「Cube Runner」#02【Steam】Q.本作のオススメとイマイチは? A.テンポがよくて集中できる!【ACTパズル】

ゲーム紹介

こんにちは、Caffeineです。
今回は「Cube Runner」のオススメなところとイマイチなところをなるべく客観的にまとめていきます!

どんなところがオススメ?
ミスのペナルティが少なくテンポがいい
集中して楽しめて、気楽にプレイできる

前回のエントリ(基本情報):
「Cube Runner」#01【Steam】上の足場や奥の足場に移動してゴールを目指そう【ACTパズル】
基本情報 価格や容量などの、ゲーム外の情報から確認していきましょう。 Steamのアクションパズルゲーム「Cube Runner」のプレイの様子。意外と難しいのはオブジェクトの破壊。 pic.twitter.com/9hCB...

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ではこの「Cube Runner」について、少し踏み込んだ情報を考えていきましょう。

「ここがオススメ!」

まずはどんなところがオススメなのか見ていきましょう。

トライ&エラーのテンポがいい

「Cube Runner」はパズルゲームとしては動的なアクションの要素があるため、将棋やオセロのようなテーブルゲームとは違って長考する余裕がありません。そのためミスを連発することになります。ミスは多発するのですが、ミスをしても特に大きなデメリットはありません。

通常のアクションゲーム、マリオのようなプラットフォームゲームであれば、ミスをするといわゆる「死ぬ」として残機が減ります。しかし「Cube Runner」に残機の概念がなく、無限に挑戦することができます。

ステージはどれも長すぎないので、失敗して最初からやり直すことになっても大きく戻されるようなことにはなりません。そして難しめのステージではチェックポイントが配置されていることもあるので、ストレスに直結することは少ないでしょう。

そしてミスをしたとしてもすぐにやり直しができます。失敗した後「リスタートする」のようにメニューが出ていちいち選択しないといけないことはなく、それこそマリオのように残機が表示されるような細かい演出もないので、テンポよくリスタートすることができます。

ストレスがたまる死にゲーなどでは、それまで積み重ねてきた努力が少しのミスでとりかえしのつかないほど失われてしまい、とてもやる気を削ぐことになります。しかし「Cube Runner」では何度でもすぐにやり直すことができる上、ミスをしたところで目立ったリスクもないため、肩の力をぬいて気楽にプレイすることができるのです。

集中できる

「Cube Runner」はとてもシンプルなゲームですが、プレイしているといつのまにか集中してしまっています。これは単純にゲームとして没入感が高く楽しめるということですし、気分を切り替えるのにも役立つといえます。

世のなかにパズルゲームは多くあります。そのなかでも集中し切れずに中断することになりやすいパズルゲームもあります。なぜ「Cube Runner」は集中しやすいのか、要素を挙げてみましょう。

ほぼ常に画面が移動する

「Cube Runner」は動的でアクション要素のあるパズルゲームです。また強制的に移動するため、ほぼ常に画面が移動します。アクションゲームで強制というと「強制スクロール」というシステムがありますが、あちらは背景が強制的に移動して自機は自分で動かす必要があります。しかし「Cube Runner」では自機自体が勝手に移動するため、キーボード・マウスから手を放していても勝手に移動します(そのままだともちろんステージはクリアできませんが)。

そのため自機やステージのオブジェクトに注目しておかなければいけませんし、画面が移動しているため画面外・ゲーム外へ注意力が散ってしまうのを防ぐことになっているのでしょう。結果的にゲーム画面に釘づけになって集中することができるのだと思われます。

テンポがいいから途切れない

しかし世のなかに楽しくて集中できるゲームはたくさんあります。そうしたゲームでも、やはりどこか集中が途切れてしまうことになるものはあるでしょう。それとはどう違うのでしょうか?
挙げられる要素があるとすれば、前述のように「トライ&エラーのテンポがいい」ためにミスをしたとしても集中を途切れさせることなくすぐに再開できるというところにあるかもしれません。

たとえばソシャゲでは、作業に集中していても細かい作業にはそれぞれ合間があり、思考に「続ける」「やめる」の選択肢を挟む猶予ができてしまいます。ダンジョンにもぐるタイプのソシャゲであれば、ダンジョンにもぐってクリアした後のロード時間や、その後の次にもぐるダンジョンを選ぶまでの空き時間で「疲れたな……。やめよっかな」と思考をはさむことになりがちなのです。

その点、「Cube Runner」ではテンポよくリスタートすることができるため、「やめよっかな」と考える半端な隙間があまりないのです。そのため集中が途切れることがあまりないのです。

