【フリゲ】《2020年2月》おすすめの作品は? 1ヶ月で実際にプレイした34+30作品からピックアップ!【インディ】

1ツイゲームレビュー
2020年2月の1ヶ月間で実際にプレイ・レビューした33+30作品のなかから、月間のオススメ・超オススメをピックアップします。

こんにちは、Caffeineです。
新型コロナウィルス(COVID-19)の影響が日に日に大きくなってきていますが、私たち一般人には手洗い・うがい・消毒をしっかりし、家で静かにしていることが重要だそうです。

そのためちょっとした対策として、ゲームを家で楽しむのもイイのかもしれません。
今回は2020年2月の1ヶ月間で実際にプレイしレビューしたゲーム33+30作品のなかから、オススメの作品をピックアップしてまとめていきます!

2020年1月のまとめ(前月):
【フリゲ】《2020年1月》おすすめの作品は? 1ヶ月で実際にプレイした52(+12)作品からピックアップ!【インディ】
2020年1月の1ヶ月間で実際にプレイ・レビューした52(+12)作品のなかから、月間のオススメ・超オススメをピックアップします。 こんにちは、Caffeineです。 2020年の1月も早く過ぎてしまいましたね! 正月だったのがつい昨日...

2020年2月の超オススメ作品!

2020年2月の超オススメ作品は1つです!
ジャンルなどが嫌いでないなら、ぜひプレイしてみてください!

  1. 「乙女ゲームのヒロインになったのに親友が邪魔すぎて攻略ができません!」
  2. 1月5週
    1. 「乙女ゲームのヒロインになったのに親友が邪魔すぎて攻略ができません!」
  3. 2月1週
    1. 「Lady Ice Redux」
    2. 「MELON」
    3. 「Legbreaker」
    4. 「True Nightmares」
    5. 「RECREW」
    6. 「マスターアラビアン」
    7. 「Twin Soul」
    8. 「My Rusty Submarine」
  4. 2月2週
    1. 「Happy Mikey」
    2. 「Contemp」
    3. 「The Last Light」
    4. 「Aztez」
    5. 「PARANOID」
    6. 「Tasty Ramen」
    7. 「SHRINE」
    8. 「Kingdom Come: Deliverance」
  5. 2月3週
    1. 「The Mortuary Assistant」
    2. 「Human killing」
    3. 「Doomer」
    4. 「MADiSON」
    5. 「Assassin’s Creed Syndicate」
    6. 「Fearia」
  6. 2月4週
    1. 「銀鏡の神は。」
    2. 「メメント・モリの夜」
    3. 「Locked Up」
    4. 「Mosquito」
    5. 「InnerSpace」
    6. 「FeedVid」
    7. 「Handyworker’s Tale」
  7. 足を壊す独特なパズル!
  8. バランス系 船修理パズルゲーを楽しみたい人には!
  9. 爆破で敵を倒すACTを遊んでみたい人には!
  10. 潜水艦を修理するゲームでドタバタしてみたい人には!
  11. 男の子が主人公の鬱系ホラゲーをプレイしてみたい人には!
  12. FNaF系FPSインディ作品を遊んでみたい人には!
  13. ラーメンのマスコットに襲われてみたい人には……
  14. Doom系インディゲームを遊んでみたい人には!
  15. 死体と1対1で向き合ってみたい人には……
  16. ヒーローになりたい人には
  17. パズルっぽいFPSをプレイしてみたい人には!
  18. 神として崇められてみたい人には
  19. 食べながら知力を上げる探索ゲーを遊びたい人には!
  20. 洋ゲーらしいホラー作品を楽しみたい人には!
  21. 異世界での脱出ゲームをプレイしてみたい人には!
  22. YouTubeアプリっぽいホラゲをプレイしてみたい人には!
  23. 裏がある修理ゲー……?
  24. 雪嵐のなかでのホラーを味わいたい人には!
  25. ドットがキレイなACTを遊びたい人には!
  26. 悪夢を味わいたい人には……
  27. 東欧っぽいホラゲを味わいたい人には!
  28. 雰囲気のいい海外ホラゲを楽しみたい人には!
  29. 海外ホラゲをしっかり味わいたい人には!
  30. 重厚な雰囲気のホラゲーを体験したい人には!
  31. 「Aztez」
  32. 「Kingdom Come: Deliverance」
  33. 「Assassin’s Creed Syndicate」
  34. 「Fearia」
  35. 「InnerSpace」

「乙女ゲームのヒロインになったのに親友が邪魔すぎて攻略ができません!」

本作は、タイトルからわかるようにコメディ要素の強いノベルゲームです。序盤では、主人公の女子高生が男子と親密になろうとするも、なぜか親友が割り込んでくるという百合展開があります。

乙女ゲームのヒロインになったのに親友が邪魔すぎて攻略ができません!

