こんにちは、Caffeineです。
前回に引き続き「ぶきあつめ ~なんでも武器になるRPG~」の情報をまとめていきましょう!
どんな人向け?
オリジナル性あふれるシステムが好きな人
コレクション要素が好きな人
進 – Advanced
今回はこの「ぶきあつめ」について、少し踏み込んだ情報を考えていきましょう。
「ここがオススメ!」
まずは「ぶきあつめ」のメリット、オススメできる点を確認していきましょう。
独特なシステム
この「ぶきあつめ」のアイデンティティともいえるオリジナリティ溢れる「あらゆるものを武器にして戦う」というシステムが、最初に挙げることのできるオススメ要素です。
オリジナリティというのがなぜ強いかというと、「他では味わえない体験をすることができる」からです。お店やTV番組がオリジナリティを重視するのは、より多くの人を惹きつけることのできるコンテンツが有利だからです。その点を考えると、この「ぶきあつめ」の「あらゆるものをアイテム化できる」というシステムは、なかなか他では味わえない経験です。
武器を売る
そうしてアイテム化したいろいろなものを、作中では販売してお金を稼ぐことができます。この販売システムは本格的に本作をプレイしていくときには、活用していくことになりやすいシステムです。なぜかというと、アイテムを販売することでお金とは別に、経験値を稼ぐこともできるからです。
この「ぶきあつめ」は本腰を入れてプレイしようとすると、どうしてもレベル上げをして強くなる必要があります。本作ではそのとき一般のRPGのように敵を倒して経験値を稼ぐというのは、あまり効率がよくないのです。そもそも敵を倒して得られる経験値が少なく、また序盤ではあまり効率のよくない販売システムも中盤以降は効率が上がり、非常に優秀な経験値稼ぎとなるため、とても活用しやすくなります。
より効率的に販売するには、高価に売却できるオブジェクトを選定することが望まれますが、これは攻略情報などに頼らなくとも自分でプレイしていくときに自然とわかるようになります。
アップグレード
この「ぶきあつめ」では、いくつかのアップグレード要素があります。
①レベルを上げて、主人公・うぇ子のステータス向上
②アルマの石を使って、武器の能力向上
③お金を使用して、販売システム強化
まず「①レベルを上げて、主人公うぇ子のステータス向上」は、一般的なRPGと同様のシステムです。本作ではレベルが上がると、「最大HPアップ」「攻撃力アップ」「運アップ」の3つから1つ選ぶことができます。それぞれ「最大HPを+10」、「うぇ子の攻撃力が+1」、「武器の耐久値減少確率が下がり、回避率が上昇」という効果があります。
「②アルマの石を使って、武器の能力向上」は、アルマの石を使って得られる恩恵であり、金床を調べることで「修理する(手持ちの武器すべての耐久値を最大まで回復)」「研ぐ(一時的に武器の威力と会心率上昇)」「メッキする(武器の耐久値が減らなくなる)」「鍛える(武器のレベルを上げ威力を永久的に上昇)」を選ぶことができます。
「③お金を使用して、販売システム強化」は、妹のぽん美に話しかけると、お金を支払って店や武器庫の拡張できるサポートをしてくれます。
序盤はアイテムの回収や効率の悪さから「②アルマの石」や「③販売システム」があまり効果的に機能せず、おそらく単純にいろいろなオブジェクトをアイテム化して楽しんだり、「①レベル」が僅かに上がるのを喜んだりするような楽しみ方になるでしょう。
中盤は「③販売システム」がだんだんと効率的になってくるでしょう。ぽん美にお金を払ってシステムを強化してもらうサポートは上限があるため、これをすべて完了させるといよいよ終盤となってくるのではないでしょうか。
終盤は「③販売システム」が作業と化し、「②アルマの石」を集めて特定の武器を強化するのに移る段階かもしれません。もちろん「①レベル上げ」は「③販売システム」を最大限に活用して効果的に行う段階に移っていることでしょう。また終盤では「②アルマの石」がお金で買えるようになるので、「③販売システム」がさらに効果的になってきます。
このように3種類あるアップグレード要素が、プレイ開始からクリアに至る最終段階までしっかりと活用されるようになっています。アイテムをコンプリートする作業は後半が苦しくなってきますが、レベルを上げるのもアルマの石を集めるのも無意味にはならないので、アップグレードで無駄にならないのがありがたいところです。
収集(コレクション)
そしてやはりゲーマーとしては、アイテムを集める「収集要素」もなかなか見逃せないところです。拾ったアイテムは「武器図鑑」に登録され、武器として使用することで効果がわかるようになります。ゲーム内で武器になるオブジェクトをすべて武器図鑑に登録することが、トロフィーを1つ得る条件です。
