【フリゲ】《2020年1月》おすすめの作品は? 1ヶ月で実際にプレイした52(+12)作品からピックアップ!【インディ】

1ツイゲームレビュー
2020年1月の1ヶ月間で実際にプレイ・レビューした52(+12)作品のなかから、月間のオススメ・超オススメをピックアップします。

こんにちは、Caffeineです。
2020年の1月も早く過ぎてしまいましたね! 正月だったのがつい昨日のことのようです。

今回は「#1ツイゲームレビュー」月間のオススメをピックアップするため、毎週の記事で決めている「オススメ作品」のみをまとめています。そのため52(+12)の全64作品をこの記事では紹介していません。もしすべてご覧になりたい方は、ぜひ週ごとの記事をご覧ください!

なお本記事の構成は以下のようになっています。

2020年1月の超オススメ作品!

2020年最初の月、1月の超オススメ作品は2つです!
ぜひプレイしてみてください!

  1. 「おねがいきづいてたすけてよ」
  2. 「de:Ney」
  3. 1月2週
    1. 「おねがいきづいてたすけてよ」
    2. 「Rot im Wald」
    3. 「ドトコイ」
    4. 「キミだけのパーリナイト」
    5. 「カクレンボ」
    6. 「Dear.」
    7. 「雪雫の祝福」
    8. 「錯視館の狂気」
    9. 「天壊のアルカディア」
    10. 「TRAPT」
    11. 「Rubi: The Wayward Mira」
    12. 「(Re)Hidden」
    13. 「Error#54」
    14. 「ちりもつどえば」
  4. 1月3週
    1. 「さにーでいみそすーぷ」
    2. 「Dig Deep」
    3. 「DoubleMe」
    4. 「黄色い逆しまの宙」
    5. 「WHORDIA(ホーディア)」
    6. 「Siren Head」
    7. 「MEMORIES AGAIN -メモリーズアゲイン-」
    8. 「Break In Amphibian」
    9. 「THE NIGHT IS LONG」
  5. 1月4週
    1. 「THE WILHELM CONTRACT」
    2. 「風花」
    3. 「de:Ney」
    4. 「ガラクタの森のエデンにて」
    5. 「Violet’s Wish」
    6. 「Karlson」
    7. 「Project Grove」
    8. 「バットで殴れキョーコさん」
    9. 「The Bridge」
    10. 「Turnip Boy Commits Tax Evasion」
  6. 1月5週
    1. 「ALONE」
    2. 「夢もすがら花嵐」
    3. 「傷心のメシア」
    4. 「Dark Descendant」
    5. 「箱庭のフォークロア」
    6. 「Alisa」
    7. 「XYDONIA / ザイドニア」
    8. 「ULTRAKILL Prelude」
    9. 2/1分のレビュー
  7. 「Rot im Wald」
  8. 「天壊のアルカディア」
  9. 「TRAPT」
  10. 「Rubi: The Wayward Mira」
  11. 「(Re)Hidden」
  12. 「Error#54」
  13. 「さにーでいみそすーぷ」
  14. 「Dig Deep」
  15. 「THE WILHELM CONTRACT」
  16. 「Violet’s Wish」
  17. 「Karlson」
  18. 「Project Grove」
  19. 「バットで殴れキョーコさん」
  20. 「Turnip Boy Commits Tax Evasion」
  21. 「ALONE」
  22. 「夢もすがら花嵐」
  23. 「Dark Descendant」
  24. 「箱庭のフォークロア」
  25. 「Alisa」
  26. 「XYDONIA / ザイドニア」
  27. 「ULTRAKILL Prelude」
  28. 「ドトコイ」
  29. 「カクレンボ」
  30. 「Dear.」
  31. 「雪雫の祝福」
  32. 「錯視館の狂気」
  33. 「DoubleMe」
  34. 「黄色い逆しまの宙」
  35. 「WHORDIA(ホーディア)」
  36. 「Siren Head」
  37. 「MEMORIES AGAIN -メモリーズアゲイン-」
  38. 「Break In Amphibian」
  39. 「THE NIGHT IS LONG」
  40. 「風花」
  41. 「ガラクタの森のエデンにて」
  42. 「傷心のメシア」

「おねがいきづいてたすけてよ」

「おねがいきづいてたすけてよ」は、部屋から脱出するゲームです。何者か わからない影が邪魔をしてくるので、なんとか部屋を探索して影から襲われないようにする作品です。

おねがいきづいてたすけてよ:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「おねがいきづいてたすけてよ」:きづいてほしい男の子のお話です

この作品の妙味は、「クリアの方法」にあります。細かく説明すること自体がネタバレになるため、プレイする方のために情報を省きますが、これまでの他のゲームにはない独特なクリアのしかたになります。

現状、このクリア方法は「PCでしかできない」とだけ申し上げておきましょう。PSやXboxなどの既存ハードではもちろんのこと、スマホゲームでも実現させることはかなり難しいでしょう。

この方法を解説するのは簡単です。しかしゲーマーとは基本的にゲームをプレイすることの喜びを知っている方のことを指します。そのため、その喜びをしっかりと感じたいのであれば、ぜひご自身で試行錯誤して確認してみてください。

「de:Ney」

「de:Ney」は落ち物系パズルゲームです。落ちてくるブロックを消去せず「積む」ことで主人公を天に「のぼらせる」という逆転の発想がきいている良作です。

de:Ney【※PC推奨】 - RPGアツマール
何も持たない少年が、楽園の塔をのぼるだけのお話です。 目的は願いを叶えること。 降り注ぐ導きに押し潰されないように、少年が塔をのぼる手助けをしましょう。 少年はどんな願いを抱くのか。 幸せな終わりの世界で、少年は何を見つけるのか。 見守っていただければ幸いです。 ========================...

「落ちるため」に天へとのぼっていくという、ストーリーにも逆転の発想がきいた作品です。本作の魅力は、雰囲気とゲーム性です。雰囲気のよさはBGMとストーリーから醸し出されており、ゲーム性は前述のように落ち物パズルのシステムを逆転させた見事さにあります。

「主人公がブロックをのぼる」というシステム上、「どうやってのぼらせるか?」というシステム設計が必要となり、それを解決するためにか「ブロックを動かすモード」と「主人公を動かすモード」を切り替えてプレイすることになります。

このモード切り替えはゲーム性を豊かにしているだけでなく、この2モードで各ステージごとに2曲のBGMが設定されているので、BGMから醸し出される雰囲気も割り増しされているのです。

ストーリーや雰囲気は、私が作者さんとTwitterで会話をした際に実際に述べたように、キレイすぎるきらいがあります。エンディングでの感動をMAXにしうるようにされているので、人によっては「作られている」と感じてしまうかもしれません。

しかしそれも本作の「味わい」だと肯定することができるでしょう。神秘的な雰囲気が好きな方であれば、見事な裏切り方に驚くこと請け合いです!

