このゲームに一言キャッチフレーズをつけるとしたら?
記事の最後には、攻略情報をまとめています。
概要
「The Walking Fish」は、海外製のネタ系ホラーパズルゲームです。タイトルの通り、歩く魚が襲ってくるのでそれからうまく逃げながら進めていく作品です。
ホラー演出がありますが、基本的にはネタゲーだといえるでしょう。敵である「歩く魚」のグラフィックが(おそらくわざと)チープで怖くない3Dモデルになっているからです。おおまかにいうと「敵の3Dモデルはネタ要素」であり、「演出はホラー」だといえるかもしれません。
ストーリーとしては、ある田舎の漁村にある工場がなんらかの理由で閉鎖されたため、その理由を探る主人公を操作します。
ゲーム性はステルス系
ゲームは工場の外から始まり潜入するところから始まり、工場の入口はロックされているものの、少し探せばすぐに開錠コードは見つけられるでしょう。しかし序盤にあるロックの開錠コードは、リスタートするごとにランダムで変更されるようです。
そのため「セキュリティが甘くてヌルい難易度」だと感じられるのは、主に序盤の開錠コードの部分だけです。敵である「歩く魚」が登場した後は、しっかりと敵の動きを見て判断しないとすぐにリスタートすることになります。
「歩く魚」の索敵範囲はあまり広くなくて、ドアを隔てるなどすると基本的には追ってこないようです。そのため見つかって追われても、別の部屋へ移動してターゲットを外すと敵はそれ以上 追ってこず、なにもなかったかのように離れていきます。
こうした事情から判断すると、全体的に「謎解き系」や「鬼ごっこ系」というより、どちらかというと「ステルス系」に近いかもしれません。鬼ごっこ系の場合はひっきりなしに追ってくる敵を振り切るイメージが強いのですが、このゲームでは「逃げる」だけでなく「視界に入らないようにする」という要素もあるので、ステルス系のほうが近く感じられます。
私は20分ほどでクリアしたものの、やや釈然としないのは、敵の挙動を完全に理解してそれを上回ったから勝てたというより、「単に運がよかったからなんじゃないか?」と感じられるからでしょう。
クリアするときには、序盤のロック部分はもはや機械的に作業として消化し、中盤以降の魚が出てくる部分をいかにうまく切り抜けるかを考えていくことになるでしょう。前述の通り、魚の視界は広くなくターゲットが外れた後は少し近づいても気づかれません。
ステルス系として、魚の索敵範囲を把握できるよう試しながら、何度か捕まって最初からリスタートするのを続ければ、いずれクリアできるでしょう。序盤の「ヌルさ」がずっと続くわけではありませんが、難易度が高いというわけでもありません。
キモは敵の「歩く魚」
このゲームの要点は、やはり敵である「歩く魚」でしょう。ストーリーやなぜそんな敵が現れることになったのかなどの背景設定などは、すべてフレーバーにすぎないといっても過言ではありません。
そのため「ホラゲーとして味わう」「ステルスゲーとして楽しむ」というより、「歩く魚が敵として登場するネタゲーとして、気の抜けた作りの作品を静かにフフフッと笑いながらプレイする」といった風情になるかもしれません。
コンセプトとしてはネタゲーですが、理不尽だというほどでもなく、またつまらないということもないので、$1.00の作品としてはそこそこ楽しめる部類ではないでしょうか。今回は無料配布中にプレイしレビューをさせていただきました。もし無料でプレイできる機会があれば、遊んでみるとイイかもしれませんね。
続編
ちなみにこのゲームは、続編があるようでSteamにてリリースされています。
今回のゲームが登録されているitch.ioでは続編が登録されておらず、またSteamでは続編のみで今回のゲームが登録されてはいませんが、ディベロッパーが同じなのでおそらく公式の続編だと考えられます。
オススメ度
「The Walking Fish」のオススメ度は、Aランクです。Aランクは★が2つ(★★)で、通常の「#1ツイゲームレビュー」と同程度のオススメ度を示します。このゲームがAランクなのは、やや小品に近い作りながら、ネタゲーとしてそこそこ楽しめる作風になっているからです。
もちろんもっと凝った作りをして、ステルス系としてのゲーム性を上げていれば、Sランク入りしていたかもしれません。
ゲームの情報
タイトル | The Walking Fish |
開発 | That Fish、That Other Fish |
オススメ度 | A<GOOD>:★★ |
リリース日 | 2019/09/10 |
価格 | 無料(寄付可能) |
次元 | 3D(3次元) |
ジャンル | ネタ系ホラーADV |
特徴 | 魚/パズル/ステルス/雰囲気/闇/爆発/Unity |
視点 | FPS視点 |
グラフィック | デフォルメ3D |
操作方法 | マウス&キーボード |
言語 | 英語 |
インストール | 不要 |
ファイル容量 | 123MB<アーカイブ> / 259MB<解凍後> |
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【#1ツイゲームレビュー】「The Walking Fish」
期間限定で無料⬇https://t.co/hWSDeuRQ0E
田舎の漁村の工場が閉鎖された。
理由を探るため潜入せよ……!と思ったら「歩く魚」が!