トロフィーは4つあり、それぞれトロフィーの種類に対応したエンディングを1種類見ることができるようになるため、アイテム収集はエンディングを見るための条件ともなっています。
私はRPGをプレイする際は、使わないアイテムもとっておくタチであり、いわゆるエリクサーなどの上級回復役はなるべく使用せずに保持しておくタイプです。どちらかというと収集癖があるタイプと認識されるでしょう。
この収集要素は、序盤が特に楽しいのではないでしょうか。なぜならプレイヤーがシステムを完全に呑み込んでいないため、「これもアイテムにできるんだ」「こんなものまで!」「これはまさかできな……できるー!!!」のように新鮮な驚きを感じることができるからです。
単にアイテムを収集する楽しみだけでなく、斬新なシステムに対する驚きも合わさって、序盤は特にプレイしていて楽しいパートなのではないでしょうか。
全体的に楽しいゲームだよね。
システムがそれぞれ噛み合ってる感じ。
そうですね、
無駄になっている要素が
あまり感じられませんよね。
少なくとも序盤で
この独自システムのおもしろさを
存分に楽しむことができるから
とりあえずでもいいから
プレイしてみるといいかもな。
本当にそう思います。
プレイし始めて数分で
多くの方がこのシステムの
楽しさを実感できると思います。
「ここはイマイチ……」
では逆に本作のデメリット、イマイチな点についても確認しておきましょう。
中弛みしやすい
最初にデメリット・イマイチな点として挙げられるのは、「中弛み」です。序盤はシステムの目新しさがあって楽しくプレイでき、終盤はシステムを完全に理解して目的をしっかりと補足して邁進できるのですが、中盤は「あれもしないといけない、これもしないといけない」と中弛みする可能性があることです。
特に中盤に「ああ、ちゃんとやっとかないといけないのか……」と感じることになるのは、「『人や敵』をアイテム化する」ことです。仕様上、一般人キャラクタもザコ敵キャラクタもボスキャラクタも体力を減らさないとなかなかアイテム化できません。また当然ながら体力をゼロにしてしまうと単純に倒すことになってしまいます。もちろん一般人キャラクタもこちらが攻撃すると反撃してきます。そしてそうしたキャラクタをアイテム化するのは100%ではなく確率であるため、失敗することもあります。
つまり「相手の体力をゼロにすることなく”丁度よく”減らし、アイテム化できるまで負けることなく戦い続ける」ことが必要になってきます。
一般人キャラクタやザコ敵であれば、弱い武器を使用するなどすれば相手の体力を調整し、また攻撃にもある程度耐え続けることができるでしょう。しかしボスキャラクタになると、どうしてもレベル上げを重ねておかなければいけません。
またアイテムをコンプリートするためには、集めやすいアイテムだけではなく、ボスキャラクタのように工夫がいるアイテム、見つけにくいアイテム、条件が個別に決まっているアイテムも集めなければなりません。これは制作サイドから考えると飽きさせないためのアイディアといえるのですが、逆にいうとめんどくさいのです。このめんどくささが大きくなってくるのが、適当にアイテムを集める序盤の楽しみが薄れてくる中盤なのです。
「ぶきあつめ」がSteamで有料販売ですか……。
実は記事にしようとプレイしてはいたんですよね、モブキャラクターを武器化していく作業でモチベーションが保てなくなっていたのですが……。
980円だそうです。https://t.co/SbQYw2ov97— caffeine_gurasuto (@CGurasuto) June 28, 2019
正直に申し上げると、私自身モブキャラクタである一般人キャラを集めるのが億劫になり、一時放擲してしまっていました。中盤はシステムの理解を深め、クリアに向けてどういったことをしていかなくてはいけないかが見えてくる時間です。この中盤を乗り越えれば終盤のクリアが見えてくるので、モチベーションをキープするのが大事になってきます。
操作ミスをすることも
前回のエントリでも述べたのですが、方向転換でミスをするなど誤操作をしてしまうことがあるかもしれません。このゲームはターン制かつグリッド制のシステムであるため、細かくプレイするには「敵の動きを予測する」「無駄にグリッド(マス)を動かない」という操作が求められます。
そうしたときにありがたいのが、移動することなくその場で方向転換できる「Shiftを押下しながら方向キー」の操作です。しかし(少なくとも私の環境では)、方向転換をしている途中に「移動してしまう」というミスが何度も発生しました。つまりターンを経過させず右に向きたいだけだったのに、一歩右に移動してしま攻撃されるというミスを幾度も経験しました。
これは他の方の環境での動作を確認したわけではなく、私の操作ミスかもしれませんので、あくまで私の環境下ではそのような現象が起こったというに留めておきます。再現性の程度によりますが、他の方の環境でも同様の誤作動が発生する可能性があります。
