こんにちは、Caffeineです。ゲーマーの方々の「この無料ゲームって実際にプレイしてみるとどうなの? どんな感じ? おもしろい?」という不安を解消すべく、実際にプレイしてすぐに内容がわかるようレビューした「#1ツイゲームレビュー」のまとめです!
SSランクのゲームを月間の「超オススメ」として、Sランクのゲームを週間・月間の「オススメ」としてまとめています。月間のまとめは一番ザックリと情報を得られるようにまとめており、週刊のまとめは他の作品のツイートなどにも焦点を当て、個別記事では一番細かい情報を得られるようにしています。どのような情報を得たいかによって分けてご覧いただくと、読みやすいかと思われます。
今回は2020年5月の月間まとめですよ! サクッと情報を見て、楽しいゲーム生活の足しにしてください!
今月の超オススメ作品は!
2020年5月の月間オススメ(SSランク)である「超オススメ」作品は、なんと5作です! これまで1作もなかった月あったことを考えると、かなりの豊作です! 一部少し甘めに判定している作品もありますが、なにはともあれ各ゲームを見ていきましょう!
めちゃくちゃなネタ設定をちゃんとまとめる凄いエンディング「瞬刊サンガコミックス」
「瞬刊サンガコミックス」は、日本製の漫画作成ADVです。倒産寸前の出版社の期待を一身に背負う新人漫画家として、いろいろなジャンルの漫画を量産していきます。
このゲームの魅力は、「いろいろ盛りすぎだろ!」というコメディ設定と、漫画をつくっていくゲームシステムと、エンディングの強引なまとめ方です。
主人公は20代前半の女性ながら、母親が違う兄が4人もいたり、旅行中に闇ブローカーに捕まって裏オークションにかけられたりするという壮絶な人生を経験してきています。12人の妹がいる家庭にはさすがに届かないものの、なかなかありえない設定です。
コメディとして「おいおいおいおい」という驚きとも嘆息ともいいがたいツッコミをし続けることになるゲームで、ネタとして楽しく読み進めていけます。
ゲームシステムとしては、漫画のジャンル・登場人物・背景を組み合わせて執筆していきます。細かい漫画制作のシーンはないので、待たされずにサクサクと漫画を量産できます。最初はあまりパッとしない漫画ばかりですが、ゲームが進むにつれ組み合わせが増えていき、予想外の漫画をつくれるようになっていきます。
ゲームをクリアするだけなら漫画を全種類コレクションする必要はありません。もちろん猛者のためにクリア後も全種類コンプリートできるよう挑戦できるシステムになっています。
そして個人的にイチオシなのは、エンディングのまとめ力です。「その設定を最後にもってきて、そんな大団円でまとめるのか!!」と驚きつつも呆れた笑いが浮かぶエンディングになっています。
漫画家の浦沢直樹氏は”20世紀少年”などの作品のため「風呂敷を畳めない漫画家」と呼ばれることがありますが、このゲームの風呂敷の畳み方は「風呂敷の繊維をほどいて糸にしてでも畳む」ぐらいの無茶さが感じられます。ギャグゲーならコレでもありかもしれません。
漫画を量産していくゲームシステムは後半では作業になりがちですが、ぜひエンディングまで見てほしい作品です。最初の設定で「おいおいおいおい」と「おい」を4回くらい続けてしまった人なら、エンディングを見た後は「おい」を400回くらい続けるか、「おいおい」といいかけて開けた口を閉じられなくなることでしょう。
告白するぞ! アレデモナニカガオカシイゾ……?「Confess My Love」
「Confess My Love」は、Steamで遊べる海外製の「告白」ADVです。主人公の少年が放課後を利用してクラスメイトに告白をし続けるゲームです。
