サクサク仲間を集めて進め! サクサク! サクサク! サクサクサクサク! 「ラックスの冒険~偽りの物語~」

ゲームレビュー

こんにちは、Caffeineです。
今回ご紹介するのはウディタ製フリゲ「ラックスの冒険~偽りの物語~」です!

タイトルラックスの冒険~偽りの物語~
ジャンル2D/RPG/ウディタ/仲間集め/サクサク/シングル
開発者フィールMX
価格無料(フリーゲーム)
リリース日2019年08月21日
言語日本語
クリア所要時間2~3時間
完全クリア時間2時間以上
プラットフォームPC
操作方法キーボード
難易度低(23/100)★★☆☆☆☆☆☆☆☆<ノーマル難易度選択時>
インストール不要
ファイル容量約98.7MB(アーカイブ)/約103MB(解凍後)
実績ゲーム内に実績システムあり
「ママにあいたい」#01【フリゲ】受精卵である彼の願いはただひとつ、ただママに……【ウディタ】
この記事は、2019/08/12に投稿した記事を2020/07/26に加筆・修正したものです。投稿スタイルが大きく変化しているため、2019年当時の執筆スタイルとも現在(2020年)の執筆スタイルとも異なる点をご了承ください。 こんにちは...

基 – Basic

この「ラックスの冒険」について、基礎的な情報をまとめていきましょう。

ラックスの冒険~偽りの物語~:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「ラックスの冒険~偽りの物語~」:サクサク遊べるストレスフリーな王道RPG

基本情報

まずは公式の説明文や開発者の情報など、本編とは別の基本情報について確認しましょう。

説明文

Freem! – ふりーむ!」の本作個別ページには、以下の説明文が掲載されています。

このゲームはサクサク遊べるストレスフリーな王道RPGです。
そのため町やダンジョンは小さく、敵の強さも控えめにしています。
(敵の強さが物足りない人は難易度をハードやクレイジーにしてみてください)
このゲーム最大の特徴は仲間になるキャラが23人もいる事です。
パーティ編成の自由度は高いので、いろんなパーティを試してみてください!

説明文にあるように、非常に快適に遊べるRPGです。いろいろなところでプレイしやすくなるシステムが組み込まれているため、なかなか海外のインディゲームなどでは見受けられない作品となっています。「ストレスフリー」とあるように、とても気軽にダンジョンにもぐりこんで進めるタイプのRPGです。

開発元・開発者

開発者は、日本の「フィールMX」さんです。他には「サーファの冒険~島の塔の秘密~」「アラッドの冒険~二人の王~」「サッツの冒険~闇のドラゴン~」をふりーむに投稿されています。いずれも2019年7月以降に投稿されたもので、新しい開発者の方といえるでしょう。またいずれも30分~2時間程度と、コンパクトなボリュームのゲームを作成されています。

公式サイトはないらしく、他に活動が確認できるものはTwitterのみのようです。

ふりーむでは名前の「MX」が全角なのですが、Twitterは半角になっているので、特にこだわりというわけではないようです。

インストール&容量

「ラックスの冒険~偽りの物語~」はWOLF RPGエディター、通称ウディタによって開発されており、インストールの必要がない作品です。

データサイズはそれぞれ、解凍前のアーカイブで約98.7MB/解凍後で約103MBとかなり小さめのサイズとなっています。
高速化が必要なタイプのゲームではないのでSSDよりHDDに残すなどしておき、また高難易度に挑戦するために継続的にプレイしたり、しばらく時間が経ってから再度プレイしたりしてみるということもできるので、HDDに残しておいてもいいかもしれません。

ゲーム概要

それではゲーム本編の情報に移りましょう。

ジャンル

「ラックスの冒険~偽りの物語~」は2DのRPGです。ゲームの説明文にも書かれていますが、仲間が23人いて主人公以外を自由に編成できて(4人パーティ)、ストレスフリーのサクサクプレイを実現するために通常難易度では敵の強さが抑えられています。
また選択できる難易度は5種類あり、最高難易度「デス」の説明には「製作者もクリアしてません」と記されています。

本作の最大の特徴は、いわゆる「サクサク」と呼ばれている進めやすさ・遊びやすさであり、説明文に記されている「ストレスフリー」という要素にあります。グラフィックや音楽、またストーリーにはさほど際立ったものはありませんが、とてもプレイしやすいゲームですので、まるで流れるプールでスイーッと泳ぐようにスムーズにクリアまで進めることができます。

