こんにちは、Caffeineです。
今回ご紹介するのは、Steamで楽しめるフリーの「フリュードランダー」です!
このエントリは、2019/5/12に投稿した記事をリライト・分割したものです。
タイトル | Fluid Lander – フリュードランダー |
ジャンル | アクション/2D/物理演算/操作難/シングル |
開発者 | toropippi |
価格 | 無料 |
言語 | 日本語・英語 |
クリア所要時間 | 20分~1時間 |
完全クリア時間 | 2時間以上 |
プラットフォーム | Windows(Steam) |
操作方法 | キーボード・コントローラ(部分的サポート) |
難易度 | EASY/NORMAL/HARDの3つ |
低~高(68/100)★★★★★★☆☆☆☆ | |
インストール | 必須(Steam) |
ファイル容量 | 約373MB |
実績 | あり(4個) |
ポイント!
気軽にプレイしたいなら4面まで!
5面以降は「高難度バッチコイ!」な人向け。
基 – Basic
まずは「フリュードランダー」の基礎的な情報をまとめていきましょう。
基本情報
Steamのストアページに記載されているものなど、基本的な「フリュードランダー」の情報を確認していきましょう。
説明文
Steamのストアページには、以下のような説明文が記載されています。
このゲームについて
フリュードランダー(Fluid Lander)は、宇宙船を操作してアイテムを回収し、ゴールを目指していく2Dアクションゲームです。古典的なゲーム「ルナランダー」を下地にしていますが、空気(流体)力学の概念を加えた新感覚のゲームです。
独特なラジコン操作は慣れないうちは難しいかもしれません。概要
地球は隕石衝突の危機に瀕していた。
しかし、世界中のスパコンがGPU不足により隕石の軌道計算が出来ず、人類は具体的な対策をたてられずにいた・・・
GPUの原料となるレアアースを集め、再生産するべく、プロ生ちゃんこと暮井 慧(くれいけい)はただ一人、エーテルストームが吹き荒れる月へ向かう・・・
開発者
開発者は「toropippi」という方で、Steamにはこの「フリュードランダー」以外のゲームが登録されていません。また公式サイトは特に見つかりませんでした。Twitterには同名のアカウントの方がいらっしゃいましたが、関連性が確認できなかったため掲載は見送らせていただきます。
インストール&容量
Steamのゲームですので、インストールは必須になります。容量は約373MBとさほど大きくありません。そもそも何時間も周回するようなゲームではないので、アンインストール・再インストールが楽な容量なのはありがたいところです。
システム要件
64 ビットプロセッサとオペレーティングシステムが必要です | |
OS | Windows 7(64bit) |
プロセッサー | core i Series(Nehalem) |
メモリー | 1024 MB RAM |
グラフィック | GeForce 400 Series,HD 6xxx Series,HD Graphics 2500/4000 |
DirectX | Version 11 |
ストレージ | 200 MB 利用可能 |
追記事項 | VRAM 1GB |
まず最低スペックで気になるのは、CPUに「Nehalem」が設定されているところです。NehalemはIntel製CPUのCore iシリーズ第1世代とされています。10年近く前のCPUなどがこれにあたります。古いPCを使用している場合は、これより以前のCPUをしているかもしれません。
またメモリは1GB、グラフィックボードはGeForce 400、また追記としてVRAM(ビデオ用メモリ)が1GB以上だと設定されています。現在一般的に使用されるPCでは、メモリもグラボもこれを超えているとは想定されます。しかしやはり古いPCを使用していると、まだこれ以下のスペックになるかもしれません。しかしゲームをプレイするPCである以上は、これくらいは当然のようにクリアしておきたいものです。
64 ビットプロセッサとオペレーティングシステムが必要です | |
OS | Windows 10(64bit) |
プロセッサー | core i7 7700 |
メモリー | 4096 MB RAM |
グラフィック | GTX 1060,RX 470 |
