1月の2週めに実際にプレイしレビューした18作のゲームのなかから、おすすめの作品をご紹介します。
こんにちは、Caffeineです。
新年が明けてから初めてのまとめです! 2020年の1月2週めに投稿した「1ツイゲームレビュー」17作のなかから、おすすめの作品をピックアップしてご紹介します!
「1ツイゲームレビュー」って?
「#1ツイゲームレビュー」は、Twitter上で私が行っているゲームの短いレビューです。忙しい人にも見やすいように、1つのツイートを見ただけでわかるようにまとめています。
最新のフリーゲームやインディゲームなどをほぼ毎日投稿しているので、「なにかおもしろいゲームないかなー」と感じたときなど見ていただけると、短くても楽しめる作品が見つけられるかもしれません!
実際のツイート
まずは実際に投稿したレビューのツイートを確認していきましょう。
- 01/06
- 01/07
- 01/08
- 01/09
- 01/10
- 01/11
- 01/12
- 他に例を見ないクリア方法の作品をプレイしたい人には!
- キレイなグラフィックの暗い赤ずきんを楽しみたい人には!
- 解像度の低い恋愛ゲームを遊んでみたい人には!
- ギャグ調の短編RPGをプレイしたい人には!
- ツクール製の(疑似)FPSを体感したい人には!
- 儚げな探索ゲームを味わいたい人には!
- ダークソウル風RPGを味わってみたい人には!
- 独自グラフィックのホラゲーをプレイしたい人には!
- ポップながら重めの弾幕系STGをしたい人には!
- 下水道を歩く行方不明者になってみたい人には……
- なめらかなアニメーションのACTを楽しみたい人には!
- 味のある脱出ゲームを楽しみたい人には!
- ループする廊下で恐怖を体験してみたい人には!
- ツクール製ストラテジーを遊びたい人には!
01/06
01/06のレビューツイートは2つでした。
①「おねがいきづいてたすけてよ」
【#1ツイゲームレビュー】「おねがいきづいてたすけてよ」
10分程の探索ゲーム。
タイトルが不穏。いろいろ試さないとクリアできない。
なかなかの問題作で良作。彼の言葉を最後にさせるな。
たすけるよ。#フリーゲーム #インディーゲーム #新作
無料でダウンロード↓https://t.co/C5aogZE7rV pic.twitter.com/TSo3rkDsE2— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 5, 2020
②「Rot im Wald」
【#1ツイゲームレビュー】「Rot im Wald」
赤ずきんをモチーフにした短編 微ホラー。
雰囲気がかなりイイ!「ヴァルキリープロファイル」を
彷彿とさせるような荘厳さ、神秘さ。その実 物語は
とても救われない。#フリーゲーム #インディーゲーム
無料でダウンロード↓https://t.co/d4kisitxBm pic.twitter.com/JEotkVxzXs— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 6, 2020
01/07
01/07のレビューツイートは3つでした。
③「ドトコイ」
【#1ツイゲームレビュー】「ドトコイ」
呪いのようなおまじないを受け
イケメンがドットに見えるようになった主人公。ギャグ寄りの乙女ゲー。
グラフィックはイイのでおすすめ!分岐も優しく
クリアも簡単!#フリーゲーム #インディーゲーム
無料でダウンロード↓https://t.co/T0rkF9GOjy pic.twitter.com/kJbcgIC2t1— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 6, 2020
④「一夜奇譚-イチヤキタン-」
【#1ツイゲームレビュー】「一夜奇譚-イチヤキタン-」
願いを叶えるため
座敷童子に会いに来た小説家。異様な世界で
怪しいモノに追われる
ホラーノベルゲー。彼の願いは叶うのか?
