こんにちは、Caffeineです。
今回ご紹介するのは「ママにあいたい」です!
とても独特な世界観が特徴のゲームです!
まずこの「ママにあいたい」について、基礎的な情報をまとめていきましょう。
概要
開発者や容量などの、ゲーム本編とは別の情報をはじめにまとめていきます。
開発者
「ママにあいたい」の開発者は「野乃ノ 之(ののの の)」氏です。Twitterやpixivで活動されているようです。個人サイトは特にないようですが、本作「ママにあいたい」の個別サイトが「WiX.com」のサイトとして存在します。
インストールの有無&容量
「ママにあいたい」はWOLF RPGエディター製のゲームでありインストールは必要ありません。容量はそれぞれ、解凍前のアーカイブ(zipファイル)が約65.5MB、解凍後のデータが約71.5MBとなっています(ゲームのバージョンはver1.01c)。
100MBに満たないゲームですので、気軽にダウンロードしてプレイすることができます。インストールが不必要なのもとても楽です。気になるようなら細かいことを考えずにダウンロードしていいでしょう。
またフリーゲームですので無料で遊ぶことができるゲームです。
ゲーム概要
それではゲーム本編の情報に移りましょう。
ジャンル
「ママにあいたい」は2Dの探索型ADVです。レベルや装備の概念は特になく、移動できる範囲内でアイテムやキャラクタに話しかけることで物語を進めていきます。全体的に暗めでスプラッタ系に近い血生臭さが漂うゲームとなっています。
敵キャラクタから逃げる鬼ごっこ要素が一部ありますが、多用はされません。また「青鬼」に代表されるような直線的な動きとは異なるので、逃げづらいかもしれません。ただしセーブポイントがこまめに配置されているので、セーブは細かくしておくといいでしょう。
その鬼ごっこ要素以外に緊迫感のある場面はほとんどないので、全体的にゆっくりと探索するゲームです。マルチエンディングですので周回することになりますが、主人公の移動速度があまり早くないためテンポはあまりいいほうではありません。
世界観
「ママにあいたい」は非常に独特な世界観のゲームで、血生臭くダークな雰囲気の作品となっています。主人公たちは「受精卵」と称され、NPCとして精子の「タネ」と会話イベントを進めていくなどします。
敵として「カンシ」がときどき現れ、捕まると体をちぎられるといわれています(ゲーム上では捕まるとゲームオーバー)。ゲーム開始時に主人公は腕と脳がなく、また冒頭で登場する「(主人公の)双子のお兄ちゃん」は足がちぎられた状態で出会います。こうして失われた手足は、本人のものや血縁者のものであれば複雑な手術を経ることなく「くっつける」ことができるようです。
このように主人公たち「受精卵」の存在が特殊であるため、その「死」の概念もやや特殊となっています。
移動できるマップの壁には唇があり、これは「ママの声」と呼ばれ、主人公たちの「ママ」の記憶からのメッセージを聞きとることができます。このゲームでの主人公の最終目的は、タイトルの通りママに会いにいくことです。
ストーリー
「ふりーむ!- Freem!」の個別ページでは、ストーリーについて以下のように説明されています。
■ゲーム紹介文
腕を失った主人公がママの元へ行くために必要なものを得ながら進む仄暗いストーリーの探索型ADV
世界観があまりに独特なのでゲームの目的も少し信頼しづらいのですが、主人公は純粋にママに会いたいという思いをもっており、それをなんとか実現させることがゲームの目的です。
グラフィック&音楽
グラフィックは開発者「野乃ノ之」氏のイラストが使用されているようで、とてもキレイなキャラクタ絵が使われています。タイトルなどに映っている主人公は髪を結っていますが、性別は男のようです。双子のお兄ちゃんも似た外見をしていますが、やはり「男と呼ばれているだけで性別は不明」といったわけではなく、設定上しっかり男とされているようです。
マップは全体に白と赤を基調としており、「心地よさ」はほとんど感じられないグラフィックとなっています。人によっては血を想像して、気分が悪くなるかもしれません。
音楽は、同根されている「説明書.txt」やエンドロールで確認してみると「DOVA-SYNDROME」、「無料効果音で遊ぼう!」をはじめとしたフリー素材のようです。
全体的にスローテンポで暗いものが多いのですが、一部明るめの曲も使用されています。
操作方法
操作はキーボードで行います。マウスは反応しません。
戦闘のない探索ゲームですので、移動できるマップ内を調べてアイテムを見つけたり、他のキャラクタを会話したりしてイベントを進めていきます。
特徴的なのは、主人公の移動の「遅さ」です。Shiftを押すなどしても走ることができないため、エンディングを見るために周回するときも「急ぐ」ということができません。もちろん敵から逃げるときも同様です。
選択肢を選ぶなどは他のゲームと大差はないので、移動に関しては「のんびり」とした印象を受けることになるかもしれません。
システム