敵が強いとテンポが悪くなる
本作はレベル上げがさほど苦ではないので、主人公・うぇ子のステータスを上げるのも難しくはありません。しかし基本的に体力か攻撃力を上げるくらいしかステータス向上が図れない上、防具の概念がなく、体力を回復できる薬草も20個が上限となります。
そのため敵が強いときは相手の攻撃で受けたダメージを回復するのに専念することになり、なかなか効果的に攻撃を行うことができなくなってしまいます。そして薬草がなくなってしまえば回復手段もほとんどないので、負けるしかなくなってしまいます。
本作の終盤では、使用できる武器の数が8つに限定され、余剰の武器を保管して持ち歩ける「武器庫」も使用できなくなるダンジョンがあります。さらに階層を上がる度、選んだ8つの武器から4つがランダムで選ばれます(他の4つはその階層では使用できません)。
このダンジョンに来るには倒さないといけない敵がいますが、実のところあまり苦労はしないかもしれません。しかしこのダンジョンに来るまでにシステムを全体的に理解していないと、このダンジョンでかなり苦労することになります。
それというのも私はこのダンジョンに来るまで「メッキ」の機能をまったく使用していませんでした。無料版では永続的に武器の耐久度低下を防止する作用があるシステムです。メッキ機能を使用せずにこのダンジョンに潜ったため、選んだ8つの武器からランダムで4つ選ばれるものの、どの武器もどんどんと耐久が減っていくのを、強いストレスを感じて歯噛みしながら見ていました。
これはメッキ機能さえ知っていれば、対処は実に簡単に施せます。選んだ8つの武器すべてにメッキを施せば、それだけで完了します。
そうはいってもこのダンジョンには武器のメッキを無効化する攻撃をしかけてくる敵もいるため、それだけでは万全とはいえません。また倒されることも増えるダンジョンであるため、ゲームオーバーやリセットをしたくなるときがあります。
そんなときにストレスになるのが、「ゲームオーバー時のテンポの悪さ」です。ゲームオーバー時は薬草5個を消費して復活するか、所持金を消費してヘイワ村で復活するか、タイトルへ戻るという選択が行えます。このダンジョン内ではセーブができるため、ロスを少なくして復活するにはセーブしたデータをロードするのが最善です。しかし本作ではセーブシステムはあるもののロードシステムがないため、タイトルへ戻ってロードするのが手っ取り早くなります。
もし敵の攻撃でメッキが無効化されてしまってリセットしたい場合、わざと敵の攻撃を受けて倒されて、タイトル画面へ戻ってロードをする、という手間になってしまいます。何度も行っていると、これも大きなストレスとなってきます。
最短でロードを行うには、実質的にはわざと負ける必要はありません。F5キーでタイトル画面へ戻るリセットが行えるからです。しかしこの操作は説明されません。私は他のRPGツクール製品ではF12でリセットできることがあると知っていたので試していましたが、それが機能しなかったためリセットはないものと誤解していました。
F5キーでリセットできるというのは、RPGツクールMVの仕様であるようです(参考:電ファミwiki)。これは仕様を統一せず変更しているRPGツクール側の落ち度ですし、同時にこうした仕様を確認していなかった私自身の落ち度でもあります。またできるなら作者の方は、こうした有用なシステムの使用方法を明記しておくほうが、ユーザビリティ向上に繋がったのかもしれません。
いずれにせよ、ゲームシステムおよび仕様の確認はとても大事です。快適にプレイしてストレスを軽減するには、そうした情報を知っておくのも有用でしょう。
たしかにイマイチな点が
あるかもしれないが
オススメな点を覆すほど
絶望的だとはまったく思わないな。
ええ、気になるのは
中弛みするところくらいで
少し気合いを入れれば
クリアはまったく難しくないでしょうね。
システムが気に入れば
一気に最後までプレイしてしまう人も
いるかもしれないしね。
気になる人はまず
とりあえずプレイしてみて
違うと感じたり詰まったりしたら
調べるくらいでいいのかも
しれませんね。
ところでさ、Caffeine。
(ボソッ)
どうかしましたか?
ココロ。
今回はシロート大丈夫そうだけど、
わたしたちを武器化するのは
諦めたのかな?
(ボソッ)
あー……。
詳しくはわかりませんが、
今回は特に変なところ
なさそうですからね。
(ボソッ)
そっか……。
諦めてくれたのなら、
あんまり気にしなくていいかな?
気にしすぎるのも
よくありませんからね。
次のエントリ
次回は少しネタバレを含めた上で、効率的にプレイする方法について述べていきます。
まずは油断させておかないとな……。
(ブツブツ)