叶えば彼は幸せなのか……?#フリーゲーム #インディーゲーム
無料でダウンロード↓https://t.co/80tuqU6XAC pic.twitter.com/bzbh7RGWJW— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 6, 2020
⑤「キミだけのパーリナイト」
【#1ツイゲームレビュー】「キミだけのパーリナイト」
「儀式」を行うエルフの兄妹。
各地で儀式をするため、ナイトを迎えて旅をする。ギャグ強めの短編RPG。
ナイトの名は「ヤバイ」。戦闘はボイスつき!#フリーゲーム #インディーゲーム
無料でダウンロード↓https://t.co/JCx71oYbtO pic.twitter.com/ZfobYsCnGl— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 7, 2020
01/08
01/08のレビューツイートは3つでした。
⑥「カクレンボ」
【#1ツイゲームレビュー】「カクレンボ」
昔かくれんぼを一緒にして
失踪したあのコを探しに廃墟へ……疑似3DのFPS探索ゲーム!
ホラー度はやや控えめ。血みどろの空き家を
思う存分 歩き回ろう……#フリーゲーム #インディーゲーム #新作
無料でプレイ↓https://t.co/Wdxi1uTgaT pic.twitter.com/ajfu9jvWn5— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 7, 2020
⑦「学園天国いろはにほへと」
【#1ツイゲームレビュー】「学園天国いろはにほへと」
不思議な学園に転校してきた主人公。
友達をつくれといわれるが……?一本道ノベルゲー。
ホラー風味の掌編。この学園は一体?
なぜ転校してきた?#フリーゲーム #インディーゲーム #新作
無料でダウンロード↓https://t.co/m2CfETRqIO pic.twitter.com/NLRGBaNTKH— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 7, 2020
⑧「Dear.」
【#1ツイゲームレビュー】「Dear.」
少女は屋敷で目を覚ます。
たくさんの記憶を失ったまま。人影のない寂しい屋敷を
探索する作品。記憶をとりもどしたあかつきには
彼女は一体……?#フリーゲーム #インディーゲーム
無料でダウンロード↓https://t.co/2hNScAtKnO pic.twitter.com/1fUTOyTGnL— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 8, 2020
01/09
01/09のレビューツイートは3つでした。
⑨「Paralyzis」
【#1ツイゲームレビュー】「Paralyzis」
目が覚めると体が動かなかった。
視線を動かすことしかできず――自室で起こる恐怖を
体験する短いFPSホラー!サクッとプレイできる
お手軽 海外作品。#フリーゲーム #インディーゲーム #新作
無料でダウンロードできるよ↓https://t.co/KiwEC6mSLM pic.twitter.com/xYhtd4AISB— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 8, 2020
⑩「雪雫の祝福」
【#1ツイゲームレビュー】「雪雫の祝福」
シックな雰囲気のダークソウル風RPG!
かわいいシスターと一緒!業Lvの増減を操作しながら
1戦1戦を勝ち抜いていけ!ときには篝火で憩いながら……。#フリーゲーム #インディーゲーム #新作
無料でダウンロード↓https://t.co/B7n3sHLYwj pic.twitter.com/rugTPjz5DN— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 9, 2020
⑪「錯視館の狂気」
【#1ツイゲームレビュー】「錯視館の狂気」
小説家志望の主人公、
恐怖を知るべく噂の錯視館へ……。探索型ホラーゲーム!
マップもキャラも自作という意欲作!あなたも錯視館で
狂気にひたろう……。#フリーゲーム #インディーゲーム #新作
無料でダウンロード↓https://t.co/MutpxtvlS6 pic.twitter.com/sAYOFagXDo— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 9, 2020
01/10
01/10のレビューツイートは3つでした。
⑫「天壊のアルカディア」
【#1ツイゲームレビュー】「天壊のアルカディア」
悪魔に囚われた天使たち。
七つの大罪の悪魔たちと戦え!弾幕系STG!
操作可能キャラは3人。ポップな絵柄ですが
グロ描写ありの15禁です。#フリーゲーム #インディーゲーム #新作
無料でダウンロード↓https://t.co/WA8NB2kSSf pic.twitter.com/7UsgyFIEEy— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 9, 2020
⑬「TRAPT」
【#1ツイゲームレビュー】「TRAPT」
行方不明者が録画したと思われるビデオ。
一体なにを映したのか……?暗い下水道を歩くFPSホラゲー!