「ママにあいたい」のゲームシステムは、基本的に「探索」です。より具体的に「ママにあいたい」はどのような点で楽しむことになるかというと、ストーリーを見つつすべてのエンディングに到達するために探索・会話をしていくような形式になります。
またそのエンディングを見るなかで、ゲームの雰囲気として主人公たち「受精卵」や「タネ」たちの死生観などを追いつつ、血の池のようなマップを行き来することで、その独特な世界観を味わうことも一種の味わい方です。
そのため全体的に「ゲームを楽しむ」という意味合いより「作品を味わう」というスタンスになりやすいかもしれません。ゲームを楽しむという場合は、ACTなどで敵を鮮やかに倒したり、パズルを悩みながら解いたり、ホラーなどの演出を楽しむことが多いでしょう。本作「ママにあいたい」では、どちらかというとホラーゲームのように雰囲気を味わいつつ、「この作者がゲームとして発表した作品を味わう」というようなプレイスタイルになっていくかもしれません。
エンディングをすべて見ましたが、単純なハッピーエンド、バッドエンドという「わかりやすいエンディング」が用意されているわけではなく、また本作のテーマ自体も含めて、一筋縄ではいかない印象があります。
所要時間
「ふりーむ!- Freem!」の個別ページでは、プレイ時間とマルチエンディングについて以下のように説明されています。
■プレイ時間
30分~2時間
※全エンド回収の場合2時間以上の可能性あります
生放送実況の際はお気をつけてください■ED数
3つ+1です
ゲーム開始からなにかしらのエンディングを見るまでは、およそ30分~1時間程度です。1時間を超えるとしても、そうとうのんびりしない限りは2時間もかからないでしょう。
ただしマルチエンディングとして複数のエンディングが用意されているので、それをすべて見るとなると2時間以上かかるでしょう。
説明文にある「3つ+1」というエンディングの数は、1つがシークレットとして「エンディング後に追加要素が閲覧できるようになる」という形式で表現されています。このエンディングは本作の個別サイトにて「真ED」と書かれています。
3つのエンディングは特に苦もなく見ることができると思われますが、最後の「真ED」と表現されている残り1つの条件が少し難しいので、自力で解くとなるとかなり時間をかける必要があり、場合によっては5時間以上かかることも考えられます。特にこだわりがない場合は、本作の個別サイトにある攻略情報を参照するといいでしょう。
難易度
上述の通り、「3+1」のエンディングのうち「真ED」と表現されるエンディング以外は、ゲーム内の選択肢をしっかりと選び分けていけば苦労せずに見ることができます。残りの1つの条件については、個別サイト内で攻略情報が掲載されています。
攻略情報のページには、真EDの情報のほか詰まりやすいところの解決策も掲載されています。そのため通常の道中でも難所があれば参考にするといいでしょう。
このように公式で攻略情報が掲載されているのは、とてもありがたいですし、全体的な難易度を下げるのに役立ちます。私は自力で攻略したのは通常の3つのエンディングだけで、真EDに関しては攻略情報を参照しました。
「ママにあいたい」の一応のクリアを考えると、なにかしらのエンディングを1つ見ればクリアと判断してよさそうです。また3つの通常エンディングに関しては、1つエンディングを見れば、「あのときは分岐点であの選択をしたけど、他の選択をしていたらどうなっていただろう?」という疑問を解消していけば、おのずと見ることができます。そのためこの3つの通常エンディングに関しては難易度が低めになるでしょう。攻略情報もあるため、点数は41点(100点中)としました。
完全クリアとして真EDを含めたすべてのエンディングを閲覧することを考えると、ほんの少し事情が変わります。特に自力でクリアするには「5時間以上かかるかもしれない」と述べたように、詳細な条件を調べることが難しいでしょう。この条件は「探索」として見つけないといけないアイテムと、分岐として特定の選択肢を選ばないといけない2種類の条件があるため、どちらか片方だけだとダメなのです。そのため「自力で真EDを見つける」ことを考えると、60点や70点など高めの難易度になると想定されます。
ゲームの情報
タイトル | ママにあいたい |
ジャンル | 2D/ADV/探索/マルチエンド/雰囲気/ダーク/鬼ごっこ/シングル |
開発者 | 野乃ノ 之(ののの の) |
価格 | フリー(無料) |
リリース日 | 2018/04/22 |
言語 | 日本語 |
クリア所要時間 | 30分~1時間程度 |
完全クリア時間 | 2時間程度 |
プラットフォーム | PC(WOLF RPGエディター) |
操作方法 | キーボード |
難易度 | 低~中(41/100)★★★★☆☆☆☆☆☆ |
恐怖度 | 低(16/100)★★☆☆☆☆☆☆☆☆ |
インストール | 不要 |
ファイル容量 | 約65.5MB(アーカイブ)/約71.5MB(解凍後)<ver1.01c> |
実績 | なし |
次の記事
次回の記事では、オススメできる点とイマイチな点を客観的にまとめていきます。