「中毒性」とは少し違う

ゲームのなかには「中毒性が高い」といわれるものがあります。これは気がつくとプレイしたいと考えている、プレイを始めるとなかなかやめられない、といったタイプのゲームに対していわれます。
「Cube Runner」は実のところそうしたタイプのゲームとは少し異なるといったほうがいいでしょう。

すでに述べたように画面に目を向けたまま集中を途切れさせることがあまりない作品ではありますが、やめようと思えばすぐにやめることができるでしょう。これはゲームとしては「中毒性」という魅力に似た要素がないことを認めることにもなるのかもしれませんが、むしろ「他の行為を邪魔しない」というイイ面だと捉えることもできます。

ゲームにおける中毒性のよくない面は、「ゲーム依存症」と呼ばれるものなどになるでしょう。これはゲームにのめりこむあまり仕事や私生活など他にしないといけないことに割く時間などをゲームに費やしてしまい、結果的に健全な生活を送れなくなることを指します。

その点「Cube Runner」は中毒性が高いわけではありませんので、他にしないといけないことがあれば後腐れなく中断することができます。いわば「やめられないとまらない」というタイプの間食ではなく、非常にすっきりとしたスープであり、飲むと気分をリフレッシュすることができるようなものに近いといえます。
細かな違いではありますが、プレイスタイルは異なってくるかもしれません。

適度な難易度

そしてテンポがよかったり集中できたりするとしても、難易度が理不尽であれば気分をリフレッシュするのには向きません。しかし「Cube Runner」はむしろ易しいタイプのゲームであり、気楽にプレイできる作品です。

これはゲームではいつでも議論の種となり好みが分かれるところにもなるのですが、難易度が易しいというのはデメリットにもなりうる要素です。難しいものをがんばって攻略してこそゲーマーだ、と考える人もいることでしょう。そうした人にとっては簡単なことは買う理由にはなりません。
もちろんゲーマーにもいろいろいるので、難しいもの・難しすぎるものは歯牙にもかけない人もいるでしょう。これは難易度に関する嗜好ですので、なかなか誰もが納得する答えを出すことはできません。

しかし「気分を切り替える(リフレッシュする)」「適度な暇を適度につぶす」というふうなプレイスタイルを考えたとき、難しすぎないというのはメリットとして挙げることができるでしょう。なぜなら難しすぎるとやきもきしてストレスに繋がりかねないからです。それは気分転換には向きません。そう考えると、本作「Cube Runner」は易しめであることが巧くはたらいた作品であるともいえます。

気軽に実績解除

これはゲーム本編とは密接ではないのですが、実績を簡単に解除することができるというのもSteamのゲームとしてはおもしろい要素です。「Cube Runner」には全41個の実績があります。これらの実績はどれもふつうにプレイして、最後までクリアしていけば順当に解除される実績ばかりです。

たとえば本作のグローバル実績データを参照してみると、もっとも解除率が低い実績は「すべてのレベルをクリアする(Finish all lvl-s.)」という「Master」というものです。解除するために特別な行為が必要となる実績が基本的にないので、楽しめばいつのまにか実績が解除されている、面倒なことをせずとも実績がぜんぶ解除できるゲームになっています。

英語が苦手でも楽

日本において洋ゲーの最大の難点は「英語」です。この言語の壁が最初で最大の壁であり、これが解決されているか否かで多くの日本人のゲーマーの、その洋ゲー作品に対する評価は異なるでしょう。

「Cube Runner」は英語だけがサポートされており、日本語には対応していません。しかし当サイトで紹介している他の作品でもあるように、本作もあまり英語で悩まされることはないでしょう。もちろんこれは程度の問題ですので、究極的にアルファベットがわからない人に対してはそうした擁護はなんの意味もなしませんが、日本人といっても多くの人はわからないなりにいくらかは英語が理解できるものです。

特にパズルゲームはシステムやルールを理解してしまえば、後はゲーム本編の難易度の問題であり、言語はあまり関係なくなります。「Cube Runner」ではチュートリアルで少し英語が登場する程度ですので、気兼ねなくプレイしても楽しめるでしょう。

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図部野 素人

本当にすっきr……

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初 心

ラーメンは禁止!

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図部野 素人

……なんで?

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初 心

そこ、
こだわるとこじゃないから!

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Caffeine

たしかにラーメンの譬えは
馴染みやすいですが
そこまでこだわるところでは
ありませんね。

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図部野 素人

Caffeineまで……。

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Caffeine

い、いえ、
別に否定しているわけでは
ありませんよ?

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初 心

むしろなんで
ラーメンにこだわるの?