ゴア表現 少し強め。死亡時はけっこう驚く海外作品。#フリーゲーム #インディーゲーム #新作
無料でダウンロードできます↓https://t.co/j5iCIJhl0P pic.twitter.com/OnkC6d4VHg— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 9, 2020
⑭「Rubi: The Wayward Mira」
【#1ツイゲームレビュー】「Rubi: The Wayward Mira」
アーティファクトを集める少女の
死に行く星を救う旅!アニメがぬるぬる動く
メトロイドヴァニア!レベルアップや
スキルツリーもあるよ👍#フリーゲーム #インディーゲーム #新作
無料でプレイできます↓https://t.co/Hmj56X6R71 pic.twitter.com/FdxKYNFzAf— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 10, 2020
01/11
01/11のレビューツイートは1つでした。
⑮「(Re)Hidden」
【#1ツイゲームレビュー】「(Re)Hidden」
謎の殺人鬼「スイーパー」に囚われた
少年少女たちを助けよう!5分という制限時間ありの
クリック&クリック系 探索ゲー!ヒントありでも
難易度 高めだぞ……!#フリーゲーム #インディーゲーム #新作
無料でプレイ↓https://t.co/BQuReqzBrB pic.twitter.com/rrrP7pkOpP— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 11, 2020
01/12
01/12のレビューツイートは2つでした。
⑯「Error#54」
【#1ツイゲームレビュー】「Error#54」
10~20分ほどの
T.P.っぽい海外製ホラゲー!#54 というコンピュータウィルスに
まつわる奇妙な出来事……ループを進み
異変から逃げろ……!#インディーゲームhttps://t.co/2I8mNeq1Q2 pic.twitter.com/ZU0eHRJwvZ— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 12, 2020
⑰「ちりもつどえば」
【#1ツイゲームレビュー】「ちりもつどえば」
ツクール製では珍しい
ストラテジーゲーム!1億人分の力もつ大魔王を倒すため
国の1億人をまとめあげよう!合体して強くなれ!
まとめあげて強くなれ!#フリーゲーム #インディーゲーム
無料でダウンロード↓https://t.co/rStelhIsKI pic.twitter.com/7EVuj3f1WW— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 12, 2020
このゲームがおすすめ!
それではこの17作品のなかからおすすめの作品をピックアップし、どんな人に向いているのか見ていきましょう!
他に例を見ないクリア方法の作品をプレイしたい人には!
①「おねがいきづいてたすけてよ」は、2Dの探索ゲームです。ジャンル分けが実は難しいゲームで、本作のキモは「攻略方法」にあります。どんな方法かを伝えるとネタバレになってしまうのも、難しいところです。
絵柄はポップなので、とっつきやすいほうではあります。ただ攻略方法に気づかない限りは、延々と「どうしようもない」状況にハマってしまいます。いわゆる「詰み」状態に近いですね。
ただ自分でプレイして攻略方法を見つけたときは、相応の感動があると思います。どういった感動かというと、「こういった表現があるのか!」「こんなシステムを構築できるのか!」といったタイプのものです。
ぜひこの作品については、「ネタバレ情報探して済ませよ」ではなく、実際にプレイして体感してほしいと思います。それが実際にプレイした私の正直な感想です。
キレイなグラフィックの暗い赤ずきんを楽しみたい人には!
②「Rot im Wald」は、赤ずきんを題材とした暗い物語の探索系ゲームです。前後編に分かれていて、前編がゲームとして自分で探索するパート、後半がその前半で得た情報の謎を明かすパートとなっています。
本作は19年の5月に登録されたもので新作ではありません。タイトルはドイツ語で、英語に訳すと「Red in woods」となり、「森(木々)のなかの赤」といった意味になります。グリム童話がドイツのものですので、そちらに合わせているのかもしれません。
特に分岐はないようなので、ゲーム性は低めです。ただ前後編に分けて表現してあるので、後半でのストーリー展開が飲み込みやすくなっています。またイラストがキレイなのもかなりポイントが高いところでしょう。
ホラー要素はあまり強くないので、ホラーゲームをプレイしたい人向けとは少しいいがたいところがあります。またイラストがキレイだからとりあえずやってみよう、という方でも、暗い話が苦手であればプレイ後感はあまりスッキリしないかもしれません。
雰囲気は見事な作品です。友達に教えるときなども、暗い話が苦手でない方であれば問題なくおすすめできる良質なゲームです!