なぜ本作が、月間の超オススメとしてピックアップされたのでしょうか? それは本作には「裏」があるからです。

ゲームを探してこのタイトルを見たとき、人は「なるほど、表向きは乙女ゲームで、その裏返しとしてたぶん百合系になるんだな」と考えることでしょう。その考えの「さらに裏」が考えられているのが本作です。

ここではどのような「裏の裏」があるのかは明言しません。しかしそれがどんなものなのかは、本作が「やや鬱系」のストーリーであると説明することで補足しておきましょう。いわゆる「全部タイトルで説明する」タイプのラノベ系、しかもコメディっぽさからはなかなか予測できないエンディングが待っています。

本作を制作したサークルでは、2012年から現在(2020年3月)までで30作品近くを発表されています。本作のように女性主人公やGL(Girls Love)系のノベル作品のみならず、男性主人公やBL(ボーイズラブ)系の作品もあり、ADVやRPG作品も制作されてきています。

そのため本作のように「裏の裏」がある作品をつくるだけの下積みがしっかりとあるということなのでしょう。ゲーム制作の経験・素養がしっかりあるサークルとして、安心できる品質なのでしょう。

注意したいことがあるとすれば、どうしても「百合・GL」系の作品だということです。この点がどうしても納得できなければ、たとえ「裏の裏」がしっかり用意されている作品だったとしても、楽しくプレイできないことが容易に想定されます。

もしそうしたジャンルがさほど苦手でないのであれば、ぜひプレイしてみてください! 巧く騙してくれます!

「#1ツイゲームレビュー」ってナニソレおいしいの?

Twitter上で「#1ツイゲームレビュー」としてインディゲーム・フリーゲームなどの作品のレビューで、1つのツイートで紹介しています。そちらはアフィリエイトや広告などがないので、完全に無償で行っています。

新作だけでなく旧作もレビューしていますので、プレイしたいゲームを探すのに役立てていただいたり、見るための実況動画を探す、もしくはプレイして撮影するための素材を探すのに役立てていただけたりすると幸いです。

各週のまとめ

それではまず2月の各週のツイートをまとめて確認していきましょう。

月間のまとめ記事では、各週で「週間のオススメ」としてピックアップした作品だけをまとめていきます。それ以外の作品は、週間のまとめ記事でご確認いただけます。

1月5週

1月の5週めのまとめでは、2/1分のツイートも含んでいました。そのためその2/1分を、しっかりと今回 加えておきます。

今回この週からまとめるのは1作だけです。

1月5週めのまとめ記事:
【フリゲ】《2020年1月5週》おすすめの作品は? 1週間で実際にプレイした12(+5)作品からピックアップ!【インディ】
1月の5週めに実際にプレイしレビューした12(+5)作のゲームのなかから、おすすめの作品をご紹介します。 こんにちは、Caffeineです。 2020年1月の最終週である5週めの「#1ツイゲームレビュー」まとめです! 全12(+5...

「乙女ゲームのヒロインになったのに親友が邪魔すぎて攻略ができません!」

2月1週

2月の1週めでは、10+5レビューのうち8作品をオススメとしてピックアップしました。

2月1週めのまとめ記事:
【フリゲ】《2020年2月1週》おすすめの作品は? 1週間で実際にプレイした10(+5)作品からピックアップ!【インディ】
2020年2月の1週めに実際にプレイしレビューした10(+5)作のゲームのなかから、おすすめの作品をご紹介します。 こんにちは、Caffeineです。 2020年の2月の初週である1週の「#1ツイゲームレビュー」まとめです! ...

「Lady Ice Redux」

「MELON」

「Legbreaker」

「True Nightmares」

「RECREW」

「マスターアラビアン」

「Twin Soul」

「My Rusty Submarine」

2月2週

2月の2週めでは、10+3レビューのうち8作品をオススメとしてピックアップしました。

2月2週めのまとめ記事:
【フリゲ】《2020年2月2週》おすすめの作品は? 1週間で実際にプレイした10(+3)作品からピックアップ!【インディ】
2月の2週めに実際にプレイしレビューした10(+3)作のゲームのなかから、おすすめの作品をご紹介します。 こんにちは、Caffeineです。 今回は2020年の2月2週めである02/10~02/16までの期間に、レビューツイートをした作...

