こんにちは、Caffeineです。
今回ご紹介するのはウディタ製フリゲのクイズADV「IQuest」です!
タイトル | IQuest(アイキュエスト) |
ジャンル | 2D/クイズ/ADV/RPG風/ケモノ/多キャラ/ドット絵/ 独自グラフィック/アニメーション/王道ストーリー/ 少年マンガ風ストーリー/ウディタ/シングル |
開発者 | KOPAR |
価格 | 無料(フリー) |
リリース日 | 2018年12月31日 |
言語 | 日本語 |
クリア所要時間 | 1~3時間 |
完全クリア時間 | 同上 |
プラットフォーム | PC(Windows) |
操作方法 | キーボードのみ |
難易度 | 低~中(34/100)★★★☆☆☆☆☆☆☆ |
インストール | 不要 |
ファイル容量 | 約65.6MB(アーカイブ)/約74.9MB(解凍後)<Ver.1.03> |
どんな人向け?
クイズが苦手でない人
ケモノキャラが好きな人

基 – Basic
まずこの「IQuest」について、基礎的な情報をまとめていきましょう。
基本情報
それではゲーム本編とは別の、ゲームの説明文や作者の情報などからまとめていきましょう。
説明文
「Freem! – ふりーむ!」の個別ページでは、以下の説明文が掲載されています。
クイズを解いて楽しむ冒険活劇!
【ゲーム概要】
獣人たち(通称ケモノ)が登場する、ステージクリア型のクイズゲームです。
RPGの戦闘シーンをイメージしたクイズパートは
味方キャラクターのアシストによって難易度が変化します。
<例えば…>
・特定のジャンルの間違い選択肢を1つ教えてくれる。
・連続で正解すると敵に追加ダメージを与える。
・ピンチになると体力を回復してくれる…など。
全てのステージをクリアして物語の結末を見届けてください。【プレイ時間】
サクサククリアできた場合は2時間前後【ストーリー】
とある遺跡で、少年は目覚めた。
自分の出自も名前も覚えていない彼は、不思議な杖を手にしていた。
そして困惑する彼を導く謎の声…。
謎に満ちた物語が幕を開ける。
開発元・開発者
開発者は日本の「KOPAR」氏です。「Freem! – ふりーむ!」では全角で「KOPAR」と記されていますが、ブログなどでは半角で「KOPAR」と記されています。
公式サイトとしてはブログを活用されています。またTwitterでの活動や、pixivでのイラストの公開もされているようです。
Twitterやふりーむ!のプロフィールには、以下のような自己紹介が短く書かれています。
創作活動一筋。
インストール&容量
「IQuest」はウディタこと「WOLF RPGエディター」製のゲームであるため、インストールは必要ありません。
容量は独自グラフィックのゲームにもかかわらず小さく、解凍前のzipアーカイブファイルでは約65.6MB、解凍後のデータで約74.9MBとなっています(Ver.1.03)。
2時間程度の短めのゲームですが、クイズ内容さえ忘れてしまえば何度でも遊べるので、この容量の小ささであればHDDなどストレージのなかにずっと置いておいて、ふと思い出したときにプレイし直してみるのもいいかもしれません。
ゲーム概要
それではゲーム本編の情報をまとめていきましょう。
ジャンル
「IQuest」は2DのクイズADVです。
キーボードの上下左右キーにクイズの答えがあてがわれ、それを選択することでクイズに答え敵と戦います。ライフ制であり体力は敵のほうが多いため、基本的に「正解数>不正解数」でないと勝ち進むことができません。しかし主人公以外の仲間キャラクタは「アシスト」として間違いの選択肢を消してくれるなど補助をしてくれます。
フリーゲーム「IQuest」プレイの様子。
クイズゲームだが、ケモノキャラがアニメーションで動くのでとても華やか。 pic.twitter.com/p1BdnVU37Q— caffeine_gurasuto (@CGurasuto) September 9, 2019
