【Steam】泣きながら戦え! 涙で戦え! 「The Binding of Isaac」【ローグライク】

ゲームレビュー

こんにちは、Caffeineです。
今回ご紹介するのはローグライクARPGの「The Binding of Isaac」です!

タイトルThe Binding of Isaac
ジャンルローグライク/ARPG/シューティング/2D/アニメ調/ゴア/流血表現/アップグレード/自動生成ダンジョン/周回プレイ/シングル
開発元Edmund McMillen
価格498円(バンドル:749円)
リリース日2011年9月29日
言語英語のみ(日本語未サポート)
クリア所要時間1回プレイ10分~1時間
完全クリア時間100時間以上
プラットフォームPC(Windows、Mac)
操作方法マウス&キーボード
難易度中~高(55/100)★★★★★★☆☆☆☆
必要英語力低(34/100)★★★☆☆☆☆☆☆☆
インストール必須
ファイル容量約46MB
実績あり(全99個)
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基 – Basic

まずこの「The Binding of Isaac」について、基礎的な情報をまとめていきましょう。

基本情報

「The Binding of Isaac」の開発者や価格など、基本的な情報を確認していきましょう。

説明文

まずはSteamのストアページに掲載されている説明文から見ていきましょう。

When Isaac’s mother starts hearing the voice of God demanding a sacrifice be made to prove her faith, Isaac escapes into the basement facing droves of deranged enemies, lost brothers and sisters, his fears, and eventually his mother.
The Binding of Isaac is a randomly generated action RPG shooter with heavy Rogue-like elements. Following Isaac on his journey players will find bizarre treasures that change Isaac’s form giving him super human abilities and enabling him to fight off droves of mysterious creatures, discover secrets and fight his way to safety.

Key features:

  • Randomly generated dungeons, items enemies and bosses, you never play the same game twice.
  • Over 100 unique items that not only give you powers but visually change your character.
  • 50+ enemy types each with the ability to become “special” making them extra deadly but they also drop better loot.
  • Over 20 bosses.
  • 4 full chapters spanning 8 levels
  • 3+ unlockable classes
  • Multiple endings
  • Tons of unlockable items, enemies, bosses and more.

Isaac(アイザック、イサク)の母が、彼女の信心深さを試すために生贄を捧げよという神の声を聞き始めたため、Isaacは発狂した敵や生き別れた兄弟姉妹、恐怖、そして彼の母親がひそむ地下へと逃げ込みます。
「The Binding of Isaac」はローグライク要素のある自動生成のアクションRPGシューティングです。Isaacの冒険を通してプレイヤーは、奇妙な宝を手に入れることになります、その宝はIsaacの容貌を変えながら、超人的能力や不思議な生物の群れと戦いシークレットや平穏を見つけ出す能力を与えてくれます。

主な特徴:

  • 自動生成されるダンジョンやアイテム、敵、ボスたち。二度と同じゲームプレイはないでしょう。
  • パワーを与えるだけでなく主人公の見た目をも変える100を超える独特なアイテム。
  • 強敵ながら有用なアイテムをドロップする「特別」な能力をそれぞれもつ50種以上の敵。
  • 20以上のボス。
  • 8レベルにわたる4体の完全なチャプター。
  • 3以上のアンロック可能なクラス。
  • マルチエンディング。
  • たくさんのアンロック可能なアイテム、敵、ボス、その他。

開発者

開発者はアメリカの「Edmund McMillen」氏です。英語Wikipediaの「Ludography(制作ゲーム)」の項目によると、様々なFLASH製のゲームを制作されています。今回の「The Binding of Isaac」の前年には、似たようなタッチのアクションゲーム「Super Meat Boy」を発表しています。

続編

本作「The Binding of Isaac」には、DLCや続編が存在します。続編やDLCがナンバリング(ターミネーター2やバックトゥザフューチャー2の数字)のように表記されていないため、見分けがつけにくく混乱することになるかもしれません。

Wrath of the Lamb(DLC)

「Wrath of the Lamb」は本作「The Binding of Isaac」のDLC(ダウンロードコンテンツ)です。新キャラクタ、アイテム、エンディングなどが追加され、難易度も高くなります。本作をバンドルで購入した場合、インストール時に自動的にこの「Wrath of the Lamb」もインストールされることがあり、そのときは初めから高い難易度でプレイすることになるため、最初はあえて「Wrath of the Lamb」をインストールせずに本編だけをインストールしたほうがいいかもしれません。