「Happy Mikey」

「Contemp」

「The Last Light」

「Aztez」

「PARANOID」

「Tasty Ramen」

「SHRINE」

「Kingdom Come: Deliverance」

2月3週

2月の3週めでは、7+15レビューのうち6作品をオススメとしてピックアップしました。

2月3週めのまとめ記事:
【フリゲ】《2020年2月3週》おすすめの作品は? 1週間で実際にプレイした7+15作品からピックアップ!【インディ】
2020年2月の3週めに実際にプレイしレビューした7+15作のゲームのなかから、おすすめの作品をご紹介します。 こんにちは、Caffeineです。 今回は2020年2月3週めである2月の17日~22日の間にレビューしたゲーム作品をまとめ...

「The Mortuary Assistant」

「Human killing」

「Doomer」

「MADiSON」

「Assassin’s Creed Syndicate」

「Fearia」

2月4週

2月の4週めでは、9+7レビューのうち7作品をオススメとしてピックアップしました。

2月4週めのまとめ記事:
【フリゲ】《2020年2月4週》おすすめの作品は? 1週間で実際にプレイした9(+7)作品からピックアップ!【インディ】
2020年2月の4週めに実際にプレイしレビューした9+7作のゲームのなかから、おすすめの作品をご紹介します。 こんにちは、Caffeineです。 今回も張り切って、2020年の2月最終週である4週めに、実際にプレイ・レビューした9+7作...

「銀鏡の神は。」

「メメント・モリの夜」

「Locked Up」

「Mosquito」

「InnerSpace」

「FeedVid」

「Handyworker’s Tale」

2月のオススメは?!

それでは以上の作品のなかから、2月のオススメ作品をまとめていきましょう!
全部で17作品あります!

足を壊す独特なパズル!

「Legbreaker」は、ジャンプを行ってステージをクリアしていくパズルACTです。ジャンプを行うと片足を負傷するので、2回しかジャンプできません。

Legbreaker by Azaan Lambkin
A puzzle platformer where you can only jump twice.

本作がオススメである理由は、独創性のためです。「人間って足が2本だよね、だからジャンプして片足が使えなくなるなら、そりゃ2回しか飛べないよね!」というシンプルながらクレイジーな設定を、いまだかつて見聞きしたことがあるでしょうか? 少なくとも私はありませんでした。

そうした独創性だけでなく、パズルとしてもしっかりしています。ジャンプを2回した後は主人公が立てずに這いつくばるのですが、ステージによってはわざとジャンプを浪費して這いつくばった状態で進めていくことにもなります。しっかりと考えられています。

バランス系 船修理パズルゲーを楽しみたい人には!

「RECREW」は、2Dのパズルゲームです。バラバラに壊れた船を修復するために、流れてくる重りや浮きなどをくっつけていきます。

RECREW! by BeetBomb
Repair your wrecked ship and regather your lost crew!

本作はストーリーにやや乏しいパズルゲームですが、システムがおもしろいのがイイところです。最初は板切れ一枚に主人公が乗っているだけですが、右から流れてくる漂着物をくっつけていくことで船を修復(というよりゴミの寄せ集めにしか見えませんが)ができるようになります。

タイトル「RECREW」は、おそらく漂着物と一緒に流れてくる船員(crew)を再度(re-)乗せる(ことができるよう安定した状態に組み立てていく)というところからきているのでしょう。

落ち物ゲーを横にしたような印象のシステムがよく、重りと浮きのバランスを調整するのが楽しい作品です!

爆破で敵を倒すACTを遊んでみたい人には!

「マスターアラビアン」は、宝玉で敵を倒しながらステージを進めていくACTです。4種類の効果が異なる宝玉を使い分けていくのが楽しい作品です。

マスターアラビアン:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「マスターアラビアン」:4種類の力を使って敵を倒して進む見下ろし方アクションゲーム!

本作のプレイ感は、少しボンバーマンに似ています。宝玉をまるで爆弾のように置くと、少し時間を置いて爆発などの効果が発生するので、それで敵を倒していきます。初期状態で使える赤い宝玉は、設置した宝玉を中心に少しの範囲を巻き込んで爆発するので、ボンバーマン感が強いでしょう。

宝玉のダメージは主人公にも及ぶので、自滅してしまうこともあります。自滅でのゲームオーバーも頻繁に発生するかもしれませんが、何度でもリトライできるのでストレスはさほど大きくないでしょう。

潜水艦を修理するゲームでドタバタしてみたい人には!

「My Rusty Submarine」は、ボロボロの潜水艦を少しでも長く使えるよう修理を続けていくドタバタ系ゲームです。ブラウザでも遊べます。

My Rusty Submarine by Sørb, DrLudwig3
Repair your submarine and try to get as far as possible.