DirectX | Version 11 |
ストレージ | 2 GB 利用可能 |
追記事項 | VRAM>2GB。Vram Mem Bandwith>200GB/s |
推奨スペックは、2Dのインディゲームとしては全体的にかなり高めのスペックが要求されています。
CPUにはi7-7700が要求されており、すでにこの時点でライトユーザーはふるいにかけられているようなものです。またメモリは4GB、グラフィックボードはGTX 1060、追記としてVRAMは2GB、帯域幅(Bandwidth)が200GB/sと設定されています。
どれもミドルクラスに値するもので、設備に充分な投資を行えていないPCではこの要求をすべて満たすのはなかなか難しいでしょう。ゲーム用PCではメモリは8GB以上、グラフィックボードもできれば推奨スペックとして記載されているGTX 1060はクリアしておきたいものですが、ライトユーザーならば下回っていてもおかしくありません。
やはり特にCPUの要求が高めでしょう。CPUの性能によっては、このゲームの動作が重く感じることがあるかもしれません。
ゲーム概要
ではこの「フリュードランダー」のゲーム内容の概要に移りましょう。
ジャンル
先日「Fluid Lander – フリュードランダー」というフリーゲームをプレイしました。こんな感じのゲームです。 pic.twitter.com/zRfwYYMi7f
— caffeine_gurasuto (@CGurasuto) May 12, 2019
この「フリュードランダー」は、物理演算を利用した2Dのアクションゲームです。
Steamのページには「ルナランダー」を下地にしていると明記されています。
ルナランダー(Lunar Lander)はその名の通り月に着陸することを目的としたゲームシステムを指します。宇宙船の逆噴射を利用して、安全に着地するとポイントが加算されます。着陸しにくい地形ほど点数が上がります。
この「フリュードランダー」がそれと異なるのは、着陸することが目的ではなく、マップ中に配置されているオブジェクト(レアアース)を入手することが目的である点です。自機には体力が設定されており、マップ中の壁などに触れるとダメージを受けます。
古いファミコンゲームで「アストロロボSASA」という似たシステムのゲームもあります。
世界観
舞台は現代となっているようで、主人公として「プログラミング生放送(プロ生)」の暮井慧(くれいけい)が使用されています。
また舞台は宇宙であり、SF的な設定が使用されています。マンガやアニメが好きな方であれば、あまり違和感なく没入することができるのではないでしょうか。
ストーリー
Steamのストアページに掲載されているように、ストーリーは「地球に隕石が衝突するのを避けるため、地球上のスパコンの素材となるレアアースを集めるために月へ向かう」というものです。動機づけやSF的設定はしっかりと施されていますが、突飛であるという印象は否めません。この突飛さは「同人っぽさ」と見なすことができます。
なおプレイアブル(遊べる)箇所は機体を操作するACT(アクションパート)なのですが、冒頭の導入部分やエンディングにはノベルゲーム形式のようなADV(アドベンチャー)パートがあります。このADVパートは選択肢も特になく、ゲームのストーリーを理解するために見るものとなります。
ストーリーはともかく、会話の内容は人によって好みがわかれるかもしれません。誤解をおそれずにいうと「同人らしい」会話劇が繰り広げられるのです。いわゆる「ぶっとんだ内容」や「現実では考えにくい会話の応酬」などがあり、「ネタネタしい」ということです。キャラクタの立ち絵からわかるように、アニメ調のテイストになっています。やや人を選ぶタイプの表現だといえるでしょう。
なおADVパート中は、Xキーで文章をスキップすることができます。
グラフィック&音楽
グラフィックは、ACTパートとADVパートがかなり異なっています。ACTパートでは、月面と自機が描かれており、シンプルなアクションゲームとして描かれます。ADVパートは、上述のように「同人らしい」絵柄が披露されます。
またACTパートでは燃料噴射をするとエーテルが乱されることになり、それによって画面にキレイな模様が描かれることになります。この模様自体は視覚的におもしろいこと以上の意味はありませんが、見ているだけでも他のゲームでは体験することのできない楽しさを満喫することができます。
