【無料ホラゲ】陰陽師・安倍晴明の弟子となって、魑魅魍魎のはびこる屋敷を探索せよ! 呪符で戦え! 「平安大怨霊」

2.0
ジャンル:ACT

概要

「平安大怨霊」は、日本製のアクションADVです。ホラー風味ですが、会話などにネタ要素もあり、プレイしやすい内容になっています。

安倍晴明の弟子で新米の陰陽師「十萌」。独特な名前。

ホラー度は高すぎない

雰囲気としては、魑魅魍魎がはびこる屋敷へ(師匠である安倍晴明を助けるため)潜入して調査するという性質上、かなり血みどろでおどろおどろしくなっています。マップの至るところに血がついているので、ホラーな雰囲気は常に感じられます。

血みどろの屋敷には、魑魅魍魎が。倒すか逃げるかはキミ次第。

ただ個人的には「ホラー風味」という香りづけであって、雰囲気はあるものの驚いたり怖く感じたりはしませんでした。辛さを謳った新作カップ麺を食べてみて、あんまり辛くなかったときの気持ちに似ているかもしれません。

シリアス……というよりネタ系

また平安時代を舞台とし、言葉遣いにも時代背景を反映させたセリフ回しがあります。しかしシリアスっぽい雰囲気のなかに現代風の口調が混じってくるので、「シリアスぶったネタ」の臭いを感じるかもしれません。

明らかに平安時代にはない言葉が混入。後半でもネタ臭が強いシーンがある。

特にサブキャラには、あきらかに「ネタに走った」タイプのキャラがいます。ネタバレにならないよう細かい説明は避けますが、そのサブキャラのイラスト・セリフなどを見れば、このゲームが「ホラー一辺倒」ではまったくなく、むしろネタ寄りであることがわかるでしょう。

これは「よくも悪くも」であり、シリアスが好きな人は「ここでネタは入れないでいいのに……」と思うかもしれませんし、ネタでニヤリとできる人もいるかもしれません。

「クレーム対応RPG」の作者

もともとこの作者の方は、以前紹介した「クレーム対応RPG」の作者でもあります。

「クレーム対応RPG」はかなりブッ飛んだ設定ばかりだったので、それを体感した後でならこの「平安大怨霊」の微妙なニュアンスも納得できます。

「クレーム対応RPG」はネタに全振りしたギャグゲー。

受け入れの構えをとっておくと楽

そのため「シリアスなホラー」ではなく、「そこそこシリアスそこそこホラー」ぐらいに捉えておいたほうが遊びやすいかもしれません。

死亡時のゲームオーバー画面。ときどきマジかネタかわからなくなる。

このあたりの感じ方は個々人によって異なるので、自分の好みと合わなくてもガッカリしないように広く幅をもって「合わなくても楽しめればイイ」くらいに構えておくと遊びやすいでしょう。

QTEによるバトルACT

ゲーム内に登場する魑魅魍魎は、バトルをして倒せます。具体的にはQTE(Quick Time Event:クイックタイムイベント)と呼ばれる、画面に表示されたコマンドを制限時間内に入力するタイプのACTで、成功すると攻撃、失敗するとダメージになります。

コマンド入力でのバトル。上の数字は制限時間。「サブ」がどのキーが確認しておこう。

シンボルエンカウント系なので、RPGのような戦闘画面に移動することはありません。敵と接触すると画面にコマンドが表示されるので、制限時間内にキーを入力します。倒した敵はマップ移動でリスポーンしないらしいので、よく通る場所の邪魔な敵は倒しておくと楽かもしれません。

攻撃にはアイテム「呪符」が必要

ただし主人公が攻撃するには「呪符」というアイテムが必要になります。これは落ちているものを拾うことで増やせますが、個数が限られています。そのため「手当たり次第に倒す」という方法では、呪符が尽きかねません。そのため放置する敵を見定めるのも大事になります。

操作性はさほど高くない

またツクール製やウディタ製のACTにありがちですが、基本的にマス目に沿って動かすことになるため敵を避けにくいという操作性もあります。

袋小路に置かれたアイテム。後ろからはゆっくりながら敵が押し寄せてくる。

これを利用してか、袋小路にアイテムが設置されていて、それを取りに行くと後ろから敵が押し寄せてくるという罠っぽい箇所がいくつもあります。セーブ&ロードなどで簡単に対処できますが、気をつけておいたほうがプレイしやすいでしょう。

オススメ度

「平安大怨霊」のオススメ度は、Aランクです。Aランクは★が2つ(★★)で、通常の「#1ツイゲームレビュー」と同程度のオススメ度を示します。

このゲームがAランクなのは、全体的に「シリアス? ネタ系? ホラー? ギャグ?」とハッキリ断言しづらい雰囲気があるからです。またツクール・ウディタ系のACTにありがちな避けづらさがあるので、ストレスを感じるかもしれないところもあります。

ただQTE系のACTが好きなら楽しめるでしょうし、攻撃アイテムの呪符が多めに回収できるので操作性の悪さも大きくは影響してきません。雰囲気についてもシリアスもネタも楽しめる人、ホラーもギャグも楽しめる人ならまったく問題ではないでしょう。そのときは単純に遊べるゲームになるといえます。

ゲームの情報

タイトル平安大怨霊
開発ムキムキチワワ
オススメ度A<GOOD>:★★(#1ツイゲームレビュー)
リリース日2020/06/25
価格フリー
次元2D(2次元)
ジャンルホラー&ネタ系 ACT/ADV
特徴平安時代/時代もの/陰陽師/女性主人公/戦闘/QTE/シングル/ウディタ
視点斜め見下ろし
グラフィックシンプル系2D
操作方法キーボード
言語日本語
インストール不要
ファイル容量85.0B<アーカイブ> / 94.2MB<解凍後>(Version 1.00)

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補足

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