解像度の低い恋愛ゲームを遊んでみたい人には!
③「ドトコイ」は、女性向けの恋愛ゲームです。特徴的なのは、主人公はあるまじないをかけられて、好感度の低いイケメンが■(ドットの四角)に見えるようになってしまうところです。好感度が上がると、解像度も上がってイケメンであることがだんだんわかるようになっていきます。
ちなみに「呪い」は通常「ノロイ」と読みますが、「マジナイ」とも読みます。実際マジナイと入力しても変換されます。
そんな話は横へ置くとして、本作は19年の9月に登録された作品です。今年に入ってからTwitterなどで注目を集めました。私がレビューをしたのも、それがきっかけです。
前作にはカタカナではなくひらがなの「どとこい」があり、こちらは女の子が恋愛の対象となる2016年のゲームでした。
そこからシステムが少しアップグレードされたのか、本作では選択肢がかなり選びやすくなっています。具体的には、攻略対象の男の子にはそれぞれテーマカラーが与えられていて、選択肢がその色によって分けられているのです。そのため「赤のあの人のルート」「青のあの人のルート」など、選択肢が一目瞭然となっています。
通常の恋愛ゲームでは、あまり重宝しないシステムです。恋愛ゲームでは選択肢が重要なゲーム性となるので、多くの作品では「どの選択肢がどのルートになるのか」が伏せられています。
しかし本作では、これが有効活用されていると感じました。本作では最初全員からの好感度が低いので、攻略対象がみんなドットに見えます。ドットはいわば一色の■にすぎないので、区別がつけづらいのです。
しかしそれでも区別をつけられるようになっているのは、テーマカラーのおかげです。ただの■でもキャラごとに色が違うので一目で分かります。しかもそのテーマカラーを利用して選択肢も色づけすることで、長くなって中だるみしがちなゲームプレイをうまく効率化できるようにしているのです。
プレイしてみると、細かなところに気遣いが垣間見える作品となっています。「バズ目的の小品」ではないことはすぐにわかります。気になった方は、ぜひプレイしましょう!
ギャグ調の短編RPGをプレイしたい人には!
⑤「キミだけのパーリナイト」は、ギャグ調の短編RPGです。戦闘はターン制ですが、DQ方式ではなくFF方式の「時間経過でゲージが溜まる」タイプと似ています。少し恋愛要素が含まれます。
絵柄がポップなのが特徴で、ギャグ調なのもあいまってとてもプレイしやすい作品です。本作も「絵柄が気に入ったら即ダウンロード&プレイ」というタイプの作品だといえるでしょう。
ツクール製の(疑似)FPSを体感したい人には!
⑥「カクレンボ」は、ツクール製の作品には珍しい「FPS(一人称視点)」がとりいれられたゲームです。ホラー度は低めで、ストーリーも比較的あっさりしています。
本作は主観視点ですが、洋ゲーなどでFPSに慣れている人からすると少し違和感が残るかもしれません。いわゆるWASDで移動するタイプではなく、女神転生などをはじめとする疑似3Dのゲームをプレイしたことがある人ならなじみ深いシステムです。
全体的に習作というイメージが強く、没入度は決して高いわけではありません。しかしツクール製ゲームで、疑似とはいえ3Dをとりいれるという発想は認められるべきものでしょう。実際にプレイしてみると、「へーこんなこともできるんだ」と納得できることでしょう。
儚げな探索ゲームを味わいたい人には!
