このゲームに一言キャッチフレーズをつけるとしたら?
基本情報
基本情報として、ゲーム本編とは別の開発元やプラットフォーム、価格についての情報をまとめていきましょう。
説明文
Steamのストアページでは以下の説明文が掲載されています。
!NOW WITH IN-GAME LEVEL EDITOR!
Quite a different zombie game – this time YOU are the zombie! Command your infested comrades, fight your way to freedom and let the zombie kind dominate the world!
In I, Zombie you play as the leader of a zombie horde and your goal is to infect all humans on the map. Whenever you infect a human you turn him into a one of your kind and you can use him against armed soldiers. You’re also able to command your horde to either attack the enemies, follow you or wait for orders. Each scenario requires tactical approach and careful planning to achieve success.
!ゲーム内でレベルエディターが使えるようになりました!
これは他とは違うゾンビゲームです――今回はあなたがゾンビだから! 感染させた仲間を指揮して自由のために戦い、ゾンビに世界を支配させましょう!
「I, Zombie」ではあなたはゾンビの群れのリーダーを操作し、ゴールはマップ内の人間をすべて感染させることになります。人を感染させるとあなたの仲間に変えられますので、その仲間を武装した兵士と戦わせることができます。また群れを指揮することもでき、指示通りに敵を攻撃したり従わせたり待たせたりできます。どのステージでも成功を果たすためには戦術的アプローチや注意深い計画が必要となります。
開発元・開発者
開発元は「Awesome Games Studio」というスタジオです。
公式サイトによると、2009年にポーランドのクラクフ(Cracow)にて設立され、複数のゲームハードにまたがった(マルチプラットフォームの)ゲームを制作されているようです。
「Awesome Games Studio」では主に4つのゲームがリリースされているようです。
本作「I, Zombie」と「Fury Unleashed」、「Yet Another Zombie Defense(無料)」、「Oozi: Earth Adventure」がリリースされています。「Yet Another Zombie Defense」はHDバージョンがリリースされているためか、無料化されています。
全体的にカジュアルなゲームを制作されているスタジオです。
また公式サイトの他、TwitterやFacebookのアカウントが存在するようです。
価格
「I, Zombie」はSteamにて購入できる他、PlayStation Store、Nintendo Switch、Xboxなどで販売されています。
Steam版の基本価格は198円となっています。
STEAMSALE.MEによると、Steamでは最安値が50円とされています。
ちなみに私はバンドルで2016年7月に購入したらしく、さらに割引されて実質37円で購入していました。
インストール&容量
「I, Zombie」をSteamでプレイする際はインストールが必要となります。
容量は約285MB(約0.29GB)ですので、2Dのカジュアルなゲームだけあって軽めの作品です。パズルゲームとして短く遊べる作品ですので、インストール・再インストールが楽な容量だと見なせます。
システム要件
SteamのPC版では、Windowsのみが対応しています。
OS | Windows XP |
プロセッサー | 2GHz |
メモリー | 1024 MB RAM |
グラフィック | DirectX 9.0c compatible, 256+ MB |
ストレージ | 350 MB 利用可能 |
容量が500MB(0.5GB)以下と小さく、2Dのカジュアルゲームというだけあって、要求スペックは決して高くありません。OSにはすでにサポートが終了しているWindows XPが指定されていることからも、古めのゲームであることが伺えます。わざとスペックを落としたり古いPCを使ったりしていなければ、なにも考えなくてもプレイできるゲームでしょう。
