こんにちは、Caffeineです!
今回は快活な少年である「カラコロ」について焦点を当てていきます!
ストーリー上、彼の事情はわかりやすいのですが、カラコロの存在がセンセー・ジョシュに影響を与えているかも……?
ショータ(カラコロ)の真実
ショータはストーリーで生前のことが描かれるためクリアする過程でいろいろとわかります。
カラコロおよびショータは、自覚する前と後があり名前も変わるため、表記が混同することがあります(「カラコロおよびショータ」のように)。少し読みにくいかもしれませんが、自覚前と自覚後を区別したり、どちらの場合にも当てはまることを明確に記述するためですので、ご了承いただければ幸いです。
「早乙女」の幻
「早乙女」を食べたときに見られる幻では、病院らしき場所の幻が見られます。
詳細は「早乙女」の項目に記載しています。
この幻は、実質的に次に紹介する「ストーリー上の展開」でカラコロが自覚するときに見られるシーンの補足程度となっています。気になるところだけ抜き出してまとめましょう。
病室の前の絵
まずは各病室の前にある絵です。それぞれの病室には患者のものとおぼしき名前がプレートに書かれています。右から順に、
- 「あんどう さとし くん」
- 「さおとめ じゅん くん」
- 「はせがわ りん ちゃん」
と書かれています。
壁の絵がカラコロの八百屋にいる野菜売りたちの顔と同じであり、彼らが販売している野菜の名前「安藤」「早乙女」「長谷川」に対応しているため、この病室にいる患者と野菜売りたちとの関連性に気づくことになります。
左奥の病室の前には、心電図のモニターがあります。この左端の病室はショータの入院しているところだと思われ、またこの心電図のモニターは「センセー」の顔とほとんど同じものとなっています。
野菜売りたちの名前
この3人は、生前のショータと仲良くしていた子供なのかもしれません。実質的に大して繋がりはない可能性もあります。そして彼ら3人の病状や予後についても不明です。
またミノニヨクシティにいる同じ絵画の顔をもつ野菜売りの名前は、それぞれ
- 「ウリター」
- 「ウルオ」
- 「ウリリン」
です。これはそうした子供たちの名前からではなく、おそらく単に「売る」という単語から転じたものでしょう。なおウリターとウルオは男口調ですが、ウリリンは女口調です(ウリリンの絵画は唯一女の子らしい名前の「はせがわりん」と同じもの)。
手紙
そしてこの幻では、遺書とも見受けられる手紙を見つけることができます。
あなたが生まれてからの十年間、
私はあなたに、無償の愛を注いできた。
自分の命を投げ打ってでも、あなたを
守っていこうと、思っていた。
けれど、もう私は疲れたみたい。
植物のようになったあなたを、
私はもう、愛することができない。
あなたの首をゆっくりと縛りあげる、
その縄を持つ手を、どうか恨まないで。
ごめんね。ごめんなさい。
愛してる。
この手紙から読みとることができるのは順に、「生まれてからの十年間」という歳月、「植物のようになったあなた」という記述、そして病床にある子供を守り続けてきた母親、そしてその母親がみずから子供に手をかけたこと、その殺し方が絞殺であったこと、さらにわざわざ縄を使ったことがわかります。
まず「生まれてからの十年間」という記述は、カラコロおよびショータの年齢と合致します。自宅のギャラリーでカラコロおよびショータ年齢を見ると、10歳であることが確認できます。
次の「植物のようになったあなた」という記述で、この母親の子供が植物状態であったことがわかります。そしてその子供がショータだと考えるなら、ミノニヨクシティでカラコロおよびショータが八百屋として野菜を売っていることとの関連性が見えてきます。
そして母親が絞殺をし縄を使ったという記述を見る限り、カラコロの「首が重そうな風貌」は「首が締まって頭が重くなるから」という解釈ができます。また幻にある首を吊っている影がショータのものである(=母親の首吊りではない)という推測に繋げることもできます。
ストーリー上の展開
ストーリー上では、カラコロが樹海クラブの集落にて、資格ありと認められて「秘密の場所」に向かいます。それを追ったピギュラは、カラコロの自覚する瞬間に立ち会います。
このとき、カラコロの幻の世界なのか精神世界なのかはわかりませんが、「早乙女」を食べたときと同じ病院に送られます。そしてショータの病室の前には、話しかけることはできないものの、センセーとジョシュらしき影が見受けられます。
病室に入ると首を吊った影の前にカラコロがいて、話しかけると
……ぴぎゅ、ぼくと…ともだち…?
と問いかけてきます。これに
ともだちだよ。
と答えるとトゥルーエンド側のルートに行き、
ちがうよ。
を選ぶとカラコロはミノニヨクシティから消失してノーマルエンド側のルートに行きます。
自覚していない(主人公ピギュラ=ユウヤ以外の)キャラクタが自覚する瞬間を見られるのはこれが最初で最後です。ある種、貴重な体験なのでしょう。また「自覚する」ということは信憑性のとても高い「生前の出来事」を知ることができる場面ですので、カラコロ(ショータ)の死因は縊死(絞殺)と認識して差し支えないでしょう。
自覚前のカラコロの姿
少し先述しましたが、自覚する前のカラコロの独特な姿は、縊死・絞殺および首吊りと繋げることができます。
カラコロは自覚する直前の「ツリー」で目を覚ましたときなどに「頭が重い」といったことを口走るので、これは首が締まったときの頭の重さが影響しているものと思われます。そのためカラコロという頭の大きな風貌自体が、首吊りという死因を象徴しているものといえます。
他の住人には、死因が風貌に関係していそうな「自覚していない」人物はいなさそうです。
主人公であるピギュラも独特な風貌をしていますが、死因には関係していなさそうですので、「死因が自覚前の姿に影響を与えている」というのは、稀有なケースなのかもしれません。
次のエントリ
今回のカラコロについての考察は、文章が長くなってしまったので分割します。後半は、私の実体験を含めた話をします。不必要な重い話だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
その実体験は次回の最後にまとめていますので、不要な方は読み飛ばして構いません。