こんにちは、Caffeineです。
今回ご紹介するのはRPGツクールMV製の「ぶきあつめ ~なんでも武器になるRPG~」です!
タイトル | ぶきあつめ ~なんでも武器になるRPG~ |
ジャンル | RPG/ARPG/2D/独自システム/グリッド制/ターン制/アップグレード/コレクション/RPGツクール製/シングル |
開発者 | kagaya |
価格 | 無料(Steam版:980円) |
リリース日 | 2018年8月13(Steam版:2019年6月28日) |
言語 | 日本語(Steam版:日本語・英語・中国語・韓国語) |
クリア所要時間 | 1~2時間 |
完全クリア時間 | 6時間以上 |
プラットフォーム | PC(Windows、Mac)、ブラウザ |
操作方法 | キーボード・マウス(PC) |
難易度 | (45/100)★★★★★☆☆☆☆☆ |
インストール | 必要なし(Steam版のみ必須) |
ファイル容量 | 約135MB(アーカイブ)/約211MB(解凍後) |
実績 | なし |
基 – Basic
この「ぶきあつめ ~なんでも武器になるRPG~」について、基礎的な情報をまとめていきましょう。
基本情報
まず混乱しないように複数ある本作の形式について最初に確認しておきましょう。本作「ぶきあつめ ~なんでも武器になるRPG~」は、3種類の形式が存在します。
①RPGアツマール
②Freem
③Steam
このうち①RPGアツマール②Freemの2つは無料でフリーゲームとして遊べますが、③Steamは有料となっています。
説明文
では3つの形式それぞれの説明文を見ていきましょう。
Steam
まずは有料版であるSteamのストアページの説明文も確認していきましょう。
井戸、落とし穴、家、村人、モンスター(!?)周りにあるものが、なんでも武器になる!
ぶきあつめ(The World is Your Weapon)は、ゲームに登場するものすべてを武器にして戦う、新感覚爽快武器集めアクションRPGです。お金と経験値を貯めてキャラクタをレベルアップし、世界を冒険して最強の武器を探し出そう。
登場する武器は300種類以上あり、やり込み要素も充実。武器図鑑のコンプリートを目指せ!
Freem(ふりーむ)
次にフリーゲームとしての、Freemのダウンロードページの説明文を確認していきましょう。
登場するものすべてが “武器” になる、新感覚RPG!
登場するものすべてを”武器”にして戦う
新感覚RPG!!
RPGアツマール
RPGアツマールの個別ページでは以下のような説明文が掲載されています。
登場するものすべてを”武器”にして戦う
新感覚RPG!!
開発者
開発者は日本の「kagaya」氏です。個人サイトを見ると、ゲームのみでなくLINEのスタンプも販売されているのがわかります。
またTwitterでの活動もされているようです。
【公開!】本日、『ぶきあつめ』のSteam版
『The World is Your Weapon』公開となりました!
4ヶ国語に対応&武器を「投げる」機能の追加などなど、色々とパワーアップしております!よろしければぜひ~~~!#ぶきあつめ #TheWorldIsYourWeaponhttps://t.co/0IS1SIz43U pic.twitter.com/szOiPzrtv0— kagaya (@qqrypwqy) June 28, 2019
価格
前述のようにRPGアツマールとFreemに登録されている作品はフリーゲームとして無料で遊ぶことができます。
Steam版は有料で、通常価格が980円です。19年7月5日現在、セールでの割引は行われておらず最安値も980円です。
有料のSteam版は無料版にコンテンツを追加していく形で区別を図るらしく、無料版は今のところ(19年7月5日現在)問題なくプレイできている状態です。
またSteamのストアページでは、Steamバージョンの違いが明記されています。
▼Steamバージョンで追加された機能
Steamバージョンでは、ローカライズ対応のほかに、次の機能が追加されています。
- 武器を投げる(Throws weapons)機能が追加されました
- メッキ(Galvanize)についての仕様が変更されました(効果が永続から回数制限制に変更されました)
- 登場する武器のパラメータを調整しました
- 魔王城(The Demonic Castle)の仕様を大幅に変更しました
【ぶきあつめがSteamで公式リリース!】#RPGアツマール で120万回以上プレイされた、kagayaさんの『ぶきあつめ ~なんでも武器になるRPG~』が本日Steamでリリース開始!
英語、韓国語、中国語に対応、Steam版だけの追加要素もあります!
