ちょちょちょそっち行かないでこっち行って! 「The Stanley Parable」

1ツイゲームレビュー
ナレーションが重要な位置を占める独特な海外製FPS視点ゲーム「The Stanley Parable」の紹介記事です。

ダウンロードサイトのURL:
The Stanley Parable - 『The Stanley Parable』
『Stanley Parable』は1人称の探険ゲーム。あなたはスタンリーとしてプレイし、そしてスタンリーとしてはプレイしない。あなたは物語に沿って進み、物語に沿って進まない。あなたには選択肢が与えられ、選択肢が与えられない。

タイトルThe Stanley Parable
開発元Galactic Cafe
オススメ度S<オススメ>:★★★(週間でのオススメ)
リリース日2013/10/18
価格\1,480(Epic Games、Steam)
次元3D(3次元)
ジャンルADV(ナレーションゲー)
特徴探索/ストーリー重視/コメディ/微ホラー/ウォーキング/シングル
視点FPS視点
グラフィックリアル系3D
操作方法マウス&キーボード
言語英語
インストール必要
ファイル容量2.06GB(2020/03/26時点)

ツイート

ツイートより概要を読みたい方は、こちらで飛ばせます。

補足

概要

本作は、「Epic Games」の無料配信ゲームの1つでした。有料のインディゲームが(ときにはメジャーなゲームも)1週間ほどの期間限定で無料DLできる素晴らしい宣伝です。私はこの「Epic Games」での無料配信ゲームもレビューしていますが、期間が過ぎてしまうと無料ではなくなる点にはご注意ください。もし無料配信ゲームを知りたい場合は、公式サイトを見たり「#1ツイゲームレビュー」のハッシュタグを確認していただけると幸いです。

「The Stanley Parable」は、海外製のFPS視点ゲームです。ナレーションが非常に強く強調されていて、ギャグ色もホラー色もある不思議な作品です。

主人公のStanleyは、オフィスの427号室で「モニタに表示される指示通りキーボードを打つ」だけの仕事に就いています。それを何年もずっと続けていたのですが、ある日オフィスには誰も来ず指示も送られてきませんでした。ずっと待っても変わらなかったので、Stanleyは行動に移します。

従うか従わないか

そこからプレイヤーが操作できるようになり、実際に人のいないオフィスを「ナレーションの指示通りに」進んでいきます。ここでナレーションの指示に背くこともでき、なるべくナレーターは冷静にナレーションを続けようとします。

たとえば最初に427号室から出るときに、あえて「ナレーションに逆らって出ずにドアを閉じる」ということもできます。この場合、そのままゲームは終わってしまいます。この、ゲームのおおまかなルートを支持する「ナレーション」と、それに従ったり歯向かったりするプレイヤーの駆け引き自体が、本作の妙味です。

他にもナレーションが「そのときStanleyは左のドアを通った」といったとき左のドアを抜ければ従ったことに、右のドアを抜ければ歯向かったことになります。こうした「1つ1つの行動が選択になる」という作品です。

英語への理解が必要

非常に独特な作品で、おもしろいところがあるのは間違いありません。ただ日本人にとってつらいのは、ナレーションがすべて英語であるということです。厳密には「英語が得意ではない日本人にとって」といったほうが正しいでしょう。

私は当サイトおよび「#1ツイゲームレビュー」などで海外作品も多く紹介していますが、英語への理解というのは「100%」である必要はまったくありません。80でも60でも40でも20でも、それ以下でも構いません。大事なのは「今の知識量で楽しめるだけ楽しもう」、それで足りなければ「もっと学ぼう」という意気込みです。

そのため「今、英語が苦手」という人はまったく問題ありません。本作のように英語が中心となっている作品を今 楽しめない、今後も楽しめないというのは「学ぶ気がない」「向上心が微塵もない」という人だけです。

本作が楽しい作品なのは間違いないので、これをきっかけに学ぶという姿勢でもまったく問題ないでしょう。

オススメ度

「The Stanley Parable」のオススメ度は、Sランクです。Sランクは★が3つ(★★★)で、毎週のまとめ記事で「オススメ」として紹介するくらいのオススメ度です。

本作がSランクなのは、ナレーションが物語だけでなくゲーム自体をひっぱっていくという独特な作風ながら、エンタメ作品としてとてもおもしろい出来になっているからです。

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