世界観

これも説明文に書かれていますが、「王道RPG」とあるように、モンスターが人間を襲い出した世界を救うために、主人公ラックス(男)が旅に出るというファンタジーRPGです。過去のJRPGと比べると、戦闘システムがドラクエに似ているといえるかもしれません。


戦闘中の画面。いわば「ふつう」のRPG。

ストーリーの展開は軽いタイプで、仲間が死んだり村が壊滅したりする悲劇的なイベントは特にありません。また敵にはドラゴンなどがいて、魔法も存在する古典的ファンタジーと捉えられる世界観となっています。

グラフィック&音楽

本作ではグラフィックも音楽も、特筆すべきところはありません。

グラフィック

グラフィックは基本的にドット絵ばかりで、キャラクタも頭身の低いデフォルメされたドット絵で表示されます。性別が「男ばかり」「女ばかり」のように偏ることはなく、それぞれ異なる見た目で区別がつくようになっているものの、凝ったものではないので印象に残るということは特にないでしょう。

エンディングロールで確認すると、フリー素材がいくつか使用されているようです。

音楽

音楽もなにか際立ったものがあるわけではありません。エンディングロールで確認すると、やはりこちらもフリー音源がいくつか使用されているようです。

エンディングテーマにどなたかが歌っている曲が使用されていますが、エンディングロールでも細かくは確認できなかったので、詳細は不明です。

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図部野 素人

個人的にはすごく
おもしろいタイプのゲームだと思う。
楽しく遊べるっていうより
「快適」を追究することも
できるんだなって意味でさ。

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初 心

テンポがすごくいいよね。
サッと遊んでサッとクリア。
わたあめみたい。

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Caffeine

私はこういたゲームを
日本人以外が作るところを
あまり想像できません。

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Caffeine

ウディタやRPGツクール自体
かなり日本のみに傾倒していますが、
他の国の人が「快適さ」のみを
他の要素を排除してまで
作るというのはなかなかなさそうです。

【フリゲ】売られないようあなたの価値を高めてください……! 「人身売買デスゲーム」【RPGアツマール】
概要 は、日本製の論理パズルゲームです。デスゲームに参加させられ、生き残って勝ち抜くために論理パズルをクリアしていく作品です。 説明文 RPGアツマールの個別ページには、以下のような説明文が掲載されています。 ■「反論」...

操作方法

基本操作は上下左右キーで移動し、ZキーやEnterキーで決定、XやEscキーでキャンセルができ、CやShiftキーがサブキーとなっています。戦闘中にサブキーを押すと高速化が可能です。


最序盤の操作説明。

基本移動は常にダッシュとなっており、Shiftキーを押しながら移動することで歩く設定となっています。これはメニューの「システム」での設定変更で逆にすることができます。このため移動がかなり素早く、ときおり入りたい小道を通り過ぎてしまうくらい素早いのですが、これがサクサク進ませられる要素のひとつとなっています。
そしてダンジョン以外では基本的に敵とエンカウントしないなど、気楽にササッと移動することができるようにもなっています。


システム設定の画面。「キーリピート速度」と「戦闘時 自動連打」が特徴的。

また戦闘もサブキー以外でも高速化が試みられており、とてもサクサクと小気味いいスピードでレベル上げができます。戦闘中に選択したコマンドはカーソル位置が記憶されているため、「全員前のターンと同じ行動」であれば決定キーを押したままで戦闘を自動化できます。
また戦闘後のレベルアップや技の習得など、通常のRPGでは確認する必要がなくてもいちいち停止されますが、本作ではノーウェイトでメッセージを早送りすることができます。

システム

「ラックスの冒険」のシステムの醍醐味は、RPGとしての戦闘やステータス強化システムと、サクサクと小気味よく進められる「ユーザビリティ」の2種類だと考えられます。

RPGとしてのおもしろさ

RPGとしてのよさは、「仲間を集めて自由に編成して強化していく」という点にあります。
前述の通り仲間にできるキャラクタは23人おり、主人公以外のパーティメンバー3人は自分で好きに決めることができます。そしてキャラの強化システムとして、「BP」というポイントでステータス強化を行うことができます。BPはレベルアップ時にキャラごとに獲得できるので、それぞれのキャラに好みのカスタマイズができる上、非戦闘中であればいつでもポイント割り振りが何度でもやり直せます。


「BP」でのステータス強化画面。命中率・回避率・クリティカル率は必要量のコストが高い。

5種類ある難易度の内ノーマルでもやや簡単なほうで、かなり敵の印象が薄く感じられます。そのため敵との戦闘を楽しみしっかりとレベル上げをしたいのであれば、もっと難しくしたほうがいいかもしれません。