▼#Steamhttps://t.co/4QEgSgNjo9 …#ぶきあつめ pic.twitter.com/QfxUSug2sc
— RPGアツマールタイトル情報 (@dailygame_info) June 28, 2019
そもそもドワンゴが運営してニコニコ動画と連携しているRPGアツマールがSteam版を推しているため、RPGアツマールのコンテンツを削除する可能性もあまり高くありません(絶対に削除されないと保証するものではありません)。
インストール・容量
インストールが必要なのはSteam版のみです。この「ぶきあつめ」はRPGツクールMVで開発されており、MVではこれまでRPGツクール製ゲームで必要だったRTP(ランタイムパッケージ)が廃止されてインストールが必要なくなっています。
私はダウンロード版をプレイしましたが、容量は解凍前のアーカイブが約135MB、解凍後が約211MBでした(Ver 2.10)。ゲームとしては軽量ですので、解凍前のデータと解凍後のデータを保存しておいても大きくストレージを圧迫することは少ないでしょう。
システム要件
プラットフォームは前述の通り、ブラウザ版とPC版(Freem版・Steam版)があります。おおまかな要求スペックについては、作者の方の個人サイトにて「対応OS」として「Windows® 7/8/8.1/10」「Mac OS® X 10.10以降」「Debian8以降」と書かれているのみです。
そのためここではSteam版のシステム要件をまとめていくことにしましょう。
Windows
OS | Windows 7 / 8 / 8.1 / 10 |
プロセッサー | Intel Core2 Duo 相当以上 |
メモリー | 4 GB RAM |
グラフィック | Open GL に対応したもの |
ストレージ | 300 MB 利用可能 |
追記事項 | 本タイトルは、RPGツクールMVを使用して制作されています |
OS | Windows 7 / 8 / 8.1 / 10 |
プロセッサー | Intel Core i3-2120 3.30GHz 以上推奨 |
メモリー | 4 GB RAM |
グラフィック | NVIDIA GeForce GT 430 以上推奨 |
ストレージ | 500 MB 利用可能 |
追記事項 | 本タイトルは、RPGツクールMVを使用して制作されています |
この「ぶきあつめ」はそもそもRPGツクール製ゲームであり、ブラウザ版でも遊べるものであるため基本的にはさほど要求スペックは高くありません。しかしやはり注意しておきたいのは、推奨スペックのCPU「Intel Core i3-2120 3.30GHz 以上推奨」とグラフィックボード「NVIDIA GeForce GT 430 以上推奨」という点です。
グラフィックボードはCPU内蔵型オンボードなどではなく、独立したグラフィックボードを使用していればあまり細かく考慮する必要もないでしょう。しかしCPUは「i3-2120」以上のものが求められています。
Intelの製品仕様ページを見ると、この「i3-2120」は「Q1’11」と記されており2011年の第1四半期に販売され始めた製品で、2コア4スレッド3.30GHzの製品であることがわかります。充分古いCPUではありますが、PCの構成によっては3.30GHz以下のCPUを使用していることもあるでしょう。また性能より安さを重視して構築されたPCでも、このi3-2120より性能が低いCPUを使用している可能性はあります。
CPUの比較は、PassMarkのこちらのページで「+Compare」を利用するなどすると楽かもしれません。
あくまで推奨スペックですので、これより低くても「まったく動作しない」ということはあまりないと想定されます。しかし私が動画撮影をしながらプレイをしているなかでも、やや動作が重くなりFPSが低下しているのが感じられた場面があったため、なるべくなら推奨スペックを満たしたPCでプレイするのが無難でしょう。
ゲーム概要
では「ぶきあつめ ~なんでも武器になるRPG~」のゲーム概要について確認していきましょう。
ジャンル
ジャンルは2DのアクションRPG(ARPG)です。「ぶきあつめ」のタイトルの通り武器を集めるゲームであり、本作の最大の特徴は目につくオブジェクトすべてが武器として収集できることです。本エントリのタイトルにあるように、タンスであろうが家であろうが敵であろうが人であろうが、なんでもかんでも回収して武器として使うことができます。
本作「ぶきあつめ」には他の魅力もあるのですが、一点訴求としてどこかひとつだけ挙げるとするならば、やはりそれは独特なシステムである「なんでも武器にできる」という点です。もしこの点を知って「おもしろそう」だと感じたなら、その人はこの「ぶきあつめ」をプレイすれば楽しめる人かもしれません。
ストーリー
作者kagaya氏のサイトにある本作「ぶきあつめ」の個別ページでは、ストーリーが以下のように説明されています。
見習い武器商人のうぇ子と、妹のぽん美は、ある日世界のどこかに伝説の武器「ツヨスギテ=クサハエル・ソード」があるという噂を聞きつける。
絶対に手に入れたいうぇ子は、父の死に際に放った言葉「どんなものでも武器にして戦う…それが真の武器商人だ!ガクッ…」を胸に、ぶきあつめの旅に出発する―――!!