このゲームの魅力は、20コあるエンディング(と実績)を集めていくコレクション要素と、最後に見られるエンディング(大オチ)でゲームすべての種明かしをしっかり終わらせる用意周到さです。
まずゲームシステムとしては、早いエンディングでは1分以下で見られるという短いゲームプレイを重ねていくタイプです。1回のプレイは短いので、ストレスも少ないといえるでしょう。いろいろなパターンのエンディングがあるので、飽きが来ないという点もあります。
教室のなかにはパズルのような謎解きもあり、これをクリアすることで見られるエンディングもあります。さらにそうしたエンディングをすべて見終わった後の「最後のエンディング」が、大オチとしてこのゲームの謎をすべて明かすものとなっています。
そしてゲームの途中から主人公が想い人に告白しようとするときに、同じ教室にいてジャマになっている女の子がいます。この女の子についても、大オチのエンディングではすべて説明がつけられています。つまり最後のエンディングをキレイに見られるようにゲーム全体を設計しているので、完成度が高いのです。
なおこのゲームは2017年リリースと少し時間が経過してしまっているゲームです。このサイトの月間のまとめではなるべく新作ゲームをまとめるようにしているため、本来ならこのゲームも紹介しないところでした。しかし時間が経っていることよりゲームの楽しさを伝えるほうが優先されるべきだと考えたので、今回は月間のまとめにも加えることにしました。
犯人の名前入力でそんな人の名前が入力できるの!? 「マリーの大除霊」
「マリーの大除霊」は、日本製のホラーADVゲームです。誰かに呪われた少女が、呪いを断つために犯人のフルネームを推理する内容です。
このゲームの魅力は、エンディングの分岐のさせ方です。主人公は人気者の女子生徒ですが、そのためか誰かから呪われてしまい、化け物に襲われてしまうことになります。逃げながら呪いを解く方法を探していき、主人公は「呪いをかけた術者の名前を書くと呪いがとける」というアイテムを手に入れます。そのため誰が犯人なのか、そして犯人のフルネームがなんなのかを探していくことになります。
このアイテムがあるので、「間違った名前を入力する」ことができるようになっています。「自分で答えを入力するシステム」は、古くからありますし市販のゲームでも採用されていたことがあるので、それ自体は特別ではありません。
ただそうしたゲームとも少し異なり、かなり意外な人物の名前を入力でき、それがしっかりと1つのエンディングの条件として設定されているのです。細かくはネタバレになりますが、その点の詳細は個別記事の最後にまとめてあります。
自分で探してみたい人は、ぜひダウンロードしていろいろ試してみてください。
なおこのゲームをSSランクとして、そして月間のオススメゲームとしてピックアップしていますが、他の作品に比べると少し甘めに判定しています。このゲームには、他の作品と同様にインパクトがあり深くうなずけるような楽しさがあります。
このゲームではそれが「エンディングの分岐のさせ方」であり、「意外な人物の名前を入力すると見られる予想もつかないエンディング」です。しかしそれ以外を見ると、少し粗が目立つかもしれません。
たとえば呪いの化け物が追いかけてくる鬼ごっこ要素は、最初のうちはメリハリとしてアクセントをつけてくれますが、後半になるにつれて化け物が出てきたら「逃げるよりロードしたほうが楽」というような判断をつけたくなるくらい、作業感が出て面倒になってきます。
いわばそうしたちょっとしたマイナス要素をものともしないくらいエンディングに魅力があるわけですが、人によってはやはり鬼ごっこの部分などで強く面倒だと感じてしまうかもしれません。