「#1ツイゲームレビュー」ってナンデスカ?

今回のまとめは、すべてTwitterで行っているレビューとして投稿した作品です。「#1ツイゲームレビュー」というハッシュタグでツイートをしています。日本の「ふりーむ」や海外の「itch.io」、そしてSteamなどで公開されている無料で遊べるゲームを含めたインディゲームの新作などを中心にレビューさせていただいています。

もちろんどれも紹介することでアフィリエイトなどの広告収入はないので、完全に無償で行っています。情報を知りたいゲーマーの方々や、制作されているクリエイターの方々に喜んでいただければ嬉しい限りです!

各週のまとめ

それではまず1月の各週のツイートをまとめて確認していきましょう。

ここでは1ヶ月でレビューした全作をラインナップせずに、各週で「オススメ」としてピックアップした作品だけをまとめています(50を超える作品をすべて並べるのは読むのも疲れますので)。

オススメとしてピックアップしなかった作品でも、単に短いという理由のものなどもありますので、細かく確認してみたい方はぜひ各週のまとめ記事もご覧ください!

1月2週

1月の2週めでは、17レビューのうち14作品をオススメとしてピックアップしました。

1月2週めのまとめ記事:
【フリゲ】《2020年1月2週》おすすめの作品は? 1週間で実際にプレイした17作品からピックアップ!【インディ】
1月の2週めに実際にプレイしレビューした18作のゲームのなかから、おすすめの作品をご紹介します。 こんにちは、Caffeineです。 新年が明けてから初めてのまとめです! 2020年の1月2週めに投稿した「1ツイゲームレ...

「おねがいきづいてたすけてよ」

「Rot im Wald」

「ドトコイ」

「キミだけのパーリナイト」

「カクレンボ」

「Dear.」

「雪雫の祝福」

「錯視館の狂気」

「天壊のアルカディア」

「TRAPT」

「Rubi: The Wayward Mira」

「(Re)Hidden」

「Error#54」

「ちりもつどえば」

1月3週

1月の3週めでは、11レビューのうち9作品をオススメとしてピックアップしました。

1月3週めのまとめ記事:
【フリゲ】《2020年1月3週》おすすめの作品は? 1週間で実際にプレイした11作品からピックアップ!【インディ】
1月の3週めに実際にプレイしレビューした11作のゲームのなかから、おすすめの作品をご紹介します。 こんにちは、Caffeineです。 正月気分なんてもはやどこかに飛んでいってしまった1月半ばです! 今回も張り切って、1月3週めに実際に私...

「さにーでいみそすーぷ」

「Dig Deep」

「DoubleMe」

「黄色い逆しまの宙」

「WHORDIA(ホーディア)」

「Siren Head」

「MEMORIES AGAIN -メモリーズアゲイン-」

「Break In Amphibian」

「THE NIGHT IS LONG」

1月4週

1月の4週めでは、12(+7)レビューのうち9作品をオススメとしてピックアップしました。

この週から、「極端にプレイ時間が短い」や「(海外作品で)英語が多くて日本人に馴染みづらい」などの理由のためにレビューをしてこなかった作品を、ハッシュタグをつけずにレビュー・紹介するようにしました。

そうした作品はその週のまとめ記事内で「プラスα」としてラインナップしています。こちらの月間のまとめでは省略していますが、気になる方は週間のまとめ記事をご覧ください。

1月4週めのまとめ記事:
【フリゲ】《2020年1月4週》12(+7)作品からピックアップ! おすすめの作品は?【インディ】
1月の4週めに実際にプレイしレビューした12作のゲームのなかから、おすすめの作品をご紹介します。 こんにちは、Caffeineです。 実際にプレイしたフリーゲームなどインディゲームのうち、1月4週めである1/20~1/26の間に「#1ツ...

「THE WILHELM CONTRACT」

「風花」

「de:Ney」

「ガラクタの森のエデンにて」

「Violet’s Wish」

「Karlson」

「Project Grove」

「バットで殴れキョーコさん」

「The Bridge」

「Turnip Boy Commits Tax Evasion」

1月5週

1月の5週めでは、12(+5)レビューのうち9作品をオススメとしてピックアップしました。

1月5週めのまとめ記事:
【フリゲ】《2020年1月5週》おすすめの作品は? 1週間で実際にプレイした12(+5)作品からピックアップ!【インディ】
1月の5週めに実際にプレイしレビューした12(+5)作のゲームのなかから、おすすめの作品をご紹介します。 こんにちは、Caffeineです。 2020年1月の最終週である5週めの「#1ツイゲームレビュー」まとめです! 全12(+5...

「ALONE」

「夢もすがら花嵐」

「傷心のメシア」

「Dark Descendant」

「箱庭のフォークロア」

「Alisa」

「XYDONIA / ザイドニア」

「ULTRAKILL Prelude」

2/1分のレビュー

実際には「乙女ゲームのヒロインになったのに親友が邪魔すぎて攻略ができません!」という作品もこの週にレビューしているのですが、投稿日は2/1でしたので、1月のまとめとしては組み込まないようにしています。

そのため2月分としてまとめます。
良作ではありましたので、もしご興味がありましたらぜひプレイしてみてください。

週末はこのゲームで遊ぼう! 全12(+5)作品! 週刊「#1ツイゲームレビュー」20年1月5週版
フリー・インディゲームの情報を1つのツイートで紹介する「#1ツイゲームレビュー」のまとめです。1月5週めである1/27日~2/1日の間のツイートをまとめています。

1月のおすすめは?!

それでは以上の作品のなかから、1月のオススメ作品をまとめていきましょう!
全部で21作品あります!

「Rot im Wald」

「Rot im Wald」は新作ではなく、2019年5月に登録されたゲームです。雰囲気がとてもよく、ストーリーもしっかり考えられている作品でした。

Rot im Wald:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「Rot im Wald」:セリフ無しの考察パートとセリフ有りの真相パートに分かれた、雰囲気重視の短編ホラーゲーム

タイトル画面の主人公を見るとわかるように、赤ずきんをモチーフとした作品です。全体的に「死」や「孤独」、「女性を弄ぶ男の醜さ」などが描かれており、一筋縄ではいかないプレイ後感を味わえます。

ホラーっぽい雰囲気がありますが、極端な脅かし要素はなくマイルドといってもいいくらいでしょう。ただ鬱展開や後味の悪い話が好きでない方には、独特なプレイ後感も「後味が悪い」というふうに認識されてしまうかもしれません。

清濁を合わせて楽しめる方であれば、本作も存分に楽しめるでしょう!

