こんにちは、Caffeineです。
今回ご紹介するのはかなりおすすめな脱出ゲーム「首に難あり」です!
タイトル | 首に難あり |
ジャンル | 2D/ADV/ACT/脱出/キャラ切替/回避系/ウディタ/シングル |
開発者 | ひんじゃくごりら |
価格 | 無料 |
リリース日 | 2019/11/19 |
言語 | 日本語のみ |
クリア所要時間 | 約1時間 |
完全クリア時間 | 約1時間~1時間半 |
プラットフォーム | PC(Windows)のみ |
操作方法 | キーボードのみ |
難易度 | 低(35/100)★★★★☆☆☆☆☆☆(局所的 高難易度あり) |
恐怖度 | 極低(3/100)☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ |
インストール | 不要 |
ファイル容量 | 42.3MB(アーカイブ)/54.6MB(解凍後)<Ver.1.00> |
おすすめ作品
この作品は、「#1ツイゲームレビュー」で紹介したゲームのひとつであり、個人的にとても楽しめたので改めてご紹介したいと思った作品です!
【#1ツイゲームレビュー】「首に難あり」
首に問題を抱えた人たちが謎の空間から脱出するゲーム。
敵は首吊りの「縄」。
全体的にクォリティが高く、ホラー風味ながらぜんぜん怖くはない。1時間ほどでクリア可能。#フリーゲーム #新作 #脱出ゲームhttps://t.co/LPowgp8Gke pic.twitter.com/RHKC6EPGy6— GURASUTO @前向きに 「いかがでしたか?」の 逆を行く。 (@CGurasuto) November 21, 2019
【補足2:ゲームシステム】
キャラを切り替えてそれぞれの特徴をいかし切り抜けていく。
トルネは、時間制限があるが首を隠せるので、縄から逃げやすい。「SCP – Containment Breach」のまばたきシステムに少し似ている。
トルクは飛べるので、針の足場を避けたり吹き抜けを飛び上がったりできる。— GURASUTO @前向きに 「いかがでしたか?」の 逆を行く。 (@CGurasuto) November 21, 2019
基 – Basic
まずこの「首に難あり」について、基礎的な情報をまとめていきましょう。
基本情報
ゲームをダウンロードできるページなどに掲載されている文章など、公式の情報を確認していきましょう。
説明文
タートルネック(体質)■プレイ時間
一時間弱■ゲーム紹介文
首に難を抱えた人たちが、己の首に抱えた問題を利用し、ゆく手を阻む障害を突破しながら謎の空間からの脱出を目指すアクションゲームです。敵を避けるのがメインなので難解な謎解きは無いです。
■制作ツール
ウディタです。
開発元・開発者
開発者は日本の「ひんじゃくごりら」氏です。サイトを運営されているようですが、現在のところTwitterやFacebookなどは利用されていないと明言されています。
ブログには、本作の攻略記事も掲載されています。
容量
容量はかなり軽めの42.3~54.6MB(Ver.1.00)です。ウディタ製なのでRPGツクールの旧作のようにRTP(ランタイムパッケージ)も必要なく、インストールがまったく不要です。ダウンロードが素早く完了でき、すぐにプレイできる気楽な作品だといえます。
ダウンロードした後は、しばらくした後に再度プレイするためにデータを保存しておいてもいいでしょう。消去しても問題はありませんが、小さめのサイズなので保存しておいても邪魔になりません。
ゲーム概要
それではゲーム本編の内容に移りましょう。
ジャンル
「首に難あり」は、2Dの探索・脱出をしていくADV&ACTゲームです。説明文に「敵を避けるのがメインなので難解な謎解きは無いです。」と明記されているように、動く縄から逃げる作品となっています。キャラクタが複数いて、多くはないながらもストーリーを進めていくと増えていき、それぞれのキャラごとには特性があるのでそれを生かして「キャラを切り替えする」ことで脱出を目指していきます。
近年のゲームに特徴的な「キャラのグラフィック」、「ゲーム性」、「ストーリー」のどれも納得できる出来であり、フリーゲームとしてはかなり完成度が高い作品だといえるのではないでしょうか。ボリュームは大きくないので、腰を据えてしっかりプレイするタイプのゲームではありませんが、人によってはかなり満足できるものとなっているでしょう。
世界観
舞台は現代日本のようです。キャラクタの名前が日本人っぽくなかったり、ギャグ的な展開で突飛に見えたりするところがあるものの、おおよそ現代日本だと捉えて差し支えないでしょう。
こうした設定は脱出後のエンディングなどで細かくわかるものの、それまでは「不思議な空間」に閉じ込められていることしかわかりません。たまに「なぜそのような状況に置かれたのか」という設定が説明されないまま終了するゲームもありますが、本作ではしっかり説明がなされます。
