こんにちは、Caffeineです。
今回ご紹介するのは無料で遊べるホラーゲーム「Room 303」です!
タイトル | Room 303 |
ジャンル | 3D/ホラー/ミステリ/ADV/FPS/シングル/インディ/1マップ/ 雰囲気/Unity/ショート |
開発元 | FishfaceGames |
価格 | 無料(寄付可能) |
リリース日 | 2018年7月9日 |
言語 | 英語のみ(日本語未サポート) |
クリア所要時間 | 10分 |
完全クリア時間 | 同上 |
プラットフォーム | PC(Windows、Mac、Linux) |
操作方法 | キーボード&マウス |
難易度 | 低(28/100)★★★☆☆☆☆☆☆☆ |
恐怖度 | 低~中(38/100)★★★★☆☆☆☆☆☆ |
必要英語力 | 低(26/100)★★★☆☆☆☆☆☆☆ |
インストール | 不要 |
ファイル容量 | 約146MB(アーカイブ)/約396MB(解凍後)<Windows版Ver2.0> |
基 – Basic
まずこの「Room 303」について、基礎的な情報をまとめていきましょう。
基本情報
基本情報として、開発者の情報やダウンロードのしかたなどの情報をまとめていきましょう。
説明文
インディゲームが投稿されている英語サイト「itch.io」の本作の個別ページでは、以下の説明文が掲載されています。
In the darkest recesses of every mind something remains dormant, waiting for a moment to take control. It holds no obligation to being understood, and it asks no permission.
Welcome to Room 303.
We have been expecting you.
This game was made in 7 days for the Taira Games Devsquad gamejam. Theme – “One Room”(It did end up winning the jam)
誰しも心の暗い奥底には、なにかが眠っていて、主導権を握るのを待ちわびている。それに理解される義務はないし、許しを得ようともしない。
ようこそ、Room 303へ。
ずっと待っていたよ。
このゲームは「Taira Games」の開発者のゲームジャム(ゲーム開発イベント)のために7日間で制作されました。テーマ:「One Room(ひと部屋)」(結局ジャムでは勝ちました)
開発元・開発者
開発元は「FishfaceGames」というインディのディベロッパーチームです。「itch.io」だけでなく「GAMEJOLT」にも登録されており、本作「Room 303」の他には「Of Man and War」「Chillin ‘N Killin」「VANTA: DEMO」を投稿されているようです。
またTwitterでも活動されているようです。
これらのアカウントに掲載されている情報からわかることは、本名か仮名かはわかりませんが「Joey Nieman」という名前で活動しているアメリカはミシガン州在住の18歳のプログラマーだそうです。
腸捻転に似た内臓の先天性疾患「Malrotation」のため入院していた13歳の頃から、ゲームの制作を始めたそうです。治療時はベッドでノートPCを触ることしかすることがなく、そのときにゲーム制作の楽しさに気づいたということです。
なお説明文にあった「Taira Games」に関しては詳しくわかりませんでした。日本人による同名のTwitterアカウントが存在しますが、関係性が不明でしたので掲載は見送ります。
価格
本作「Room 303」は無料でプレイすることができます。またダウンロードできるサイト「itch.io」では寄付を行うこともできます。
ダウンロードするには、まず「Room 303」の個別ページにアクセスし、画面の中程にある「Download Now(ダウンロードする)」をクリックします。またこのときボタンの右に「Name your own price(金額を決める)」とあるように、寄付をする場合は金額を決めることができます。
そうすると、ダウンロード用のボックスが開きます。このとき「$2.00」と表示されますが、心配は要りません。無料でダウンロードしたいときは、その金額の表記のすぐ上にあるリンク「No thanks, just take me to the downloads(結構です、無料でダウンロードします)」をクリックすれば大丈夫です。
なお下に表記されている金額をクリックすることで金額を決定し、PayPalを通じて寄付をすることができます。
その後、使用しているOSに対応したファイルをダウンロードすることになります。右側のロゴを見るとわかるように、上からWindows、Mac、Linuxの3種類から選べます。
インストール&容量
