こんにちは、Caffeineです。
今回は、6回にわたって掲載してきた「月光妖怪」の最後のエントリです!
どんな人向け?
新しく独特なゲームシステムを進んで楽しめる人
神秘的・幻想的な雰囲気が好きな人
どんなときにプレイするのがよさそう?
ベートーベンの「月光」を聞きながら
極 – Professional
ではこの「月光妖怪」について、より踏み込んだ情報を考えていきましょう。
どんなときにプレイするといい?
Caffeine・ココロ・シロートの3人が自分なりの意見を出しますので、どれがいい案なのか見てみましょう。
Fly Me to the Moon / Frank Sinatra
よし、まずは俺からいくか。
やっぱり今回の「月光妖怪」はホラーゲームというより雰囲気を楽しむ割合が強かったんじゃないかな、と思う。ゲーム性はあったし楽しかったんだけど、幻想的な雰囲気の印象が強かったかな、と。プレイした後に思い返すとそうした後味が残った気がするんだ。だからこれを選んだ。
Frank Sinatra公式チャンネルの動画
正直ジャズは守備範囲外なんだがな、この曲はよく知ってる。っていうか日本人でサブカル好きならある程度の人がこの曲を知ってるだろう。アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のエンディングテーマだったからな。最近Netflixで海外でも配信されて、英語訳が気に食わないだとか、エンディングのこの「Fly Me to the Moon」がカットされてるとかで批判を受けてたな。
これはもちろん「月光妖怪」の月とかけてある。最初は「Simon & Garfunkel」で有名な「Scarborough Fair」にしようとも考えたんだが、こっちのほうがたぶんわかりやすいだろ。
この曲いろんな人が
カバーしてるよね、
日本でも海外でも。
たしかにこちらのほうが
わかりやすいでしょうね。
シロートの性格ぐらい
わかりやすいね。
うっせ!
そういうお前はどうなんだ?
ココロ。
わたしはね……
月 / 天野月(子)
わたしもやっぱり考えは月にかけるほうにいっちゃったかなー。っていうかそのまんまのものがあったからすぐにピックアップしちゃった。
天野月さんはゲーム「零」シリーズのテーマソングを歌ってることで有名だよね。サブカルクラスタのなかでは2作めのゲーム「零 紅い蝶」のエンディングテーマ「蝶」が一番有名なんじゃないかな。
個人的には椎名林檎さんと並んで女性ボーカルとしては好きなアーティストの方だね。天野さんのほうが呪いや怨み成分がずっと少なくて聞きやすいのに、しっかりと中核の硬さ重さを感じることができる歌手の方だと思うよ。
零シリーズの頃から知ってる人は、改名前の「天野月子」の名前のほうが馴染みがあるかもね。
天野さんの曲はロック調の曲で「強さと弱さ」が込められたものが多いんだけど、この「月」とか「骨」みたいにすごく素直に沁み込んでくるような落ち着いた曲も多いんだよね。奇を衒ったトリッキーな曲が少ないからとても聞きやすいんだよね。
個人的に天野さんの曲では、この「月」や「銀猫」の2番のメロとかで「ベース」を強く感じさせられるのが印象的かな。音楽をよく知ってる人にはベースってないといけない存在なんだろうけど、そうじゃないわたしみたいな人にとってはベースってさほど意識することがないんだよね。でも天野さんの曲だとそれを強く意識する曲があったりするんだよね。
天野さんはいいですね。
ロック調が多いというのは
男性としてもとっつきやすいですし。
……悔しいが
いい選曲だ。
ふふーん♪
いい気になってんじゃねーぞ!
まだ隠し玉のCaffeineがいるんだ!
私はシロートの隠し玉じゃ
ないんですけどね……。
月光 第2楽章・第3楽章 / ベートーベン
私はもはや月にかけるとかではない類似性ですが、ベートーベンの「月光」です。この曲についてはあまり説明も要らないと思うので、聞いてもらったほうが早いでしょう。
月光 第2楽章
ベートーベンの月光で有名なのは第1楽章でしょう。とても暗くてそのまま夜の空気に溶けてなくなってしまいそうな曲です。第1楽章のほうが有名ではあるのですが、今回の「月光妖怪」に合うとすれば第1楽章ではないと感じます。あまりにも暗すぎるからですね。
それに比べて第2楽章は明るさというか朗らかさというか、どこか子供っぽい踊りを見ているような軽やかな気もちになります。「月光妖怪」の本編の印象はおおむねこの第2楽章の軽やかさ・明るさ・神秘的さと似た範囲に落ち着いているのではないかな、と感じます。
月光 第3楽章
そこから急に一変して激しくなるのが第3楽章です。尋常でないのがすぐにわかります。
この雰囲気は「月光妖怪」の本編最後のボス戦で感じる雰囲気と似ているのではないかと思います。それまでのノンキさがどこかへ吹き飛んでしまう緊張感も、この第3楽章と似た範囲に収まっているのではないでしょうか。
今回はベートベンを選びましたが、クラシックの世界では「夜想曲(Nocturne)」というジャンルもあるので、今回の月光に限らずともこの夜想曲を聞くことで雰囲気を感じることはいくらでもできると思います。夜想曲はショパンが有名らしいのですが、月光第2楽章のように踊っているような小気味いいものから、月光第1楽章のようにそのまま死んで消えてしまいたくなるようなものまで様々あります。ためしに聞いてみて、自分の好みに合うものを探してみるのもいいかもしれません。
次は蛇足なのですが、おまけ要素の特に「精霊王ステージ」に関してはこの曲が合っているのではないかな、と。
Circus Galop
この曲の深いところにあるのは「ありえなさ」ではないでしょうか。このサーカスギャロップは何本手があっても足りないピアノ曲で、とても演奏できないものです。この「ありえなさ」とあまりにも突き抜けるように明るい曲調は、「月光妖怪」おまけの精霊王ステージに似つかわしい雰囲気だといえるのではないでしょうか。
3つも曲出すとか
卑怯じゃない?!
卑怯だ卑怯!
ノーカンだノーカン!
ノーーーカーーーン!!
別に曲数は
限定されてないはずですが……。
そうはいっても……!
なんか卑怯臭ぇー!
卑怯臭いというか
ゲームに合うように
チョイスしただけなんですが……。
むーん、
納得できない。
納得できない強さ。
さいごに
今回の「月光妖怪」は、個人的にオススメできる作品でした。ただし本編とおまけを区別して紹介するのが筋ですし、おまけの裏ボス「精霊王」を気に入ってる分、本編だけをオススメするならちょっと困ってしまうかもしれませんね。
ただゲームは楽しむのが本分ですので、おまけをプレイするにしてもしないにしても、自分が楽しく遊べる範囲で遊ぶのがいいのでしょう。
もしこのページを見ていてプレイしたことがない方がいらっしゃいましたら、プレイしてみてはどうでしょうか?