【IDLE系】速度を上げて絵を描け! 「Aspiring artist」

ゲームレビュー

こんにちは、Caffeineです。
今回は「Catyph12345」氏が製作した「Aspiring artist」を紹介します。

Aspiring artist – Play on Armor Games

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「Aspiring artist」は、IDLE系ゲームです。いわゆる「クッキークリッカー」をはじめとした「クリックをするなどして稼いだポイントで、自動的にポントを貯めてくれるアイテムやスキルを買う」というシステムのゲームです。この手のゲームは、言葉で説明するよりプレイしていただくのが一番早いゲームともいえます。

特にこのAspiring artistは、「自動的に色を描画してくれるパレットを買って、用意されている絵を描画する」というのが目的です。ゲームタイトルが「Aspiring artist(志高い絵描き)」ですので、見事に合致しています。

自動的に描画される絵は、いくつか種類があります。しかし最初のうちはゆっくりとしか描画してくれないため、いくらか時間がかかってしまうかもしれません。
もしあまりにゆっくりで成長率が低く、頭打ちになっている感がある場合は、右上の「RESET」を使うといいかもしれません。「RESET」で、「P.P.」こと「Prestige Points(名声ポイント)」を獲得できます。P.P.を稼ぐことで、より高速にパレットを成長させられる。
なおRESETボタンは誤クリックを防ぐためか、2秒長押しすることで動作するようになっています。

他のIDLE系と同様に、数分~数時間でクリアするようなゲームではなく、1日~数日かけて成長をさせ、飽きるまで続けるタイプのゲームです。

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図部野 素人

暇つぶしに
IDLE系ゲームでも
サクッとクリアしようか

というタイプというより、

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初 心

あんまりなにも考えずに
のんびりIDLE系ゲームでも
しよっかな

というタイプのゲームですので、あまり短期間で効率的にクリアすることを考えず、時間をたっぷりとってゆっくりと1週間くらいかけてプレイするほうが気楽かもしれません。

IDLE系ゲームとして、短期的な中毒性の強いシステムを踏襲しています。
このゲーム独特なシステムとしては、アップグレードしていくユニットが「色」であることです。通常ゲームにはキャラクタがいて、戦闘系のゲームではそのキャラクタをユニットとして攻撃力や攻撃速度を上げることで強くしていきます。このゲームでは特定の色を使用する絵を描画するために、各「色」の描画速度をアップグレードしていきます。

たとえば白と赤を必要とする絵を描画し終えて次の絵に向かうには、白をアップグレードするだけでは効果的ではなく、しっかりと赤もアップグレードしなければいけません。中盤以降は、この色が緑・青・黄など増えていきます。そのためなにも対処をしなければ、「描画し終わった色は無駄になる」という状況が続きます。
これを解消するためには、「描画し終わった色を、別の色に変換する」というスキルのようなものを購入すると効果的です。


右側の「〇〇(色) to △△(色)」という項目を利用すると効率的に遊べる(クリックで大きくなります)

アップグレードが進むにつれて、新しい絵を描画できるようになり、新しい絵では新しい色が使われることになるので、その絵を描画し終えるために新しい色もアップグレードしていくことになります。
新しい色が開放されたら、真っ先にこの「色変換」を購入するようにしましょう。アップグレードが進んだ終盤では、購入用のポイントを稼ぐより早く絵の描画が終わってしまうため、この色変換を利用しなければ容易に停滞してしまうのです。
この色変換は、いつでも「〇〇(色) to △△(色)」という形式で表記され、△△という色、つまり上の画像では「赤」のポイントを1つ消費して購入できる項目となっています。右側のスキルのような項目は、スクロールができないようになっているため、色が多く解放される終盤では、なるべく早く低コストの項目を購入して色変換が表示され購入できるようにする必要があります。
ゲームというものは、そのシステムを理解して効果的な解決策を考えることがクリアの要点になることが多いのですが、このAspiring artistでは「効率的な色変換」がそのひとつであるということができるでしょう。

このゲームの楽しさは、基本的にIDLE系ゲームすべてに共通したものです。つまり「アップグレードをする楽しさ」「数値がどんどんと大きくなってインフレを起こしていく楽しさ」といったものです。
そんななかでもこのゲーム特有の楽しみがあるとすれば、左側のパレットの各色のバーが描画速度を示しているため、放置型のIDLE系ゲームのなかでも「視覚的にアップグレードした能力の力強さを視認しやすい」という点にあるでしょう。


