概要
「Island Saver」は、海外製のFPSゲームです。とある島のペットボトルで汚れた状況を改善していく環境保全の要素が強い作品です。
このゲームの特徴は、ペットボトルなどで汚れた島を掃除していく環境保全の要素と、キレイにするために主人公がもっているデバイスでアイテムを吸いとったり投げ飛ばしたりできるゲームシステムと、愛らしい動物たちです。
環境保全
このゲームはかなり現実に即したテーマを扱っています。ゲームの舞台は架空の島ですが、世界各地で捨てられたゴミがこの島に辿り着いて汚れてしまっているので、それをキレイにする手助けをしていく、というのがメインテーマです。
ゲーム内では、吸いとって集めたペットボトルを専用の端末に投げ込むと、10コごとにコインが得られます。このコインはゲーム内のショップで使える他、閉じられて制限された道を開けるために使ったり、税金として徴収されたりします。
サブ要素として、島には黒いタールのような汚染生物の敵がいて、端末や植物などを汚染してしまっています。この敵は水に弱いので、海などで吸いとった水をかけると敵を倒せますし、端末や植物の汚れも落とせます。
おもにゲームは「ペットボトルを集めてリサイクルしてお金を貯める」と「端末や植物を水でキレイにする」という2点を繰り返していきます。ある地域をキレイにし切ったら、次の地域へと進んでいきます。
吸いとったり投げ飛ばしたり
そうした目的を果たすために使用するのが、主人公が最初からもっているデバイスです。このデバイスでは、右クリックをするとモノを吸い込み、左クリックをするとモノを吐き出すという動作が行えます。
吸い込んだアイテムは、主人公の所持欄としてスロットがあるので、そこにストックされていきます。「ペットボトルは1スロットに20コ」などの限界があるので、ある程度 溜まったら端末に投げ込むのが効率的です。
コインも同様にスロットに溜められるので、途中でアンロックされる貯金用の銀行端末に投げ込んで貯めることになります。
実はこのゲームシステムの基礎は、かなり「Slime Rancher」に近いといえます。
「Slime Rancher(スライムランチャー)」はその名の通りスライムを扱ったゲームです。ちなみにこのゲームタイトルのランチャー(rancher)は「牧場主」を意味します。ロケットランチャーなどの投げ飛ばす意味をもつランチャーは、「launcher」というスペルです。
スライムランチャーを遊んだ経験のある人がこの「Island Saver」を少しでもプレイしてみれば、すぐに「同じシステムだ!」と理解できることでしょう。これに対して「いや、似てないよ」というのはさすがに無理だろうというくらい似ています。
水をデバイスで吸い上げられるという点も同じです。しかも敵として登場する黒いタールのような生物も、かなりスライムランチャーと似ています。さらにはその黒いタールのような敵は水が苦手という点も同じなのです。
しかしこのゲームは、単に「スライムランチャーのパクリ」としてアイディアを盗んだように見えるから駄作、というふうに片づけられるものではありません。その理由は、上で述べた「環境保全」というメインテーマであり、次に説明する「動物」の要素です。
愛らしい動物たち
このゲームでは、「Bankimal(バンキマル)」という動物たちが登場し、汚れた植物をキレイにすると現れます。汚れた植物をキレイにしただけの最初は、灰色のようなモノクロの「色なし」の姿で登場します。
彼ら本来の色をとりもどさせてあげるには、食べ物を与えていくと色がつくようになります。食べ物を適量食べると、Bankimalたちはコインを10枚うみだしてくれます。そのためお金を集めるという面でも動物たちを元に戻してあげるという面でも、食べ物を与えるのはとても大事なのです。
地域によって現れるBankimalには違いがあるので、ゲームを進めれば進めるほどカラフルで多様性のある動物たちが島に戻ってくることになります。
こうした環境保全という観点は、スライムランチャーにはまったくなかった要素です。スライムランチャーではいろいろな種類のスライムを飼ってジェムを集め、それを換金していくというシステムはありました。このゲームの「デバイスを使ってアイテムを吸いとったり吐き出したりする」というゲームプレイは言い逃れができないくらい似ていますが、それ以外のゲームシステムはしっかり区別がつけられています。
ジャンルとしては、非殺傷型のゲームに分類されうるでしょう。敵に水をかけたときに「死ぬ」のかはゲームの表現上 判断しにくいところですが、やはり島に多様な生物を定着させるという環境保全のテーマがあるところが大きいといえます。