「Room 303」をプレイするのにインストールは要りません。上記の手順を経てダウンロードしたzipファイルを解凍して、「Room 303.exe」を実行すると解像度など少しの設定をした後にゲームが起動します(画質設定の項目へ移動する)。
ファイルサイズはそれぞれ、解凍前のアーカイブでは約146MB(約0.15GB)であり、解凍後では約396MB(約0.4GB)となります(Windows版Ver2.0)。FPS視点の3Dとしては容量が少ないほうですが、ゲームのボリューム自体も関係していることでしょう。
本作は一度クリアしてしまえばほとんど再度プレイすることはないタイプのゲームですので、インストールが不要ですぐに削除できるのはありがたいものです。容量は小さめなので、忘れたころにプレイできるようzipファイルを保持しておくのもいいかもしれません。
プラットフォーム
プラットフォームはPCのみで、それぞれWindows、Mac、Linuxの3つのOSから選ぶことができます。特にシステム要件や要求スペックなどは記載されていないようです。また画質は全画面・ウィンドウモードを選び、かつ解像度・画質などを選ぶこともできますので、使用しているPCのスペックに不安があるときは、これらの設定を下げるといいかもしれません。
ゲーム概要
それではゲーム本編の情報を確認していきましょう。
ジャンル
「Room 303」は3DのFPS視点ADVホラーゲームです。
とても短いゲームであり、英語が少し理解できてなにをすべきかがわかるようなら、10分ほどでクリアできます。
ホラーとしては、最初に不可思議な状況にほうりこまれる謎を解き明かすミステリーと、不気味な雰囲気が際立っています。いわゆる「ジャンプスケア(jumpscare)」と呼ばれるタイプのビックリ要素はなく、気味の悪さで盛り上げていくタイプのホラーゲームです。
説明文に書かれていたように7日で制作されたゲームですので、感動するほどクォリティが高いわけではありません。しかし短いながら、不気味さはしっかりと感じられる作品なのではないでしょうか。最後にこの不可解な状況の意味がわかる「オチ」があるので、ネタバレを避けるべきタイプのホラーゲームだといえるでしょう。
ボリュームがあるわけではないのですが、ゲーム動画や配信などに使ってもおもしろいものとなるかもしれません。
短さからわかるように
非常にあっさりとしたゲームです。
暇なときにいいし、
気分を変えたいときとか
手持ち無沙汰なときとかにも
いいかもね。
友達にプレイさせて
反応を見て楽しむのも
おもしろそうだな。
意地悪なこと考えるのはいいけど
シロートもけっこうな怖がりだよね。
ンなことねーよ!
ソウダネ、
シロートハコワガリジャナイネ
めんどうになって
棒読みになってますね。
世界観・ストーリー
「Room 303」はゲーム開始時に、目の前に胸から血を流す死体と不気味に開いた窓、そして散らかった部屋と、不可思議な状況から始まります。非常に短いゲームだということもあり、細かいストーリーや世界観の設定はありません。おそらく現代のアメリカのどこかが舞台で、ホテルかマンションかなにかの303号室だということでしょう。
ゲームを進める際は「Search the room and set it right(部屋を探して部屋を整頓する)」のように状況が変化する度に目標が示されるので、英語が少しでもわかるなら大きくは迷わないと思われます。
グラフィック&音楽
グラフィックは比較的キレイで、BGMはないのですが音声で怖がらせる演出があります。
グラフィック
3Dの洋ゲーということもあり、インディゲームではありますが比較的キレイなグラフィックをしています。ホテルの一室を舞台としているようですが、違和感はまったくありません。
ただ最初に与えられる目標「部屋を整頓する」に対して、逆さまになったソファやTVなど一目でわかりにくいものがあるので、そこはプレイ時のちょっとした支障になるかもしれません。
音楽
BGMと呼べるほどの音楽は使用されていません。ほとんど環境音だけです。
しかしこの「Room 303」のホラー要素には、「奇妙な声」があることが挙げられます。
目の前に殺されたらしき死体があるという不可解な状況のなか、幽霊とも悪魔とも判断しづらい不気味な声で、「Fix This(直せ)」のように命令されます。
よく理解できない状況と合わせて、この不気味な声がいったいなんなのかという要素も謎となっており、ホラー演出のひとつとなっています。
画質の設定
本作のグラフィックは、ゲーム起動時の設定で変更できます。解像度は「Windowed」にチェックを入れることで全画面からウィンドウモードに変えられます。このときウィンドウモードにすると、「1680×1050」以上の解像度は選べなくなるようです。
このとき全画面で起動しても画面外にマウスカーソルを移動でき、ゲームをアクティブにしていなくてもゲームが進行し音が再生される仕様となっています。
画質は「Low(低)」「Medium(中)」「High(高)」の3種類から選べます。
操作方法
本作の説明文には、以下の操作方法が掲示されています。