海外作品ですが説明が英語ではなく図で示されているので、心配せずにプレイできます。ゲームを開始すると、壁が壊れて浸水したり電気が消えたりとトラブルが発生します。それを図で示される説明の手順に合わせて臨機応変に修理していきます。

最初は1つ1つ確実に修理できるスピードですが、次第に手に負えなくなってくるので「どうすればより効率的に問題を先延ばしできるか?」という考え方で対処していくことになります。ドタバタあたふたするのが楽しい作品です。

男の子が主人公の鬱系ホラゲーをプレイしてみたい人には!

「Happy Mikey」は、男の子が異次元から戻るために家のなかの壊れた像を修復していく海外製のTPS視点ホラーゲームです。ストーリーはやや鬱系です。

Happy Mikey by Nzquare
Mike found his parents are disappeared and there are weird statues in his house.

本作ではしゃべるテディベアや、徘徊する目や口だけのモンスター、なぜ存在するのかよくわからない像などが出現します。どこか夢のなかにいるような雰囲気があります。

一度でも敵に捕まると男の子のパジャマが血まみれのように真っ赤になるなど、ドキッとする瞬間があります。ジャンプスケア(Jumpscare:急な画像や大きな音で驚かす手法)などのホラー演出はなく、全体的に像を修復する探索ゲームとして進めていきます。

ストーリーは各所にちりばめられている男の子のメッセージ、落書きなどで理解できるようになっています。少し推測していくことになりますが、エンディングでは現実世界に戻ってハッピーエンド、とはいかない「タイトルがそもそも嘘」というタイプの作品です。狡猾でおもしろいですよ!

FNaF系FPSインディ作品を遊んでみたい人には!

「The Last Light」は、部屋に閉じ込められた状態でモンスターがしかけてくる勝負をこなす海外製のFPS視点ホラーゲームです。消えるロウソクを何度もつけたり、開くカーテンを何度も閉めたりします。

The Last Light by MrNoupGames
Survive to the monster during the night in your bedroom.

ジャンルとしてはいわゆる「FNaF」系といえるでしょう。人気作「Five Nights at Freddy’s」と似たシステムの作品がそう呼ばれます。

敵が定期的にちょっかいをかけてくるのですが、それを放置するとジャンプスケア(画面いっぱいに顔が出て大声で襲われるような脅かし演出)が発生し、ゲームオーバーとなります。古典的な脅かしである上に悪態をつきたくなるような屈辱感があるのが特徴的なシステムです。

プレイヤーはそのジャンプスケアやゲームオーバーを避けるために、敵からのちょっかいをすべて事あるごとに無効化していく必要があります。本作ではちょっかいが「ロウソクを消される」「カーテンを開けられる」などなので、「ロウソクをつけなおす」「カーテンを閉めなおす」を繰り返していきます。

本作のジャンプスケアはそこまで過剰ではないものの、ちょっかいに対応するのに集中しているとやはり驚いてしまいます。この驚かないよう、ゲームオーバーにならないよう対処する緊張感が、FNaF系最大の魅力ともいえるでしょう。

ラーメンのマスコットに襲われてみたい人には……

「Tasty Ramen」は、PS1スタイルの海外製FPS視点ホラーゲームです。販売店にいるラーメンのマスコットが襲ってくる あまり怖くないホラー作品です。

Tasty Ramen by Siactro
A psx like horror game about ramen!

本作の特徴は、なんといってもタイトルからも感じとれる違和感です。ラーメンの販売店にいるマスコットが敵だというフシギな作品です。

ボリュームは小さめでコツさえつかんでしまえばすぐにクリアできますが、タイトルの違和感に惹かれたなら、ぜひプレイしてみてほしい作品です!

Doom系インディゲームを遊んでみたい人には!

「SHRINE」は、Doomエンジンで作られた疑似3DのFPSです。レトロなプレイ感がおもしろい作品です。

Shrine by scumhead
An Eldritch Body-Horror First Person Shooter

Doom系の古くから続くFPS作品の初期タイトルをプレイしたことがあるかどうかで、本作へのイメージは大きく変わるでしょう。プレイしたことがあれば懐かしいと感じるでしょうし、なければ新しく感じるかもしれません。

Doomは、今では日本でも周知されているFPSジャンルの黎明期から続くタイトルで、非常に有名な作品です。Steamでは「The Ultimate Doom」として販売されています。

本作はこのDoomを踏襲した作品で、楽しくプレイできます!