The Binding of Isaac: Rebirth

本作「The Binding of Isaac」の続編です。グラフィックがドット調に変更されるなどマイナーチェンジが施されていますが、全体的なゲームのスタイルは変わっていません。

The Binding of Isaac: Afterbirth

「The Binding of Isaac: Rebirth」のDLCのひとつです。やはり追加要素が様々あり、また前作と同様に難易度も上がる仕様となっています。

The Binding of Isaac: Afterbirth+

「The Binding of Isaac: Rebirth」のDLCのひとつです。やはりアイテムやキャラクタを増やすなどの追加要素があり、難易度も上げられています。ほとんどが「非常に好評」というレビュー評価を受けているなかで、このDLCは難易度の問題などから「賛否両論」となっていることには留意したほうがいいかもしれません(2019/7/15現在)。

価格

今回の「The Binding of Isaac」は、基本価格が498円です。DLCの「Wrath of the Lamb」の基本価格が298円で、両方を併せたバンドル「The Binding of Isaac Collection」が基本価格749円で販売されています。

STEAMSALE.MEによると本作「The Binding of Isaac」は最安値が49円で、「Wrath of the Lamb(DLC)」が29円となっています。私はバンドル「The Binding of Isaac Collection」を2015年の正月セールにて74円で購入しました。

インストール&容量

本作はSteamのゲームですので、インストールは必須となります。
データ容量は約46MBで、あまり大きくはありません。本作は1回のプレイは短いながら何度も繰り返しプレイしていくタイプのゲームですので、気が向いたときにアンインストール・再インストールをできる小さな容量はありがたいといえます。

ちなみにDLCの「Wrath of the Lamb」にチェックを入れてインストールしたところ、なぜかデータ容量が約42MBと小さくなりました。
また本体と「Wrath of the Lamb Eternal Edition」では約52MB、「Wrath of the Lamb」と「Wrath of the Lamb Eternal Edition」の両方をインストールしても約52MBの表記のままでした。
さらにサウンドトラックもインストールすると315MBまでデータ容量が大きくなりました。

システム要件

「The Binding of Isaac」はPCのみで、WindowsとMacでプレイすることができます。DLCである「Wrath of the Lamb」のシステム要件についても併せて確認していきましょう。

Windows

まずはWindowsのシステム要件です。

The Binding of Isaac

OSWindows XP, Vista, 7
Processor2.5 GHz
Memory1GB
Hard Disk Space50MB
Video CardDirect X9.0c Compatible Card
DirectX®DirectX® 9.0c

本編「The Binding of Isaac」のWindowsシステム要件は、最低スペックとも必要スペックとも明記されていません。
CPUは2.5GHz以上、メモリは1GB以上、HDDの空き容量は50MBということですので、よほど古かったり安いPCを使用していたりしない限りは心配せずともプレイできるゲームでしょう。

Wrath of the Lamb(DLC)

MINIMUM:
OSWindows XP
Processor2.5 GHz
Memory1GB GB RAM
GraphicsDirect X9.0c Compatible Card
Hard Drive50MB MB HD space
RECOMMENDED:
OSWindows XP, Vista, 7
Processor5 GHz
Memory2GB MB RAM
GraphicsDirect X9.0c Compatible Card
Hard Drive50MB MB HD space

続いてDLC「Wrath of the Lamb」のWindowsシステム要件も確認しましょう。先ほどの本体のシステム要件と見比べると、こちらに表記されている「最低スペック(MINIMUM)」が本体のWindows要件と似ているため、本体のほうは最低スペックが記載されているものと考えていいかもしれません。

少し気にかかるのは空き容量の「50MB」です。前述のデータ容量のサイズから「The Binding of Isaac本体」の容量しかほぼ考慮されていないと考えられます。DLCを含むと50MBを超えるため、ほとんど余剰がない表記となっていますし、サウンドトラックを含むと300MBを超えるため大幅にこの50MBを超えることになってしまいます。

また「推奨スペック(RECOMMENDED)」では、CPU(Processor)の項目が5GHzと表記されています。現在市販のCPUで5GHzのものはほとんどありません。現在流通しているCPUでは3GHz台のものが多く、製品によっては3GHzを下回るものもあるのが相場です。最近注目を集めている第3世代Ryzenでも、ブーストクロックで4GHz台のなかほどに達するくらいです。(参考:第3世代Ryzenが驚異的性能でIntelを圧倒。Ryzen 9 3900X/Ryzen 7 3700Xレビュー – PC Watch