⑧「Dear.」は、記憶をなくした少女が人影のない屋敷を執事と探索するゲームです。物寂しい雰囲気が醸成されており、探索もさることながら雰囲気を楽しむタイプの作品だといえます。
本作は「KITI女子ゲーム部」という「京都工芸繊維大学 情報工学課程2回生の女子6名による非公認サークル」の方々が制作された作品です。かわいいマスコットが登場するなど、女性でもプレイしやすい作品です。
主人公たちは屋敷を探索して少女がなくした記憶をとりもどそうとします。途中で入手できる「メガネ」を使用することで、「過去」の他人の視点で記憶を集められるようになります。コンパクトですが、しっかり楽しめる作品となっています。
ダークソウル風RPGを味わってみたい人には!
⑩「雪雫の祝福」は、ダークソウル風のRPGです。道中で出くわしたシスターと共闘し、雪道を超えていきます。シックな雰囲気を楽しめる作品です。
フィールド上では3Dで表示され、戦闘時は敵などが2Dで表示されるようになっています。通常のRPGのようなレベル概念はなく、かわりに敵を倒すなどすると上がる「業Lv」が実装されています。業Lvを消費する技などがありますが、業Lvが上がるとターン毎に主人公のHPが減る量が増えるなどデメリットもあります。
戦闘自体は1戦1戦がやや重めで、サクサク進められるタイプとは異なります。しかしシスターがソウルを使用して体力を回復できる上、シスターは自身のソウルも回復できるので、体力に注意していれば全滅する危険は少ないでしょう。
独自グラフィックのホラゲーをプレイしたい人には!
⑪「錯視館の狂気」は、小説家志望の青年が恐怖を体験すべく人死にがあったという「錯視館」へ向かい、奇妙な出来事に巻き込まれる2Dホラーゲームです。マップチップやキャラチップなどを自作されたという意欲作です。
ホラーゲームとしてはオーソドックスな「マップ内を探索して謎解きを進める」というタイプの作品です。特徴的なのは、やはり自作されたというマップやキャラクタなどのグラフィックです。
グラフィックの様子を見ると、いわゆる「キレイなイラスト」などとは別のタイプであることはすぐにわかるでしょう。しかしこの独特なグラフィックが、他にはない雰囲気を醸成しています。
フリーゲームやインディゲームを大いに楽しめる人は、こういった「キレイ」とは別ベクトルの作品でも受け入れられる懐の深さをもった人なのかもしれません。
ポップながら重めの弾幕系STGをしたい人には!
⑫「天壊のアルカディア」は、天使を操作して悪魔たちから逃げるために戦う弾幕系STGです。敵の悪魔たちは七つの大罪がモチーフになっていて、ポップな絵柄ながらグロ描写などがある15禁となっています。
私はまったくSTGが得意ではないのですが、ポップな絵柄やストーリー展開などもあり楽しくプレイできました。弾幕系ですが、難易度はどうしてもクリアできないという程ではありませんでした。
ステージをクリアしていくとイラストや資料などの「ギャラリーコンテンツ」が開放されます。これでストーリーの細部を理解することができるようになっています。
実況でも映える作品だと思いましたが、残念ながら「実況はストーリーモードのみ可能」と制限されています。15禁とされているので、制限があってもさすがにしかたありません。また「苦手な方にはトコトン合わない内容です! ヤバいと思ったら回れ右です!!」とも明記されているので、無理をしないほうがいいかもしれませんね。
下水道を歩く行方不明者になってみたい人には……
⑬「TRAPT」は、カメラをもって下水道を探索する海外製ホラーゲームです。グッドエンドとバッドエンドに分かれています。
ゲーム内では特にストーリーが語られませんが、ダウンロードページでは英文で記されています。それによると、地方の警察で見つかった謎の行方不明者が撮影したビデオの映像、という設定だそうです(A camera containing the last recording of a unknown missing person trapt within a sewer system has been recovered by the local police.)。
日本製のゲームではなかなか見受けられない海外製 独特のホラーゲームとなっています。謎解きなどは特になく、下水道を探索して敵に捕まらないようにうまく脱出するタイプの作品となっています。
なお同名の作品がPS2で発売されており、こちらは「影牢II: Dark Illusion」の英題となっているようです。
また本作は以前紹介した「Forgotten School / 忘れられた学校」と同じ制作者です。
【#1ツイゲームレビュー】「Forgotten School / 忘れられた学校」
日本が舞台の超短編ホラゲ。
エンディングに到達するだけなら10分未満で可能。
カメラを使うと非日常が見える。零やOUTLASTと少し似ている。#フリーゲーム #洋ゲーhttps://t.co/mB0zIMhCXd pic.twitter.com/pnXKvLVHiv— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) November 11, 2019
なめらかなアニメーションのACTを楽しみたい人には!