死体と1対1で向き合ってみたい人には……

「The Mortuary Assistant」は、海外製のFPS視点ホラーゲームです。「エンバーミング」などの死体の消毒などを任されて一人で行っていきます。

The Mortuary Assistant (Prototype) by DarkStone Digital
Alone with the dead

本作はボリュームが小さめのプロトタイプです。デモ版と大きく違いはないでしょう。通常デモ作品は「オススメ」ではなく「次点」として扱うことが多いのですが、本作をオススメとしてピックアップしたのはタイトル「The Mortuary Assistant(葬儀の助手)」からも察せられるように、その独特な設定が理由です。

主人公は、正式なMortician(葬儀屋)が私用でオフィスを離れないといけないということで、代わりに一人でしてくれないかと頼まれます。不慣れな主人公のためにTo-Doリストが用意されていて、それを見ながらプレイヤーはゲームを進めていくことになります。

デモ版でなくともこうした「死体と1対1で向き合う」というシステムの作品は、あまり見受けられません。この着眼点が、本作をオススメする理由です。ホラー作品としてはかなりグッドな設定でしょう。

ホラー作品が苦手な方には信じられない設定かもしれませんが、逆にホラーが好きな方でしたら雰囲気を味わうためにプレイしてみるのもイイのではないでしょうか?

ヒーローになりたい人には

「Human killing」は、幼い姉弟が怪しい敵に襲われる探索ゲームです。主人公の姉がヒーローになりたがっていて敵を撃退していくことになります。

Human killing:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「Human killing」:”あなた”は手紙を受け取りました。

本作は少し複雑な作品です。どう複雑かというと、まずストーリーはミステリ作品のように「謎」が隠されていて、それは最終盤までわからないようになっています。ゲームを進めても情報が小出しにしか開示されないのです。

またゲームシステムは、家などを探索して敵を撃退・退治するのですが、それぞれの段階でとる行動がまちまちなので、「チュートリアル」めいたものがあまりありません。そのため「次にどうするべきか」という方針がややわかりづらいのが難点です。

このようにストーリーにもシステムにも複雑さ・難点があるものの、ゲーム全体としての私の評価はかなり高めです。なぜならすべての謎が最後に明らかになるようしっかり工夫されていて、謎がとけるスッキリ感、エンディングに対する感慨などが一気に押し寄せてくるからです。

正直なところをいうと、本作を今月の月間オススメとしてピックアップするか迷いました。それはクリアして主人公たちの思惑に納得できたからです。しかし結果的に月間オススメとして選ばなかったのは、ゲームシステムの複雑さのためです。

ストーリーの複雑さはクリアまで進めれば氷解します。しかしゲームシステムの複雑さ、「次にどうすればいいのかわからない」といった感覚は、クリアしたとしても氷解しませんでした。これは難しいところです。チュートリアルを入れればそれで充分、ヒントを出すようにすれば充分、という単純な話ではないからです。

ゲームシステムの根本的な変更を加えないならば、ボリュームを少し大きくして「こういうときはこうすればいいんだよ」というチュートリアルめいた「ほのめかし」を、ストーリー中に挿入すれば少しは変わったかもしれません。

ここでの本作の評価はともかく、2Dのツクール系ADVが嫌いでなければ、ぜひプレイしてみてほしい作品です。エンディングは爽快ではありませんが、それも味わいと認めた上でクリアした後の後味も悪くはないので、よかったらプレイしてみてください!

パズルっぽいFPSをプレイしてみたい人には!

「Doomer」は、海外製のFPSです。ボリュームは小さめですが、弾数が限られているために「パズルゲーム」っぽくなっているのが特徴です。

Doomer by Jash Games

本作で使用する武器はショットガンで、弾数は有限です。通常のFPSだと、敵を倒す爽快さや(PvPゲームにおける)相手を出し抜く戦略性などが魅力となります。しかし本作では弾数が有限である上に、どうやら弾より敵のほうが数が多いので、すべての敵を倒すことはできないようです。

そのため「どの敵を倒してどの敵を残しておくか?」という点を考えないとクリアしにくくなっています。「当て損なう」や「倒さなくていい敵に弾を浪費する」という行為をしてしまった後で、クリアがほぼ不可能であることに気づいてしまうこともあります。

このパズル性が意図して演出されたものなのか、単に弾数が少なくした結果そうなってしまっただけなのかはわかりません。しかしコンパクトなインディゲームとしては、そのおかげで意外と遊べる内容となっているのです。

神として崇められてみたい人には

「銀鏡の神は。」日本製の2D探索ゲームです。「願いを叶える異能」があるため神として崇められている少年が主人公の作品です。

銀鏡の神は。:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「銀鏡の神は。」:微鬱探索ゲーム

本作のおもしろさは設定から生み出されるストーリー展開です。ゲーム性としては限られたマップ内を何度も探すタイプの探索がメインです。ややストイックなシステムですが、魅力があるとすればストーリー展開、特にエンディングでしょう。

マルチエンディングのシステムで、通常のバッドエンディングも味があるのですが、Trueエンディングに癖があっていかにも日本のフリーゲームといった趣があります。やや鬱っぽいエンディングではありますが、こういう味も楽しめる方は間違いなくたくさんいるはずです。

食べながら知力を上げる探索ゲーを遊びたい人には!

