「ミノニヨクシティ」#22【考察】住人たちの真実を探る ジャミガ(+スピー)編【ネタバレ】

ゲーム考察
「ミノニヨクシティ」の考察です。ミノニヨクでバーを経営するジャミガにどのような裏事情があったのかを考察していきます。

こんにちは、Caffeineです!
今回はオネェなバーの経営者ジャミガに焦点を当てていきます! キャラが濃いので印象に残りやすい人(?)ですね! あとスピーについてもまとめています。

前回のエントリ(【考察】ギルバートの真実):
「ミノニヨクシティ」#21【考察】住人たちの真実を探る ギルバート編【ネタバレ】
「ミノニヨクシティ」の考察です。ミノニヨクで図書館を運営するギルバートにどのような裏事情があったのかを考察していきます。 こんにちは、Caffeineです! 今回は髪が長く人一倍オシャレな本好き「ギルバート」に焦点を当てていきます! ...

ジャミガの真実

ジャミガはヘビの姿をしていてバー「アクアリウム」を経営しています。ギャラリーのプロフィールによると「オネェ系のお兄さん」ということですので、精神的なジェンダーは別としても生物学的な性別は男性のようです。

ジャミガは考察の材料となりうる情報が少なく、また他の住人たちより少し複雑な状況にあるようです。

「シーフードピザ」の幻

まずはジャミガのものとおぼしき「シーフードピザ」の幻から確認していきましょう。

←「シーフードピザ」の詳細

この幻では、水槽がある部屋の幻が見られます。部屋のなかには球状の小さな水槽があり、なかにいる魚がこういいます。

かれは、はんせいしている。
ゆるしてやりなさいよ。

部屋の中央には深緑色のヘビのような生物がいて、そのさらに右側に同じような球状の小さな水槽があり、調べるとなかの魚がこういいます。

ねぼけていたんだよ。
わざと かんだわけじゃ なかったんだ。

ヘビは調べても鳴くばかりですので、「シーフードピザ」の幻の内容は以上となります。

他のものと比べて、わかることが非常に少ないタイプの珍しい幻です。中央のヘビの様子から、多くの人がジャミガを頭に思い浮かべると思われますが、あまりに情報が少なく印象が弱いので、最後までゲームをクリアしてもこの幻のことを忘れてしまっている人も多いのではないでしょうか。

球状の水槽

気になるのは、2種類の水槽です。後ろの大きな水槽はともかく、部屋のなかにある2つの球状の水槽とそのなかにいる細長い魚を見ると、やはりジャミガの経営している「バー アクアリウム」を思い出すことでしょう。

そして幻の部屋にある大きな水槽も、ジャミガのバー「アクアリウム」のカウンターの足元にある水槽などと捉えると合致することになるため、やはりこの「シーフードピザ」の幻はジャミガのものだと見なすのが自然でしょう。

水槽の魚から得られるメッセージは、さすがに抽象的すぎてよくわかりません。これが他の情報となんらかの合致があるのなら意味が繋がるのですが、「ヘビ」「噛む」といったことと繋がる情報は特にありません。

幻の背景にある大きな水槽を海に見立て、誤って海で何者かを傷つけてしまったと考えてみてもいいかもしれません。そもそも背景の水槽に見えるガラスは、水槽に見えるだけで、実は海中からこちらを覗き見するためのガラスなのかもしれません。ただし確証はないので、考察というより空想に近いでしょう。

人かヘビか

ジャミガについて不思議なところは、ミノニヨクシティでヘビの姿をしていて、幻でもヘビの姿をしているところです。もちろん「シーフードピザ」の幻に現れたヘビがジャミガであるとすれば、です。いずれにせよジャミガの生前が人間だったのかヘビのままだったのか、ハッキリとしません。

水棲ヘビ? 陸棲ヘビ?

個人的に気になるのは、「シーフードピザ」の幻にある水槽とジャミガの経営するバーが名前の通り「アクアリウム」をイメージしてつくられているところです。ジャミガおよび幻のヘビがどういったヘビなのかはわかりませんが、海棲・水棲の「ウミヘビ」のようなヘビなのでしょうか。陸棲のヘビなのでしょうか。それともそうした既存の概念を超越した存在なのでしょうか。

たとえば樹海クラブの集落には羊がいます。この羊も厳密には死んだ羊なのか死んだ人間なのかハッキリとしません。
輪廻道のリンネのいうことによると、宿にいつまでも留まり続ける旅人は宿にとりこまれて畜生やモノノケに成り下がるそうです。

畜生道

これは仏教の「畜生道」の考え方を転用しているのでしょう。仏教には六道という考え方があります。人間道や地獄道など6つの「道」があり、そのなかの1つに「畜生道」があるとされます。畜生道は人間とは異なる動物たちの住む世界とされます。仏教では悪い行いをすると畜生道に落ちるといいます。

この線が妥当ならば、黄泉(神道)と畜生道(仏教)が混同することになります。しかし日本人の一般的な感覚としては、さほど厳密に分割して捉えてはいないと思いますので、特に問題はないでしょう(宗教関係に従事している方には申し訳ありませんが)。

ジャミガを人間と見るかヘビと見るかで意味合いは異なるものの、いずれにせよそれを考察するに足る情報は見受けられません。好みで考えてしまっていいかもしれません。

まとめ

結局のところジャミガについてもよくわかりません。ヒロは自覚しているように見えるものの幻など情報がないためわかりませんでした。しかしジャミガは自覚していなさそうなのに、幻でヘビが現れているため混乱に繋がっています。ジャミガがもともと人間なのか判別がつきません。

もしむりやりにでもジャミガの生前について考察したいのであれば、バーを開いていることと幻での魚のメッセージから、酒関係で大きな過失を犯してしまった人と考えてみてもいいかもしれません。海との関係から、ルナ・サナ姉妹の心中およびガルルの死と繋げて考えてみてもいいかもしれません。

スピーの真実

スピーは真夜中マーケットのバスの運転手で、意外にも23歳と若いキャラクタです。厳密には彼の住居はわかっておらず、ミノニヨクシティの住人として見てもいいのかよくわからないところです。白い動物のような姿をしていますが、ひとまず人間ではないので自覚してはいないのでしょう。しっぽの形状から海洋生物のようにも見えますが、よくわかりません。

スピーに関しては、ヒロと同様にほとんど情報がありません。彼のものとおぼしき幻がありませんし、凶の都などにも情報はありません。ほぼ完全な「不明」のキャラクタです。そのため考察としては、ほとんど考えるだけ無駄といった状態になっています。

もしむりやり考察するのであれば、いつも眠そうにしているバス運転手ということで、生前は睡眠不足や過労からバスの事故を起こして亡くなった運転手だと捉えることもできなくはありません。しかしミノニヨクシティの住人の年齢は亡くなったときの年齢のままのようですので、この考えだと23歳のバス運転手だということになります。そうとう若い部類なのではないでしょうか。

次のエントリ

次回のエントリでは、「ミチビキ」の真実に先立って、「凶」について考察いきましょう。

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