クイズは食べ物からスポーツ、言語や音楽など多岐にわたります。それぞれの問題の難易度も幅広く、とても簡単な問題もあれば歴史の年代問題など記憶していなけれなかなか答えられず(もしくは検索するチート的行為をしないと答えられず)、適当に選んで確率に任せるような問題もあります。
負けてしまっても即時リスタートできるので、妙に詰まってしまうようなことがない限りは、クリアまで諦めずに楽しむことができるでしょう。
世界観
「IQuest」のもうひとつの特徴は、登場キャラクタが獣人、いわゆる「ケモノ」たちであるというところです。ケモノ要素はいくらか人を選ぶかもしれませんが、本作では非常に愛らしくキャッチーなキャラクタがたくさんいますので、ケモノが特別好きではないという方でも楽しめるかもしれません。
ストーリー
【ストーリー】
とある遺跡で、少年は目覚めた。
自分の出自も名前も覚えていない彼は、不思議な杖を手にしていた。
そして困惑する彼を導く謎の声…。
謎に満ちた物語が幕を開ける。
ふりーむ!の説明文では以上のようにストーリーが説明されています。
主人公は記憶喪失になった状態で目を覚ます。
主人公は記憶喪失のまま不思議な杖を手にしており、たまたまその場へ訪れていた遺跡調査の一団に彼は助けられます。杖に刻まれていた文字からエッセと名づけられた彼は、助けてくれた彼らに恩返しをしつつ、自分の記憶をとりもどす旅に出ます。過去に起きた戦争の調査などをする過程で、各遺跡の守護者と戦うことになっていきます。
グラフィック&音楽
グラフィックも音楽も独自色のある素晴らしいものになっています。
グラフィック
「IQuest」のグラフィックはサムネイルで見るだけでもわかるように、ドット絵ながら非常に見栄えのあるものとなっています。本作はキャラクタがケモノとなっていますが、そこに特化していなくともこうした絵柄を気に入る人は多くいることでしょう。
ポップな絵柄で非常に華やか。
またキャラクタ数が多いのもちょっとした特徴で、戦闘となるクイズでは「アシスト」として仲間たちが補助をしてくれます。実際には戦闘に参加してくれませんが、キャラクタそれぞれに得意分野があったり独特な補助をしてくれたりするため、キャラの好みでアシストを決めることも補助の優秀さでアシストを決めることもできます。
キャラクタが多いので賑々しい。
その上、戦闘中はそれぞれのキャラクタがアニメーションで動きます。待機アニメーションだけでなく、攻撃アニメーションや被ダメージアニメーションなどもあり、攻撃の属性によってアニメーションが変わるなど、かなり凝った演出になっていることが伺えます。
音楽
同梱の「【プレイ前に必ずお読み下さい!】Readme.txt」やエンドロール等を確認すると、効果音は「PANICPUMPKIN」や「効果音ラボ」などフリーSEが使用されているようですが、どうやらBGMなどは自作されているようです。
8bit音源のようなChiptuneのBGMで、SEとまったく違和感なくマッチしています。
Chiptune系の音楽が好きであれば、BGMだけ聞いても楽しめるかもしれません。
日本のインディゲームシーンでは、なかなかBGMまで自作するという作品はお目にかかることができません。もしこの作品を(たとえフリーSEなどを使用していたとしても)1人で作ったということであれば、かなり多才な方だという他ないでしょう。

わたしけっこうケモノ好きー。

私も好きなほうです。
特に本作はキャラクタが多彩ですので、
非常に華やかになっていて楽しいですね。

俺はいつもこういうの見ると
なんでみんな日本語しゃべってるのか
よくわからなくなるんだよな。

よくも悪くもファンタジーですからね。
整合性を強く意識すると、
亜人という種族はなかなか
素直に受け止めにくいのかもしれません。

シロートってたまーに
無駄に論理的なこと
考えようとするよね。
頭悪いのに。

悪くねえやい。

1,000円の10%引きは?

えっ。
おっ、うーん……。

2,000円の20%引きは?

ちょ、待てよ。
さっきの問題がまだ……。

10,000円の100%引きは?

う、うっ、
うーん…………。

100%引きだと
元値がいくらでもタダになる
というのは、さすがにわかるのでは?