「メメント・モリの夜」は、逃げながら探索する日本のADVゲームです。主人公の少女は最初 言葉もまともに理解できませんが、食べ物を「食べる」ことで理解力が向上していく独特なシステムとなっています。

メメント・モリの夜:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「メメント・モリの夜」:私だけが楽しい探索型微ホラーADV

全体的に完成度が高い作品で、日本のフリーゲームのなかでも遊びやすい部類に入るでしょう。おもしろいのは「食べる」ことで理解力が上がるシステムで、通常の探索ゲームのようにアイテムを探すだけでなく、「食べられるアイテム」を探すのも重要になります。

舞台は研究所のような施設ですので、なぜ主人公はそんなところで目が覚めたのか、などの謎があるのも興味深いところとなっています。

洋ゲーらしいホラー作品を楽しみたい人には!

「Locked Up」は、海外製のFPS視点ホラーゲームです。部屋に閉じ込められて、わけがわからないまま怪奇現象を体験していきます。

Locked Up v 2.0 + Free demo version by EMIKA_GAMES
«Don't believe everything you see»

本作の特徴は、少ないマップ数ながら洋ゲーらしいグラフィックで気持ち悪い(誉め言葉です)体験ができるところです。全体的なレベルが底上げされているので、ホラーゲームが好きなら楽しめるでしょう。

デモ版であるためボリュームが小さいのは残念ですが、いかにも洋ゲーらしい感触を無料で楽しめるので、興味がある方にはぜひプレイしてみてほしい作品です。

異世界での脱出ゲームをプレイしてみたい人には!

「Mosquito」は、日本製の2D探索ゲームです。タイトルの通り、奇妙な虫の敵が登場します。

Mosquito:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]
「Mosquito」:愛してる

ややアニメっぽいイラストが特徴的な本作は、探索ゲームには珍しく「魔女やドラゴンが登場する異世界」が舞台となっています。シリアスな作風なので集中してプレイできます。

ゲーム性は一般的な探索ゲーム同様、マップをいろいろと探索して謎を解いていきます。オーソドックスな探索フリーゲームを楽しめる人ならば、この作品も楽しめる余地が充分あります!

YouTubeアプリっぽいホラゲをプレイしてみたい人には!

「FeedVid」は、YouTubeのような動画アプリが呪われていて、怪しい動画がオススメとして表示されていく……というホラーパズルゲームです。

FeedVid by Varun Ramesh
Strange videos appear on your phone.

ゲームを起動すると疑似的にアカウントを作り、アップロードされている動画のサムネイルを見ていきます。そのなかにサムネイルのない奇妙な動画があります。ゲーム内にあるパズルを解いていくと、新しい動画が登場します。そうしてエンディングまで進めていきます。

英語のゲームなので慣れない日本人には少しハードルが高いのですが、ヒントはすべてゲーム内に隠れているので、クリアできないものではありません。没入度が高いので、自分が実際に体験しているような雰囲気を味わえるでしょう。

裏がある修理ゲー……?

「Handyworker’s Tale」は、海外製の2D修理ゲームです。ゲームの前半と後半で雰囲気が異なるのが特徴的な作品です。

Handyworker's Tale by Abyssal Instinct
A seemingly charming, short game made for Global Game Jam 2020

実は本作には裏があります。裏があるというのは、端的に「騙される」ということですが、騙されてでもイイ作品をプレイしてみたいという人でしたら楽しくプレイできるでしょう!

次点の作品たち!

惜しくもオススメ作品としてはピックアップされませんでしたが、そのジャンルが好きな方などは楽しめるだろうと思われる作品を、次点としてまとめておきます。

次点である理由を明記していることがありますが、これはどのゲームをダウンロードするべきか個々人の方が判断していただく材料にしていただくためであり、私が作品を非難するつもりはまったくないことをご了承ください。

全部で7作ピックアップしています。

雪嵐のなかでのホラーを味わいたい人には!