Controls
WASD – Movement
Space – Jump
Left Mouse – Interact
WASDキーで移動しマウスで視点移動するという、典型的なFPS視点のゲームの操作です。
ジャンプはできるものの、特別大きな意味はありません。
少し注意しておきたいのは、左クリックでの「調べる」行為です。調べられるオブジェクトが視界の中心にくると指のマークが表示されるのですが、「そのオブジェクトの周辺」ではこのマークが表示されず、「そのオブジェクトの上にカーソルが移動」することでマークが表示されるので、初めてプレイするときはどれを調べるべきかわかりにくいかもしれません。
2Dの脱出ゲームなどのように、調べられそうなところは細かく調べるようにしたほうがクリアしやすいかもしれません。
システム・ゲーム性
「Room 303」のゲーム性は、不可解な状況から脱しようとする探索アドベンチャー要素と、ホラー演出とにあります。探索アドベンチャーの要素はゲームを進めてクリアするため、ホラー演出は雰囲気を盛り上げて楽しむためのものだといえます。
無料でプレイできる海外のホラーゲーム「Room 303」のオープニング。
声が不気味。 pic.twitter.com/zTC0r277Pf— caffeine_gurasuto (@CGurasuto) August 23, 2019
私はホラー演出をしっかり楽しむことができましたが、怖いものにレベルの高さを要求する人だと満足し切れないかもしれません。そこはインディゲームであり、また7日という短期間で制作されたゲームですのでしかたありません。
探索アドベンチャーの要素は、10分と短いボリュームでありなおかつ移動できるのが一室だけというシステムであるため、この探索要素で満足することはあまりできないかもしれません。
そのためゲーム全体としては、ホラー演出を楽しむゲームだといえるでしょう。
所要時間
本作は10分でクリアできます。英語が理解できなくても、調べられるところを進めていけば30分を超えることはそうないでしょう。
無料でプレイできる短いゲームで、繰り返し楽しむにしても短期間で遊べるタイプの作品ではないので、気軽に雰囲気を味わうためにプレイするのがいいかもしれません。
今回はネタバレなしですので記しませんが、次回は英語が苦手な方のために簡単な攻略情報を掲載していくことにしましょう。
難易度
「Room 303」は短いゲームであり、高難易度であることが魅力だというタイプの作品ではありません。探索要素も調べられるようマークが出る判定が少し狭いものの、ドット単位で調べないといけないFLASH脱出ゲームほど理不尽ではありません。
そのため低めの28点(100点中)としました。
恐怖度
本作は急にアニメーションで顔が画面いっぱいに表示されたり大きな音が鳴ったりするタイプのホラー演出はありません。不可解な状況と不気味な声に指図されるという謎と雰囲気を味わう種類のゲームです。
私はゲームのオチ自体には関心を惹かれることはありませんでしたが、不気味な声にはしっかりと「居心地の悪さ」を感じました。
プレイ後は「すごいゲームだ、これこそがホラーというものだ!」といった感動があるというより、「なるほど、こういうのがあってもいいな」という、街中で個人経営のなかなか味わい深い食堂を見つけたような感慨に近いかもしれません。
点数は高めの下の上といったところで、38点(100点中)としました。
英語力
本作「Room 303」は英語のみとなっており、日本語は未サポートです。
特に字幕の表示などが設定になく、重要な「不気味な声」のセリフは字幕が表示されますが、主人公などのセリフは文章で表示されないので、それをしっかり理解したい場合はリスニング能力がある程度は必要になってきます。しかしこれらのセリフはクリアに大きな影響を与えないので、あまり気にする必要はないでしょう。
短いゲームでありさほど難しい英語が使用されているわけでもなく、またしっかり調べていればいずれクリアはできるので、全体的に英語の理解力はさほど高くなくてもゲーム自体を楽しむことはできるでしょう。
こうした状況から、点数は低めの26点(100点中)としました。
それにしても
なんだか散らかってますね。
誰が散らかしたんですか?
わたしじゃないよ。
そりゃシロートに決まってるじゃん。
お、俺じゃない。
ミステリものの犯人だったら
すぐボロだしそうな
キョドり方するよね。
まあ散らかしたなら
自分で片づけなよ。
……Fix This!
はい?
Fix This!
それ、今回紹介した
「Room 303」のセリフですよね。
「(散らかった部屋を)整頓しろ」
って意味だっけ?
ってわたしらが片づけるわけないじゃん!
Fix This…
自分でしなさい。
小学生と母親みたいですね。
こんなかわいくない子供いらん!
次のエントリ
次回のエントリでは、ネタバレの情報や攻略情報を交えつつ「Room 303」についてより踏み込んだ内容をまとめていきましょう。
ぷりーず・ふぃっくす・じす……。