「天壊のアルカディア」

「天壊のアルカディア」は、ポップな絵柄のSTGです。天使たち3人から操作キャラを選んで、七つの大罪の悪魔たちと戦います。

天壊のアルカディア 【ver1.05】:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「天壊のアルカディア 【ver1.05】」:七大罪の悪魔と戦い、不思議な迷宮の出口を目指そう!【物語重視お手軽STG/15禁】

STGとしての難易度は極端に高くはありません。やや弾幕系に近い敵の攻撃の物量がありますが、やられる前にやる「攻撃は最大の防御」系の作戦で倒せることもあります。

七つの大罪の悪魔が登場するところから察せられるように、ストーリーに癖があります。プレイできる天使3人の相関やそれぞれの思惑も入り乱れており、物語の終盤では人によってはあまり好みでない展開となるかもしれません。

それは15禁というレーティングからもわかります。

また実況もストーリーモードのみと制限があるので、少し取り扱いが難しいところもあります。ストーリーや展開に忌避感がない方であれば、たとえSTGが得意でなくても楽しくプレイできるでしょう!

「TRAPT」

「TRAPT」は海外製のFPS視点ホラーゲームです。見つかったビデオテープに収められていた映像という形式で、その映像を収録した人物として下水道を探索していくことになります。

TRAPT by Azaxor
90s Found Footage VHS Horror

海外製ホラーゲームに顕著な薄暗く不気味で死体がたくさんあるタイプの下水道を進んでいきます。海外のゲーム系YouTuberの方々が動画のネタとして使用していることから知名度も高くなっています。

ゲームオーバーになるときやや理不尽な死に方をするので、少し根気強くプレイしないと生存エンドに辿り着くのは難しいかもしれません。雰囲気を楽しみたいだけの方でも満足できるタイプのホラーゲームではないでしょうか。

「Rubi: The Wayward Mira」

「Rubi: The Wayward Mira」は、アニメーションがなめらかに動くドット絵が楽しい海外製メトロイドヴァニアACTです。

Rubi: The Wayward Mira by kieryst
A vibrant 16-bit metroidvania. Inspired by particle physics and the nightmares that exist within ourselves.

アーティファクトを集める少女「Rubi」が主人公で、いなくなった仲間を探すためにいろいろな場所を探索することになります。デモ版ですのですべてを遊べるわけではありませんが、少しでもプレイしてみればクォリティの高さにはすぐ気づくでしょう。

特に実際にプレイしてみるとアニメーションがとてもなめらかに動くのに嬉しくなります。細かく作り込まれているのがよくわかります。

メトロイドヴァニア系としてダンジョンやマップを行き来するだけでなく、レベルの概念やスキルツリーでのアップグレードなどもあり、ACTとしてのコツをしっかりつかんで制作されています。

ドット絵などレトロな雰囲気が好きな方であれば、かなり楽しめる部類の作品でしょう。海外作品ですので英語文章となっていますが、雰囲気だけでも楽しめる作品となっています。

「(Re)Hidden」

「(Re)Hidden」は、シンプルなグラフィックの2D脱出ゲームです。各部屋に少年少女が囚われており、「スイーパー」という謎の敵に襲われないよう5分という制限時間で逃げるという高難易度作品です。

(Re)Hidden - RPGアツマール
謎の地下牢から脱出しよう。 みんなで一緒に。もちろんあなたも。 「hidden...」のリメイクです。画面サイズやドット、すべて修正しました。(流れはちょっとだけ違います)もしよろしければ前作もドウゾ! (難易度は、前回よりも上がっている気がします。) 続編らしきもの「あまネクロ体験版」はこちら 操作:画面...

部屋は通路と一緒に横に繋がれていて、プレイヤーは左右にカメラを移動させるような形で探索します。一番左のドアからスイーパーが現れるので、時間が迫ると左の部屋の少年たちから襲われていきます。エンディングは3種あり、助けられた人数などで変化します。

1回や2回軽くプレイするだけではクリアできないであろう難易度が特徴で、謎解きもヒントのようなものが特にありません。ゲームの説明文にヒントがありますが、それを見たとて攻略するのはなかなか難しいでしょう。

ただ難しいだけでなく、囚われている少女のキャラクタが立っているのも見どころです。シンプルなグラフィックなのにストーリーの展開でイイ子であるのがよくわかるようになっています。

同じ作者の方がかつて発表した「HIDDEN…」という作品のリメイクです。

「Error#54」

「Error#54」は、海外製のFPS視点ホラーゲームです。奇妙な屋敷を探索していくのですが、ループや追いかけ要素などのホラー演出があります。

Error#54 by artyem_khilya
'Error#54' - indie horror game developed by only one person during two months

本作の個別ページに書かれているように、小島秀夫監督の「P.T.」に影響を受けた作品です。「P.T.」のようにループする廊下を歩く展開が実際にあります。

架空のコンピュータウィルス「#54」にまつわるメモがところどころに置かれており、そこからストーリーが読みとれます。もちろん英語の作品ですのでストーリーが読みにくいかもしれませんが、雰囲気だけならメモを読めなくても感じられます。

薄気味悪い雰囲気と、「P.T.」を踏襲しながらも独自の展開を盛り込んだ内容が(ホラーとして)おもしろい作品です。ホラー好きならプレイしても損しないのでは?

「さにーでいみそすーぷ」

「さにーでいみそすーぷ」は、パステルカラー調の探索型ADVです。メイドを操作して、部屋のなかのいろいろなオブジェクトを太陽の下で干すという独特なシステムの作品です。

さにーでいみそすーぷ - RPGアツマール
※マウスでは操作できません。 “お布団干したいメイドさんと、 ぜったいベッドから起きたくない坊ちゃんの ドタバタキュートなRPG”  エンディング数 1 ★イクシールさんで『わんこディフェンス ポイねこ星人コラボver』が公開されました ■クレジット !素材の抽出・利用は禁止です -プラグイン Yana様 th...

システムだけでなく作風も独特で、全体的にちょっと「ぶっ飛んだ」内容となっています。具体的には、氷やトイレを干したりできるシステムや、部屋のなかでスライムなどといきなり戦闘し出すところなどです。

そうしたワケのワカラナさを楽しむようなゲームなので、理路整然とした論理的整合性を重んじる方はあまり合わないかもしれません。「なんかおもしろそうなのやりたい」という方なら楽しめるかも!