「Lady Ice Redux」は、海外製のFPS視点ホラーゲームです。雪女のような存在に襲われないよう逃げていきます。

Lady Ice REDUX by Nyar
Whatever you do, stay out of the dark!

本作が次点である理由は、やや没個性的なところです。「雪女のような存在」という敵の特徴はあるのですが、実際にプレイしてみると「よくあるインディゲーム」という印象は拭い切れないのではないでしょうか。

海外製の3Dホラーゲームでは、「あえて敵の3Dモデルをハッキリ映さない」ことで恐怖感を演出しようとする向きがあります。3Dモデルに工夫をしてそれを前面に出すことでインパクトを与える、のような対策をしていれば、もっと個性が出たのかもしれません。

もちろんちゃんと遊べるレベルにまで洗練されてはいますし、前後半の2部構成という少し珍しい仕組みもありますので、興味が湧いた方はぜひプレイしてみてください!

ドットがキレイなACTを遊びたい人には!

「MELON」は、ドット調のメトロイドヴァニアACTです。主人公はアンドロイドなので、集めたチップなどでアップグレードできます。

MELON by fruitdev
MELON is an exploration platformer starring Melon, a robot who would rather be a normal girl than a killing machine.

本作が次点扱いなのはデモ版だからです。全体的にクォリティが高く洗練されているのですが、やはりおもしろければおもしろいほど「最後まで遊びたい!」という気持ちが高まるのが人情というものです。

ドットがしっかりしていますし、プラットフォーム系(マリオのようにジャンプを駆使してステージを進むタイプ)のようにACTとしても楽しめるので、ドットがお好きな方にはオススメです!

悪夢を味わいたい人には……

「True Nightmares」は、自宅で起こる悪夢に関する海外製FPS視点ホラーゲームです。15~20分ほどでクリアできます。

True Nightmares by Mn3
Do you really know what is real?

本作が次点であるのは、Chapter 1のみのリリースだからです。ストーリー展開がようやく動き出したところで終わってしまうので、「この先はどうなるの!?」と気になってしまうのです。

自宅の薄暗く人気のない雰囲気が気味悪く、悪夢の描写もしっかりしているのでホラー作品として充分 楽しめる内容となっています。開発コストとの相談にはなってしまいますが、やはりもう少しボリュームがあるか、展開でインパクトがあるところを体験できると、オススメとして紹介できたところでしょう。

東欧っぽいホラゲを味わいたい人には!

「Twin Soul」は、東ヨーロッパを舞台としたあるアパートで起こる怪奇現象を追体験する海外製FPS視点ホラーゲームです。

Twin Soul Demo file
Over the past six months, we have worked hard to present you with a demo version of our project and show you the vision of the game we want to develop.

本作が次点である理由は、デモ版だからです。プレイした感覚は、まさに「本編の体験版」といった形で、本作の先に本物があるといった印象になってしまいます。本編を知りたいと思う反面、制限されてしまっていることを強く感じてしまうわけです。

グラフィックや雰囲気は見事で、モンスターの気味悪さもかなり洗練されていると感じられました。とても地に足のついたプレイ感を味わえたので、堅実なホラーを体験してみたい方にはオススメです!

雰囲気のいい海外ホラゲを楽しみたい人には!

「Contemp」は、海外製のFPS視点ホラーゲームです。怪しい屋敷を探索するオーソドックスな洋ゲーです。

Contemp by Micaka
Contemp, a short horror game set in a abandoned house.

本作が次点となっているのは、全体的なインパクトの弱さのためです。グラフィックはしっかりしていてクォリティが高いのはプレイしてみれば誰でもわかるのですが、あまりにオーソドックスなのでゲーム性が特徴的に感じられないのです。

またストーリーに乏しく演出も大人しめなので「デモ版」という印象が強い作品でもあります。しかしデモだという公式な説明はありませんし、特に続編が作られたりアップデートが頻繁に行われたりしているわけでもなさそうです。そのためこれ以上 更新される可能性は少ないということなのでしょう。

しかしグライックを含めた雰囲気はとても秀逸ですので、1度プレイしてみると凄いと感じられるかもしれません!

海外ホラゲをしっかり味わいたい人には!

「PARANOID」は、海外製のFPS視点ホラーゲームです。自宅に帰宅してからの怪奇現象を体験していく作品です。

PARANOID [prototype cancelled] by Ngames Studios Entertainment
Welcome to the Nightmare of your past.