BGMは日本のインディゲームらしく、フリーMIDI音源といった印象で、落ち着いたものから戦闘曲のようなアップテンポの曲まで使用されています。
なお全ステージクリア後のエンディングには歌がついています。
操作法
操作は、キーボードでもコントローラでも行えます。Steam上では「部分的コントローラサポート」とされています。
自機を操作するのには、燃料噴射をして推進するZキー、旋回して移動する方向を決定する左右キーの2種類です。
燃料噴射が移動の速度を決定するため、レーシングゲームのようにふかしすぎると止まれずに壁に激突してダメージを受けることになります。また移動操作は左右での旋回しかないため、いわゆる左を押せば左に進み、右を押せば右に進む一般的アクションとは操作感がまったく異なります。
慣れない間は、おそらく地面に着地するのですらダメージを受けてまともにいかないでしょう。この操作の難しさが「フリュードランダー」の味でもあります。
ゲーム性
アクションとしては「敵を倒す」などではなく「アイテムを集める」ことが目的であり、ゲーム性は「操作の難しさ」であり、アイテム収集を阻害するマップをなんとか攻略していくことでもあります。また燃料噴射で描かれるエーテルの模様を見ているのも楽しさのひとつです。
序盤では特殊な操作法とエーテルの渦のキレイさがあいまって素直にシステムを楽しむことができます。中盤以降では、やや「いじわる」なステージ構成が目立つようになります。狭い場所を通らないといけないことが多く、意図的に難易度が上げられているのを感じるでしょう。
コツとして、同中でもアドバイスを受けますが、狭路を進む場合はブーストを強くしないことを心がけると通りやすくなるでしょう。
所要時間
この「フリュードランダー」にはEASY・NORMAL・HARDといった3つの難易度があります。単にクリアしてエンディングを見るだけなら、EASYが一番楽でしょう。NORMALやHARDでは終盤が特に厳しくなるので、1時間以上かかることになるかもしれません。
実績は4つありますが、このなかには「ハードモードのすべての面でSランクをとる」というなかなか難しい条件がありますので、これを取得しようとすると3時間以上はかかるのではないでしょうか。
難易度
上述のように、難易度はEASY・NORMAL・HARDの3つから選ぶことができます。この難易度によってマップの形状や数、レアアースの配置などが変化することはないようで、エーテルの流れが弱くなったり強くなったりするようです。
各ステージは1-1や2-3のように分けられており、何体かボスも用意されています。
プレイする際のちょっとした注意点として、GOALに触れるだけではクリアにならず、少しの間「停滞」していないといけない点が挙げられます。GOALに触れて安心していたら、ダメージを受けたまま時間が過ぎていた、ということがありえます(体験者談)。
リトライのシステムは、少し特殊になっています。
自機の体力がゼロになった場合は、サブレベルごと(5-4で1機失った場合は再度5-4に再挑戦)にリトライできるようになっています。しかし全機失った場合はメインレベルごとにやりなおしになります(5-4で全機失った場合は5-1から再挑戦)。
そのため高難易度ほどSランクを求めるより、1機を大切にして慎重にプレイするほうがいいでしょう。
ステージを進めていくとマップが複雑になり、壁や障害物が増えていきます。また高難易度ではエーテルの流れが強くなるため、ぶつかる可能性が高くなります。
そしてエーテルの流れや推進力が強いときに障害物にぶつかると、大きくはじかれることになります。そのため微調整に慣れていない段階では、大きく壁にぶつかって大ダメージ、大きく跳ね返されて別の障害物に当たり大ダメージ、また大きく跳ね返されて……と繰り返すことになります。
また終盤では動く障害物が登場し、これと動かない壁とに挟まれてしまった場合は、ほぼ即死となるため気をつけておいたほうがいいでしょう。
EASYでサクッとプレイして
楽しむのには
すごく楽しいゲームだよね。
ええ、しかし
NORMAL・HARDでの
後半の難易度には
重々注意しておきたいものですね。
次のエントリ
次回のエントリでは、この「フリュードランダー」をプレイする際の注意点として、終盤の難しさについてまとめていきます。