あくまでこのサイトではおもしろい無料ゲームなどをご紹介するというのが目的なので、ちゃんとおもしろいところがあった本作を甘めとはいえSSランクおよび月間のオススメとしました。念のためですが、こうしたマイナス部分もあわせてまとめておきますので、プレイする際のご参考にしていただければ幸いです。もちろんプレイするかしないかは、プレイヤーの方々の自由です。
地獄でハーレム! カワイイ女の子! 最高! 「Helltaker」
「Helltaker」は、Steamで遊べる海外製のハーレム系パズルゲームです。リリース以降、日本を含め海外でも人気を博している作品です。
このゲーム最大の特徴は、「地獄で悪魔の女の子のハーレムをつくる」という点です。人気なのはパズルゲーム部分ではなく、あくまでハーレムに参加する女の子たちのキャラクタ性、もしくはより単純に見た目などです。
もちろんパズルとしてもしっかり難しめで楽しめる内容となっています。そのためゲーマーの人がプレイすれば、パズルも楽しく味わえるようにはなっています。
女の子のグラフィックも悪魔としてしっかり個性豊かになっています。特に人気なのは、ケルベロスでしょうか。ケルベロスといえば首が3ツある地獄の番犬として有名ですが、このゲームの女の子としては3ツ子らしい3人の女の子が登場します。「ハーレム」に惹かれる人であれば、たしかに3人1組のケルベロスは魅力的に映るでしょう。
社会的なテーマがあってFPSとしてもしっかり楽しい「Island Saver」
「Island Saver」は、Steamで遊べる海外製のFPSゲームです。ある汚れてしまった島をキレイにするため、ペットボトルを回収して島に動物を呼び戻す環境保全の要素がある作品です。
このゲームの魅力は、世界から流れ着いてきたペットボトルなどで汚れた島をキレイにするという社会的に意義はあっても重くてゲーマーには魅力に映りにくいテーマを掲げつつ、非殺傷系のFPSとしてしっかり楽しいゲームに落ち着かせているところです。
このゲームをプレイするときは、環境保全の重めのテーマの作品であることを忘れてしまっても構わないかもしれません。それを看板として掲げているわけではなく、あくまで「楽しいゲーム」なのにちゃんと社会的なテーマが掲げられている、というのが大事だからです。
ゲームとして見ると実は「Slime Rancher」という有名な有料ゲームにシステムがかなり似ているのですが、このゲームには島をキレイにしてカラフルな動物たちを呼び戻していく、という環境保全のテーマがあるので、実質的に「別ゲーム」と断言できるようになっています。
もしこうしたテーマがなかったら、むしろ酷いパクリとして叩かれていた可能性もあります。しかしSteamのレビューを見てもわかるように、多くの人に受け入れられ高評価を与えられています。
そのためこのゲームは、「みんなに好評のゲームを遊びたい人」「非殺傷系FPSを楽しみたい人」「しっかりしたテーマのゲームを味わいたい人」など いろいろな方が楽しめる内容となっています。
月間のまとめ
それでは「超オススメ(SSランク)」以外の「オススメ(Sランク)」作品も、まとめていきましょう。
今回の月間まとめでも、「期間限定の無料配布ゲーム」は掲載していません。理由は、月間のまとめを掲載する頃には、多くのゲームが有料に戻ってしまっているからです。もしそれでもそうしたゲームの情報をご覧になりたいときは、週刊のまとめ記事か個別の記事をご参照ください。
大まかにジャンル分けしていますので、上から順番に見ていくのも、好きなジャンルから優先的に見ていくのも、ご自由に見ていただいて構いません。
ADVゲーム
まずはADVゲームからまとめていきましょう。ADVゲームは幅広いジャンルなので、いろいろなゲームを楽しめるでしょう。一部にはホラー要素があるものも一緒にまとめていますが、あくまでテイスト程度のもののみをこちらにまとめ、ホラー主体のゲームはホラージャンルとしてまとめてあります。