ただしタイトルにある「首に難あり」の難をどうして抱えるようになったかという理由や、ストーリー展開にギャグ要素が交えられることがあり、シリアスな作品とはいいがたい点があります。また脱出ゲームにはホラー要素が含まれる作品が多く、本作でもそれに類似した演出がなされますが、全体的に恐怖を感じることはほぼありません。
個人的にとても楽しめた作品ですので多くの方におすすめしたい本作ですが、シリアスな作風しか受け入れられない方にはやや難しいかもしれません。
グラフィック&音楽
音楽はフリー音源を使用されているようですが、やはり立ち絵などのグラフィックのレベルの高さが目を引きます。
グラフィック
「首に難あり」で特徴的なのは、キャラクタのグラフィックのクォリティが高いところです。近年の作品ではキャラの見た目が魅力的であるほうが人目を引きやすいところがあるので、ここはかなり好意的に受けとれるポイントです。
立ち絵だけでなく操作時のグラフィックも独自に描き込まれており、フリーゲーム慣れしている人にとっては「よくある素材」を使用したものとは異なる楽しさを感じることができるでしょう。
音楽
BGMやSEはフリー音源サイトから借用しているようです。グラフィックに特化したフリーゲームでも音源まで自作する例は稀ですので、大きな問題点ではないでしょう。
操作方法
操作はキーボードのみで行い、マウスを使うこともありません。通常のウディタ・RPGツクール製ゲームのように、上下左右キーで移動を行い、ZキーやEnterキーで決定、XキーやEscキーでキャンセルを行います。
システム
「首に難あり」のゲームシステム・ゲーム性は敵である「縄」から逃げるというアクション的な要素に集約されます。この敵は細かくはいくつか種類があるのですが、大体は動きがさほど早くも大きくもなく、狭い道に多めの数がいるので避けづらい存在であるといえます。
ゲーム性
こうした厄介な敵を対処するのが、主人公「トルネ」をはじめとした操作可能キャラクタの特殊能力です。たとえば主人公トルネは「首を隠す」ことができます。細かくは首が消えるのか体のなかに収納されるのかわかりませんが、いずれにせよ首を隠せるので敵の「首吊り縄」が吊らせる首を見つけられず、やりすごせるのです。
しかし首を隠している間トルネは呼吸ができないので、一定時間しか首を隠せません。そのためもたもたしていると制限時間を過ぎてしまって首が現れて、敵に捕まりゲームオーバーとなってしまいます。他のキャラは首を隠せないので、敵がひしめいている場所や動きづらい場所ではトルネの能力「首を隠す」を活用すればいいのです。
2人めのプレイアブルキャラクタである「トルク」は、首がくるくる回転して飛べるようになっています。むしろ首の回転を止められないので、飛び続けるしかない状態なのです。そのため大きな穴が開いていたり、吹き抜けになっていて階上・階下に移動したりするときは、トルクを使うといいでしょう。
このようにアクションゲームのようにキャラクタを切り替えながら進んでいく、というのが本作のゲーム性です。
ストーリー
この「首に難あり」の素晴らしいところは、このゲーム性がエンディングにしっかりと生かされているところです。正確にいうと、テーマである「首に問題を抱えている」という点が、しっかりとゲーム性にもストーリーにも繋がっているということです。
ネタバレを避けるために細かくは述べませんが、ゲームとしてのコンセプトがしっかりと成立していると断言していいでしょう。ゲームをクリアし終わった後、タイトルを見返したときに「すべてがまとまっていた」ことに気づくでしょう。すっきりとした出来になっています。
所要時間
本作は1時間ほどでクリアできます。エンディングは3つ存在しますが、すべて物語の終盤で分岐するため、セーブデータを細かく分けていれば、すべてのエンディングを見るのも難しくありません。
前述のように作者のブログには本作の攻略記事も掲載されています。そちらを参照することで、より効率的に攻略することもできるでしょう。
難易度
「首に難あり」の難易度は、おおまかに35点(100点中)ほどだといえます。難易度は低めなので、敵を避けるのが苦手な方でも比較的楽にクリアできるのではないでしょうか。
ただし最終盤が局所的に難しくなっているので、そこだけは留意しておいたほうがいいでしょう。これはエンディングの分岐になっている部分でもあるので、すべてのエンディングを踏破したい人はその難所をクリアする必要があります。
恐怖度
本作はホラーゲームの雰囲気を醸し出しています(BGMなど)が、全体を見るとまったく怖くありません。むしろギャグ要素のほうが強いくらいなので、およそ3点(100点中)程度の恐怖度だといえます。
本気で怖いゲームを探しているときは拍子抜けするのは間違いありませんが、逆にホラー要素の薄い脱出ゲームを楽しみたいときはうってつけでしょう。
次のエントリ
次回のエントリでは本作「首に難あり」を実際に楽しんだプレイ感など、ネタバレを含めた情報をまとめていきましょう。