ゲーム概要
それではゲーム本編の情報をまとめていきましょう。
ジャンル
「I, Zombie」は、主人公であるゾンビを操作して人間をゾンビに変えていく2Dの見下ろし型パズルゲームです。なかでも特徴的なのは、感染させたゾンビを「攻撃させる(Attack)」「ついてこさせる(Follow)」「停まらせる(Stop)」の3つで指揮するシステムです。
ステージはおおまかに2種類に分かれており「summer levels(夏ステージ:1~20)」「winter levels(冬ステージ:21~30)」の全30ステージとなっています。
基本的なシステムはとても単純で、ゾンビで人間に触れると攻撃をして体力を減らし、倒すことで感染させて仲間のゾンビにすることができます。人間には非武装と武装している者とがいて、武装している兵士は銃で撃ってくるので注意が必要です。
指揮システムでは、主人公が動かずともAttackコマンドで非武装の民間人などを勝手に倒させることができます。武装した人間の銃撃を遮らせる肉壁のデコイ(おとり、囮)にもできますし、ステージによっては離れた位置にいるゾンビをコマンドで遠隔操作することもあります。
スーパーマリオメーカーのように、プレイヤーがステージを編集してオンラインで他のプレイヤーが遊べるようにする「LEVEL EDITOR」もありますので、幅広く遊ぶことができます。
世界観
本作では世界観は特に語られず、目立ったストーリーもありません。なぜゾンビが登場するのかなど、具体的な設定は言語的に文章などで示されません。
グラフィック&音楽
グラフィックは子供でも遊べるような見た目で、音楽はフリーの音源が使用されています。
グラフィック
グラフィックはFLASHゲームのようなカジュアルな見た目で、ゾンビゲームながら怖さはまったくありません。ホラーゲームが嫌いな人やお子さんでも気軽に楽しめるでしょう。
ステージは草原のような場所で、感染させるべき人間、障害物となる木箱や家屋、そしてゾンビだけに反応する砲台などが配置されています。
画面の見た目が大きく変わるゲームではありませんので、プレイ動画などに使うにはやや地味になるかもしれません。
とてもシンプルなグラフィックであり、スペックの高くないPCでも気兼ねなく遊べるタイプのゲームでしょう。設定では解像度を変えられますし、フルスクリーンとウィンドウモードを切り替えることもできます。
音楽
音楽はクレジット(CREDITS)を確認すると「Kevin MacLeod(ケヴィン・マクロウド)」という方のものだとわかります(Wikipedia:en、YouTube)。ロイヤリティフリーの音源を制作されている方で、多くの楽曲がCC BY 3.0のもとで使用できます。
操作方法
PC版の操作は、キーボードもしくはマウスで行えます。フルコントローラサポートですので、ゲームパッドなどを使用することもできます。
コントローラを使わない場合は、マウスよりキーボードのほうが扱いやすいかもしれません。
操作は主に移動と指揮の2種類が行うことになります。キーボードでは移動が上下左右キー(WASDキーではない)、指揮はAキーでAttack、SキーでStop、DキーでFollowを行います。マウスの場合は左クリック長押しで移動、右クリックの後でマウスジェスチャーを行うことで指揮ができます。
マウスでの操作では移動も指揮も的確に行うのがなかなか難しいので、キーボードを使用して左手で指揮、右手で移動を操作すると楽かもしれません。
パズルゲームとしてどの順序で人間を感染させていくか考えることになっていきますが、やや判定がわかりづらいので操作が難しいと感じるかもしれません。体が少しでもはみでていると銃で撃たれたり、敵の傍に近づいたのに攻撃している判定になっておらず負けてしまったり、ちょっとしたミスが続くことがあるかもしれません。
システム・ゲーム性
「I, Zombie」の根本的なゲームシステムはパズルです。どのルートを辿り、非武装と武装した人間をどの順序で倒すかを考えていくのが基本的なゲーム性です。実績解除や完全クリアのために時間短縮や倒される味方ゾンビをゼロにするなど工夫していくことにもなるでしょう。
そのパズルを解くギミックとして、感染させるシステムと指揮システムが存在します。
感染させるシステム
感染させるシステムが他のパズルゲームと異なるのは、将棋のように駒を増やすことができる点です。ゾンビを増やすことで人間を襲いやすくなりますし、武装した人間や砲台の攻撃を分散させるのにも役立ちます。
指揮システム