アイコンとしても使ってイイ! 着せ替えパズル! 「雨街の亡霊は。」
「雨街の亡霊は。」は、日本製の着せ替え系ADVです。単なる着せ替えだけでなく、他人の見た目の情報を集めてその人の姿になりきるパズル要素がある作品です。
舞台は「生と死の間」の世界で、そこから戻るために主人公は自分の姿を正確に思い出さないといけません。自分のことを忘れてしまっているので、他の人やメモなどから自分の姿の情報を集めていきます。
他の人から情報を集めるには、その人が大切にしていた人や思い入れのある人の姿になりきって、話しかけるのが重要になります。こうした展開のため、着せ替え要素がちゃんと物語の上で意味をもちます。
ゲームとしては得た情報から論理的に導かれる答えを探し出し、「その人になりきる」のがゲームを進める条件で、「自分の姿を思い出す(正確に再現する)」のが最終目標となります。
しかも条件を満たせば、着せ替えのシーンで容姿・服装を切り替えたスクリーンショットをアイコンや待ち受けに使ってイイということです。
時間制限や激しい動きのないゲームなので、落ち着いて楽しみたい方向けのゲームです。論理パズルとしてもしっかり難しく楽しめるので、挑戦的なパズルのほうが燃えるという方にもオススメです。
この奇妙な料理は誰のため? お客さんがもってきた宝箱は安全なの……? 「The Supper」
「The Supper」は、Steamで遊べる海外製のポイント&クリック型ADVです。奇妙な料理を注文する怪しいお客さんたちのため、素材を集めて調理をしていくゲームです。
「ポイント&クリック」とは、その名の通りポイント(マウスポインターで場所を指し示す)してクリックして、アイテムや情報を集めて物語を進めていく作品です。システムだけでいえば、FLASHやアプリなどの脱出ゲームとほぼ同じです。
このゲームがおもしろいのは、エンディングがかなりしっかりしているからです。主人公はAppletonさんというお婆さんですが、彼女がなぜそこで店を開いていて、奇妙なお客さんに対して料理を提供しているかが、エンディングでは明らかになります。
エンディングだけでなく異様な雰囲気、つまり料理のなかにはまるで人間を素材としているようなものがあったり、かなり血なまぐさい展開があったりするので、それを楽しめる人にも強くオススメできます。「ゾッとする」というより、「そんな過去が……」といった印象を抱くことになるでしょう。
こちらの個別記事では、エンディングの内容を和訳も含めて細かく解説しています。
このイラストで なんでこうもフザケ飛ばせるの!? 「LФⅤE(ラィヴ)」
「LФⅤE(ラィヴ)」は、日本製の「愛」をテーマにしたADVです。ネタゲーとしてもブッ飛んでいる内容がむしろ魅力になっている作品です。
このゲームをひとことで表すなら、「フザケすぎ」です。人によっては、「せっかくのカワイくカッコいい絵が台無し」と感じてしまうかもしれません。しかしフザケ度が振り切れたオカシさを楽しめる人にとっては、むしろそれぐらい弾けているほうが楽しめるかもしれません。
ある朝 目覚めると、愛さずには生きていけない体になってしまった主人公が、いろいろな人(ときには人以外も)を愛していく、という物語です。口説いていくタイプの展開なので、肉体的な接触は基本的に見受けられません(比較的 健全なゲームです)。
ゲームシステムは口説くのをノベル風ではなくADV風に表現したもので、マップ内にあるアイコンを調べて「話題」を集めて、口説く対象のキャラが好む話題を選んで好感度を上げていきます。
展開はブッ飛んでいるのに、意外とゲームのレベルデザインはしっかりしていて、後半になっていくとこのシステムが難しくなっていきます。しっかりしているところが見える分、フザケている部分も計算されているのだと考えると、なかなかセンスがある作品だとわかることでしょう。