 

「Dig Deep」

「Dig Deep」は、地下に向かって穴を掘ってお金を稼いでまたもぐる、という海外製の強制縦スクロールACTです。

とてもシンプルなゲームで、下にスクロールしていくのに合わせて地面を掘っていき、グレードアップできるようにお金を集めていくスタイルとなっています。敵もいるので避けたりスキルを使ったりと臨機応変に対応していきます。

縦長のマップがスマホに合いそうだと感じられるように、スマホでもプレイできるタイプの作品です。

Dig Deep by Fran Tovar, fegabe
Intergalactic Mining Adventure

意気込んで「今日は〇時間ブッ続けでプレイするぞ!」というタイプではなく、むしろ「10分ぐらい時間あるな……やるか」ぐらいの気軽な気持ちでサクッとプレイできる作品です。

「THE WILHELM CONTRACT」

「THE WILHELM CONTRACT」は、依頼を受けて幽霊が出るというWilhelm宅を調査するという海外製FPS視点ホラーゲームです。

The Wilhelm Contract by Last Take Studios
Psychological retro horror. Ghosts are only seen through mirrors.

わざとローポリゴンの古臭いグラフィックを再現しており、ホラー演出も強力ではないながらも追いかけられる要素があるので緊迫感は少なからずあります。驚くことを主体にプレイするというより、雰囲気を楽しむタイプかもしれません。

特徴的なのは、幽霊らしき存在は鏡にしか映らないため肉眼では確認できないというところです。入手するアイテムに手鏡があり、追いかけられるときはこれを手に持つことで背後から追いかけてきているのが振り返らずに見えるようになっています。

最後までプレイして少なくとも私は絶叫するような恐怖を感じることはありませんでしたが、鏡に関する特性と雰囲気がよかったので、他の方も楽しめるだろうと判断しました。オススメします。

「Violet’s Wish」

「Violet’s Wish」は、海外製の2DホラーACTです。基本的には探索して脱出するタイプですが、ボス戦も含まれる多彩な作品です。

Violet's Wish by Gschmimo
A 2.5D side-scrolling stealth/puzzle/adventure

本作はデモでありながら、ギミックやアクションなど多彩なシステムを見せてくれるおもしろいゲームです。敵は視界ではなく音に反応するものが多いので、「息をとめて見つからないように待つ」というシステムがあります。またSAN値(Sanity:正気度)も用意されています。

そうしたゲーム性だけでなく、グラフィックも線画が動くアニメーションとなっていて、独特な雰囲気となっています。ゲームオーバー時にグロ描写が少しありますが、全体的にホラー度は低めです。

個人的にボス戦がけっこう楽しめました。息をひそめながら敵にダメージを与えるためトラバサミの罠を起動させるという戦いで、コツをつかむまでは苦戦するでしょう。

少し注意しておきたいのは、ボス撃破後になにをしていいかわからず行き詰まる可能性があることです。やり直して何度かボスを倒した後、私はHキーを連打しているとエンディングになりました。デモ版としてそうしたわかりづらいところがあるものの、ゲームプレイ自体は楽しめるものでした!

「Karlson」

「Karlson」は海外製のFPS視点ACTです。パルクール系のスタイリッシュかつスポーティな動きをとりつつ銃で敵を倒していくステージ攻略型の作品です。

KARLSON by Dani
Parkous-fps, Milk-Induced action shooter

グラフィックはかなりシンプルで、敵も棒人間状でモブという印象が強いものとなっています。アクションはジャンプを多用するものとなっていて、かなりスポーティな体感を味わえます。

少し注意しておきたいのは、公式でもパルクールをとりいれたと記されているものの、実際にプレイしてみた感覚では「スーパーボールやゴムボールのようにぼよんぼよん跳ねる」といった印象になっているところです。それはそれで楽しいので問題ありませんが。

ステージがいくつか用意されていて、そのステージごとに「脱出系」「ジャンプ系」のようにテーマが分けられています。パズル的な考える要素もあるので、なかなか楽しめるのではないでしょうか。

「Project Grove」

「Project Grove」は、海外製のFPS視点パズル探索ゲームです。錬金術師となってボール型ロボットと一緒に森や洞窟を探索していきます。

Project Grove by Antler Studios
Explore an ancient forest and harness its powerful magic with steampunk technology. Funded on Kickstarter!

同行ロボットである「L-P1N(えるぴん)」が探索のカギとなっており、通常通れないような段差や隙間を埋める一時的な「足場」になってくれます。また行き先を塞ぐドアもあるので、それを開けるためにどのようにL-P1Nを足場にするか考えるパズル系のACTにもなっています。

また探索する森や洞窟、そして洞窟内の川など、風景も楽しめる作品となっています。いわゆる最新の映像的なキレイさを前面に押し出した作品ではないのですが、清涼感のある雰囲気を味わうことができます。

デモ版ですのでプレイできる範囲は限られています。パズルものなので人によってクリアまでの所要時間は変わる可能性が高いのですが、30分~1時間ほどでクリアできるでしょう。

「バットで殴れキョーコさん」

「バットで殴れキョーコさん」は、とてもシンプルな2DのACTです。タイトルの通りバットを振って敵やボスを殴り倒していくものとなっています。

バットで殴れキョーコさん:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「バットで殴れキョーコさん」:バットで攻撃するオーソドックスなアクションゲームです

ゲームに慣れている人なら説明が不要なくらいシンプルで、各ステージはマリオのようにザコが何体もいる右に進んでいくパートと、ロックマンのように狭い範囲でボスと戦うパートに分かれています。

難易度は低めで、クリアに10分かからない人が多いと思われます。短いながらも楽しい印象を残してくれる作品です。

「Turnip Boy Commits Tax Evasion」

「Turnip Boy Commits Tax Evasion」は、海外製の2DバトルACTです。野菜や果物たちの町で、人助けをするために敵と戦う内容になっています。

Turnip Boy Commits Tax Evasion Demo by Yukon W.
Pay back your insurmountable debt to Mayor Onion, and tear down the corrupt vegetable government!​

タイトルは「カブの少年が脱税をした」といった意味になっていて、主人公のカブ少年は脱税をしてしまっていたため町長の小間使いをすることになり、カタツムリなどいろいろな敵のいる屋敷を掃除することになります。

ゼルダの伝説のように剣を使って戦ったり、ボンバーマンのように爆弾の実を使って壁を破壊したりします。デモ版ですのでプレイできる範囲は多くありませんが、完成したら楽しくなるだろうという雰囲気を存分に味わうことができます。

「ALONE」

「ALONE」は、日本製のFPS視点ホラーゲームです。この形式のゲームは海外製が特段多いのですが、本作は日本語でプレイできるのでとてもプレイしやすいのが特徴です。

