今回も前回に引き続き「Chains」についてまとめていきます。今回はより踏み込んだ内容について考えていきましょう。
どんな人向け?
ちょっとした暇な時間をつぶしたい人
退廃的なBGMに没入できる人
どんなときにプレイするのがお似合い?
休日の空いた時間に、
甘すぎない紅茶とクッキーと一緒に落ち着いて。
進 – Advanced
ではこの「Chains」について、少し踏み込んだ情報を考えていきましょう。
「ここがオススメ!」
この「Chains」でオススメできる点とはどんなところなのでしょうか?
まずハッキリしているのは、この「Chains」がパズルゲームとしてしっかり考えられたゲームであるということです。そのためそもそもパズルゲームが好みでない方にはオススメできませんが、パズルゲームが好きな方にはのきなみオススメできるのではないでしょうか。
テトリスなどのようにレベルが上がるごとにスピードが上がるタイプではなく、各ステージ(レベル)ごとに異なるクリア条件が設定されているため、全20ステージを飽きずに楽しむことができます。とにかくスピード重視で脊髄反射に近い対応が要求されるステージ、
難易度HARDはさすがに歯ごたえがあって得意不得意でクリアできないステージが出てくるかもしれませんが、EASYやNORMALであれば息抜きに適当なステージをクリアするのも楽しいのではないでしょうか。
個人的に好みなのはBGMです。これはパズルゲームとしての特色ではありませんが、落ち着いたミディアムテンポの曲ながらゲームプレイを底支えしてくれる縁の下の力持ちです。明るい曲ではないため好みが多少わかれるかもしれませんが、少し暗めの退廃的な印象の曲が嫌いでなければ没入感を高めてくれるかもしれません。
ゲーム「Chains」のプレイの様子。
ステージ11の「COATHANGER」。30個以上落とさずに300個のバブルを消すステージ。 pic.twitter.com/gg3C4TgKQy— caffeine_gurasuto (@CGurasuto) June 12, 2019
「ここはイマイチ……」
では逆に「Chains」であまりオススメできない点とはどんなところなのでしょうか?
まずは難易度です。
EASYやNORMALはわりとクリアできる難易度なのですが、HARDがかなり厳しいものとなっています。落ちもの系といえばやはり上から落ちてくるオブジェクトを揃えなくてはいけないため、次に降ってくるオブジェクトの形状や色が気になるところです。
しかしこの「Chains」では次に何色が降ってくるかは予想がつかず、ランダムなのか難易度によって操作されているのかもわかりません。特にHARDでは何度もやり直す羽目になることがあり、ストレスが溜まる結果に繋がりやすくなっています。
次にUI(ユーザーインターフェース)が安っぽいというところがあります。これは前向きに捉えれば「シンプル」といえますが、悪く捉えると「チープ」といえます。
また動画撮影のためにBandicamを使用していたのですが、DirectXでのゲーム録画モードで録画をしたところ、ゲーム自体が処理落ちを起こしました。録画モードを変えて録画範囲の指定を変えたところ処理落ちはなくなりました。実況や配信を考える場合は、注意しておいたほうがいいかもしれません。
各ステージのクリア条件
各ステージのクリア条件に一部少しわかりにくい部分がありましたので、英語が得意でない方向けに和訳した情報を掲載しておきます。
ステージ名 | クリア条件(原文) | クリア条件(和訳) | |
1 | TRIDENT | CLEAR 100 | 100個消す |
2 | THE GATE | CLEAR 200 WITHOUT LOSING ANY | 1個も落とさずに200個消す |
3 | EXACT CHANGE | MATCH THE GIVEN AMOUNT IN ONE CHAIN | 1回の連鎖で既定の量に合わせる |
4 | THE STREAM | KEEP THE STREAM FLOWING FOR 5 MINUTES | 5分間バブルを流れさせ続ける |
5 | GRID | LINK 15 OR MORE TOGETHER | 15以上一緒に繋げる |
6 | DISPENSER | DON’T LOSE MORE THAN 100 IN THE NEXT 5 MINUTES | 5分が過ぎるまで100個以上落とさない |
7 | GULLIVER | CLEAR 100 BY LINKING 10 CHAINS OR LESS | 10回の連鎖以内で100個を消す |
8 | GRAVITY | LINK 30 OR MORE TOGETHER | 30個以上一緒に繋げる |
9 | CLAMPS | CLEAR 300 WITHOUT LOSING ANY | 1個も落とさず300個消す |
10 | PYRAMID | CLEAR ALL | 全部消す |
11 | COATHANGER(コートハンガー) | CLEAR 300 WITHOUT LOSING MORE THAN 30 | 30個以上落とさずに300個消す |
12 | JAWS | CLEAR 200 BUT BEWARE OF THE SPIKES | トゲに気をつけて200個消す |
13 | PILE | LINK 40 OR MORE TOGETHER | 40個以上一緒に繋げる |
14 | ARTILLERY | DON’T LOSE MORE THAN 100 IN THE NEXT 5 MINUTES | 5分が過ぎるまで100個以上落とさない |
15 | THE PERRFECTIONIST | CLEAR ALL COLORED BUBBLES | 色つきのバブルを全部消す |
16 | THE PLANT | DON’T LOSE ANY FOR THE NEXT 6 MINUTES | 6分間1個も落とさない |
17 | FLIPPERS | CLEAR 300 WITHOUT LOSING MORE THAN 5 | 5個以上落とさずに300個消す |
18 | SCALE | BALANCE THE SCALE TO A ZERO DIFFERENCE | 偏りがゼロになるよう秤のバランスをとる |
19 | THE MILL | CLEAR 300 WITHOUT LOSING MORE THAN 20 | 20個以上落とさずに300個消す |
20 | TIME DILATION | DON’T LOSE MORE THAN YOU’VE CLEARED FOR 3 MINUTES | 3分間消した以上の個数を落とさない |
ゲーム「Chains」のプレイの様子。
ステージ13の「PILE」。40個以上を一緒に繋ぐ。 pic.twitter.com/sv1qshgSOT— caffeine_gurasuto (@CGurasuto) June 12, 2019
極 – Professional
ではこの「Chains」について、より踏み込んだ情報を考えていきましょう。
どんなときにプレイするといい?