イラストのキレイさを利用した「おい、この人にこんな余計な設定つけたのかよ!?」という展開もある(褒め言葉)ので、イラストに惹かれた人はとりあえずプレイしてみてもイイのではないでしょうか。
クトゥルフ系なのに”ほのぼの”という矛盾「HELLO, HELLO WORLD!」
「HELLO, HELLO WORLD!」は、ほのぼの系クトゥルフADVです。世界の滅亡が噂されるなか、失踪した兄を捜索していく作品です。
このゲームは公式に「クトゥルフ」と銘打たれていますが、ホラー的な要素はあまり多くない作品です(ないとはいっていない)。むしろ全体的に、失われいく青春の淡さを体験するような、ほのぼのとしていながら喪失感のあるテイストとなっています。
ドット絵が非常にカワイイ絵柄で、それに惹かれただけの方でもとても楽しめる内容となっています。いわゆる日常系のような、女の子たちの協力し合う様を見ているだけでも ほっこりします。
しかし最終的にはクトゥルフとしての威力が発揮されるため、「ほのぼの目的」のためだけにプレイすると痛い目を見そうです。実際、エンディングは好みが分かれそうです。
「わさビーフ」や「カラムーチョ」のようにスパイシーなお菓子、場合によっては「わさび鉄火」のようにとても刺激的なものを食べるときのように、「口に入れて飲み込むのを後悔する」ぐらいのインパクトを求める人ならば、かなり楽しめる作品でしょう。
なにも語らない少女と言葉を話すカラスの暗く短い屋敷探検「Dear」
「Dear」は、日本製の探索系ADVです。謎の屋敷に閉じ込められていた”口を塞がれて話さない少女”と、”人の言葉を話すカラス”が屋敷内を探索して回る作品です。
このゲームはモノクロの映像で描写され、主人公の少女がややホラーチックに描かれています。ホラー系の雰囲気はありますが、脅かし演出などは特に見受けられず、鬼ごっこ系の追いかけ要素もありません。むしろ気分が落ち着いたり落ち込んだりするタイプのダウナー系(アッパー系の逆)や鬱系のゲームです。
ゲームとしては謎解きがメインで、救済措置としてネタバレありの答えが書かれたtxtファイルが同梱されています。そのため謎解きが苦手でも興味をもった方は誰でもプレイできるといえます。
こうしたタイプのフリーゲームにはつきものですが、エンディングは必ずしも晴れやかなものとは限りません。「ハッピーエンド以外認めない!」という方よりも、「フリーゲームは作者の人が表現したいもの作ってナンボ!」と受け入れられる人なら、より深く楽しめるでしょう。
ホラー
次はホラーゲームをまとめていきましょう。ジャンルとしてホラーに組み込めるくらいの演出があるものをここに分類し、サブ程度のテイストのホラーであれば、別のジャンルとしてまとめてあります。
家の下見するだけだと思ったら、実はホラゲーでした!! 「The Open House」
「The Open House」は、海外製のホラーADV/SLG(シミュレーションゲーム)です。最初はある物件の下見をするシミュレーターに見せつつ、実はホラーゲームだというフェイクものです。
プレイヤーがゲームを起動すると、案内役の男性が現れ、解説を始めます。最初はこのゲームが、ある不動産の提供する「家の下見用のシミュレーター」だと教えてくれます。その解説通り、しばらくは家のなかを移動して見て回ります。
しかし家のなかには怪しいものがあり、ときには血痕などが見つかります。調べようとするとまるでゲームがそれを隠そうとしたかのように消えてしまいます。それでもなお家のおかしなところを調べて回ると、ゲームは一転してホラーゲームへと変化します。