ALONE:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「ALONE」:彼は一人ぼっちです。

記憶をなくして屋敷のなかで目を覚ました主人公が、自分がなにものか理解し脱出するために屋敷を探索する内容です。全体的にこの形式のゲームに特徴的な「内装などのグラフィックに注力されている」「意外と敵キャラはシンプル」「ストーリーはメモで理解していく」といった要素が踏襲されているので、あえて洋ゲーっぽい日本語作品をプレイしたいときに重宝するでしょう。

エンディングはBADとTRUEの2種類があります。TRUEを見てからBADを見るほうが、作者の方が演出したかった内容を理解しやすいかもしれません。

「夢もすがら花嵐」

「夢もすがら花嵐」は、夢のなかを探索・脱出するという2Dゲームです。脱出ゲームながらほのぼのした雰囲気の作品で、暗い雰囲気などが苦手な方でもプレイしやすい作品です。

夢もすがら花嵐 - 無料ゲーム配信中!スマホ対応[ノベルゲームコレクション]
獏とともに夢をめぐる探索アドベンチャーゲームです。夢の世界をごゆるりとお召し上がり下さい。探索型アドベンチャー『夢もすがら花嵐』プレイ時間:2時間程度エンディング:2種類(ノーマルエンドは選択肢によってエピローグが異なります)夢もすがら花嵐特設サイト(攻略のヒントを掲載しております。お役立てください。)――――――――...

物語は大正っぽい雰囲気のものとなっていて、一緒に夢を探索していく「獏」も腹ペコキャラが立っていておもしろく感じられます。獏というと人の夢を食べるといわれる妖怪のような存在を思い浮かべますが、本作の獏はかわいらしい女性の姿をしています。

夢のなかでの出来事なので謎解きがやや荒唐無稽に感じられるかもしれませんが、ゆるゆると進められるのでクリアを急がずにのんびりと進めていくとイイかもしれません。

「Dark Descendant」

「Dark Descendant」は、海外製のFPS視点ホラーゲームです。モンスターが徘徊する屋敷のなかを探索するオーソドックスなシステムとなっています。

Dark Descendant by TeamSix
Survival Horror Game

ホラー度はさほど高くありませんが、暗く青白い雰囲気が神秘的ながら不気味です。娘が監禁されているようなので、鍵を集めて助けようというストーリーです。モンスターは一体だけのようですので、ある程度 時間をかければクリアできるでしょう。

直接的なグロ・ゴア描写はないといえますが、人間の身体の一部のようなものが配置されているので、そういった表現が苦手な方だとプレイしづらいかもしれません。ストーリーよりも雰囲気を楽しむ作品です。

「箱庭のフォークロア」

「箱庭のフォークロア」は、記憶をなくした少女が兄を名乗る博士と一緒に無人島で過ごす探索ゲームです。「ハッピーエンドはありません」と公言されている作品です。

箱庭のフォークロア【フリー版】:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「箱庭のフォークロア【フリー版】」:記憶も心も名前も 全部――偽物

主人公の少女クロアは記憶をなくしていて、兄を自称する博士が黒い卵のような物体と一緒に無人島にいるのに気がつきます。この卵のような存在は「シア」という超常的なもので、博士はシアと契約しているために身動きがとれません。

シアはクロアと博士をある場所から逃がすために能力を使ってしまったため、非常にお腹を空かせています。その餌を探すために、動けない博士の代わりにクロアは無人島を探索します。

無人島を探索するとき、戦闘が発生することがあります。行ける場所には候補がいくつかあるので、最初は弱い敵のところに行くといいでしょう。探索中に武器を拾って攻撃力が上がったりするので、次第に他の場所にも行けるようになります。

このようにゲーム性がしっかりしているように見えますが、プレイするとやがて分かるようにストーリーのほうが重視されている作品です。特にエンディングでのオチが肝となっている作品ですので、プレイしようかと考えている方は絶対にネタバレ情報を探したり見たりしないようにしないでください。

オチはしっかりきいているので、ゲーム性がもっと盤石であれば「超オススメ」として間違いなくピックアップしていたでしょう。

「Alisa」

「Alisa」は、海外製の3Dホラーゲームです。PS風ローポリゴンのグラフィックで、操作もバイオハザードなどのように左右で旋回するレトロな作風となっています。

Alisa | The Awakening Demo by Casper Croes
classic retro late-90s horror themed action adventure

主人公Alisaは銃の扱いに慣れたエージェントのようで、事件を追っているうちに囚われてしまったようです。いつの間にか着せられた「不思議の国のアリス」のようなドレスを着て、動き回る人形たちを相手に戦って屋敷を進んでいきます。

なんといってもグラフィック・操作法などをわざとレトロなほうに寄せて製作しているのがポイントです。はっきりいって現代のキーボードとマウスで操作するFPSゲームに慣れた人であれば、動かしづらいと感じること請け合いです。

単にレトロな作品に似せて作られているだけでなく、プレイしてみると全体的なクォリティの高さを実感できるでしょう。

注意したいのは、デモ版であるということとバグが発生するかもしれないという点です。開発途中であると理解すればどちらも理解できるのですが、デモ版であるため途中までしか遊べませんし、私は実際に部屋から出られなくなるバグに出くわしました。セーブがなくゲームオーバーが最初からのリトライを意味するので、やや面倒なバグでした。

敵を倒すと歯車を落とし、それを通貨としてアイテムなどを購入するシステムもあるので、全体的なゲームプレイが楽しいというのに変わりはありません。昔を懐かしみたい方や逆にそうした作品を知らないので触ってみたい方は、ぜひダウンロードしてプレイしてみてください。

「XYDONIA / ザイドニア」

「XYDONIA / ザイドニア」は、海外製のSTGです。日本の往年の王道STGに感化された作品で、敵を倒すと落とすアイテムで自機を強化していくコンセプトとなっています。

XYDONIA / ザイドニア by Breaking Bytes
Action-packed Japanese-inspired retro SHMUP

日本のR-TYPE・グラディウス・ダライアスなど有名STGに影響を受けており、30XX年という未来を舞台にした作品です。強制スクロールのなか登場する敵を倒してボス地点まで行き、ボスを倒すと次のステージに進むというオーソドックスな作風です。

キャラや攻撃スタイルを選んだりでき、システム上はアシスタントも選べるようにもなっています。しかし現在α版であり、選べる内容や遊べる内容には制限があります。しかしプレイしてみれば完成品が間違いなく楽しいものになるだろうというのはわかるでしょう。

Kickstarterでの出資は成功したようなので、完成が楽しみですね!

「ULTRAKILL Prelude」

「ULTRAKILL Prelude」は、海外製のFPS視点ACTです。銃を使って敵を薙ぎ倒していくハクスラともいえるスタイリッシュな作品です。

ULTRAKILL Prelude by Hakita
A fast-paced ultraviolent old school FPS with Character Action influences.

