概要
「237」は、海外製のホラー系ウォーキングシミュレーターです。「P.T.」に影響を受けたようなループが続く作品となっています。
ウォーキングシミュレーター
この作品についてちゃんとお伝えしておきたいのは、「ウォーキングシミュレーター」に分類されうる作品だということです。ウォーキングシミュレーターは、散歩をするように歩くのがメインのジャンルです。
このウォーキング系で踏まえておきたいのは、基本的に「歩くだけ」なのでこのジャンルを楽しいと感じられるかどうかは、人によって大きく変わるというところです。ゲームをプレイするときに「戦闘」要素を重視する人がいれば、「演出」面を重視する人もいるように、ゲームになにを求めるかによって評価は大きく変わります。
歩くだけのウォーキング系は、全体的にゲーム性に乏しくなりがちです。なぜなら地味だからです。演出が派手だったり、グラフィックの作り込みが細かかったりして、プレイする人の興味を頻繁に刺激できないとプレイヤーによっては詰まらない・だるいと感じて、あくびが出てしまうこともあるかもしれません。
プレイする人の好みによって分かれるため、このゲームをプレイしたときみなさんが「詰まらない」と感じるかどうか、私に予測することはできません。ただ私がプレイして感じたことを元に、「同じように感じる人がある程度はいるかもしれない」と予測することはできます。
このゲームは、プレイ時間が30分以上かかる可能性が大きい作品です(細かく調べていけばもっと時間がかかるでしょう)。ゲーム内で「All you have to do is walk through(あなたがすべきなのは歩き続けること)」というメッセージが登場するように、本当に前へ歩いていくだけの作品です。
そのためこのゲームをプレイしたとき、「いいゲームだった」と満足げに他の人にオススメできるような作品だと感じるより、「ちょっと……」と自分でプレイしたことすら後悔する可能性があることにご注意ください。
時間を無駄にしたくないならプレイしないほうがいい
私はこの作品を最後までプレイしてみて、感動やプレイしてよかったという感慨よりも、落胆のほうが大きかったと正直にいっておきます。もし同じように感じるかもしれない、と自分で思うのであれば、プレイしないでください。私はあなたに落胆や怒りを感じてほしくはありませんし、それを作者の方にぶつけてほしいとも思いません。
もちろんそれを受け止めるも受け止めないも個々人の自由ですので、私の意見を無視してプレイしていただいてもまったく問題ありません。しかしその場合は、自由とそれに伴う責任を理解した上での”自分の判断”であるということを踏まえておいてください。
怒ったり時間を無駄にしたくないと考えたりする可能性があるなら、私は「この作品をプレイしないほうがいい」とアドバイスします。それを聞くか聞かないは、みなさんの判断です。
「私はダンジョンの入口で忠告する人です」
ここまで読んだ人のなかには、「お前は一体何様なんだ」と怒る人がいるかもしれません。たしかに言葉は遠回しですし、要領を得ないかもしれません。めんどくさいヤツだと思う人もいるかもしれません。
いわば私は、とあるダンジョンの入口の横に立って、そこへ入ろうとする冒険者たちに忠告をする人です。なにも「ここは危険だ。危ないから引き返せ」と説教をしたいのではありません。
「ここにキミが求めているものはないかもしれない。私は実際に入って出てきた経験者だからこういっているのです」というだけなのです。そして私が入口の傍に立っている理由は、「入っていった人が舌打ちをしてイラだった様子で出てこないように」というだけです。
もし満足そうに出ていく人がいたなら、「ああやっぱりこういうダンジョンでも満足できる人がいるんだ。よかった」と私は思うでしょう。ただ入っていった人がどういう覚悟・魂胆であれ、出てくるときに不満げであれば私も心にモヤモヤが残るでしょう。
ダンジョンに入る限りは、私がそのダンジョンを作ったわけではないにせよ、やはり楽しんでいってほしいのです。それが今こうして言葉を尽くしている理由です。
オススメ度
「237」のオススメ度は、Bランクです。Bランクは★が1つで、通常の「#1ツイゲームレビューα」と同程度のオススメ度を示します。
この作品がBランクなのは、ホラー作品としてもゲームとしても冗長だと判断しうるクォリティだからです。ループものとして同じ場面を繰り返させられ、それが30分以上続きます。人によっては時間を無駄にしたと感じかねません。
かなり際どいところですが、作品としてのコンセプトはいたるところに見受けられます。たとえば「All work and no play makes Jack a dull boy(仕事ばかりで遊ばないとつまらなくなる)」という映画「シャイニング」からの引用(実際には古くから見られることわざだそうです)などがあることです。そうした演出を加えることで盛り上げようという意識は垣間見えます。
ゲームの情報
タイトル | 237 |
開発 | GameDevOverdose |
オススメ度 | B<OK>:★(#1ツイゲームレビューα) |
リリース日 | 2020/06/28 |
価格 | 無料 |
次元 | 3D(3次元) |
ジャンル | ホラー系ウォーキングシミュレーター |
特徴 | ループ/闇/映画/エピソード制 |
視点 | FPS視点 |
グラフィック | シンプル系3D |
操作方法 | マウス&キーボード |
言語 | 英語 |
インストール | 不要 |
ファイル容量 | 164MB<アーカイブ> / 348MB<解凍後> |
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【#1ツイゲームレビュー】「237」
無料でプレイ⬇https://t.co/Zd8t8DzISR
”キミがすべきなのは
最後まで前へ進むだけだ”ループに極振りした
かなりの異色作。廊下を突き進むホラー系
ウォーキングシミュレーター。#無料ゲーム pic.twitter.com/73UGGA2XSh— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 7, 2020
補足
ループが続くというと、
やはり「P.T.」を思い出しますね。超シンプルというか
本当に前へ進むだけです。
もちろんホラー演出はありますが。賛否両論の
際どめの作品です。 pic.twitter.com/DKeh5AsTGw— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 7, 2020
「絶対に時間を無駄にしたくない」
という人はプレイしないほうが
精神衛生上◎です!ちなみにプレイ時間は
30分以上かかる可能性が
かなり高めの作品ですよ!— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) July 7, 2020