作りや展開はシンプルながら、やはりフェイクものというのは非常に味わいが強いので、「楽しませるために騙してくるなら喜んで騙されてやる!」という方なら深く楽しめるでしょう。
なおこちらのゲームでは、紹介用の個別記事とは分けて、攻略情報もまとめています。英語のゲームなので、情報を確認しながらプレイしたい方などは、こちらの情報もご参照ください。
「I Remember This Dream」
「I Remember This Dream」は、海外製のホラーADVです。夢のなかで暗い雪の森を歩いていき、奇妙なベルが鳴る方向へ歩いていく作品です。
このゲームの魅力は、雰囲気です。暗くなにが潜んでいるかわからないなか、雪を踏みしめる音をずっと聞きながら進み、あてもなく歩いていると怪しいベルの音が聞こえてきます。ゲームとしては、そのベルの音に向かっていくと進んでいきます。
エンディングもしっかりしていて、ちゃんと「夢」という設定が生きており、怪談としても優秀なオチになっています。
全体的にやや地味なゲームですが、雪を踏みしめる音がリアルで、歩いていると周囲を確認したくなってくることでしょう。
このゲームの個別の記事では、エンディングの和訳も掲載しています。少し見過ごしがちなところでもあるので、ネタバレではありますが読んでみたいという方はぜひご覧ください。
RPG
ロールプレインゲームです。5月はカワイらしいイラストのゲーム2作がSランク入りしました。
女神と許嫁に挟まれながら敵と戦闘!? 「剣閃神姫誅伐伝」
「剣閃神姫誅伐伝」は、日本製のRPGです。和風の雰囲気が強く主人公たちが戦う敵が神に背く者たちであるという重めの物語ながら、会話などにはかなりライトな風味も感じられる作品となっています。
このゲームの特徴は、伝説の女神と思われる女性と出会い共に戦っていく物語と、エンカウントシステム、そしてライトノベル風の展開です。エンカウントシステムは大きな魅力ではないので、ここでは省略します。
このゲームでは序盤で2人の女性が登場し、1人は前述した「女神」と予想される女性で、彼女は少し記憶喪失の様子があり、彼女が本当に女神なのかを探りながら一緒に敵と戦っていきます。もう1人の女性は主人公の許嫁で、砕けていえば最初から「完全にデレている」状態です。
会話などでは下ネタも扱われ、和風でしっかりした物語とは違い、かなりベタな展開が見られます。重厚な雰囲気も軽めのトークも楽しめる作品だといえるでしょう。
愛らしい不死のゾンビたちが友達100人つくるよ! 「ミマモロール!」
「ミマモロール!」は、日本製のRPGです。主人公たちである不死のゾンビドール3人が、人間100人の友達を作ろうとする作品です。
このゲームの魅力は、ひとえにゾンビドールたちの愛らしさにあるといっていいでしょう。物語の展開もポップで馴染みやすいのですが、それも主役であるゾンビドール3人を際立てるためのものだといえます。ゲームの目的が友達を作るという「ほのぼの系」だというのも、主人公たちへの感情移入を邪魔しないためのものだといえます。
そのため主人公たちのグラフィックに興味や魅力を感じた人は、その思いのままにダウンロードしてプレイしてしまっていいでしょう。ゾンビドールたちの愛らしさを楽しめる人が、このゲームでの勝者です。
RPGとしては不死のゾンビであるという点が生かされていて(ゾンビなのに生かされるとはコレいかに)、戦闘中に誰かのHPが0になって倒れてしまっても、3ターン後には蘇ります。そのため3人全員が倒れない限り、しぶとく戦い続けられます。
その他
1ヶ月分のまとめとして、1つのジャンルとしてまとめるには候補が集まらなかったものを、こちらにまとめてあります。ACTやSTGなど人気のジャンルもありますので、興味が湧いたものがあったらぜひプレイしてみてください!