本作の敵は最序盤の敵でもかなりスピーディで、ボーッとしているとすぐに倒されてしまうハイテンポな内容となっています。そのテンポのためシャープで臨機応変な戦い方が要求され、それが爽快感に繋がっています。敵をうまく倒せるとデビルメイクライのように評価が上がっていくのも楽しい演出です。

デモ版ではありますが、かなりシンプルかつハイテンポな戦いを楽しめます。ミスをして穴に落ちてしまったりしても、すぐにリトライできるためテンポよく続けることができます。

暴力的な作品ではあるので、合わない人にはとことん合わないかもしれません。スポーツ系FPSが好きな方であれば、思う存分 楽しめるかもしれません!

次点の作品たち!

惜しくもオススメ作品としてはピックアップされませんでしたが、楽しめるゲーマーの方がたくさんいるはずだといえる作品を次点としてまとめておきます。

なお次点である理由を明記していることがありますが、私は作品および作者の方を非難する気はまったくありません。あくまで私がオススメと次点の分類としてわけた理由を述べているのであり、けなすためのものではありません。

「ドトコイ」

「ドトコイ」は、タイトルの通りドットの姿をした相手を攻略していく恋愛ゲームです。

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「ドトコイ」:イケメンの好感度と解像度をあげるゲーム

Twitter界隈でバズった作品ですので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。本作のタイトルはカタカナですが、ひらがな「どとこい」という前作があります。カタカナの本作は男性を攻略する女性主人公の乙女ゲー、ひらがなの前作は女性を攻略する男性主人公のギャルゲーとなっています。

おもしろいのはそのコンセプトで、好感度が低いうちは攻略対象が「色のついた真四角」なだけのドットで表示され、イベントや選択肢をこなして好感度を上げていくことで、攻略対象の解像度が上がっていくシステムとなっています。

わかりやすいシステムである上、大きくバズった作品であるにもかかわらず「次点」となってしまっているのは、最初のインパクトが大きい分、それを超えるコンセプトに乏しいからです。

「マツタケ使用!」「フカヒレ使用!」といった高級素材をうたったスーパーに置いてあるスープのように、実際に食べてみると「ああ、こんな感じか」と意外と落ち着いてしまった印象です。

おもしろいのはおもしろいのですが、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」というように、最初のインパクトを飲み込み終えてしまうと、なんだか素っ気なくすら感じてしまうのです。

こんなことを書いてはいますが、コンセプトに対してシンプルに「遊んでみたい!」と感じた方はぜひプレイしてみてください。次点扱いというのは「プレイする価値がない」ということではなく、月間のオススメとして一歩及ばないというだけで「おもしろいのはおもしろい作品」であることには変わりありません。

本作をプレイしてみて気に入った方は、ひらがなのほうの前作をプレイしてみるのもいいかもしれませんね!

「カクレンボ」

「カクレンボ」は、ツクール系には珍しいFPS視点(主観視点)のゲームです。Unity製などの3Dゲームとは違い疑似的な3Dではありますが、試みがおもしろい作品です。

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「カクレンボ」:一人称視点による短編3Dホラー探索ADV

昔からゲームをプレイしている人なら、「左右で向いている方向を切り替える」「↑で前進、↓で後退」というタイプの疑似3D作品に触れたことがある人もいるでしょう。足元がマス状になっていて、一歩動くごとにそのマスの上を移動するようなタイプです。FC(ファミコン)やSFC(スーパーファミコン)世代ではよくある手法でした。

そのためゲーム全体としては過去に例がありましたが、やはり「ツクール系(RPGツクールやウディタなど)」でこのシステムを採用しているのは珍しいといえるでしょう。

そうした珍しさがあるにもかかわらず次点扱いなのは、ストーリーが簡素でやや味気ないところやホラー作品としてはインパクトが弱いところがあるからです。また珍しさも「ツクール系」であるからという条件つきであるのもやや弱いといえます。

かつて似た技法の作品をプレイしたことがある方は懐かしくなるかもしれませんし、若い方であればこうした疑似3Dはむしろ新しく感じられるかもしれませんね。

「Dear.」

「Dear.」は、2Dの探索ゲームです。人影のない屋敷のなかで目を覚ました少女が、執事と一緒に記憶をとりもどすために屋敷内を探索します。

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「Dear.」:百花は、あなたのために。

主人公の少女は執事から「お嬢様」と呼ばれますが、記憶を一切なくしてしまっています。屋敷を探索していると妖精が現れ、記憶をとりもどす手助けをしてくれます。

京都工芸繊維大学の女子学生によるサークルの作品で、比較的 女性向けのゲームだといえるでしょう。記憶を見るためのアイテムで「表と裏」を切り替えるようなシステムがおもしろい作品です。

もちろん男性がプレイして楽しくないというわけではありません。なにせプレイ・レビューしている私がおもしろさを感じたのですから、それは嘘ではありません。

しかしそれでも次点となってしまっているのは、全体的に素直すぎてインパクトが足りないからです。薄味というか、サッパリしすぎているのです。それが悪いということではありませんし、むしろ濃い味に慣れてしまっていることが問題かもしれません。しかしプレイし切れないほどフリーゲームが溢れている現代では、なかなか浮上しにくいというのも事実です。

あっさりした女性向けの作品が好きな方など本作のターゲットとして合致する人でしたら、楽しくプレイできるでしょう。

「雪雫の祝福」

「雪雫の祝福」は、ダークソウル風のRPGです。雪の降る山でシスターと出会い、ともに敵と戦うことになります。業Lvやソウルといったターン制RPGには珍しいシステムがとりいれられています。

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「雪雫の祝福」:彷徨う旅人が行き着く先とは。物語を見届けるダクソ風RPG

戦闘は2Dのよくあるターン制RPGの形式で行われますが、マップの移動は3Dとなっていて視点を回して切り替えて進んでいくスタイルになっています。

また戦闘も単にありきたりなターン制ではなく、ザコ敵といえども1戦の重さが大きくなっています。体力はシスターのおかげで回復できるのですが、1戦1戦に少し多めに時間をかけていくタイプの戦闘となっています。

このようにバランスが他のRPGと違い差別化が行われているのに次点扱いなのは、そうした差別化が「決定的」とまではいえないからです。革新的な差別化ではなく、「なるほど、こういうのもありだよね」ぐらいの印象になってしまいがちだからです。

ストーリーや雰囲気は重々しくてダークソウル風という触れ込みは間違っていないと感じられますが、〇〇風というのは「だったら本家を選んだほうがよくない?」という簡単な反論があるのも難点です。もちろんダークソウルほど難しい作品ではないにせよ、です。

しかし雰囲気やシステムの珍しさを楽しめる人はいるはずなので、次点として紹介しておきます!