父親が死ぬところから始まるというストーリーですが、全体的にギャグ調のテイストで進められることもあり、あまり重くならないように描かれています。
ストーリーはほとんど「武器を集める」ことに集約されており、重要なアイテムを集めていくこと自体がストーリーとなります。そのためややストーリーは薄めだと感じることがあるかもしれません。
全体的にはやや古典的なRPGのように、ゲーム内の世界をくまなく探索して回るようなものになっています。
世界観
全体的な世界観はギャグ寄りで、モンスターあり魔法あり、村人を倒してもロードなどを挟めば元の場所で蘇り、主人公も何度でも復活することのできる「なんでもあり」に近い雰囲気のゲームです。ただ父親の死から始まるストーリーからわかるように、「死という概念がない世界」というわけではないようです。
大まかには「魔王を倒す」「商売で大金を稼ぐ」といった目的がありますが、これが最終目的というわけではありません。魔王を倒すためにレベルを上げて各地にいるダンジョンのボスを倒して技を覚えたり、他人の家やモンスターを売ったりできますが、それは要素のひとつに過ぎません。
エンディングも突飛なものがあり、シリアスなところはほとんどありません。ただしギャグで「プレイヤーをゲラゲラ笑わせようとしている」というタイプではなく、「肩の力を抜いて遊べるゲーム」に近いかもしれません。
フリーゲームではふざけたのが多いけど
この「ぶきあつめ」はすごくいい意味で
すごくふざけてるよね。
完全にギャグ寄りだと
作者のセンスによっては
けっこう厳しいものが
出来上がることがあります。
この「ぶきあつめ」は
「押しの笑い」というより
「引きの笑い」といった印象で
安定感があってすごくいいと感じました。
…………。
(ブツブツ)
あれ、またシロートが
なんか変になってるよ。
今回はどうしたの?
さあ……。
今回はちょっと私にも
よくわかりませんね。
…………。
(ブツブツ)
?
?
グラフィック&音楽
この「ぶきあつめ」はRPGツクール製のゲームですが、グラフィックには独自色があり、プレイし始めても「またあのグラフィックの使い回しか……」のように感じることはあまりないでしょう。特にストーリー部分でときおり挿入されるイベント絵やキャラクタの立ち絵が、キレイなグラフィックではないながら程よく力の抜けるニュアンスで描かれていたり、家などの巨大な武器を振り回す豪快なプレイ感が爽快であったり、インディゲームのいいところを感じられる作風です。
音楽はマップや場面に沿ったBGMが選定され、SEも小気味いいものが使用されていますが、こちらはいわゆるフリー素材といった印象で目立ったよさはあまり感じられません。よくも悪くもフリー素材、といったところでしょうか。
操作法
PCでの操作は、キーボードだけでなくマウスでの操作も行えます。細かい操作方法は、やはり作者kagaya氏の「ぶきあつめ」の個別ページに細かく掲載されています。
PC版ではマウスを使用したクリックでも操作が行えますが、キーボードで操作するほうがずっと楽でしょう。
キーボードで操作するときに少し気をつけておきたいのは、「Shift」での方向転換です。私の環境ではこのShiftを利用した方向転換でのミスがとにかく多かったのが気になりました。
具体的にはShiftを押下したまま上下左右キーを押すことで、ターンを経過させることなく方向転換を行うことができます。しかしShiftを押したままであっても移動キーを押すと、方向転換ではなく移動をしてしまうことがあり、敵に詰め寄られたり攻撃を受けたりすることが度々ありました。
対策としては、もはやそれは仕様だと受け止め、「レベルを上げて物理で殴る」の論理のように最大体力を上げるなどすれば、そうしたミスの致死率は下がります。
ゲーム性
本作「ぶきあつめ」のもっとも特徴的なところは、独特なシステムである「なんでも武器として拾える」システムです。この点を避けて本作を語ることはできません。
操作方法に書かれているように、Dキーを押すだけでオブジェクトを武器として拾えます。ほとんど「総ての目に映るもの」がオブジェクトとして認識され、足元の道や目の前の宝箱、移動する敵や人も回収することができます。