そして将棋との違いは、増やした仲間をどの程度まで細かく動かすことができるか、という点にあります。将棋では最初から手元にある駒も奪った駒も、同じ動かし方ができます。しかし「I, Zombie」の指揮システムでは、あまり細かい指示ができずに「各ゾンビが身近な人間を勝手に狙うAttack」「主人公に追従するFollow」「ただ停まるだけのStop」という3種類しか行えない点にあります。
Attackをむやみに使うと、近くに複数の人間がいた場合、せっかく集めたゾンビの群れが分散してしまい、武装した人間の銃撃や砲台などに倒されてしまうことになりかねません。Followでは人間を無視するため、移動したり調整したりするのにちょうどいいでしょう。
また主人公が武装した人間に囲まれていて少し動くと蜂の巣にされるような場面でも、遠くに味方ゾンビがいれば指揮をとることで遠隔操作し、離れた場所で感染させて味方ゾンビを増やすこともできます。
所要時間
HowLongToBeat.comによると、「I, Zombie」のクリアにかかる時間はメインストーリーで1時間、完全クリアで3時間とされています。
ステージは「summer levels(夏ステージ:1~20)」「winter levels(冬ステージ:21~30)」の全30ステージとなっており、これをただクリアするだけならばたしかに1時間くらいで済むと思われます。
ステージをクリアすると「クリアにかかった時間」と「1~3つの☆(ランクのようなもの)」が表示されます。この時間と☆はどれくらい巧くクリアできたかという結果と、実績を解除するための条件となります。
そのため、クリアするだけなら時間も☆の数も無視して構いませんが、すべての☆を集める「やりこみ」や全実績解除などを目指すと、倍以上の時間がかかってしまうかもしれません。これは根を詰めていくことになりますので、苦手な方だとより長く時間がかかってしまうことになるでしょう。
難易度
当サイトでは「I, Zombie」の全体的な難易度は41点(100点中)だと見なしました。パズルゲームとして後半にはしっかりとした難しさのものが配置されている上、本作では☆を集めたり実績を解除したりしていくのに難しめの条件のものがあるため、少し高めに設定しました。
そうした☆集めや実績解除を意識しないのであれば、とてもカジュアルに楽しめストレスを感じることもなく、スッキリと遊ぶことができるゲームだと感じられることでしょう。
恐怖度
「I, Zombie」はホラーゲームには分類されていません。そのため恐怖度を測るのはそれほど意味がないのですが、ゾンビを扱ったゲームですので念のためにこの情報もまとめておくことにしました。
具体的に述べると「まったく怖くない」作品です。人間を感染させたり銃で撃たれてゾンビが死んだりする表現がありますが、ゴア表現というほどのものではなくシンプルなアニメーションで済まされています。そのため「まったく意識する必要はない」という程度であり、1点(100点中)だと判定しました。
英語力
本作では日本語はサポートされていません。そのため基本的に英語でプレイすることになると思われます。しかし本作において英語で説明されるのはほとんど操作だけです。その他には「NEXT LEVEL(次のステージに進む)」や「RESTART LEVEL(ステージをやりなおす)」くらいのものです。
チュートリアルではイラストの図も添えられているので、英語が苦手でもざっくりとわかれば問題ありません。そのため必要な英語理解力は9点(100点中)と判断いたしました。
実績
「I, Zombie」の実績は、全部で13個あります。「人間をゾンビに変える」「初めて死ぬ」など極めて簡単なものから、「夏ステージ(全20ステージ)をトータル15分以内でクリアする」「☆を90個集める(全ステージで3個全部集める)」といった難しめのものもあります。
実績を全部解除するかどうかで全体的なゲームプレイの難易度は大きく変わるでしょう。
ゲームの情報
タイトル | I, Zombie |
開発 | Awesome Games Studio |
オススメ度 | A<GOOD>:★★ |
リリース日 | 2014/12/09 |
価格 | ¥198 |
次元 | 2D(2次元) |
ジャンル | ゾンビパズル |
特徴 | カジュアル/感染/指揮/シングル/マップエディット/Steam/実績 |
視点 | 斜め見下ろし |
グラフィック | デフォルメ2D |
操作方法 | マウスorキーボード |
言語 | 英語/その他(日本語サポートなし) |
インストール | 必要 |
ファイル容量 | 約285MB(2020/08/08時点) |
次のエントリ
次回のエントリは、「I, Zombie」のオススメなところとイマイチなところを、なるべく客観的にまとめていきます。