うーん……。

悩んでる。

……。
操作方法
操作はキーボードのみです。ウディタ製のゲームではマウスが使用できることもありますが、クイズで上下左右キーを使用するためか、マウスは使用できないようになっているようです。
実質的にクイズでの戦闘が中心で、RPG風といっても移動するシーンは多くありません。
セーブポイントとステージを選択するくらいしか移動はしないため、キーボードでしか操作ができないとしても特に違和感やストレスはないでしょう。
システム
「IQuest」のゲームシステムは、クイズに特化しています。
演出はRPGの戦闘を模していますが、ゲームとしては完全にクイズのシステムとなっており、RPGのレベルの要素もありません。そのため基本的にはクイズのゲームが嫌いでない方向けの作品だといえるでしょう。
クイズが苦手でも、「アシスト」のシステムでいくらか正解を当てやすくはなっていますし、各ステージで出題される問題には限りがありますので、何度か繰り返しプレイし続けていれば「この出題に対してはこの答え」といった暗記で対応することもできるでしょう。
選択肢の順序はランダムになっておらず、同じ問題であれば答えは毎回同じ順序で同じ場所に現れるため、配置だけ覚えることでも(ややトリッキーではありますが)対処できます。
そのためクイズシステムが第一で、ケモノ要素やRPG風演出は二の次です。
演出やキャラのグラフィックが華やかですので、たとえば動画や配信の実況でもきらびやかになると思われますが、「クイズが苦手であれば、何度も同じステージで同じクイズを見せる」ということになりかねないので、動画の場合は編集が大事になってくるでしょう。
所要時間
「IQuest」のクリアにかかる時間は、約1~3時間ほどと推定されます。私は2時間強でクリアしました。クイズが得意で、失敗しても短期記憶で即時的に答えを憶えられるなどであれば、2時間以下でクリアすることはまったく難しくないでしょう。
(私は記憶力に乏しいので、実際のところクイズは得意ではありません)
本作のクイズはいろいろなジャンルにまたがっているため、不得意なジャンルが多い方には、ところどころ詰まってしまう難しめのゲームに感じられるかもしれません。
特に「学校での勉強」のような化学・歴史のクイズなどもありますので、そうしたものが苦手な方であれば、3時間を超える可能性もあります。
クリア後の特典や特別ステージはないようですので、1度クリアすれば2周めなどをプレイする必要はないでしょう。そのため通常クリアと完全クリアの区別はないといえます。
難易度
本作「IQuest」のクイズは、簡単ではありません。全体的に易しい問題も難しい問題もあり、戦闘開始時の主人公の体力が常に敵より低い状態ですので、間違いが多いと負け続けることになるでしょう。先述のように答えを記憶するなどすればある程度は対処できますが、とはいえそれも苦手な方にとってはなかなか進めにくいと感じられるかもしれません。
負けてしまってもすぐにリスタートできるのはありがたいのですが、お助けシステムとして「何度も負けると難易度が下がる」「主人公の初期体力が増える」「敵の初期体力が減る」といったものがあれば、もっと苦手な人への対処にはなったかもしれません。
私は人並み(もしくは人より下手)程度のクイズ適性ですので、私が2時間強でクリアできたということは、平均的にはやはりもう少し短めの2時間前後でクリアできると考えて差し支えないのではないでしょうか。クイズが苦手な方にとっては進めにくい可能性はあるのですが、アシストで難易度を下げることができ、リスタートも容易であって、プレイはスムーズに行うことができるため、全体的な難易度は34点(100点中)としました。

俺ァどーーしても
クイズが苦手なんだよなー。

だからそれは
頭がよくないからだって。

そんなことない、
俺は頭イイ――

10×45は?

えっ、じゅうかける
よんじゅうご?
あー、えー、
あっ、450だ!

20×35は?

ふぇっ?
い、いや、さっき正解したから
もういいじゃね――

50×120は?

おっ、うん、
あっ、えーっ、

ぷしゅー……。
(頭から煙を吹く)

あっ、ぶっトんだ。

からかうのも
ほどほどにしてあげてくださいね。

はーい。
次のエントリ
次回のエントリでは、「IQuest」のオススメなところとイマイチなところをなるべく客観的にまとめていきましょう。


しゅーーーーーー……