本作は2つのチャプターから構成されていて、自宅や外出先での怪奇現象を体験できます。少しスレンダーマンにも似ている四肢が長く黒い敵が特徴的で、夢のなかをさまよっているようにも感じられる雰囲気の作品です。

この作品が次点なのは、楽しいながらも洗練されていない印象を受けるところにあります。海外ホラーゲームではストーリーや整合性が重視されず、「ホラー演出の寄せ集め」のようになっている作品になってしまっている場合があります。

たとえばファイナルファンタジーの旧作では、戦闘時に時間でゲージが溜まっていき、敵味方ともに行動順が速度で決定されていくシステムが採用されていました。あのシステムを見れば、ファイナルファンタジーを思い出す方は多いでしょう。そうした独自性が感じられたなら、オススメとしてピックアップできたでしょう。

しかし無料で遊べる海外インディゲームとしては、ボリュームが少し多めなので、「遊んだ感」はしっかりあるかもしれません。

なお本作は後にアップデートされて、「PLAYABLE TEASER(遊べるティーザー)」として別作品として登録されました。そちらもレビューしています。

重厚な雰囲気のホラゲーを体験したい人には!

「MADiSON」は、奇妙な館に閉じ込められた主人公が探索をする海外製FPS視点ホラーゲームです。雰囲気が重めなのが特徴的です。

MADiSON Demo by MADiSON Videogame
A first person psychological horror game

本作が次点扱いだというのは、デモ版でボリュームが少なめだからです。「Outlast 2」や「Layers of Fear」のような重厚な雰囲気が感じられるのはとてもイイのですが、イイからこそ短さが際立ってしまうというのは難しいところですね。

その他

こちらでは「Epic Games」での期間限定無料ゲーム(無料時に紹介したものなので、現在では無料ではなくなっている可能性が高い作品)は、こちらに分けて掲載しておきましょう。

「Aztez」

「Aztez」は、格闘とストラテジーが融合した作品です。ストラテジーで他勢力と拠点を奪い合い、毎ターン行われるミッションで格闘パートが発生し、勝つことでストラテジーを有利に進めていけます。

Aztez
Aztez is a unique hybrid of beat 'em up and turn-based strategy, set in the world of the Aztec Empire. Highly technical, real-time, beat-em-up combat events res...

「Kingdom Come: Deliverance」

「Kingdom Come: Deliverance」は、中世ヨーロッパを舞台としたリアル系RPGです。戦闘では間合いとスタミナを考慮しながら戦う独特なシステムとなっています。

Kingdom Come: Deliverance - 『Kingdom Come:Deliverance』
『Kingdom Come:Deliverance』は、神聖ローマ帝国を舞台にした壮大な冒険に没入できるストーリー主体のオープンワールドRPG。両親の敵を討つために侵略軍と戦い、形勢を一変させるクエストに挑戦して戦果に影響を与える選択をしよう。

「Assassin’s Creed Syndicate」

「Assassin’s Creed Syndicate」は、有名なアサシンクリードシリーズの9作めの作品です。「Epic Games」としてはかなり勝負をした無料化だったのではないでしょうか。

Assassin's Creed Syndicate - 『Assassin's Creed Syndicate』
1868年ロンドン。産業革命の渦中で、豪胆なカリスマアサシン、ジェイコブ・フライになろう。

「Fearia」

「Fearia」は、カードゲームとストラテジーが融合した作品です。限られたマス目のマップで、自分たちで地形をどこに配置するか選択肢ながら、ユニットを選択して敵のユニット・プレイヤーを攻撃していくゲームです。

Faeria
Faeriaは、ユニークな生きたボードで、50時間未満で300種類すべてのカードを獲得できる唯一のカードゲームです。

「InnerSpace」

「InnerSpace」は、フライトシミューレーション型探索ゲームです。失われた遺物を探す研究者の助手として、空を飛び回って遺物を探していきます。

InnerSpace - インバースを見つけよう
『InnerSpace』は、探検、そしてプレイヤーが作り上げる小さな、そして壮大な瞬間に満ちたゲームです。時間をかけ、空高く舞い上がって海に深く潜れば、インバースが自ずと姿を見せるでしょう。

さいごに

今回は超オススメ作品が1つでした。私はビジュアルノベル作品がけっこう好きなので、プレイヤーの予想をちゃんと巧く裏切ってくれる作品をピックアップしました。

日本ではインディも含めてビジュアルノベル作品が非常に多く発表されるので、フリーゲームをたくさんプレイする人にとってビジュアルノベルは食傷気味かもしれません。しかし今回ピックアップした作品は、そうしたビジュアルノベル作品のなかでも際立っていた作品でした。

もしたまたまでも「ビジュアルノベル作品をプレイしてみてもいいかな」という気分のときがありましたら、ぜひプレイしてみてください!

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