⑭「Rubi: The Wayward Mira」は、なめらかに動くアニメーションがキレイな2DのACTゲームです。
アニメーションの動きがすごくなめらか! pic.twitter.com/3ee5RBFgpn
— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 10, 2020
主人公の少女「Rubi」は、アーティファクトを集めるグループの一員で、いなくなったメンバーを探しに行く最中にいろいろな出来事に巻き込まれてしまいます。
グラフィックが非常に完成された作品で、キャラクタだけでなくポストアポカリプティック(核戦争後のよう)な近未来的世界観が美しいゲームです。
本作はデモ版ですので、ゲームのすべてを遊ぶことはできません。しかしそれでも充分にACTゲームを楽しめるので、アニメーションなどに惹かれた方にはぜひプレイして体感していただきたいと思います。
味のある脱出ゲームを楽しみたい人には!
⑮「(Re)Hidden」は、高難易度の短いポイント&クリック型脱出ゲームです。謎の殺人鬼「スイーパー」から少年少女を助け出すために、謎を解いていくタイプの作品です。
グラフィックは非常に簡素ですが、登場する女の子のキャラクタがしっかりにじみ出ていて飽きない作品になっています。敵であるスイーパーに襲われるシーンも簡略化されていて、ホラーゲームとして「ビックリする」ような作りにはなっていません。比較的 気軽に遊べるゲームでしょう。
ゲームシステムは「ポイント&クリック」というジャンルに近くなっています。これはその名前の通り、ポイント(指さし)してクリックするというタイプの探索ゲームです。いわゆるFLASHなどの脱出ゲームを想像すればわかりやすいでしょう。
マップは横長になっていて、マップ外をクリックすることで左右などに移動できます。左端のドアが開くようになっていて、制限時間が過ぎるとスイーパーがゆっくりと移動してくるようになっています。そのため左側に位置する部屋にいる人物が先に襲われることになります。
女の子は一番右端の部屋にいるので襲われるのは最後になりますが、謎解きが難しいのでおそらく最初でクリアするのはかなり厳しいでしょう。
ヒントなしではかなーーりの高難易度の探索ゲー。
フォルダ内のreadme.txtにヒントが書いてあります。脱出エンドを見ましたが、女の子の存在がかなり雰囲気を出してくれてます。
イイ子。 pic.twitter.com/qurI0kv3vV— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) January 11, 2020
女の子はカメラを覗いてくるようなアクションをとってくるなど、かわいらしいところが見受けられます。簡素なグラフィックと文字だけ(ボイスはない)なのですが、かわいらしさを感じられるのは表現の妙というところでしょう。
殺人鬼が登場するダークな雰囲気はありますが、それを吹き飛ばすくらい女の子のキャラクタがイイので、興味が湧いたらぜひプレイしていただきたい作品です。
ダウンロード版をプレイしたい方は、こちらの「ふりーむ」のページをご参照ください。
ループする廊下で恐怖を体験してみたい人には!
