こんにちは、Caffeineです。
前回のエントリに引き続いて「獄都事変」についてまとめていきましょう!
今回は「食べ物に譬えるとナニ?」や「どんな雰囲気に似合ってる?」というような踏み込んだ情報について掲載していきます!
どんな人向け?
フリーゲームやインディゲーム初心者の人
難しすぎず怖すぎないゲームが好きな人
食べ物に譬えると?
あっさり担々麺~春菊添え~
どんな雰囲気でプレイするのがよさそう?
中島みゆきの暗い曲(「友情」や「うらみ・ます」など)を聞くように
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極 – Professional
ではこの「獄都事変」について、より踏み込んだ情報を考えていきましょう。
他のものに譬えるとナニ?
そうした指標になりうるのが、「このゲームを料理や食べ物など他のものに譬えたらナニになる?」という情報です。
今回の「獄都事変」を料理に譬えると「あっさり担々麺~春菊添え~」のようなものになるでしょう。
- あっさり担々麺~春菊添え~
- 辛そうであんまり辛くない担々麺。
- 怖そうであんまり怖くないホラーゲーム。
- あっさり味のスープ。
- 後味がすっきりしていて余韻が強くない。
- 校舎で発生する怪異やそこにいる魑魅魍魎たち
- 難易度は高くなく恐怖度も高くない。
- 春菊の苦味が一瞬響く。
- 亡者マキの怨念=苦味。
- 辛そうであんまり辛くない担々麺。
この担々麺は、一見するとそれなりに辛そうに見えますが、実際にはさほど辛くはありません。特にスープはあっさりしているため、いろいろな人が楽しめるラーメンであるといえます。辛いものが苦手な人だけでなく、おそらく高校生でも小中学生でも楽しめる人はたくさんいることでしょう。
いわゆる家系ラーメンのように深くハマりこむ人が多いタイプというより、ラーメンが少し苦手な人にでも楽しむことができるタイプのラーメンといえるかもしれません。しかしラーメンを食べ慣れていている人からすると、あまりにあっさりしていてコクや深みがないと感じられるかもしれません。
そんななかでもし「万人受け」するはずのこの担々麺で少し異質なのが「春菊」というトッピングです。あっさりとした味わいのスープのなかで苦味を際立たせており、少し好みが分かれるかもしれません。辛味をもっときかせた担々麺であれば苦味がマイルドに感じられたのかもしれませんが、あっさり味のスープではやや苦味が強く感じられるかもしれません。
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どんな雰囲気に似合ってる?
Caffeine・ココロ・シロートの3人が自分なりの意見を出しますので、どれがいい案なのか見てみましょう。
My Heart Is Broken / Evanescence
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私が思うに……
今回の「獄都事変」の重点は「マキ」だったと思います。もちろん獄卒たちも魅力的なキャラクタでしたが、推理小説やサスペンスドラマでは犯人にフォーカスがあてられるように、今回は主役である獄卒たちよりも、敵役であるマキが中心だったのではないか、と。
そうした意味では、やはり曲を選ぶ場合は女性ボーカルを選ぶのが妥当かな、と感じました。そのため今回は「Evanescence」の「My Heart Is Broken」を選びました。
Evanescence公式チャンネルの動画
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お、エヴァネか。
けっこう有名どころきたね。
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ええ。
HR/HM(ハードロック/ヘヴィメタル)では
有名なところですね。
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ただちょっとキレイすぎるかな、
ってきらいはあるかもな。
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あー、やっぱりそう思いますか?
ドロドロ感がないのはそうなんですよね。
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そういうシロートは
なにを選んだの?
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俺か? 俺はな……。
ノゾミ・カナエ・タマエ / 筋肉少女帯
Caffeineと同じように女性の心情を歌ったものにしたほうがいいかなー、とは俺も思ったんだ。でもドロドロ感を表現してるとこもあったほうがいいかなー、と思ってさ。こうやって「なんか知ってる曲でいいのないかなー」って考えてるときが今一番頭フル回転させてるかもんしんないな。
ともかく選んだのはこれだ。
「筋肉少女帯」の「ノゾミ・カナエ・タマエ」。筋少は初期がコミックバンドだったし、アニメ主題歌とかも奇抜さを前面に出してるからイロモノ扱いされやすいところだが、この「ノゾミ・カナエ・タマエ」が収録されてるアルバム「レティクル座妄想」は女の子の苦しみが詰まったコンセプトアルバムだぜ。
まあ中期の筋少は作詞して歌ってるオーケン(大槻ケンヂ)の意向からか、「ひどい目に遭う少女」がいろいろと出てくるんだわ。歌としては「『ひどい目に遭ってる少女』を救いたい」みたいなんだけどさ。聞いたことあんまりないなら、このアルバムに入ってる「さらば桃子」や「ノゾミのなくならない世界」も劇的でオススメだぞ。
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筋少あんまり知らないなー。
高木ブーとカレーと赤ちゃん人間
くらいしかしらないや。
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それだけ知ってれば充分だ。
むしろ知りすぎてるくらいだ。
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筋少はたしかにドロドロ感ありますね。
いいところだと思います。
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だろー?(にんまり)
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なんかわたし、
Caffeineともシロートとも
路線違うところ選んじゃったな。
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ココロはなにを選んだんですか?
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んー、わたしはね……
友情 / 中島みゆき
最初はやっぱりマキの苦しみを描いたような曲あるかなー、って探して、ボーカロイド曲の「ローリンガール」とかどうかなー、って思ったんだけどね。ただあれってアップテンポの曲だから、ちょっと違うかなとも思っちゃって、いろいろ考えちゃった。で結局選んだのが「中島みゆき」の「友情」だったんだけどねー。
でも中島みゆきさんの曲って、YouTubeの公式チャンネルにもSpotifyにもないみたいなんだよねー。ちなみに今載せてるこの「わかれうた」のオリジナルは、77年発売の曲らしいよ。
中島みゆきさんは「うらみ・ます」とか「ファイト!」とかでも有名だよね。わたしは「エレーン」とか「傾斜」も好きなんだけど。
暗い歌もかなり多いけど、「糸」や「タクシードライバー」みたいに優しい歌も多いし、「命の別名」や「旅人のうた」みたいに強い歌もあるから、すごい歌手の方だよね。
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…………。
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…………。
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どうしたの?
2人とも黙っちゃって。
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げ、激渋ですね……。
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すげえチョイスだ。
これには敵わねえ……。
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敵うとか敵わないとかじゃなくて
中島みゆきさんってすごいよね、
って話なんだけど。
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なんか今回のココロは
超越しちゃってるわ。
今回は俺の負けだ。
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私もまったく
想定しなかったチョイスでした。
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まあ今回は
「中島みゆきさん凄い」って
ことでいいんじゃない。
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異議なし。
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異議なし。
さいごに
今回の「獄都事変」は完成度がとても高くマイルドだったため、フリーゲームなどの初心者の方にはオススメできる作品だったのではないでしょうか。フリーゲームやインディゲームに一般的商用ゲームにないような奇抜さを求めるなどする方にとっては物足りないかもしれませんが、万人受けするような味わいでおもしろいものでした。
日本のRPGツクール製のゲームにはマルチエンディングのものが多く、周回を必要とするものもあるのですが、この「獄都事変」では1~3時間のボリュームで公式サイトに攻略情報があり、エンディング数が2つでトゥルーエンドに辿り着くのも難しくない、とプレイしやすいものでした。
まだプレイしたことがないのであれば、時間ができたときに遊べるようダウンロードしてみてもいいのではないでしょうか?
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