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図部野 素人

だって旨いじゃん。

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初 心

……。
(Caffeineを見る)

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Caffeine

……。
(ココロと目が合う)

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初 心

こりゃダメだ。

「ここはイマイチ……」

では逆にどんなところがイマイチなのかも確認していきましょう。

3Dは見た目だけ

本作は3Dのゲームです。しかし実際のゲームプレイに3Dの要素はほとんどありません。見た目はMinecraftのようにボックスが表示されているのですが、実際のプレイではジャンプや重力移動などの直線的な移動だけであり、斜めや曲線的な移動はほとんど行われません。

本作ではギミックとして手前と奥の2本のレーンが用意されており、Rキーを押すことで手前と奥を切り替えることができます。これは表面的には3D的と見なしうるのですが、実質的には昔の餓狼伝説のように疑似的な3Dに過ぎないと判断するのが妥当でしょう。

障害物の破壊が面倒

「Cube Runner」の操作やプレイで難易度を上げている要素に、「障害物の破壊」というギミックがあります。これは行く手を阻む障害物を左クリックすることで破壊できるのですが、対処が少し面倒なのです。

照準が見えづらい

第一に挙げられるこのギミックの難しさは、照準自体の色が薄く線も細いので見えづらい、という点です。多くのギミックは障害物破壊ではなく、障害物をジャンプで避けたり移動方向を逆転させたり上下を逆にさせたりなどが主となるので、そのときは照準が目立たないのは特にデメリットではありません。
しかし実際に障害物を破壊する段階になると、照準を慌てて探しても見えづらいため反応が遅れることになってしまうのです。


画面中央の少し右にあるのが照準。見えにくい。

照準が勝手に移動する

本作は自動的に自機が移動し、それに合わせて照準も自動的に移動します。そのため一発で障害物を破壊できる腕前がないときは、なんとか当たるように連打することになります。しかし照準自体が見づらい上に勝手に移動するため、当てづらさが増しているのです。

置きエイムになりがち

こうした状況から、障害物を破壊するときはいわゆる「置きエイム」になりがちです。
置きエイムとは、その名の通りエイム(照準を合わせることや、照準そのもの)を置くことです。通常、銃を撃つタイプのシューティングゲームでは、プレイヤーは常に移動し続け、それに合わせて敵に攻撃を当てやすいようにエイムも常に移動させることになります。

しかし戦法のひとつとして、敵を待ち伏せすることがあります。このとき敵が侵入してくる場所を限定することができるため、自分が当てやすい位置にエイムを置くことで素早く攻撃することができます。この行為を俗に「置きエイム」といいます。

これは戦法のひとつとして有用ではありますが、巧い人はそんなことをせずとも敵を倒していくことができるので、上手でない人がとる戦法だとも認識されます。
それはおそらく本作でも同様で、照準を合わせるのが巧ければ多少見えづらかったり勝手に移動したりしようが当てることができるのです。しかしそれでクリアする技量がない場合は、置きエイムに頼ることになるかもしれません。

全力ではない印象

本作には全75ステージあります。これを知った人の多くが思うことかと察せられませんが、なぜ100でなかったのか私にもわかりません。実際に最後までクリアした上で、75ステージめは確かに難易度がそれなりに高かったとは感じましたが、それが「このシステムで構築しうる最大の難易度のステージ」だったのかというと疑問が残ります。

「オススメ」の項で述べたように、本作「Cube Runner」はテンポがよく集中できるパズルゲームです。そのため多少難易度が高くとも、気楽にリスタートして楽しめる作品だったのではないかと思います。その点ではこの75ステージで、本作のシステムを余すことなく楽しめたとはなかなか実感できなかったという点があります。

酔うかも?

実際にプレイしていたときは大して感じなかったのですが、プレイを録画した動画を見返していると、「人によってはプレイ中に酔うかもしれない」と感じました。特に手前と奥のレーンを移動するRキーどの行動では、(ルービックキューブをクルッと回して反対側を見るように)クルッと視点が反転します。ステージによってはこの反転を連続して行うことになり、視点がクルクル回るので酔ってしまうことになるかもしれません。

クルクルを繰り返すステージもある。

最後に

本作「Cube Runner」は全体的にあっさりとしたパズルゲームです。中毒性が高いわけではありませんが、とても気楽にプレイできる作品ですので、多少のデメリットがあってもおそらく多くの人が楽しめるのではないでしょうか。

セール時、特にバンドルではかなり安くなる作品のようですので、ウィッシュリストに入れておくなどするといいかもしれませんね。

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図部野 素人

ラーメン旨いじゃん……。

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