーマンの苦味が強い。
      • ストレスが強いことも。
      • 苦味を楽しめる人には丁度いいかも。
    • 味つけがまとまっている。
      • 全体的な完成度は高い。
    • 小腹を満たせる
      • ほどよいボリューム。
      • 軽食程度でガッツリ食事ではない。
    • 苦味マシマシも可能!
      • 難易度をさらに上げられる。

このピーマンの肉詰めは、苦味を強調した形で提供されます。全体的にしっかりと調味されており、しっかりと噛み締めれば苦味以外の味わいがしっかりとあることが感じられます。
そのためしばらくすると感じる苦味に対して「うわっ苦い! ダメだこれ食べられない!」と急激な拒絶反応を起こす方でない限りは、完食すること自体は難しくないでしょう。

つまりストレスを感じる箇所がいくつか見受けられるものの、それすらもインディーズゲームの味わいのひとつとして飲み込む余裕があれば、クリアすることは難しくありません。しかしゲームの存在意義がストレス解消だけになっている人や、余裕があまりない状況にある人もいることでしょう。そういう方には強くはオススメできないかもしれません。

しかし基本価格が98円と1コイン以下ですので、気軽にプレイしてみるのには充分な完成度なのではないでしょうか。

またピーマンは一例として挙げただけですので、実際にピーマンが大嫌いな人がこのゲームをプレイすると絶対にうまくいかないと断定するものではありません。ピーマンの肉詰めだけが嫌いなら、ゴーヤチャンプルーと見なしても大差はないでしょう。

さいごに

今回ご紹介した「Cellar」は、非常にしっかりとしたゲームであると感じました。個人的には敵や崩れる穴の配置などもう少し難易度ないしストレス量の低いほうが好みではありましたが、100円以下でプレイできる、セール中に狙えばさらに半額で購入できるという点を加味すれば、プレイしてみるに充分値するゲームだといえるでしょう。

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