「錯視館の狂気」

「錯視館の狂気」は、殺人事件があった「錯視館」という館に小説のネタを探しに行くという探索ホラーゲームです。

錯視館の狂気:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「錯視館の狂気」:心中事件の起きた館が舞台のホラーミステリー。

グラフィックを自作されているということで、ウディタ製ながら独特なタッチの作風となっています。ストーリーや展開はややオーソドックスで、フリーゲームに馴染んでいる人なら楽しめるであろう謎解きなどが盛り込まれています。

クォリティのよしあしにかかわらず、素材を自作するというのは素晴らしいモチベーションです。その作品の出来にかかわらず、そうしたマインドは前向きでイイものです。

そうした点は褒められるべきだとしても、やはり一般的に見てどう映るかというのは大事な論点です。表面的に見れば、なかなか映える作風でないともいえるかもしれません。

本作ではタイトルの通り「錯視」が組み込まれていますが、全体的に「これだ!」といいきれるインパクトのあるポイントに乏しいというのは、毎日 国内外を問わず数多の作品がリリースされるなかでは、他の作品を押しのけてまで「これが俺(私)の求めていた作品だ!」と感じにくいのかもしれません。

フリーゲームとしての「市販の有料作品にない独特な作風」を味わいたいのならば、むしろこうした作品を選ぶほうがいいかもしれません。1~2時間ほどでクリアできるので、興味がある方はぜひどうぞ!

「DoubleMe」

「DoubleMe」は、FPS視点のレトロ系ゲームです。たくさんいる群衆のなかから標的の人物を探し出して、殺される前に殺すというスリリングな作品です。

DoubleMe by Wolderado
Your clone is hiding among the crowd with a knife in his hand and you've got one bullet

ジャンルの分類が難しいのは、1プレイがとても短いところにあります。システム的にはFPSの「シューター」というのが、敵を撃つという意味では近いかもしれません。しかし1ラウンドで撃てる弾は1発だけなので、既存のFPSとは勝手が違います。

どうやらクローンを倒すというコンセプトらしく、1ラウンドごとに異なる標的が指定され、その標的が近づいてくる前に倒す、というのがルールです。しかし外したり誤射すると弾がなくなってしまうので、慎重にならなくてはいけません。

クローンという設定を生かしてか、標的を倒し続けているとmutator(突然変異)として特殊能力が与えられることがあります。これはプラスの効果だけでなくマイナスの効果の能力もあるので気をつけないといけません。

1プレイは死ぬまで続きますが、成功し続けても特になにもありません。スキルやアップグレードなど、プレイし続けるモチベーションを上げるシステムがあれば、もっと高い評価になったかもしれません。

「黄色い逆しまの宙」

「黄色い逆しまの宙」は、難易度低めの弾幕系STGです。ストーリーが独特で、サクッとクリアできるのが特徴です。

黄色い逆しまの宙:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「黄色い逆しまの宙」:黄昏の空にひとびとは訣れを告げる。

ストーリーは、少女たちが集団自殺を図った後、東京に「異界」が出現し、かつて死んだ少女が確認されたため、主人公が実働部隊として出動した、という わかるようなわからないようなフシギなものです。

ややセカイ系の趣があり、ストーリーや設定は満足にわからない節があります。ともかくSTGとして敵の弾数が多いものの、撃墜されても特にデメリットがなくリトライが容易なので、STGが苦手な人でも気軽に楽しめる作品となっています。

やはりストーリー・設定がわかりづらいのと、10分程度でクリアできる短さが、ややボトルネックです。まとめてSTGを楽しみたいときより、サクッとSTGを楽しみたいときにイイでしょう。

「WHORDIA(ホーディア)」

「WHORDIA(ホーディア)」は、ドット絵のシンプルなACTです。15分くらいでクリアできるので、少し時間ができたときなどにイイ作品です。

WHORDIA(ホーディア):無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「WHORDIA(ホーディア)」:レトロなアクションシューターです

危険なミッションを請け負うというストーリーながら、全体的にはほのぼのとした雰囲気が漂うレトロなシューティング型ACTとなっています。ドット絵やシンプルなACTが好きな方なら、楽しくプレイできるでしょう。

次点扱いとなっているのは、15分程度という短さのため、「武器強化」などのシステムがあるものの、満足に生かされておらず半端な印象があるのが原因です。ストーリーの展開やボリュームを増やすなどの変更があれば、もっと評価は上がったかもしれません。

プレイ自体はとても楽しいACTですので、雰囲気が楽しそうだと感じた方などはぜひプレイしてみてください!

「Siren Head」

「Siren Head」は、とても海外製のFPS視点ショートホラーゲームです。5分ほどでクリアできる短編です。

Siren Head by Modus Interactive

ホラー演出や展開はとてもオーソドックスでシンプルなので、「ホラーを楽しむ」というより「Siren Headとは何者か?」を感じるような作品となっています。奇妙なクリーチャーが好きな方などは、プレイしてみると新しい存在を知ることができるかもしれません。

「MEMORIES AGAIN -メモリーズアゲイン-」

「MEMORIES AGAIN -メモリーズアゲイン-」は、錬成術士の主人公ルーシアがある町で工房を経営し、町の人々と交流をするSLGです。

MEMORIES AGAIN -メモリーズアゲイン-:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「MEMORIES AGAIN -メモリーズアゲイン-」:限られた期間で日常を楽しむシミュレーションゲーム

工房経営SLGというとやはりアトリエシリーズを彷彿とさせますが、雰囲気はたしかに似ています。ストーリーは、失踪した父親を探しにかつて父がいた工房を調べるために、その工房で1ヶ月を過ごす、というものです。その工房に人語を解するゴーレム(マスコットキャラみたいな)がいたので、一緒に生活することになります。

次点となってしまっているのは、経営SLGとしてはアイテム作成・販売のウェイトがやや軽いことと、タイトルが陳腐なのでせっかくの雰囲気のよさが相殺されているきらいがあることが起因しています。

しかしプレイしてみると楽しい作品ですし、基本的にゲームはキャラの印象でプレイするのでも構わないものです。ファーストインプレッションでよさそうだと感じてみたら、ぜひプレイしてみてください!

「Break In Amphibian」

「Break In Amphibian」は、海外製のパズルゲームです。2匹のカエルを操作して銀行強盗をするというコンセプトです。

Break In Amphibian by Team Name
Help a frog and toad do a bank heist!