もちろん敵や人などの動物は、攻撃をして体力を減らさないと抵抗されてしまいます。回収できる敵にはボスも含まれるため、「どうやって弱らせるか」を考えることが重要になります。
またサブ要素として集めたオブジェクトを販売することもでき、この販売システムがエンディング条件のひとつであるとともに、効率的にレベルを上げるのに活用できるシステムでもあります。
主人公の妹は戦闘などに参加せず、家でサポートをしてくれます。序盤~中盤では、この妹のサポートを購入してグレードアップしていくことも楽しみになります。
敵を倒すなどした際には、薬草やアルマの石(赤い宝石のような石)を落とすことがあります。武器にはいずれも耐久値が設定されており、攻撃をする度に1ずつ減少していきます。アルマの石で武器にメッキを施すと、耐久が減るのを防止する効果があります(無料版のメッキは永続効果ですが、Steam版では回数制限制と変更されています)。また「研ぐ」で一時的に威力と会心率を上げたり、「鍛える」で武器のレベルを上げて永久的に威力を上げたりすることもできます。
所要時間
Freemのダウンロードページには、以下のような説明文が掲載されています。
★プレイ時間目安★
普通にクリア → 60~120分
エンディングコンプ目的 → 6時間~
私は「普通にクリア」の後に「エンディングコンプ」をしたわけではなく、エンディング条件をすべて満たしてからクリアしたのですが、それにかかった時間は「15時間39分」でした。
これはほとんど自力で攻略して非効率的なプレイをしていたためで、効率的プレイを心がければこれの半分以下、それこそ6時間程度でクリアすることも可能でしょう。
なおセーブデータの右側にトロフィーが表示されていますが、これはエンディング条件を満たすと表示されるもので、エンディングはすべてで4つ存在します。
本サイトではネタバレなしの記事とネタバレありの記事を峻別しているため、今回のようなネタバレなしの記事では細かくは解説しませんが、ネタバレありの記事で効率的なプレイのしかたも紹介していこうと思います。
難易度
本作「ぶきあつめ」の難易度は、どこまでプレイをするかで変わるでしょう。上記の所要時間と同様に、単に1つのエンディングを見るだけであれば、レベルを上げる必要性は低く、武器をコンプリートしなくても構いません。しかしトロフィーを4つ集めてすべてのエンディングを見ることを目的とすると、どうしてもレベル上げ・武器コンプリートをしていくことになります。
この「ぶきあつめ」で単にストーリーだけクリアすることを考えると、難しさは20~30点(100点中)ほどかもしれません。いかなる攻略情報にも頼ることなく自力で完全クリアを目指そうとすると、私のように10時間を超えることは容易に想定されます。そうしたプレイスタイルだと50~70点ほどになるかもしれません。一般的なプレイスタイルを「ある程度は情報を得て無駄のないプレイを心がける」ようなものと捉えて、ここでは全体的な難易度を45点と設定しました。
特に武器を100%集めるコンプリート要素がヒントなしでは難しいので、自分に枷をはめることを良しとしない方は、攻略情報などを参照すると楽しく遊べるのではないでしょうか。
…………。
(ブツブツ)
どうしたんだろ、今日のシロート。
ってかなんていってんだろ。
Caffeineを先に弱らせて武器にするべきか?
それともココロを先に武器にするべきか?
(ブツブツ)
ココロは体力高くなさそうだが
攻撃力パネェだろうからな…………。
かといってCaffeineも底力があるし……。
(ブツブツ)
わたしらを武器化すること考えてる――!!
こ、これはハマりすぎて
現実と空想の区別がつかなく
なっているヤバイ状態です!
しかもちゃんと効果的に
どっちを武器化するのが最適か、
攻撃する順序 熟考してる――!
これはサイコパスです!
これはサイコパスです!
どうする?
先にシロートを武器化する?!
それもサイコパスです!
次のエントリ
次回のエントリでは、実際にプレイした感触を「プレイ感」として述べていきます。
どっちが先か…………。
(ブツブツ)
サイコパスです!