概要
「Evolvedustry」は、海外製のクラフト系アクションADVです。見下ろし型のMinecraftのような感覚で遊べます。
見下ろし型Minecraft
おおまかなプレイ感は、視点が見下ろし型であり、かつ木を殴ったり石を採掘したりして素材を集めてクラフトをしていくので、「見下ろし型Minecraft」という印象が強くなっています。
クラフト系ゲーム
このゲームはサンドボックス系なので、ゲームの目標は明確にはないといえます。とにかくクラフトを続けて工業化していくのも楽しいでしょうし、夜の戦闘をメインで楽しむのもイイでしょう。
一応ゲーム内ではチュートリアルが表示され、序盤ではそれに従ってゲームに慣れていきます。
Minecraftに強く影響を受けているようで、ピッケルや斧を使って素材を集めていきます。このゲームがMinecraftと違うのは、MODなどを使用せずともデフォルトの状態で「工業化」が可能なところです。
具体的にいうと、石を自動的に採掘するオブジェクトや、木を自動的に殴り続けて素材を集めるオブジェクトなどがデフォルトで実装されています。そのため「最初から工業化できるMinecraft系ゲーム」といってもいいのかもしれません。
標準でベルトコンベヤーや樽を使って、採集・採掘した素材を移動・備蓄できます。そうして集めた素材から、さらに工業化オブジェクトを作ったり、外敵から守る防壁を作ったりできます。
夜はかなり危険
ただし注意しておきたいのは、「夜がかなり危険」だということです。実際にプレイしてみるとわかるのですが、Minecraftよりずっと極悪な難易度に設定されているようです。
「Minecraftの夜」と捉えるより、「7 Days to Die」などのように「とても気軽に外を出歩けない夜」だと踏まえておいたほうがいいでしょう。
Terrariaっぽさも強い
このゲームでは、夜になるとわんさか敵が湧いてきます。わかりやすくいうなら、日中の敵の出現率が0で夜間の敵の出現率が100だといってもイイくらいかもしれません。
敵のなかにはゾンビや目玉のような敵がたくさん湧いてきます。この様子を見ると、「あ、Terrariaに影響受けてるな」と感じる人もいることでしょう。
「Terraria」もMinecraftに似たプレイ感をもつ2Dのゲームで、2011年に発売された作品です。Terrariaの特徴は、真横から見たタイプの2Dで、Minecraftより戦闘に特化した作品だといえます。Minecraftと同様に何十時間、何百時間、人によっては何千時間も遊べるようなタイプのゲームです。
そしてこのTerrariaで出てくる序盤の敵として、ゾンビや目玉の敵がいるのです。
バトル中心の夜
夜はバトル中心になっていくでしょう。夜が危険なのは敵が登場するからというだけではなく、登場した敵が「プレイヤーのクラフトしたオブジェクト」を中心に攻撃して破壊していくからです。石の壁程度だと一晩でほとんど破壊されてしまう可能性もあります。
敵のAIはさほど賢くなく、プレイヤーを追ってくるときに間にマグマなどがあれば、回避することなくマグマに突っ込んで自滅していきます。しかしこのゲームの敵の戦法は「数の戦い」なので、夜が明けるまでは倒しても倒しても敵が湧いてきます。
そのためクラフトしたオブジェクトを破壊されないようにどう守っていくかが、大事な観点となります。
ポテンシャルは高い
MinecraftもTerrariaも(7 Days to Dieも)人気・知名度があるゲームです。そうしたゲームに似たプレイ感があるので、奥深さやポテンシャルを感じさせる作風となっています。
インディならではの親切さ欠如も
しかしインディ作品らしい「表現のあやふやさ」もあります。
たとえばゲーム内で表示されるチュートリアルの目標に、こんな文章がありました。
THE CONSTRUCTOR
CONTRUCT YOUR FIRST TOWER BY SELECTING A TOWER AND LEFT CLICKING. RIGHT CLICK TO DESELECT AND DESTROY TOWERS.
