こんにちは、Caffeineです。
今回ご紹介するのはパズルゲームの「Scalak」です!
ジャンル | パズル/シングル |
開発者 | chomi3 |
プラットフォーム | ブラウザ |
クリア所要時間 | 20~1時間 |
レベル数 | 全25レベル |
難易度 | 低(28/100)☆☆☆ |
App版 | あり |
インストール | ブラウザ版はなし |
操作法 | クリックのみ |
どんな人向け?
とにかく手軽に息抜きしたい!
という人向け。
Basic – ベーシック
基本システムは、「ベースとなるパネル」に「同じ形のピース」をはめこむことでレベルクリアになります。
レベルは全25あります。
序盤のステージはなにも考えずともクリアでき、サクッとプレイすることができます。
しかしギミックの種類がいくつもあるので、飽きずに最後までプレイすることができます。
一見すると複雑になっているように見えますが、通常のジグソーパズルのようにピースがベースと分離しているため、全体的に数が多くなって見えるものの、実際にプレイしてみるとまださほど難しくはありません。
このレベルで特徴的なのは、右上の矢印に似たピースのように「複数のベースにまたがるピース」が登場するところでしょう。
このあたりは
ジグソーパズルみたいに
サクサクっと遊べるね。
一見すると用意されたピースがはめこむことのできないベースに見えますが、ベースが立方体になっており回転させることができるようになっています。
回転させるとベースの向きが変わるため、終盤では少しは考える必要がでてきます。
このレベルではベースを回転させるのではなく、スライドさせられるようになっています。
スライドさせるライン上にドット(点)があり、そこではベースを停止させられるようになっています。
少し難しくなると、このドットを利用してどこで止めるか考えると、解きやすくなります。
ナンも考えてねーと
意外と苦労するな。
このレベルでは、ベースの辺にボタンや金具のようにも見えるものがついており、この色に対応した辺をくっつけることでクリアできます。色のついたボタンが2つになったものもあり、どのベース同士をくっつけるかある程度考えないと解きにくいレベルもあります。
最終盤のこのレベルでは、ピースに色のボタンがついており、しかも異色の2つのボタンがついているピースもあります。適切にピースをはめこむには、ピースの形状に気をつけながら、どのピースとどのピースが対応しているか把握しておくとスムーズに解けるようになるでしょう。
ジグソーパズルみたく
うまくパチっとはまったときは
けっこう気持ちいいね!
お前は早く
うまくパチっとはまった
男を探せ。
デリカシーゼロ!
(大振りのビンタ)
すからっ!
(吹っ飛ぶ)
うーん、
実に痛そうですが、
デリカシーゼロなのは
たしかですしね……。
Professional – プロフェッショナル
この「Scalak」について、もっと深く考えてみましょう。
このゲームが飲食品だったら、どのようなものに譬えられるでしょうか?
その答えのひとつは、「辛そうで辛くない駄菓子」です。
- 手軽さ=持ち運びしやすい。
- 気軽に遊べる=お菓子。
- クリアするまで続けてしまう=食べ切るまでやめられない。
- 難易度=辛味や酸味などの刺激。
- スナック菓子の種類は多い=パズルゲームの種類は多い。
正直に申し上げると、パズルゲームをこのように飲食品に譬えるのは少し難しいところがあるのです。その理由は、「パズルゲームはどれも似たり寄ったり」であるという点が挙げられるからです。「あっちのパズルゲーム」と「こっちのパズルゲーム」が厳密にどう違うか、私たちはあまり気にしません。場合によっては名前すら忘れ、「あのパズルゲームはなんて名前だっけ?」と思い出すことができないことすらあります。
私はパズルゲームを作ったことはありませんが、おそらくパズルゲームを作るというのは難しいことなのでしょう。難しいというのは、「パズルゲームを実際に作る」ことが、というよりむしろ「他のパズルゲームと差別化する」という行為がより難しいのではないでしょうか。
パズルゲームを飲食品に譬えると、気軽に食べることのできるお菓子、それも駄菓子やスナック菓子、ガム、チョコレートのようにコンビニで手軽に購入できるようなタイプのものだといえるでしょう。
そうしたお菓子は、毎週新商品が登場しては、前に登場した商品でもはや二度と入荷されないものなどがあります。私は実際にコンビニでバイトをしており、特に深夜勤をしていたので新商品の入荷を見る機会は何度もありました。これからコンビニの形態が変わって手法も変わる可能性はありますが、私がバイトをしていた当時は毎週決まった曜日に新商品が入荷するようになっていました。お菓子だけでなく、カップ麺なども同様です。
店舗によっては商品の入荷処理もバイトがするところもあるかもしれませんが、私の働いていた店舗はすべて店長が処理をしていました。店にとって入荷する必要性がない商品でも、そのコンビニ系列がメーカーと契約しているため、定例的に入荷しないといけない新商品もあったことでしょう。そうした新商品のほとんどが、儀式的に一度入荷させられて、それ以降はもう見る機会もない、というような商品は数多くありました。しかし印象に残らないため、その商品の名称すら覚えていません。
パズルゲームも、これと同様なのではないでしょうか。探してみると、パズルゲームはいろいろと存在します。そのなかでプレイ後でもしっかりとシステムとタイトルを覚え続けていられるゲームは多くありません。実際に今パズルゲームでどんなものを覚えているか、思い出してみてください。私は「ことばのパズルもじぴったん」や「クロスワードパズル」、「ピクロス」などを覚えています。しかし「もじぴったん」はともかく、クロスワードやピクロスはゲームのタイトルというより「ジャンル」のひとつでしょう。他にもジグソーパズルや倉庫番、テトリスのようなものもあります。テトリスのように一般名称に近くなったパズルもありますが、ジャンルではなく「そのゲームの個別タイトル」として覚えているものはさほど多くないのではないでしょうか?
ちなみにピクロス(Picross)も任天堂で発売されているゲームの名称として多く使用され、一般名称としては「ノノグラム(Nonograms)」や「グリッダー(Gridders)」と呼ばれることもあるようです。私はスーファミでプレイしたマリオのピクロスをよくプレイしていました。そのため私は特にピクロスという名称に強く馴染んでいるのかもしれません。
このように考えてみると、パズルゲームというものは「単に一度プレイされる」だけではなく、「継続的にプレイされる」ことが大事で、また「何度もプレイされてタイトルを覚えてもらえる」ことすらも大事なのかもしれません。
そうした点では、新しいパズルゲーム全般を飲食品に譬えると「まだ世に浸透しきっていないお菓子」であり、それが10年後や20年後にどうなっているかという長期的な視点で見つめることも大事なのかもしれません。
それでもなおこの「Scalak」がどのようなお菓子であるか、考えてみましょう。
まず難易度は辛味や酸味の強さになぞらえられますが、このゲームはさほど難しくないので辛くも酸っぱくもありません。もちろんレベルを進めるにつれ複雑になっていきますが、それでも見た目ほど難しくはありません。つまり「パッケージはふつう、袋を開けてみると辛そうな赤い色をしているが、食べてみるとトウガラシではなくパプリカパウダーだった」というようなものでしょうか。
またアプリ版も販売されているため、ブラウザ版のこちらはよりとっつきやすい「駄菓子」に近いかもしれません。量が多いかどうかより、手軽であることが重視されているということです。もしくはこの駄菓子が気に入ったら、箱買いや大人買いをする(≒有料版を購入する)という行為に近いともいえるかもしれません。