こんにちは、Caffeineです。
「The Binding of Isaac」について今回もまとめていきましょう! 今回は実際にプレイしてみた様子「プレイ感」やオススメ(メリット)とイマイチ(デメリット)についてまとめていきます。
どんな人にオススメ?
ローグライク大好き! な人
自分の運をためしてみたい人
進 – Advanced
「The Binding of Isaac」について、少し踏み込んだ情報を考えていきましょう。
プレイ感
実際にこの「The Binding of Isaac」をプレイするとどんな印象を抱くものなのでしょうか? すべての人が同じ感想を抱くとは限りませんが、ひとつの例として私(筆者Caffeine)が感じたことを記しておきます。
小さくまとまったパッケージ
最初にいえることは、この「The Binding of Isaac」のプレイ1回は10分~1時間程度の小さなパッケージで収まるということです。早く負けてしまうと10分ももたないでしょうし、時間をかけようと思えば1時間以上かけることもできるでしょう。しかしテンポよく進めていけば、クリアするのに1時間もかからないでしょう。
これはつまり「暇つぶしに最適」ということです。短くプレイできるゲームは、仕様やシステムさえ理解していれば、気軽にプレイすることができます。
PvPなど対人戦ゲームでも短く済ませられるものはありますが、そうしたものは負けたときの悔しさがプレイ後の精神状態に大きく影響するので、暇つぶしにはあまり向いているとはいえません。
しかし本作なら、より気軽にプレイできるでしょう。
無傷で進むのは難しい
気軽にプレイできるものの、気軽にクリアできるかといわれればそうともいえません。こうしたローグライク系のゲームではなかなか回復手段に乏しく「ライフ」が文字通り生命線となるものがありますが、この「The Binding of Isaac」もその例にもれません。
敵を倒したり宝箱を開けたりすることで回復用のハートが出現することがありますが、確率に左右されるため出ないときは出てきません。逆に出るときは出すぎるものですが、もちろん最大ライフ以上に回復することはできないため、出すぎたハートは無意味になりがちです。
この「The Binding of Isaac」は地下深くを目指していくことになるゲームですが、階層を移動すると出したハートを回収することはできません。同じ階層であれば、回収できないハートも「他の敵と戦ってダメージを受けたらあの余ったハートを使って回復しよう」と使い回すことができます。しかし階層を移動するときは、余ったハートを捨てることと同じになってしまいます。
ドロップするハートだけでなく、タロットカードなどのアイテムでハートを生成するものがあるため、回復手段に乏しいわけではありません。しかし全体的に確率に左右されるため、なんとか得た手段でどうにか生き延びるしかありません。しかし運次第ではどうしても回復できずに、あえなく負けてしまうこともあるでしょう。
いいアイテムを……!
この「The Binding of Isaac」の根底にある要素は「運」です。ドロップや得られるアイテム、敵の種類や配置、ボスといったなにからなにまで「確率」に左右されます。どれだけ祈ろうと運が悪ければプレイヤーに無残な結果となりますし、なにも考えていなくてもいい状況になるときはサクサクと進みます。
たとえばピル(Pills)といったアイテムがありますが、これは他のアイテム同様に出るときと出ないときがあるアイテムです。さらにピルには見た目と効果の種類がいくつかあり、リスタートするごとにリセットされます。青いピルが体力全回復だったと判明したとして、ゲームをリスタートすると青いピルが最大体力減少の効果に変わっていることがあります。つまりピル自体が出るかどうか確率である上、ピルの効果にも運が関わってくるのです。
気楽にプレイしよう
全体的に歯ごたえがあって楽しいゲームですが、躍起になって一気に何時間もプレイして精神を消耗させるタイプのゲームではないでしょう。1~2時間ほどプレイしたらやめて、翌日また気が向いたら起動してプレイする、といったようなタイプのゲームです。
やはりゲームというのは楽しむためのものです。もちろん腕前を鍛えて効果的にクリアすることも大事ですが、楽しめなければプレイする意義には乏しいといわざるをえません。ソシャゲのガチャのように「確率が外れてその日丸一日不機嫌でいる」というようなことにならないよう、本作のようなゲームは気を抜いてプレイするといいかもしれません。
「ここがオススメ!」
ではより客観的に、どのような点がオススメできるのか見ていきましょう。
何度でもずっと遊べる
やはり魅力的なところは、「1回のプレイが短い」というところです。気まぐれで暇つぶしをするのに向いており、アンインストール・再インストールも楽なサイズの小さなゲームです。
私はいくつかPvPのオンライン対戦ゲームをプレイしています(いました)が、PvPゲームは負けたときの気持ちの擦り減り方が激しいことがあり、気まぐれでプレイはできても暇つぶしとしてはプレイしにくいところがあります。
しかしこの「The Binding of Isaac」は運をベースとして、たとえ多少運が悪くともプレイヤーの技量でカバーしていくタイプのゲームですので、負けても「あー、今回は運が悪かったな」で済ませることができます。「今日はダメだったけど、明日はまたうまくいくといいな」という気軽な身構え方でプレイしていくことができます。
そうした精神的な気楽さだけでなく、ランダム生成ダンジョンとして周回プレイがしやすいというのも魅力のひとつです。ローグライクとしては「不思議のダンジョン」シリーズが有名ですが、あちらは1回のプレイに何時間もかかってしまうことがあります。しかしこの「The Binding of Isaac」はクリアするにせよ負けるにせよ、短く区切ってプレイすることができます。