グニャグニャが飛んで落ちて車に轢かれるACT「Milkman Karlson」
「Milkman Karlson」は、海外製のシューター型ACTです。グニャグニャの主人公を動かして、車に轢かれたりビルから落ちたりするのを避けながらゴールを目指すステージ制の作品です。
このゲームのおもしろさは、主人公がグニャグニャなのでなかなか思ったように動かず、銃を撃つとその反動でグラグラするので、操作が難しいところにあります。車に轢かれたり高いところから落ちたりすると、あまりグロくはない描写で流血します。アメリカ人が好きそうなタイプのゲームですね。
操作は思い通りにいかないものの、完全に制御できないというほどではなく、「ミスを誘発する」というくらいのものです。そのためイラっとするというより、「そりゃこんなんじゃマトモに動かせなくて当然だわ~www」と、車に轢かれる主人公に対して笑うタイプのゲームです。
掃除ゲーなのに集中してスッキリできる!? 「PowerWash Simulator」
「PowerWash Simulator」は、海外製の掃除SLG(シミュレーションゲーム)です。汚れた家を強力なホースで洗うFPS作品です。
このゲームの魅力は、掃除ゲーながら作業として集中できるので、気分転換や気持ちをスッキリさせるのに役立つところです。シンプルなパズルゲームやMinecraftの整地・マイニング作業のように、作業に集中することで気持ちを切り替えられるのと似ています。
なおこのゲームはデモ版で、遊べるのは最初の家のシーンだけです。この月間のまとめではあまりデモ版をとりあげることはありませんが、このゲームのテイストを味わい集中してスッキリするのにはそれで充分なので、今回はオススメとしてピックアップしました。
ループする世界で自分を撃ち抜きクリアしよう! 「Loop-Loop DX」
「Loop-Loop DX」は、海外製のSTG(シューティングゲーム)です。シンプルなグラフィックながら、ループするマップで「自機を自分で撃つとステージクリア」という独特なシステムの作品です。
このゲームでは、ちょっとしたパズルのように「どうやったらこのループするマップで自分を撃てるだろう?」と普通のゲームではしない考え方をとって、各ステージをクリアしていきます。最初は正確に撃ち抜くのは難しいのですが、アップグレードで弾速を上げたり同時に撃てる数を増やしたりするとクリアが楽になり、敵と戦うのも手軽になります。
最初は「Adventure Mode」というストーリーモードのようなものをクリアすることになりますが、クリア進度により他のゲームモードも解放されていきます。
キレイなグラフィックでないと遊べないという人より、楽しければどんなゲームでも遊びたいという好奇心旺盛な人向けのゲームかもしれません。
新型コロナで会えなくてもこのメッセージを既読スルーさせたりはしない!「Left on Read」
「Left on Read」は、海外製のノベル×ACTです。新型コロナウィルスの影響のもと、テキストメッセージだけでコミュニケーションをとることになった恋人未満の2人が交わすメッセージの上で、自機を移動させて選択肢をえらんでいくフシギで斬新なゲームです。
海外製のノベル風ゲームなので、もちろん英語であることは明言しておかないといけません。しかしこのゲームでは、英語圏の「今」の生きた英語が見られます。たとえばタイトルの「Left on Read」は「既読スルー」を意味します。
このゲームの特徴はまさにノベル×ACTという点にあります。ノベルとしては、主人公と相手のテキストメッセージを順に読んでいくタイプとなっています。恋人未満のイイ雰囲気になりそうでならなさそうな流れと、新型コロナウィルスによる未来への不安、会えない寂しさなどが描かれます。
そしてゲーム内で主人公が相手に送るべきメッセージが選択肢として登場し、プレイヤーは自機をジャンプさせて移動させることで選択肢をえらんでいきます。ズルいのは「送る前のテキストメッセージ」なので、えらんだ後にその選択肢のメッセージが全消去され、恋に怯える男性のような当たり障りのないメッセージに変わって送信されてしまうこともあるところです。
英文が占める割合が非常に大きいので、英語に関心がゼロの人にはなかなかプレイしにくいゲームでしょう。しかし興味がある人なら、生きた英語を感じつつ特殊なシステムを楽しみながら恋人未満の甘酸っぱい会話を味わえるでしょう。
さいごに
5月はSSランクの「超オススメ」が5作とかなり豊作になりました。それに加え、週刊のまとめなどでは言及していますが、期間限定の無料配布ゲームも充実した月でした。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、グラセフの最新作GTAVや有名ストラテジーゲームのCiv5などが無料配布されていました。
これからもゲーマーの方々がオトクだと感じるような情報を、手軽に素早く得られるように集めてまとめていくので、ゲームライフを充実させたい方はTwitterでのフォローや当サイトのブックマークをしていただくと、細かい情報をお伝えしやすくなります。