左側のパレットの各色を囲む「バー」が、プレイ中では目まぐるしく動く。
そして描画し終わった各色が「紫→ピンク→オレンジ」と次第に変化していく。

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初 心

IDLE系ゲームって
アップグレードしてくの楽しいけど、
このAspiring artistでは
たしかにバーがくるくる動くのを
見てて「アップグレードした感」が
強かったよねー。

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図部野 素人

目がおっつかねえよな。

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Caffeine

そうですね、
そこがこのAspiring artistの
特徴のひとつでしょうね。

IDLE系ゲームでは視覚的効果を極力減らした画面のものが近年は多く、ゲームによっては初期画面1つだけで画面遷移がまったくないゲームもあります。このAspiring artistも画面遷移がまったくないゲームで、プレイを続けていると画面中央で描画されていく画像を見ることもなくなっていきます。
IDLE系ゲームでは特に注視するものがなく、「溜まったら購入する」を続けるだけであとはタイミングをはかるくらいになるので、次第にこの高速化したバーの明滅が「これまでアップグレードしてきた積み重ね」を強く感じるものとして浮き上がってくるのです。

次に、このゲームの難点についても少し考えてみましょう。

まずこのゲームの目的は、一応「(自動的に)絵を描いていく」ことです。RPGでの「世界を救う」という目的がゲームの外である私たちの世界からすると、もはや形骸的でやや白々しいものであると感じられるのと同様に、IDLE系ゲームでの一応の目的も形骸的になる傾向がやはりあります。とはいえ、やはりゲームの目的はたとえ「建前」であったとしても、しっかりと打ち立てておかれたほうがプレイヤーとしても安心できます。
しかし、プレイを進めていくとわかるのですが、このゲームでは最後まで絵をアンロックすることができないのです。


下の「?」の絵は解放されず、最後に解放された絵が延々と続くことになる。
(クリックすると、モザイクなしのネタバレ画像が見られます)

もともとIDLE系ゲームは「Incremental game(増加ゲーム)」とも呼ばれ、2013年夏に流行した「Cookie Clicker(クッキークリッカー)」がきっかけとされることがあります。クッキークリッカーはクッキーを増やすのが目的のゲームで、今回のAspiring artistは少し趣が違います。特に異なる箇所は、クッキークリッカーをはじめとした一般的なIDLE系ゲームは「増やすこと自体が目的」であるのに対し、今回のAspiring artistのようなゲームは「増やしたものでなにかを達成するのが目的」になっているのです。Aspiring artistでは増やすのが各色の描画速度で、目的は絵を完成させることでした。
その達成すべき絵の数が少ない、というのはやや本末転倒です。特に、真意がどうであるかは別として、ロックされたままアンロックされず「?」のまま放置されている画像の空きを見させられると、「アップデートが面倒くさくなって途中で開発が諦められた中途半端なゲーム」という印象を受けざるをえません。インディーズゲームとはいえ、現在ではアップデートおよびアップデートの通知が困難ではないため、現在公開されている状態のゲームがいつ更新されるかは定かではなく、すぐにアップデートされる可能性もあります。しかし一般的なインディーズゲームのプレイヤーの感覚からすると、そのインディーズゲームとの邂逅は一期一会である可能性が高く、残念ながら「開発を諦められた半端なゲーム」という印象をもたれてしまうと、そのゲームを再度プレイするという意欲に駆られることも少なく、たとえアップデートが行われたとしてもその印象を拭うことは難しいかもしれません。
特にIDLE系ゲーム全体の難点として、「ゲームを最終盤まで進めると、ただ数値がカンストするのを眺めるだけになり飽きと虚無感に襲われる」という性質があります。Aspiring artistは序盤の進みが遅く、初回プレイであれば最後の絵を開放するのに半日くらいかかるかもしれません。それだけの時間をかけて終盤までプレイしてみたら「アップデートが行われていない半端なゲーム」でしかなかったのだと思わされたら、虚無感はなおいっそう強くなるでしょう。
作者の意図がどうであるかは別として、この点はプレイしてみて如実に感じた難点でした。

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初 心

でもこのAspiring artistって
明確なクリア条件がなくて
最後の絵が何度も繰り返されるから
なにも考えずにプレイするのには
気楽でいいかもね。

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図部野 素人

まあなー、
クリアしてエンディングがあると、
もっと続けたくても
そこで終わるしかないもんな。

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Caffeine

そうですね。
人によっては
ガッカリするかもしれませんが
別の人にとっては
嬉しい要素かもしれませんしね。

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