この文章の問題点は2つあります。1つは「CONTRUCT」という誤字、そして「TOWER」というあいまいな表現です。
1つめの「contruct」は、目標の見出しに「The constructor」と表示されているので、「construct(建設する・組み立てる)」の誤りだと思われます。これは「contract(契約する)」という言葉にも似ているので、正確な意味が読みとりにくくなっている誤字です。
2つめの「tower」は、おそらく自動的に木を殴るオブジェクトや自動的に石を採掘するオブジェクトなどの、工業化系のオブジェクトを指すと思われます。厄介なのは、「tower」と名のついたクラフトアイテムがないところです。
そのためこの目標を見ると、「contruct……? 「建築」のconstructの間違いかな、「契約」のcontractの間違いかな?」と推測しながら、「とりあえずtowerってヤツを作ればイイのかな……ってtowerなんてナイじゃん!!」と二重に戸惑うことになるのです。
インディ作品となると人的コストも時間的コストも割ける量が限られているため、誤字くらいは深く追求しないほうがいいところではあります(実際 私もこのサイト内で気づいていない誤字がいくつもあると思われます)。なるべく致命的になりがちなミスを避けていくのが、作品を洗練させていくインディ的な方法なのかもしれません。
説明不足でも楽しめるなら〇
こうしたインディっぽい表現の不親切さを無視できるなら、このゲームはちゃんと楽しめる作品かもしれません。工業化がデフォルトで可能で、戦闘もしっちゃかめっちゃかで楽しいからです。
ストーリーがほとんどないサンドボックス系なので、「クラフトする楽しみ」と「敵と戦う楽しみ」を見出せる人ならこのゲームを満喫できるのではないでしょうか。
オススメ度
「Evolvedustry」のオススメ度は、Aランクです。Aランクは★が2つ(★★)で、通常の「#1ツイゲームレビュー」と同程度のオススメ度を示します。
このゲームがAランクなのは、ポテンシャルは感じられるもののインディっぽい危うさが少し感じられるからです。グラフィックのインディっぽさも含めて、いつまで開発され続けるかわからないという点も考えられるでしょう。
もしこのゲームがSteamなどのメジャープラットフォームで販売されたら、ひょっとしたらTerrariaのように売れる作品になるかもしれません。レビューなどで開発頻度やイイところ悪いところを知りやすいからです。
この不安感は、ゲームの奥深さからも来ているかもしれません。「このゲームかなり奥深いけど、ちゃんと最後まで開発してくれるのかな……」という不安感です。
ただそうしたものは単純に「現状を楽しめる」のならば無視できるものでもあります。「多少の不安要素があっても、そのゲームにちゃんと楽しいところがあれば気にしない」という人なら充分 楽しめる作品になることでしょう。
ゲームの情報
タイトル | Evolvedustry |
開発 | Evolvedustry |
オススメ度 | A<GOOD>:★★(#1ツイゲームレビュー) |
リリース日 | 2020/06/08 |
価格 | $5.00 |
次元 | 2D(2次元) |
ジャンル | クラフト系アクションADV |
特徴 | ストラテジー/弾幕/サンドボックス/防衛/アップグレード/シングル/Unity |
視点 | 見下ろし型 |
グラフィック | シンプル2D |
操作方法 | マウス&キーボード |
言語 | 英語 |
インストール | 不要 |
ファイル容量 | 27.2MB<アーカイブ> / 68.9MB<解凍後>(Version 1.47) |
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【#1ツイゲームレビュー】「Evolvedustry」
期間限定で無料配布⬇https://t.co/lXt58zTOI7
最初から工業化できる!
Minecraftライクなクラフトゲー!採集や採掘を自動化しよう!
コンベヤーなどで運搬もできるぞ!ただし夜は
戦闘が苛烈になるので
お気をつけて……#期間限定 pic.twitter.com/CtTgGng7gg— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 21, 2020
補足
現在 無料配布されているゲームです!https://t.co/lXt58zTOI7
— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 21, 2020
見下ろし型のクラフトゲー!
ポテンシャルはかなり感じられます!クラフトして楽しもう!
工業化して楽しもう!
そして夜はバトルを楽しもう!(夜は餌食になることがあります) pic.twitter.com/UfchvmqDHa
— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 21, 2020
けっこういろんなゲームから
影響を受けてるのかもしれない作品です。個人的にはマイクラだけじゃなく
「Terraria」や「7 Days to Die」
に近いところも感じられました。とにかく夜には注意! pic.twitter.com/pxeFhUj7Gl
— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 21, 2020
インディでこの奥深さということもあり
逆に開発が心配になりそうなところも。ただいえるのは、
ポテンシャルは感じられる、というところ。クラフトならびにバトルを
ちゃんと楽しめる人なら
かなり楽しめるかもしれません。 pic.twitter.com/2ZhCoRVqBD— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 21, 2020