パズル要素はカエルが2匹であるところから生まれており、小さい緑のカエルが舌を伸ばしてコインを集め、灰色ぶち模様のカエルが電気で機械を誤作動させます。また警備員がいる場所は、床のマットの模様に擬態できるのですが、それぞれ違う模様に擬態するため考えて移動するのが重要になります。

次点である理由は「短さ」です。システムやコンセプトはいいのですが、単に量が少ないので人によっては満足し切れないボリュームとなっています。楽しいのは間違いありませんよ!

「THE NIGHT IS LONG」

「THE NIGHT IS LONG」は、海外製のFPS視点ホラーゲームです。車が故障して立ち寄った屋敷に、幽霊のような存在がいて怪現象が発生する、というオーソドックスな内容です。

Night is Long by TheGamerUrso
A Short Horror Game

システムは屋敷内にちりばめられているメモと鍵を探していくと、進行に合わせてホラー演出が発生するものとなっています。オーソドックスですね。鍵はもちろん開かないドアを開けるためで、メモではストーリーラインを追っていくことができます。

特徴的なのは実は「チープさ」です。無料で遊べる作品ですが、ホラー演出は陳腐とすらいえる出来です。しかしだからといって本作がおもしろくないというわけではありません。

これは少し説明が難しいのですが、インディゲームで求められているのは必ずしも「的確で外れのない演出」ではありません。的確でなくて外れていてもいいのです。愛嬌があればまったく問題ありません。いわばその愛嬌が本作にはあるといえます。

ただしプレイ後にがっかりする人はいるかもしれないので、やはりオススメとして紹介するのは少し難しいというのが本音です。

「風花」

「風花」は、深窓の令嬢であるお姫様が町に下っていろいろな人と知り合うという乙女ゲーです。シンプルですが、箱入り娘のお姫様がなよなよしておらず、やや無知なところがありつつもキャラクタが立っているのが特徴です。

風花:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「風花」:ファンタジー系乙女ゲーム

ビジュアルノベルとしてはオーソドックスで、冒頭でお姫様が町に下るときに攻略対象の各キャラクタと出会います。その後で選択肢が登場し、誰を選んだかでルートが決定する、という典型的な構成になっています。

しかし単なる恋愛ゲームと異なり、「姫」という立場がある程度フィーチャリングされたものとなっています。そのため「お姫様が城で待っていると白馬の王子様が現れて……」のようなベタな展開だけを期待していると、やや予想が外れるかもしれません。

「ガラクタの森のエデンにて」

「ガラクタの森のエデンにて」は、崩壊後の世界で生きる少年たちを描いた探索要素のあるノベルゲームです。「R15程度の性描写」「若干の同性愛をほのめかす描写」「暴力描写」があると注意書きされています。

ガラクタの森のエデンにて:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「ガラクタの森のエデンにて」: 崩壊後の世界で少年と青年が穏やかな日々を過ごすノベル

世界が崩壊したときのショックなどで主人公は記憶をなくしていて、別の少年と一緒に生活をしています。そして近くにあるガラクタが落ちている森で売れるものを探して生計を立てています。

序盤は崩壊後の世界ながらのどかに過ごすほのぼのした空気感が味わえます。しかし物語を進めていくにつれて、主人公の記憶が戻っていき……という展開になっています。

性的な描写が少なからずある作品は、ストーリー主体のものでなくゲーム性が重視された作品であれば、オススメとして候補に挙げたかもしれません。しかし本作はノベルゲームであり、探索要素があるとはいえゲーム性にはやや乏しいので、オススメではなく次点扱いでピックアップしました。

「傷心のメシア」

「傷心のメシア」は、男性型アンドロイドが母親から送られてきて同棲するという女性主人公の乙女ゲーです。

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「傷心のメシア」:憐れむことと慈しむこと

水彩画のようなイラストが特徴的なビジュアルノベルで、かなり癖の強いアンドロイドの性格が好みの分かれどころだと思われます。私は序盤のギャグテイストはそれなりに好きですが、後半はややシリアスめな展開になるのでその兼ね合いでどう感じるかによって評価も分かれるでしょう。

ビジュアルノベルとしてはアクセントのきいた作品ですが、次点扱いとなっているのは、ビジュアルノベル作品にありがちな「選択肢によるゲーム性がほとんどなく単にお話を読み進める作品と化している」というのが原因です。

ストーリー重視の作品がお好きで、ギャグ交じりの乙女ゲーを嫌いでない方であれば、楽しくプレイできるでしょう。

さいごに

先月分である去年(2019年)の12月時は、超オススメ作品がなしという結果となってしまいました。本月はちゃんとピックアップできる結果となって安心しました。

さて、こんな長い記事の後書きまでご覧になってくださっている酔狂な方は、そう多くはないでしょう。
実は記事冒頭の「超オススメ」紹介部分にて掲載しようと思ったものの、わざとらしく見えるかもしれないと判断して削った部分があります。ここまでご覧になってくださる方でしたら、そう悪し様に捉える方もいらっしゃらないでしょう。

それは「超オススメ」に対する私の意気込みです。私は今回選んだ2作のような超オススメに対しては、実際にプレイして心動かされた事実があるので、他の方にオススメするという行為も然ることながら、「私はこの作品に心動かされた」という絶大な自信があります。

それが他の方にも同様にはたらくのかはまた別の話ですが、同じように感じられる方が世のなかにはいくらかいると考えて、「私と同じように心動かされるかもしれないので、ぜひプレイしてみてください!」と述べることはできます。

もしその点で「実際にプレイしてみたけどさほどでもなかったなあ……」と感じられた方は、私を批判してくださってかまいません。これは私が批判を受けたいということではなく、「騙されたと思ってプレイしてみてください」ということです。プレイする抵抗を少しでも下げて、多くの方にプレイしてみてほしいのです。

なのでそれで本当に「騙された」と感じたなら、批判する権利は当然あるということなのです。その場合は、私がオススメしたという情報でプレイしたのであれば、作者の方ではなく私のほうが批判を受けるべきであるとも思います。それくらいハードルを下げて、「そこまでいうなら……」と思うことでプレイしていただけるのなら、私にはその覚悟があります。

毎日どんなゲームがあるかを探して、ダウンロードしてプレイしてみて、それをなんとか伝わりやすいようにと日々レビューをツイートしているのです。そのなかで「これは……!」と感じたものを、実際にプレイしてみてほしい、凄さを体感してほしい、と思うのは自然でしょう。

あくまでこれはゲーマーの方々の心理的なハードルを下げるためのものです。繰り返し述べますが、批判を受けたいわけではありません。私はマゾではありません。また「批判して」といえば批判ではなく非難や中傷が飛んでくる可能性もあります。あくまでプレイしてほしいというのが目的であると理解していただけると幸いです。

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