このゲームに一言キャッチコピーをつけるとしたら?
概要
「THE SHORE」は、海外製のホラーADVです。ラヴクラフトの神話をもとに、異形が登場する島を舞台としています。
インディ系デモとしては大型
このゲームはデモ版ですが、すでにインディとして大型である様子が伺えるようになっています。プレイ前からわかる状況としては、解凍前のゲームファイルが12.5GB、解凍後だと26.2GBあることからもご理解いただけるでしょう。
単に「サイズが大きい」だけでなく、ゲームの内容もインディゲームとしてはかなり凝ったものとなっています。
雰囲気満点!
ゲームのストーリーは、漂着したある男性の視点で描かれます。娘が同じように漂流してしまったらしく、意識をとりもどすなり彼女を探し始めます。
かなり映像がキレイで凝ったものとなっていて、デモ版とはいえとてもレベルが高いことがわかります。不可思議な島を探索していくことになりますが、海の風景などに見とれることもあるかもしれません。
ややスローペース
ゲームとしては、全体的にスローペースな展開となっています。終盤では少しテイストが変わりますが、前半はおおむね探索がメインとなっています。
通常のホラーADVのように、各所を探索してアイテムを集め、それを使用していくスタイルになっています。謎解きはほとんどありませんが、鍵などは使いどころがわかりやすいものの、奇妙な円形の石板を手に入れるなどどこで使うのかわかりにくいものがあります。
迷ってしまう可能性もあるので、まとめて時間をとれるときにプレイするとイイかもしれません。
私は1時間強でクリアしましたが、かなり予想外の展開になるため、余裕をもってプレイしたほうが遊びやすいでしょう。
理解の外から攻めてくる感じ
ゲームの展開はかなり予想外のものになっていて、「お、おおう……」と言葉に詰まる反応をしてしまうような演出が、特に後半で繰り広げられます。
もともとitch.ioのダウンロードページには、「ラヴクラフト(Lovecraft)」の名前が出ているので、クトゥルフ系の作品を味わったことがある人なら、なんとなくテイストはわかるかもしれません(私は前情報ほとんどなしでプレイしたため驚きました)。
3Dでしかも映像に凝った作品ということもあり、呆気にとられるかもしれません。個人的には、デモ版でこれなら完成版はもっとスゴクなるんだろうな、と期待できる内容となっています。
戦闘もあり
終盤では、あまり多くないながらも戦闘があります。完成版の要素を少し抜き出しているためなのか、通常のFPS視点バトルのように近接攻撃で戦うシーンもあれば、奇妙なレーザーを使ってクトゥルフのモンスターと戦うシーンもあります。
特に後者の場合は、鬼ごっこ要素が含まれています。具体的には、クトゥルフモンスターに追われながら逃げ、モンスターを怯ませるためにレーザーを照射し続けるというスタイルになっています(そのモンスターは倒せないようです)。
クトゥルフ系
公式の説明ですでに「ラヴクラフト(Lovecraft)」の名が明記されているように、このゲームではクトゥルフの要素が盛り込まれています。
異形が目の前に現れ……
細かいところは実際にプレイしていただきたいので説明しませんが、大きさの規模やグラフィックの没入感などがかなり意外なものになっています。人によっては度肝を抜かれる展開だと感じられるでしょう。
クトゥルフ系のクリーチャーにはタコやイカのように触手が生えたものがいるので、人によって好みは分かれてしまうでしょう。ただ「異形」という印象は強いので、「キモいクリーチャーをむしろ見たい」という好奇心がある方なら楽しめるでしょう。
サイズ感がおかしい
私はダウンロードページの大まかなスクリーンショットしか見ていなかったため、イベントが始まったとき「コレは一体……」と次になにをすればいいのかも見当がつかず、軽く混乱した状態になってしまいました。予想以上の大きさだったので、意表を突かれました。
ただインパクトは間違いなく大きいので、クトゥルフ系などのクリーチャーが出てくるゲームがどうしても嫌いだという方以外は、「おおお……」「すごい……!」と腰が引けたような形で驚けるモンスターを見て楽しめるようになっています。
映像の凝り方がスゴイ
このゲームで通して感じられるのは、「映像に凝ってるなー……」という強い印象です。すでにSteamにも登録されているようで、開発の意気込みが感じられます。
映像はインディとしてはかなり高レベルなので、「キレイな映像じゃないと楽しめない!」という方でも納得できそうなクォリティです。
ただSteamのシステム要件によると、最低スペックでもCPUはi5、メモリは8GB、グラフィックボードはGTX 960(2GB)以上と、やや要求が高めになっています。新しめのPCであればちゃんと動く可能性は高いのですが、低めのスペックや古めのPCだと重くなるかもしれません。
オススメ度
「THE SHORE」のオススメ度は、Sランクです。Sランクは★が3つ(★★★)で、一段 飛び抜けたおもしろさや際立った特徴が見受けられるゲームが当てはまります。このゲームがSランクなのは、グラフィックが凝っていてストーリーもしっかりしており、なおかつインパクトが強いからです。ホラーゲームやインパクトの強いゲームが好きな人には、広くオススメできる作品です。
ただ今回はデモ版ということもあり、SSとはなりませんでした。
ゲームの情報
タイトル | THE SHORE |
開発 | THE SHORE |
オススメ度 | S<オススメ>:★★★ |
リリース日 | 2020/07/21 |
価格 | 無料(寄付可能) |
次元 | 3D(3次元) |
ジャンル | ホラーADV |
特徴 | クトゥルフ/探索/雰囲気/ミステリ/モンスター/突飛/シングル/Steam |
視点 | FPS視点 |
グラフィック | リアル系3D |
操作方法 | マウス&キーボード |
言語 | 英語 |
インストール | 不要 |
ファイル容量 | 12.5GB<アーカイブ> / 26.2GMB<解凍後> |
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【#1ツイゲームレビュー】「THE SHORE」
無料でプレイ⬇https://t.co/tkaVJcFwup
このゲームをひとことで表すなら……
「この鮮やかな異形を見つめるとき、
その異形もまたアナタを見つめ返す」高画質なクトゥルフゲー。#無料ゲーム pic.twitter.com/R1V6YllRzh
— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 28, 2020
補足
今回のボツ案キャッチフレーズは、
「この化け物へ売るには、アナタの魂では小さすぎる」
「海辺から異界へヨウコソ」
「この海辺にはナニカいる……どころじゃねえデッカさ!」とりあえず
インパクト強ええええ
って感じです。— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 28, 2020
前半は探索ゲー、
後半はがっつりクトゥルフゲー、
という感じの作風。「呆気にとられる」「ボーゼンとする」「言葉を失う」「開いた口が塞がらない」「思考が止まる」「固まる(自分が)」「なぜか外人風にワーオといっちゃう」
みたいなリアクションしそうな感じ。 pic.twitter.com/HnoRZyWQsQ— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 28, 2020
モザイク処理してますが、
コンナノ出テキマス。 pic.twitter.com/b14dkdLGjB— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 28, 2020