このゲームはマイクラ同様、
ハマる人はハマるゲーム
なんじゃないかな。
そうかもしれませんね。
システムを理解すれば
延々と遊び続けることが
できますからね。
戦闘は意外と熾烈だが、
ポップな絵柄に惑わされて
サクサクッとプレイできるのも
けっこう魅力的だな。
同じプレイは二度とない
ローグライクのゲームはランダム要素がいくつかあり、同じマップ・アイテム・敵の構成でプレイできることは二度とないとすら捉えることができます。これはトランプゲームのように、配られたカードを利用して勝負するものと似ているところがあります。
これはランダム性という要素自体を魅力と捉えることができますが、いわゆる典型的RPG――ドラゴンクエストやファイナルファンタジーのような――のダンジョンは完全に制作サイドがマップを作っていて、決まりきったルートを辿ることしかできないという「確実性」に対する自由度だと捉えることもできます。
ランダムであるからこそプレイヤーの技量が試され、場合によっては運がプレイヤーに背中を向けてとことん思うようにならないことすらあります。しかしそのときの無慈悲にすら感じられる「不確実性」を楽しむことができれば、こうしたゲームを深く楽しむことができるでしょう。
「ここはイマイチ……」
それでは逆に、どのような点がイマイチなのかも確認していきましょう。
運要素が大きい
ローグライクの作品は運によってプレイの内容が左右されることがありますが、これは一部のプレイヤーにとってはマイナス要素となるでしょう。ゲームを「制作者との語らい」だと捉えると、ランダム生成というのは語らいが成立しにくいものになってしまうからです。
もちろんそのランダム要素を踏まえた上で「語らう」ことはできます。しかしそもそもランダム要素は、プレイヤーの好みとして惹かれるか惹かれないかが分かれるところでもあります。ランダム要素を好まない人にとっては、あまり惹かれるところの多くないゲームとなりうるでしょう。
難易度が少し高め
また全体的に難易度が少し高めになっており、やはり終盤に近づくほど被弾率が上がって負けやすくなります。終盤でも生き残ってクリアするには、回復手段が豊富で有効なアップグレードを手に入れることが重要ですが、回復もアイテムも運に依存しているため思うようにはいきません。
「The Binding of Isaac」という作品の全体的な難易度とは別に、1回のプレイに関わってくる運が偏ることがあるため、確実に「不運なプレイ」と「幸運なプレイ」といったブレが感じられるようになります。これをランダム性の楽しさと受け取るか、ランダム性の疎ましさと受け取るかによって、こうしたゲームの評価は変わってくるでしょう。
説明が少ない
そして本作の特徴として、全体的に「説明が少ない」という側面を挙げることもできます。私のプレイ感としては、「ネットでまとめられた情報を確認してプレイするようなゲーム」という印象すら受けました。
たとえば「Minecraft」や「Terraria」などのように、ゲーム内で明かされない情報が多くある作品はこれまでもありました。そうした作品は、よりよく仕様を理解して効率的かつ有利に進めるには、WIKIなどのネット情報を細かく読んでおく必要がある場合が存在します。
もちろんそうした情報を参照せずにのんびりプレイすることもできます。しかし深くその作品を理解するには、情報の参照がかなり大事になってくるのです。
そうした作品が存在することがどうかは別として、そうした作品を気に入るかどうかはプレイヤーの気質に依存しますし、好きでないという方がいても当然のことでしょう。
「Minecraft」は戦闘より自由に遊んでいろんな建造物をつくるなど、クリエイティブな行為をとることもできるゲームです。しかし「Terraria」や本作などは戦闘がかなり主要なゲームシステムであり、負ける要素を排除して勝つ可能性を上げるためには、情報を集めることがとても大事になります。そうしたときに「だったら最初から説明してくれよ」と感じる人がいてもおかしくはありません。
しかも本作は日本語に未対応であり、日本語WIKIもありますが、やはり情報は英語WIKIの方が詳細に記載されています。ただでさえゲーム内での情報が少ないところに言語的な壁がプラスされてしまうと、日本人のプレイヤーにとっては気持ちが萎えてしまうことがあるかもしれません。
個人的には
ここがキツかったかなー。
説明がないからほんとランダムで
適当に進めていくことになりがち。
そうですね、
近年は攻略としてWIKIを
参照することが多いですが、
やはり英語WIKIのほうが
情報は多いようですし。
ゲーム本編だけじゃなくて
ゲーム外で情報を参照するのにも
英語が壁になりがちなんだな。
ダークな雰囲気
これはゲームシステムとは別ですが、全体的にダークでスプラッタな雰囲気があることも留意しておきたいところです。ゲーム・アニメ・映画などではダークなものやスプラッタなものがひとつのジャンルとして定着していますが、それを気に入るかどうかは鑑賞者の好みによります。
本作がもっとポップで明るい雰囲気であったなら、別の層のプレイヤーが楽しめたことでしょう。これはあくまで「たられば」にしか過ぎませんし、度合いの強いスプラッタやゴア表現ではありませんが、好みが分かれるというのは間違いないでしょう。
さいごに
この「The Binding of Isaac」は、非常に小さくまとまったパッケージのゲームながら、何度も何度も繰り返し遊べる作品です。不思議のダンジョンなどにハマったことがある人ならば、1回のプレイが短いこのゲームは「1日1時間以下」のように忙しいなかでも息抜きに活用できるかもしれません。
決して超大作とはいえない本作ですが、インディゲームであるからこその楽しみなのかもしれません。通常価格が500円以下と高価なゲームではないので、興味があるならためしにプレイしてみるのもいいかもしれませんね。