Caffeine・ココロ・シロートの3人が自分なりの意見を出しますので、どれがいい案なのか見てみましょう。
まずは俺だな!
やっぱ大音量でメタル流しながらっしょ!
「DragonForce」の「Through The Fire And Flames」を最大音量で流しながら縦ノリでプレイすれば、HARDのスピードが必要なステージだって楽々だぜ!
(DragonForce公式チャンネルのMV)
……DragonForceは
すごくいいバンドですが、
このゲームにはさすがに……
合わないよねー。
じゃココロは
どんなシチュがいいと思うんだ?
んーとね……
曲をかけるなら「パスピエ」とかかな。ちょっと時間ができたときに「MATATABISTEP」をかけて、クッキーとか横に置いてときどき食べながらやるってのどう?
(Warner Music Japanの動画)
シロートから
「特に否定できない」感が
ヒシヒシと出ていますね。
Caffeineはどう思う?
いいと思いますよ。
さすがにアップテンポの
DragonForceは
このゲームにどうかと思いますが、
MATATABISTEPは
ミドルテンポで
いいんじゃないですか。
じゃCaffeineは
どういうシチュがいいと思うんだ?
そうですね……。
私はすでにこの「Chains」のBGM自体を評価しているので、とくに別で曲をかける必要はないと思います。もしシチュエーションを考えるならば、「落ち着いたイメージ」を重視したいところですね。
時間はまとめて1時間ほどあると、ゆっくり楽しめるでしょうか。夏場の激しい暑さや冬場の寒々しい空気より、春や秋のおだやかな夕暮れくらいにプレイしてみると雰囲気も手伝ってくれるのではないでしょうか。特に平日の疲れた後の時間より、休日のぽっかりと空いた時間にのんびりとバブルを繋いでいくといいかもしれません。
お茶やお菓子は、あまり甘すぎないもののほうがいいかもしれませんね。ココロのいうようにクッキーでもいいと思います。和風の煎餅などより、やはり洋風のアップルパイなどでもいいかもしれません。
飲み物もコーヒーよりは紅茶のほうが合いそうです。砂糖も微量に調整しておくか、無糖でもいいかもしれませんね。
「Chains」自体はステージごとに区切られているので、長時間プレイして合間にほっとため息をつくようなスタイルではなく、そうしたお菓子やお茶を「香りづけ」としてゲームプレイに興じるというほうが似合っているような気がします。
お、おう……。
いってることはいいんだけど、
妙にしっかりとしたことをいってて
なんだかわたしたちが
すごく場違いな気がしてきた……。
妙なとこで気が合うな、
ココロ……。
いいんです。
私はどうせ生真面目ですから。
あらら、ちょっと
スネちゃった。
スネてません!
まあまあ。
今回はCaffeineの案が
ベストだったってことで。
そうだな。
そういうことでいいから。
スネてませんって!
さいごに
前回・今回と2回にわたって「Chains」の紹介をしてきました。個人的にパズルとして充分に楽しめるゲームだと感じました。ただEASYやNORMALがあまり深く考えずに楽しめるのに比べて、HARDは本腰を入れて「クリアするぞ!」と気合をいれないと、特にスピードが重視されるステージはなかなか難しいものがありました。
個人的にはBGMのよさが、いい意味で裏切られた箇所です。パズルゲームですのであまり「テンションが上がる」「テンションが下がる」というタイプのものではありませんが、アクションのように息をつく暇もないものというより「呼吸を落ち着かせてリラックスしてプレイできるゲーム」という印象でした。
どうしてもHARDをクリアしないと気が済まないという人には、少し高めの壁が用意されていることになりかねませんが、EASYやNORMALなど自分に合った難易度で楽しむことができる方にとっては有意義なゲームとなりうるでしょう。
バブル!
……あれ?
バブル教は?
ねえ……。
Caffeine? ココロ?
ねえ……!
バブル教は?!