⑯「Error#54」は、海外製のFPS型ホラーゲームです。「#54」というコンピュータウィルスがストーリーの中核となっており、プレイ感は有名なティーザー「P.T.」のようにループするシステムがとられています。
まず本作で特徴的なのは、やはり「P.T.」のようにループするという点です。「P.T.」では屋敷の廊下を歩いていき、ドアを開けると廊下の最初に戻されるようになっています。しかしループを繰り返すうちに奇妙な女性が登場するなど変化が生じるという、とても印象的な作りとなっています。
本作はその「P.T.」に強く影響されたようで、同じようなループを体験できます。しかし単にループするだけでなく、「P.T.」ではなかったような「ループの例外」がいくつも発生するようになっています。
タイトルの#54は架空のコンピュータウィルスの名前で、ゲーム内の文書からストーリーを読んでいくことができます。ただ英語作品ですので、無理に読み込む必要はありません。ドレッシングや塩コショウのようなシーズニングとして「読めれば味が深まる」くらいのものだと判断しても構わないでしょう。
ホラーゲームとしては、いわゆる「Jumpscare(ジャンプスケア)」という脅かしがあるタイプで、特に「追われる」類のホラー演出が強めになっています。うんざりする演出ではなく、要所要所でアクセントをきかせてくるので、ホラーとしても味わい深いものになっています。
ひとつ補足しておきたいのは、ダウンロードの方法です。itch.ioでは作者が価格を設定でき、寄付可能なまま無料でダウンロードできるようになっている作品が多いのが特徴です。本作は「$1,000.00(千ドル≒10万円)」と設定されていますが、「On Sale(セール中)」として100%オフの無料でダウンロードできるようになっています。
もちろんそれ以上の額で寄付もできるようになっていますが、「100% Off」の表記がある限りは無料でダウンロードできます。無料でダウンロードしたいときは「Download or Claim」のボタンをクリックした後、「No thanks, just take me to the downloads(寄付は結構です、ダウンロードさせてください)」を押します。
通常はこれだけで無料でダウンロードできますが、あくまで本作は有料がセールで無料になっているので、「claim(要求)」をすることでダウンロードできるようになります。アカウントがない場合は購入作品の紐づけのためにアカウント作成が求められます。
英語でダウンロードするのは少し手間がかかりますが、それに見合うだけの価値はある作品です。気になった方は、ぜひプレイしてみてください!
ツクール製ストラテジーを遊びたい人には!
⑰「ちりもつどえば」は、ツクール製ゲームには珍しいストラテジーゲームです。日本を模した国が魔王に乗っ取られ、それを取り返すという国盗り要素が盛り込まれています。
敵である魔王は1億人に匹敵する力があるとされます。そのため日本を模した国「アキツガルド」の国民1億人をまとめあげて総力戦をすれば勝てる! という目論見で戦うことになります。
魔王の配下のモンスターが各地を占有してしまっているので、各地を少しずつ開放して戦力を上げていきます。味方ユニットを同じ場所に配置すると合体させて強くなれるので、強化して各地のボスを倒してステージをクリアしていきます。
ストラテジーゲームの常として、「ルールを理解する最初」が一番ハードルが高くなってしまうのが難しいところです。要は「合体して強くなって殴って勝て!」というシステムですので、あまり難しく考えなくてもいいかもしれません。
またストラテジーゲームに慣れている人に向けては、操作の難しさも少し補足しておきたいところです。ユニットを移動させるときに、(難易度調整として)わざとAIを賢くさせていないのか地形にひっかかることがあります。
手動でユニットを上下左右に動かせますが、その最中に他のユニットが戦闘を開始すると、操作が中断させられることになります。しかしユニットの移動は入力されていますので、戦闘後にまたユニットをすぐに動かさないと、再度指示するまでずっと同じ方向に移動し続けることになるのです。
操作が難しいゲームに対しては、「ゲームを自分に合わせようとするのではなく、自分をゲームに合わせるようにしよう」という考え方があります。ストラテジーゲーム慣れしていない人には、全体的にハードルが高めといえるかもしれません。しかしよくできた作品でもありますので、ハードルの高さやストレスより興味が勝った方はプレイしてみるのもいいのではないでしょうか。
さいごに
2020年最初の週は調整としてレビューツイートを投稿しませんでしたので、1月のこの2週めが投稿を再開した最初の週となりました。全体的におすすめしやすい作品が多い週でした。
年末年始は過ぎてしまいましたが、週末などまとめて時間があるときや、平日でもサクッと短時間でゲームをプレイしたいときなどには、ぜひこうした作品をプレイして楽しんでください!