ユーザビリティ

次に挙げられるのはユーザビリティです。これは当サイトでは何度も解説してきていますが、いわゆる「プレイしやすさ」のことを指します。ユーザビリティが高いということは、とてもプレイしやすいゲームであることを意味します。

ワープ

本作のユーザビリティの方向性は「サクサク進められる」という点に集中されています。それは単純に通常移動がダッシュになっていることもありますし、最初から使える通常メニューに「ワープ」というデメリットなしの街・村などの拠点間を瞬時に移動できるシステムがあることからもわかります。ドラクエのルーラですと呪文扱いでMPを消費するスキルでしたが、本作ではMPすら消費しません(もちろん行ったことのない拠点にはワープできません)。

戦闘

戦闘に関してですと、レベルアップなどのメッセージが高速でスキップできることや、BPを使ったスキル強化がいつでもポイントを割り振り直すことができる点などにあります。非戦闘中でも画面の右側にパーティ内のメンバーのHP・SPが表示されているので、戦闘時のメッセージをスキップしながら戦っていても、瀕死のまま戦闘に突入するのを避けることができます。

さらにこのメッセージスキップがNPCとの会話で適用されると、巻き戻すことができないイベントをもスキップしてしまうことになると考えられますが、通常の会話では決定キーを長押ししても早送りされないようになっています。

また戦闘の際に「逃走」のコマンドを選ぶと、ボス戦など逃げられない特定のイベント以外は100%の確率で逃げられるというのもわかりやすいシステムです。ダンジョン内からでもワープはでき、拠点の宿屋では無料で休むことができるため、高難度で残り1人だけになる壊滅状態に陥っても、簡単に退避できます。このように気軽に帰ることができるため、気軽にダンジョンにもぐることができるのです。

ハニワ

また本作にはハニワという特徴的なキャラクタが登場します。味方にはならず敵にもならないのですが、チュートリアル代わりにゲーム内のいろいろな情報を教えてくれます。ゲームにおいてチュートリアルなど冒頭のシステム説明は非常に大事なことですが、これはともすると長くなってしまいプレイヤーを最序盤で退屈させてしまい評価を下げることになりかねません。

その点、本作ではこのハニワという説明キャラを導入することで、チュートリアルの煩雑さ・めんどうくささを省きつつ、システムの説明を可能としているのです。

所要時間

本作「ラックスの冒険」のクリアにかかる時間は、およそ1~2時間前後だと思われます。
私はノーマル難度で仲間を集めるようにプレイして、およそ2時間程度でクリアしました。
明確に申し上げると、5種類ある難易度のどれを選ぶかで大きく異なることになるでしょう。そのなかでもノーマル難度を基準とすると、3時間はあまりかからないと考えられます。

難易度

本作では難易度を5種類のなかから選ぶことができます。それぞれ説明を含め、以下のようになっています。

  • イージー(ノーマルの半分の難易度。時間の無い方へ)
  • ノーマル(基本の難易度。最もオススメです)
  • ハード(敵の強さが5倍。腕に自信のある方へ)
  • クレイジー(敵の強さが2倍。レベル上げが好きな方へ)
  • デス(敵の強さが3倍。制作者もクリアしてません)


ゲーム開始前の難易度の選択。プレイ中に変えることもできる。

そんななかでもノーマル難度を基本と考えると、クリアに至るまでの全体的な難易度は低めの23点(100点中)ほどだと考えられます。ゲーム内難易度は設定でいつでも変えられるので、最初はノーマルなどで試してみて、少しずつ上げていって自分に合う難易度を見つけるのもいいかもしれません。

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Caffeine

この作品は見た目が地味なので
まずは「プレイしてみよう」と
思わせるところが作品自体の壁ですが
実際にプレイしてみると
万人向けの作品だと思います。

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図部野 素人

俺みたいなもんだな。
つきあってみればいいヤツなんだ。
だから女の子のみんな、
俺とつきあおうぜ!

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初 心

それはこの作品に失礼。

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図部野 素人

えっ。

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初 心

この作品への風評被害。

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図部野 素人

そこまでいう?

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初 心

いう。

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初 心

シロートはそういう良さないから。

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初 心

シロートには、
そういう良さ、
ないから。

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図部野 素人

ううっ。

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Caffeine

いいんです。
男には泣いていい日も
あるんですよ……。

次のエントリ

次回のエントリでは、なるべく客観的に「ラックスの冒険~偽りの物語~」のオススメな点とイマイチな点をまとめていきます。

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