これはおそらく誤記なのだと考えられます。公的な情報に信頼がおけないというのは少し頭が痛いところですが、おそらくは最低スペックと同様あまりスペックには頓着せずとも遊べる可能性はあります。

Mac

続いてMacでのシステム要件も確認しましょう。

The Binding of Isaac

OSOS X version Leopard 10.5.8, Snow Leopard 10.6.3, or later.
ProcessorIntel Mac 2.5 GHz
Memory1GB
Graphics50MB

Wrath of the Lamb(DLC)

MINIMUM:
OSOS X version Leopard 10.5.8, Snow Leopard 10.6.3, or later.
ProcessorIntel Mac 2.5 GHz
Memory1GB GB RAM
Hard Drive50MB MB HD space
RECOMMENDED:
OSOS X version Leopard 10.5.8, Snow Leopard 10.6.3, or later.
ProcessorIntel Mac 5 GHz
Memory2GB MB RAM
Hard Drive50MB MB HD space
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ゲーム概要

それでは本作「The Binding of Isaac」の概要を見ていきましょう。

ジャンル

「The Binding of Isaac」は、2Dアニメ調のローグライクARPGです。自動生成される地下ダンジョンを進んでいき、様々なアップグレードやアイテムを入手して、ボスを倒していきます。
ざっくりとしたプレイ感は、以前ご紹介した「Diehard Dungeon」と似ているといえます。

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根本的システムは「ダンジョンをどんどん深くまで進んでラスボスを倒す」というシンプルなものですが、難易度が全体的に高く、アップグレードやアイテム、敵などが様々いるのが特徴的です。またポップな絵柄ながらダークな雰囲気のゲームともなっています。


涙を武器にしてハエなどの敵と戦う。

ストーリー

本作は旧約聖書の逸話がモチーフにされているようで、タイトルの「The Binding of Isaac」も「イサクの燔祭」から借用されています。
このイサクの燔祭は、ある男性が息子のイサク(Isaac:アイザック)を生贄に捧げるよう神から命じられ、それに従ったという逸話です。実際には執行の前に止められることとなりますが、この逸話は信心深さを示す試練として知られているということです。

このゲームの主人公Isaacは、同様に天の声を聞いたという母親から逃げるため、地下へともぐりこみます。このゲームのラスボスは母親です。DLCなどによって変わることがありますが、続編でもストーリーは変わりません。

実質的には、そうした「マンガ」が描かれた紙をIsaacが微笑みながら読んでいることから、「そういう妄想をしているIsaac」というストーリーなのかもしれません。

世界観

デフォルメされたキャラクタの見た目から幼稚さにも似た可愛らしさが感じられますが、それとは対照的にゲームの雰囲気は鬱々として暗いものです。Isaacの攻撃方法は涙であり、敵にはハエや血を飛ばす敵などが登場します。敵を倒すと床に血痕が残り、強化アイテムをとるとIsaacの見た目は禍々しく変化していきます。

またボスを倒した後、稀に悪魔の像が置かれた部屋に行けるようになることがあり、この部屋では体力を犠牲に差し出すことでそれに代わる有用な能力などを手に入れることができます。

全体的にシリアスではない「バカゲー」ともいえるような雰囲気があります。流血表現やゴア表現も眉をひそめたくなる気持ちの悪いものというより、デフォルメされた表現であり作品自体の雰囲気と捉えることができます。


ボスにもたくさんの種類がいて、弱いボスと強い敵がいる。

no-img2
図部野 素人

ポップでグロいってのもあるけど
破壊できるブロックに
「うん〇」があるってのも
かなり特徴的だよな。

no-img2
Caffeine

……そうですね、
当たり前にあるオブジェクトですし、
ボスが生成することも
ありますからね。

no-img2
図部野 素人

まあ、アレだ、
グロいし幼稚だが、
ハマる人はハマる、
ってヤツだな。

no-img2
初 心

そうだよねー、
わたしは難しいの苦手だけど、
100時間以上プレイする人いても
ぜんぜん不思議に思わないよね。

グラフィック&音楽

グラフィックはいわゆるFLASHゲームのように滑らかなアニメーションで描かれます。全体的にデフォルメされているので、気軽に楽しむことのできる作風となっています。

音楽も暗めで不安感を誘うようなものが使われています。劇的にゲームを盛り上げるタイプのものではありませんが、「The Binding of Isaac」というゲームを底支えする音楽としては機能的に働いているといえます。