しかしこの点はゲームを始めるときに重視する必要はありません。つまり「環境保全に興味がある人しか楽しめない」というワケではないということです。むしろそんな堅ッ苦しいものに興味がない人が、ゲームを楽しみながらそういうものについて知るのも大事なんだと気づけるほうが重要でしょう。
単純に非殺傷型FPSとして楽しいので、いろいろな方にプレイしてみてほしいゲームです。
オススメ度
「Island Saver」のオススメ度は、SSランクです。SSランクは、毎月の「#1ツイゲームレビュー」まとめ記事にて、月間の「超オススメ」としてピックアップできるくらいのオススメ度です。
このゲームがSSランクなのは、現実にある重大な問題であるゴミによる汚染をテーマとして扱いつつ、ただ堅苦しく重いだけのゲームにならないよう、ペットボトルを回収してかわいい動物たちを島に戻すというちゃんとした楽しさを演出できているからです。
おそらくこのテーマ性を保った上で楽しさも演出できていなかったら、SランクやAランクどころか、単なるスライムランチャーというおもしろいゲームのパクリとして非難され、ここでもBランクに位置づけされていたかもしれません。
根本的なゲームプレイは似ているところはありますが、全体的なゲームシステムはしっかりと違うところが確立されているので、むしろ巧くアイディアを別の面で活用させていると感心できるくらいです。
ゲームの情報
タイトル | Island Saver |
開発 | Stormcloud Games Limited |
オススメ度 | SS<超オススメ>:★★★★(月間でのオススメ) |
リリース日 | 2020/03/13 |
価格 | 無料 |
次元 | 3D(3次元) |
ジャンル | ACT/FPS |
特徴 | 特殊デバイス/吸い込み/吐き出し/環境保全/エサやり/健全/シングル/実績 |
視点 | FPS視点 |
グラフィック | デフォルメ3D |
操作方法 | マウス&キーボード |
言語 | 英語/その他/マルチ/(日本語サポートなし) |
インストール | 必要 |
ファイル容量 | 1.15GB(2020/06/03) |
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【#1ツイゲームレビュー】「Island Saver」
無料でプレイ⬇https://t.co/vA9H3MNCHN
ペットボトルで汚れた島!
集めて換金して環境保全!いろんな生物が島に戻ってきたぞ!
島が豊かになっていくね!汚れた島をキレイにしていく
非殺傷型の掃除系FPS!#Steam #無料ゲーム pic.twitter.com/SUn5MZ5zsM— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) May 27, 2020
補足
Steamでかなり好評の無料ゲーム!
かなり楽しいですよ!まさかペットボトルのゴミを回収して
島をキレイにしていくテーマで
こんな楽しいゲーム遊べるとは
まったく思ってませんでした!かわいい動物たちが
集まるのも見てて
清々しいですね! pic.twitter.com/woYS5QoYvd— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) May 27, 2020
島の植物をキレイにすると
動物たちが登場します。最初はモノクロですが
食べ物をあげると
色がついてくれます。(しかもコインもくれる!) pic.twitter.com/nvNK0uDel0
— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) May 27, 2020
案内役のインコ「Kiwi(キウィ)」。
無料で遊べるとは思えないほど
しっかりアニメーションしてくれます。ちなみにDLCで
Dinosaur Island(恐竜島)が
¥520で販売されています。無料分でもしっかり遊べるので
もっと遊びたい人は
買ってみてもいいかも? pic.twitter.com/GYkLLEnFTU— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) May 27, 2020
ちなみに別ゲーですが
「Slime Rancher(スライムランチャー)」
と相当似ています。https://t.co/uECDnDSHjLもちろん違うところもちゃんとあって
こっちはこっちで楽しめますよ!パクリ案件とは違う
区別化がちゃんとされてます。— GURASUTO @最新作など1ツイでレビュー (@CGurasuto) May 27, 2020