捕まらないようステルスだ!妙にチープな魚がむしろツボる
海外製の「ネタ」系ホラーパズル!#無料ゲーム pic.twitter.com/HU1V24G0Rq— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) June 24, 2020
補足
なかなかフシギなネタゲー。
マジで歩く魚が敵です😅青鬼みたいな鬼ごっこ系や
よくある謎解き系というより
視界に入らないよう避けるステルス系。AIはさほど賢くないようですよ。
難易度は中程度?— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) June 24, 2020
ホラー演出はありますが
敵の3Dモデルが
(たぶんわざと)チープなので
やっぱりネタゲー分類が妥当でしょうか。静かに笑いながら
20分ほどでクリアしました。ちなみに続編が
Steamにて販売されているようです。https://t.co/nNGqfWnRnB— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) June 24, 2020
おそらく気を抜いて楽しむのが
作法になる感じのゲームです。「がっつりステルス楽しむぞッ!」ではなく
「なんだこの敵の3Dモデルw」って感じ。「www」でもなく、
たぶん「w」1つぐらいで、
「ナンダコレ……w」と
呆れるように静かに笑う感じで。— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) June 24, 2020
クリア手順
なおクリアの手順がややわかりづらいかもしれないと感じたので、ざっくりと攻略情報をまとめておきます。当然ながらネタバレ要素があるので、ご覧になるときはご注意ください。
最序盤(コード入力)
ゲームが始まってすぐは、入口と工場内のドアの2カ所にパスコード入力型のロックがあるので、それを解除するためにコードを探します。
最初の入口のコードは少し探索すれば見つけられるでしょう。入口の右側にある古めのPCモニタの上に4桁のコードが書かれています。工場内のドアの解除コードは、工場内にあるPCのなかに保存されています。
どちらも簡単に入手でき、入力するのも簡単です。しかしリスタートする度にコードはランダム変化するようなので、この情報を覚えたりスクリーンショットを撮ったりしてもおそらく無駄です。
簡単なものなので、たとえリスタートすることになっても作業の1つとして機械的にサッと終わらせましょう。
魚のいるフロア
工場内のドアを解除した先には、魚がいます。見つかると追いかけてくる上、主人公はダッシュができません。なるべく見つからないよう、後ろを追ったり視界外にいつづけたりするよう工夫しましょう。
魚の隙をついて奥へ行くと、PCのメモに書いてあったように爆弾(おそらくC4)があります。今はまだ使いませんが、場所を覚えておきましょう。
今の段階では、爆弾が置かれている小部屋のすぐ手前にあるレシーバーのようなもの(おそらく爆弾の起爆装置)が落ちているので、忘れないよう拾っておきましょう。少し見つけづらいので気をつけてください。
次は、同じフロア内にある機械操作の端末のようなものがある小部屋(おそらくコントロールルーム)へ行きましょう。壁には鍵がかかていますので、これを入手します。
そしてエンディングへ
鍵を入手したら、いったん外へ出ます。鍵で工場外にある小屋のロックを開けられます。なかには小包のようなもの(おそらく爆弾)があるので、それを手に入れたらまたなかへ戻ります。
さきほど確認したC4のあった小部屋まで行き、小屋で入手した小包を設置します。そしてまた外へ出て、安全な場所まで下がったら爆弾を起動(Tキー)します。これで工場は爆発してゲームクリアです。