操作法

操作はキーボードとマウスで行えますが、キーボードだけで完結させることができます。移動はWASDで行い、上下左右キーで方向を選んで攻撃できます。移動は斜め方向などに動くこともでき、グリッド制ではないため細かく修正しながら移動することができます。

この「The Binding of Isaac」はアクションながらシューティングとしての要素が強く、終盤などでは敵の弾を避けることがどんどん難しくなっていきます。微調整やいろいろな方向に移動ができる作品ではありますが、慣れない間は操作も難しいかもしれません。

システム

「The Binding of Isaac」のゲーム性は、自動生成のローグライクダンジョンであるという側面と、同様に自動でランダム生成される数々のアップグレードやアイテムを使用して強くなる側面とに分けることができます。
基本的に1画面で収まる大きさの部屋がいくつも連なっているマップを移動して、ボスを倒してはさらに深くもぐっていく、という進行になっていきます。

RTA(スピードラン)の動画などを見ると最初の階層で得られるアイテムを選別する、いわゆる「リセマラ(リセットマラソン)」のような行為をしていることがあり、強くなるにはある程度の「運」の要素がからんでくるゲームであるといえます。

金のドアを通って入ることのできるアイテムの部屋や、ボスを倒した後のアップグレードなどで強くなることができますが、体力全回復・体力アップ・体力ダウンなどのプラスの効果もマイナスの効果も発生しうるピル(Pills)、ハート生成・スロットマシン生成・テレポートなど使いどころを見極める必要があるタロットカードなどもあります。

クリアするにせよ失敗するにせよ、1回のプレイは1時間に満たない短いプレイで済むので、暇つぶしにはいいかもしれません。しかし躍起になると何回もプレイしていることがあるので、少し注意はしておきましょう。


倒すと敵が破裂し、弾や別の敵を生むこともある。

所要時間

HowLongToBeat.comによると、本作「The Binding of Isaac」はメインストーリー攻略に11時間、完全クリアに135時間かかると掲載されています。本作には様々あるアイテムをコレクションする要素もあるため、それをすべて集めるにはたしかに時間をかけなくてはいけません。

しかし前述のように、地下へもぐって母親を倒すだけであれば1時間もかかりません。やりこみ要素はたしかにありますが、やりこまずに気軽にプレイすることもできるゲームです。

難易度

「The Binding of Isaac」は全体的に難易度が高いゲームです。初回でクリアできる人もいるかもしれませんが、多くの人が最初は苦戦することでしょう。プレイを重ねて条件を満たすと新しいキャラクタがアンロックされるため、より強く使いやすいキャラクタを使用するのもいいかもしれません。

キャラクタ強化には運がからんでくるため、運が悪いとどうしようもなくなることがあります。アップグレードや有用なアイテムのある部屋には鍵がかかっていることがあるのですが、敵を倒してもなかなか鍵がドロップしないこともあり、お金や鍵を回収するための爆弾もなかなかドロップしないことがあります。

負けても再戦したくなる楽しいゲームですが、難易度は高いため基本的な点数を55点(100点中)と設定しました。DLCの「Wrath of the Lamb」を導入するとさらに難しくすることができるため、あくまでこの点数は基本的なものでしかありません。

英語力

本作は英語のみのゲームですが、さほど言語は重要ではありません。なぜなら英語でもアップグレードやアイテムの詳細はゲーム内で説明されないからです。ゲームをプレイするだけなら英語が理解できてもできなくても、細かい仕様を把握することはできません。

実際には攻略Wikiがあるので情報を得れば攻略しやすくはなります。日本語Wikiは2サイトあります。

ストーリーはOP(オープニング)やED(エンディング)で流れる字幕なしの映像で語られるくらいですし、ゲーム内での英語表記はアイテム名やキャラクタ名がほとんどです。そのためプレイする上では、さほど英語の理解度は密接に関わってきません。そのため必要な英語の理解力は34点(100点中)と設定しました。

もし少しでも英語が理解できるなら、英語Wikiも読むとより攻略が楽になるかもしれません。

次のエントリ

次回は「The Binding of Isaac」のプレイ感について見ていくことにしましょう。

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